あなたが仮にアーセナルのファンだったとしたら、この記事はあなたを傷つけてしまうかもしれません。
なぜなら、この記事は…
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これまでアーセナルから他のビッグクラブに引き抜かれた歴代メンバーを紹介しているからです。
懐かしい気持ちになることもあれば、哀しい気持ち、悔しい気持ちになることもあるでしょう。
それでもいつか、この苦難の日々を乗り越えてアーセナルが新のビッグクラブになれる日がやってくると、信じましょう。
アーセナル歴代メンバーがすごい!
ディビッド・シーマン、ディビッド・オレアリー、マーティン・キーオン、ディビッド・プラット、エマヌエル・プチ、ナイアル・クイン、マルク・オーフェルマルス…
彼等は全て、アーセナルの歴代メンバーです。
長い伝統と歴史を持ち、ロンドンというヨーロッパ有数の大都市に居を構えるアーセナルの歴代メンバーはやはり凄いと言うしかありません。
オールドファンにとっては忘れがたい名前がずらりと並んでいます。
アーセナルというクラブにはそれだけの歴史と伝統があるのです…
「あのチーム」が永遠に語り継がれる理由!
それでもいかなるメンバーを並べてみても、「あのチーム」が成し遂げた歴史的な偉業の前では霞んでしまいます。
恐らく、彼等はトレブル(三冠)を達成したアレックス・ファーガソンのマンチェスターユナイテッド、そして圧倒的な強さで国際タイトル六冠を達成したバルセロナ、強固な守備で三冠を達成したジョゼ・モウリーニョのインテルに匹敵するチームと言えるでしょう。
そう、「あのチーム」とは…
「インビジブル」です!
「インビジブル」とは2003-2004シーズンにプレミアリーグで無敗優勝を飾ったチームのことです。
イェンス・レーマン、ソル・キャンベルを中心とした守備ブロック、ロベール・ピレス、フレデリック・リュンベリ、パトリック・ビエラが作った力強くエレガントな中盤、そして最前線にはアーセナル歴代最高の選手であるティエリ・アンリが最高のパフォーマンスを見せていました。
当然、プレミアリーグの長い歴史の中で、無敗優勝をなしとげたのは、後にも先にもこのチームのみとなっています。
三冠こそ達成できませんでしたが、唯一無二の偉業をなしとげたのが、アーセナルなのです。
しかし、素晴らしい成果を収めながらも、常に涙を飲んできたのも、このアーセナルの歴史なのです…
なぜなら、アーセナルは常に優秀なメンバーを国内外のビッグクラブに引き抜かれてきたからです…
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なぜ、アーセナルの歴代メンバーは引き抜かれるのか?
これまでアーセナルの歴代メンバーは国内外のメガクラブに引き抜かれてきました。
それには3つの理由があります…
アーセナルの歴代メンバーが移籍した理由①サラリーキャップ
これがアーセナルの歴代メンバーが移籍を選択してきたひとつめの理由です。
アーセナルにはサラリーキャップ制度を敷いており、ある一定の額を超える年俸は支払わない意向を持っています。
過去に唯一例外だったのは、アンリとセスクだけで、この2人だけは上限額を超えた年俸が支払われていました。
もちろん中小クラブに比べれば、歴代メンバーがもらっていたサラリーは非常に多かったのですが、国内外のメガクラブに比べると弱冠少なかったのです。
アーセナルの歴代メンバーの中にはこのサラリーキャップ制度に対して強い不満を持っている選手が多かったと言われており、そのため選手の流出が止まらなかったのです。
例えば、レアルマドリードやマンチェスターユナイテッド、マンチェスターシティ、かつてのユベントスやミランであれば、悠々アーセナルを超える年俸を払うことができました。
しかし、アンリやセスクなどは他国のメガクラブにも負けない金額の年俸を受け取っていながら、移籍という選択をした選手もいます。
彼等はなぜアーセナルからの移籍を選択したのでしょうか?
アーセナルの歴代メンバーが移籍した理由②チャンピオンズリーグのタイトル
これがアーセナルの歴代メンバーが移籍してしまったふたつめの理由です。
アーセナルは世界的に見ても人気クラブで、「いつかアーセナルでプレーしたい」と考えている人が非常に多いチームです。
一方でチャンピオンズリーグを大の苦手としているクラブです。
ほとんどがベスト16か8で敗れ去ってしまいます。
ここ一番での勝負弱さが致命的な欠陥になっており、強豪相手に尽く粉砕されてきました。
プレミアリーグのチームではマンチェスターユナイテッド、リバプール、チェルシー、シェフィールドユナイテッド、アストン・ビラがチャンピオンズリーグのタイトルを持っていますが、アーセナルだけがこのタイトルに未だに手が届きません。
最もこのタイトルに近づいたのが、2005-2006シーズン。
バルセロナとパリでの決勝を迎えたアーセナル。
アーセナルの歴代最高GKの一人と言っても良いレーマンが開始9分で退場。
しかし、その劣勢をバネにしたアーセナルが、アンリのフリーキックにキャンベルが合わせて先生するという劇的な展開に。
しかし、後半体力が尽きてくるとカメルーン代表サミュエル・エトー、ブラジル代表ジュリアーノ・ベレッチが得点し、終戦。
アーセナルにとって初のチャンピオンズリーグのタイトルはあともう少しのところで手に入りませんでした。
この最大のチャンスを逃すと、アーセナルにとっては暗黒の時期が訪れました。
アンリとセスクがバルセロナに去り、若手の有望なウイングだったスペイン代表ホセ・アントニオ・レジェスがレアルマドリードへ、パトリック・ヴィエラはユベントスへ、そしてロビン・ファン・ペルシーはプレミアリーグのタイトルを欲して、あろうことか宿敵マンチェスターユナイテッドへ移籍しています。
インビジブルの中心メンバー達が次々と移籍してしまったのです。
やはりメンバーたちにとってチャンピオンズリーグのタイトルは最大の夢。
その夢をかなえるためにアーセナルからの退団を、歴代メンバーたちは選んだのでした。
ちなみに、アーセナルから移籍したメンバーのほとんどは結局チャンピオンズリーグのタイトルを掴むこと無くキャリアを終えています。
アンリだけはバルセロナでチャンピオンズリーグ優勝を果たしましたが、それ以外はタイトルを掴めないでいます。
アーセナルの歴代メンバーが移籍した理由③ベテラン選手軽視の契約制度
これがアーセナルの歴代メンバーが移籍していく最後の理由です。
アーセナルは30歳以上の選手とは複数年契約を結ばないという決まりがあります。
フットボーラーは一般的に30歳を境にパフォーマンスが低下するといわれており、給料を払う側のクラブとしては、高額の移籍金が発生する可能性が低いベテラン選手と長期契約を結び、年俸を保証するのに対して抵抗をもっていました。
例えばヴィエラはこの契約の制限がアーセナルを退団した理由のひとつだと言われています。
ヴィエラが運に恵まれなかったのは2005-2006シーズンの準決勝でユベントスの選手としてアーセナルと対戦し、敗れていることです。
ちなみに現在のメンバーではチェルシーから入団してきたチェコ代表ペトル・ツェフと、入団6年目を迎えるベテランのペア・メルテザッカー、ヴェンゲルが見出したと言っても過言ではないローラン・コシェルニーだけが30歳を超えるベテランながら複数年の契約を結んでいます。
今回はアーセナルの歴代メンバーが数多く伊勢kしてきた背景をお伝えしました。
かつては極端なまでの若手重視のメンバー編成を行ってきたアーセナルですが、最近はベテランメンバーも複数人スカッドに取り入れるようになっています。
メルテザッカーやロシツキ(2016年退団)、アルテタ(2016年引退)などベテランの経験を頼りにするシチュエーションも増えています。
そして下のリンクでは2017年のアーセナルの補強計画をお伝えします。いよいよヴェンゲル解任が現実味を帯びてきたアーセナルはどのような補強を行うのでしょうか?
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