あなたは、フランス代表がいかにして強くなったかご存知だろうか?

今やフランス代表は世界屈指のチームと言われており、2018年のロシアワールドカップでも頂点が狙えるチームだと評価されています。

しかし、フランス代表が…

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その強さを手に入れたのは、つい最近の話です。

そして、フランス代表がトップクラスの強さを手に入れた秘訣を、黒人選手の存在なしに語ることはできません。

今やスペインやイタリアなどの白人国家でも黒人系の代表選手は珍しい存在ではなくなりましたが、フランス代表の黒人選手は特に並外れた実力を持っています…

なぜ、フランス代表の黒人選手はここまで優秀なのでしょうか?

今回はフランス代表黒人選手の歴史と、彼らがいかにサッカー選手として優れているかをお伝えしましょう…

いかにしてフランス代表の黒人選手はチームの中心にたどり着いたか?

フランス代表といえば、白人選手を中心とした代表チームでした。

ミッシェル・プラティニ、ファビアン・バルテズ、ローラン・ブラン、ビセンテ・リザラズ、エマヌエル・プチ、ディディエ・デシャン…

 

しかし、彼ら白人選手の中に一定数異なる人種のメンバーがいました。

それが、アフリカ系選手です。

フランスが過去にアフリカの広域を植民地としたことを背景に、フランスには多くのアフリカ系の移民がいます。

アルジェリア、モロッコ、エジプト、チュニジアなどの北アフリカ系。

コートジボワール、マリ、セネガルなど中央・西の地域のブラックアフリカン系が主なアフリカ系の人種。

グアドループなどの中米の島国出身の選手たちです。

フランス代表はフランスで生まれ育ったアフリカ系の選手をチームの中に取り込み、強化を図ってきました。

そして、フランス代表の白人選手たちとアフリカ系の選手達の力が融合し、結実したのが…

1998年のワールドカップ制覇、2000年のヨーロッパ選手権制覇です。

国際大会の連覇は当時は史上初めての快挙で、フランス代表は歴史的なチームとしてフットボールの歴史に名前を残しました。

そして、そのフランス代表の中心を担ったのがアフリカ系の選手たちでした。

フランス代表の世界制覇に貢献した男たち!

ジネディーヌ・ジダン(アルジェリア系)

リリアン・テュラム(クアドループ系)

マルセル・デザイー(ガーナ出身)

クリスティアン・カランブー(ニューカレドニア出身)

ティエリ・アンリ(クアドループ系)

そして、初めてのワールドカップ制覇からまもなく20年が経とうとしている今、フランス代表における黒人系の選手の存在感は益々高まっています。

黒人系選手としたのは、北アフリカ系の選手たちの存在感がやや薄れてきた感があるからです。

フランス代表で絶対的となった黒人選手は彼らだ!

現在のフランス代表には、かつてと同じように、3つのグループがあります。

1つはフランス人もしくはヨーロッパ生まれの両親を持つ白人系のグループ。

現在のチームでこのグループを代表するのが、キャプテンのユーゴ・ロリス、そしてローラン・コシエルニー、オリビエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマンなどです。

もう1つのグループが北アフリカ系のグループ。

前述の通り、ここ最近は影が薄いグループでしたが、過去にはジネディーヌ・ジダン、サミール・ナスリ、そしてフランク・リベリなどがここに該当します。

現在のチームではコランタン・トリソ、ナビル・フェキルなど、セカンドラインのメンバーです。

そして、最大派閥となっているのが、黒人系選手です…

フランス代表黒人選手名鑑①ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)

今やフランス代表の顔とも言える存在にまでのし上がった、黒人選手としてはティエリ・アンリ以来のスーパースター。

2014年のブラジルワールドカップに21歳の若さで参戦し、ゴールまで決めて見せました。

大柄ながら超繊細な足元のテクニックを持っています。

クリスティアン・カランブー、パトリック・ヴィエラなど、フランス代表には過去にもポグバと同じセンターハーフの黒人選手を擁してきましたが、彼らとの比較で攻撃力は遥かに上回るレベルに達しています。

2016年のマンチェスター・ユナイテッド移籍以降やや元気がないのが気がかりです。

フランス代表黒人選手名鑑②エヌゴロ・カンテ(チェルシー)

日本代表の岡崎慎司とともにプレミアリーグを制したミラクル・レスターの一員。

チェルシー移籍後も圧倒的な運動量と危機察知能力、そしてセカンドボールに対するレスポンスで存在感を発揮するボールハンター。

凡百の守備的ミッドフィルダーと異なるのは、繋ぎのパスも水準以上である点です。

ザイール系フランス人で2006年のドイツワールドカップ準優勝メンバー、クロード・マケレレを彷彿とさせます。

今やポグバを上回る評価を確立しつつあり、世界最高にほぼリーチをかけています。

レスターから始まった奇跡のストーリーは、ロシアの地で更に彩りを増すか。

フランス代表黒人選手名鑑③サミュエル・ウンティティ(バルセロナ)

数多くのフランス代表選手を世に送り出している育成の名門・リヨン出身のセンターバック。

希少価値の高い左利きのセンターバックで、リヨン時代にはサイドバックとして成長を遂げて、中央に本格コンバートされたことから、この男の飛躍は始まりました。

故障者が続出した最終ラインの代役として母国開催のユーロ2016に召集されると、柔軟な足元のテクニックと、身体能力を生かしたディフェンスで一発回答。

今やスタメンの座を眼前に捉えています。

ユーロ後に移籍したバルセロナでも、リスクを背負うのが大好きなジェラール・ピケの背後でうまく立ち回り、ポゼッションサッカーの重要なパーツとして機能しています。

未だ23歳の超逸材は、あっさりとエリック・アビダルを飛び越えてリリアン・テュラムやマルセル・デザイーの領域に足を踏み入れるのでしょうか?

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フランス代表黒人選手名鑑④バンジャマン・メンディ(マンチェスター・シティ)

2016-2017シーズンに大躍進したモナコでの活躍を評価されて、今夏マンチェスター・シティーへと移籍したメンディ。

185cmというサイドバックとしては非常に大柄ですが、高い俊敏性と突破力を兼ね備えた超逸材。

あとは守備力がさらに高まれば、世界最高の座は必然的に手に入りそう。

マルセイユでデビューしてからわずか3年の間にメガクラブ、そしてフランス代表のレギュラークラスにまで手をかけるという、驚異的なステップアップを遂げています。

フランス代表黒人選手名鑑⑤ティエムエ・バガヨコ(チェルシー)

こちらもモナコからメガクラブへと転身したブラックアフリカン系のフランス代表。

運動量を攻守に活かせる、生粋のボックストゥボックスで、カンテとはクラブレベルでも守備的ミッドフィルダーとしてコンビを組んでいます。

フランス代表で確かな地位を得るにはゴールなど目に見える結果が欲しいところです。

フランス代表黒人選手名鑑⑥ブレーズ・マテュイディ(ユベントス)

フランス代表黄金世代(87年生まれの選手たち)の数少ない生き残りです。

尽きることのないスタミナで攻守に躍動し、パスの精度も水準以上。

2016-2017シーズンはパリ・サンジェルマンでやや地味な存在となってしまいましたが、移籍したユベントスでは早々に組織の中に溶け込むことに成功しました。

これまではインサイドハーフを専門としてきましたが、ユベントスはダブルボランチの一角としても充分に機能する汎用性の高さを見せ、ドイツ代表サミ・ケディラからあっさりとポジションを奪って見せました。

ロシアがフランス代表におけるキャリアの最後の地となるのでしょうか?

フランス代表黒人選手名鑑⑦トマ・ルマール(モナコ)

21歳の若さでフランス代表のレギュラークラスにまで上り詰めた赤丸急上昇中のレフトウイングです。

重心の低いドリブルと鋭いクロスを最大の武器とするチャンスメーカーです。

単なるサイドアタッカーではないのは、2016-2017シーズンのモナコで9得点をあげたことで実証済みです。

バランス感覚にも長けており、チームが前がかりになっていると感じたら、後方にとどまるという判断力も備えています。

アーセナルが獲得にむけて70億円を投入したのが頷ける、超逸材です。

フランス代表黒人選手名鑑⑧キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)

ルマールがクレバーなアタッカーだとしたら、こちらは突貫小僧。

ドリブルによる単騎突破が最大の持ち味です。

すでにパリ・サンジェルマン、ユベントス、バイエルン・ミュンヘンというメガクラブを渡り歩いており、徐々にではありますが成長を感じさせています。

デシャン監督からの期待値の高さをうかがわせるのは、バイエルンで出番が限られていた時期にも継続的にフランス代表に召集され続けたからです。

フランス代表黒人選手名鑑⑨キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)

18歳の若さでフランス代表とパリ・サンジェルマンのレギュラークラスに君臨するフランス・サッカー界の最高傑作。

一瞬にしてトップスピードに乗る驚異的な加速性能に加えて、非凡な得点能力も持ち合わせています。

パリ・サンジェルマンに移籍し、ブラジル代表ネイマールやウルグアイ代表エディンソン・カバーニと共にプレーしたことで実証したのは、インテリジェンスにも持ち味がある点です。

ストライカーのように振舞っていたモナコ時代とは違って、周囲と連動して中央に侵入したりサイドに流れたりと、攻撃陣全体のバランスを取る潤滑油のようなプレーを見せています。

このまま得点力を向上させながら、多面的な成長を遂げれば、世界最高のアタッカーの座が手に入るかもしれません。

フランス代表黒人選手名鑑⑩ウスマンヌ・デンベレ(バルセロナ)

エムバペ出現前までは、フランス代表の若手の顔とも言える存在だったデンベレ。

18歳でリーグアンにデビューし、19歳でドルトムント移籍、そして20歳でバルセロナ移籍を果たし、わずか3年という短い期間でメガクラブへと到達したワンダーボーイ。

現在は怪我により長期離脱中で、バルセロナではまだ満足にプレーする機会を得ていません。

ルマールやデンベレなど、後続からの突き上げが想像以上に激しく、フランス代表ではレギュラークラスからは陥落しつつあります。

とはいえ、ポテンシャル的には彼らにも全く引けを取らず、今後の活躍次第ではスタメン確保も充分可能です。

デンベレがスタメン争いで苦戦している事実が、フランス代表の層の厚さを証明しています。

フランス代表黒人選手名鑑⑪アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)

2017-2018シーズン夏にリヨンからアーセナルへと移籍したラカゼット。

野性味溢れるゴールハントに持ち味がある生粋のストライカーで、決して大柄ではないですが、空中戦でも強さを発揮するのは、やはりブラックアフリカンの身体能力ならでは。

このまま一気にフランス代表のエースストライカーまで駆け上るのでしょうか?

ご紹介したように、フランス代表の黒人選手には実績豊かなベテランから、伸び代を残す若手まで、他国が羨むようなメンバーが揃っています。

しかし、中には不確かな評価を得ている黒人選手がたくさんいるのも確かなのです…

フランス代表黒人選手名鑑⑫ティエリ・アンリ

フランス代表歴代最多得点記録を持つ、かつての世界最高ストライカー

なぜ、この男がフランス国民からの評価が2分しているかというと、やはり2008年から2010年頃の悪評が大きく影響しているからです。

アンリは2008年のユーロでは期待されたような活躍を披露することができず、フランス代表の早期敗退に寄与してしまいます。

また、2010年の南アフリカワールドカップでは、フランス代表史上最悪のニュースとも言われる『ナイスナの悲劇』の当事者となりました。

このワールドカップの出場権をかけたアイルランドとのプレーオフでのハンド騒動も大きな騒動となり、印象を悪くしています。

その他、2002年の日韓ワールドカップではセネガル戦での退場。

そして、2006年のワールドカップ準優勝は、チームを牽引したジダン、テュラムなどの存在が大きかったと言われています。

フランス代表黒人選手名鑑⑬ウィリアム・ギャラス

主にチェルシーやアーセナルなどプレミアリーグで長く活躍したセンターバックのギャラス。

こちらはバルテズ、テュラム、サニョール、アビダルらと形成した強固な守備陣の一員として、ワールドカップ準優勝に大きく貢献しました。

しかし、パーソナリティに大きな問題を抱えていたと言われており、同僚のナスリとは口もきかない関係性だったと言われています。

そして、このギャラスも『ナイスナの悲劇』の当事者であり、フランス代表からはこの騒動の直後から完全にフェードアウトしています。

実力者であったことは間違いないのですが…

フランス代表黒人選手名鑑⑭パトリス・エブラ

主にモナコ、マンチェスター・ユナイテッド、ユベントスでプレーしたエブラ。

この男にとっても2010年の南アフリカワールドカップは苦い思い出として記憶に残っているでしょう。

エブラは『ナイスナの悲劇』の中心人物だったと言われています…

なぜ、彼らはフランス国民から敵視されたか?

彼らのような実力と実績を兼ね備えた偉大な選手であっても、フランス国民から強烈な批判を浴びることになってしまった『ナイスナの悲劇』とは一体何なのでしょうか?

この事件はフランス代表が今まで築き上げてきた尊厳や歴史を大きく貶める大事件だったと、人々から記憶されています。

当時、フランス代表の監督を務めていたレイモン・ドメネクは、極めて不可解な人物でした。

占星術による選手選考で、クラブで説得力のあるパフォーマンスを見せていたロベール・ピレスをチームから干し、自分の恋人とかつて交際していたという理由で、リオネル・メッシを抑えてバルセロナの3トップに君臨していたリュドビク・ジュリを代表に招集しませんでした。

選手選択も一貫せず、やらせたい放題。

チームの勝利は自分の手柄で、敗戦は選手の責任にするという、愚将の中の愚将でした。

選手たちとドメネク監督との関係は冷え込み、それが『ナイスナの悲劇』に繋がったと言われています。

そして、ニコラ・アネルカを大会期間中にチームからの追放処分に処したことが引き金になりました…

アンリ、ギャラス、エブラらは南アフリカワールドカップ期間中にフランス代表の練習をボイコットし、チームバスに籠城するようチームメイトたちに求めました。

そこで監督と選手たちの話し合いが持たれたのですが、批判の矛先が向かないように、この『ナイスナの悲劇』に関してはお互い同士一切口にしないことを約束したといいます。

今でもそのチームバスにの中で何があったかは明らかにされていません。

フランス代表は、この大会でメキシコ、ウルグアイ、開催国の南アフリカと同居するという比較的突破が難しくなさそうなグループに属していましたが、まさかの3連敗で大会を去っています。

この事件によりフランス代表の名声ちました。

フランス代表が『ナイスナの悲劇』から立ち直るには一定の時間を擁し、ドメネクの後任となった元フランス代表のキャプテンのローラン・ブランはチームの問題児たちを掌握することができず、逃げるように代表監督の座を去りました。

アンリ、エブラ、ギャラスといった黒人選手たちの評価が定まらないのは、このフランス代表史上最悪の事件の当事者だったからなのです。

フランス代表と黒人選手の間は何もかもが円満だったわけではなく、多くの衝突を繰り返して現在の強固な組織があるのです。

しかし、現在のフランス代表はディディエ・デシャン監督のもと、しっかりと手綱が握られています。

ナスリやベンゼマ、ヴァルブエナといった問題を起こした選手は次々と排除され、非倫理的な行動を起こしたものは、限定的にチームから除外されるなどの措置を取っています。

多くの人種を抱えながらも、チームを一枚岩にまとめあげたデシャン監督の手腕には大きな賞賛が向けられています。

果たして、フランス代表はデシャン監督と共に、20年ぶりの世界制覇を成し遂げることができるのでしょうか?

今回はフランス代表の黒人選手についてお伝えしました。

そして、下のリンクではフランス代表のポジション別の主要メンバーについてお伝えしています。

史上最強とも評される『レ・ブルー』はどのようなメンバーで世界の頂を目指すのでしょうか?

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