10月16日、サッカー日本代表は埼玉スタジアムでウルグアイ代表と対戦します。

ウルグアイとの対戦は2014年以来4年ぶりとなります。

ワールドカップ決勝トーナメント常連のウルグアイと対戦するということで、スター選手たちの来日に試合前から大きな注目を集めています。

しかし、ウルグアイにはもう一つ注目すべき点があります。

それが、オスカル・タバレス監督の存在です。

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タバレス監督はウルグアイ代表の監督に就任して、12年が経とうとしています。

この老将はいつも杖をついてチームの指揮を執ります。

なぜなら、タバレス監督は重い病気を抱えているからです。

しかし、タバレス監督は未だに衰えぬ野心を持って、ウルグアイ代表を率いています。

今回はタバレス監督が杖をついてまでウルグアイ代表を率いる理由と、病気についてお伝えします。

杖をついて指揮を執る老将の真実

2018年のロシアワールドカップ。

ウルグアイ代表のピッチサイドには、いつも杖をついてチームを指揮する老将の姿がありました。

オスカル・タバレス監督です。

タバレス監督は今年で71歳になる老将です。

ウルグアイ代表の監督を12年にも渡り務め上げ、ワールドカップが開催されるたびに、『まだウルグアイ代表を率いていたのか』と思わず関心してしまいます。

監督歴はなんと38年で現代サッカー界において最も経験豊富な監督といっても過言ではありません。

とはいえ、やはり時間の経過とともにタバレス監督にも肉体的な限界を感じずにはいられなくなっています。

頰はこけてしまったし、体も随分と細くなってしまっています。

何より、杖をついてまでピッチに経とうとする姿を見ると、タバレス監督がウルグアイ代表を率いるのも、もうそう長くはないのだと、感じさせます。

しかし、先日驚きのニュースが飛び込んできました。

タバレス監督がウルグアイ代表との契約を更新し、今後さらに4年間に渡りチームを指揮するというのです。

このニュースには、本当に驚かされました。

なぜなら、タバレス監督は重い病気を患っているからです…

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タバレス監督が抱える病気は5万人に1人が発症する奇病という事実

タバレス監督が患っている病気はギラン・バレー症候群。

4万人から5万人に1人が発症するという非常に珍しい病気です。

タバレス監督は病気と闘いながらも、杖をついてまでピッチサイドに立ってチームを指揮します。

ギラン・バレー症候群は神経炎の一つとされる難病で、症状としては筋肉を動かす神経が阻害されてしまい、それによって四肢が動かしづらくなってしまうという病気です。

この病気が酷くなった場合にはさらに深刻な状態になります。

マヒや痺れが身体全体に波及し、さらに酷くなると呼吸器官にまで病気の影響が出るようになり、呼吸困難の症状が出るケースもあるといいます。

タバレス監督は本当に重い病気と闘っているのです。

サッカー界においては、マルクス・バッベルも同じくギラン・バレー症候群を発症しています。

タバレス監督が右手に杖をついて歩いているのは、この病気によって右足がうまく動かなくなってしまったからでしょう。

杖とスクーター…およそサッカーチームの監督とは思えない姿

タバレス監督の病気が発覚したのは、2016年のことです。

この歳に行われたアメリカ大陸のNo. 1を決める大会、コパ・アメリカ・センテナリオで、タバレス監督は杖やスクーターがなければ、満足に移動することも困難だったのです。

近年のウルグアイの躍進を支えた立役者だけに、この病気からの回復を願いたいものでした。

しかし、2018年のロシアワールドカップでは、むしろ病気が悪化しているような印象を受けました…

2年を経て、タバレス監督の病気はどう変わったか?

タバレス監督は杖をついて、ドレッシングルームからピッチへと上がる階段すらも、他のスタッフの支えがないと難しかったのです。

テクリカルエリアに立つときも、常に杖を持ち歩いていたし、タッチライン側からベンチに戻るときには、スタッフに支えられてゆっくりと腰を下ろしながら最後にはドスンと椅子に体を委ねる姿が、とても痛々しかったものです。

唯一、私たちを安心させたのがグループステージの第1試合のエジプト戦の試合終了間際にホセ・ヒメネスが劇的な決勝ゴールを決めた後です。

タバレス監督は杖を落として、両手をあげて歓喜しました。

あの時のタバレス監督の姿に、この試合が単なるサッカーの1試合ではないことを、とても強く感じたのを覚えています。

なぜ、タバレス監督は病気を抱えてもなお、ウルグアイを率いるのか?

タバレス監督が病気を抱えながらも、ウルグアイ代表を率いる理由はとてもシンプルで明確です。

タバレス監督がウルグアイ代表の指揮官に再任した2006年のからの付き合いであるスコッティはこう語ります。

「彼は病気であるという事実をただ単純に受け入れている。代表監督という仕事を続けられる幸運は何ものにも代えがたい。そのことを彼が一番よく知っているからね」

タバレス監督は現在、A代表と同時に若い世代の選手の発掘も行っています。

近年発掘したタレントの代表格がロドリゴ・ベンタンクール(ユベントス)であり、ホセ・ヒメネス(アトレティコ・マドリー)、ルーカス・トレイラ(アーセナル)です。

指揮官の代表チームに対する情熱には今も陰りがないように感じます。

カタールにたどり着くことはできないのでは?

しかしそれでも、残念なことではあるけれど病気を抱えるタバレス監督が2022年までの契約を全うすることはないと思います。

私たちは残り少ないタバレス監督の勇姿をリアルタイムで見ることができる幸運に恵まれました。

『マエストロ』の愛称で親しまれたタバレス監督は、間違いなくウルグアイ代表のサッカー界における地位を向上させました。

どこか貧弱な印象があったチームが、タバレス監督の就任以降変わったように感じたからです。

チームには敢闘精神と闘争心がいつも漲っていたし、いかなる手を使ってでも勝利するという姿勢は、私たち日本代表にはあまりないメンタリティーです。

10月16日、タバレス監督は杖をついてピッチサイドに立つことになります。

病気と闘う老将が見せる采配に注目です。

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