6月27日、あなたは歴史の目撃者となります。
ついにアルゼンチン代表に落日の時がやってきたのです。
この日、アルゼンチン代表はほぼ間違いなくロシアワールドカップからの敗退が決まるでしょう。
なぜ、アルゼンチン代表は…
このような醜態を晒すことになってしまったのでしょうか?
今回はアルゼンチン代表敗退の可能性と原因についてお伝えします。
アルゼンチン代表がグループリーグ敗退の危機…
中小国の躍進が続くロシアワールドカップ。
我らが日本代表も大方の予想を覆し、決勝トーナメント進出の可能性が高まっています。
一方でグループリーグで大いに苦しんでいる列強国も存在します。
スペインやドイツ、ブラジルなどの歴代優勝国などが挙げられます。
しかし、最も苦しんでいる、それどころか敗退の危機に瀕しているのがアルゼンチン代表です。
彼らがグループリーグの2試合で稼いだ勝ち点は僅かに1。
第3試合のナイジェリア戦を残しながら、首の皮一枚で決勝トーナメント進出の可能性が残されているという壊滅的な状況です。
アルゼンチン代表敗退の序章①アイスランド戦
初出場にして人口35万人の超小国アイスランドとの初戦。
セルヒオ・アグエロのゴールで先制しましたが、ゴール前の混戦から被弾しあっさりと同点に追いつかれました。
その後は攻めても攻めても決定機に欠き、頼みのリオネル・メッシはPKを失敗する始末。
1-1の引き分けに終わり、アイスランドに歴史的な勝ち点1をプレゼントしてしまいました。
ワールドカップ初出場という経験値の低さだけではなく、タレント力にも雲泥の差があったアイスランドとの引き分けにより、アルゼンチン代表には暗雲が立ち込めました。
しかし、今にして思うとアイスランド戦の波乱などかわいいものだったのかもしれません…
アルゼンチン代表敗退の序章②クロアチア戦
本当の惨劇はクロアチア戦にやってきました。
序盤こそ試合をコントロールしたアルゼンチン代表でしたが、徐々にボールを支配されるようになりました。
ウィリー・カバジェロの信じ難いミスからアンテ・レビッチにゴールを許すと…
ルカ・モドリッチにスーパーゴールを決められ…
最後はイバン・ラキティッチにゴールを破られて0-3という屈辱的なスコアで敗戦しました。
このクロアチア戦での敗戦により、アルゼンチン代表は敗退の危機に追い込まれたのです。
敗退危機のアルゼンチン代表…グループ突破の可能性は?
アルゼンチン代表がいるグループDの現在の順位表がこちらです。

既にクロアチア代表がグループリーグ突破を決めて、アイスランドを下したナイジェリアがその後を追っています。
アルゼンチン代表はそのアイスランドの後塵を喫して、グループの最下位という絶望的な順位にいます。
まだ決勝トーナメント進出の可能性が完全に消え去ったわけではありませんが、敗退の危機に瀕しています。
アルゼンチン代表が決勝トーナメントに進出するにはいくつかの条件があります。
アルゼンチン代表敗退回避の条件①ナイジェリアに勝利
アルゼンチン代表がグループリーグ敗退の危機を脱するための絶対条件がナイジェリアに勝利することです。
言葉にするのは簡単ですが、この条件を満たすのはかなり高いハードルです。
アルゼンチン代表がその堅守を結局こじ開けることができなかったアイスランドの堅牢を、ナイジェリアは2回もこじ開けています。
前半はしっかりと後方にブロックを作って守備に徹し、相手に疲れが見え始めた後半にトップ下のエテボを中心としたカウンターで応戦しました。
メッシ頼みのアルゼンチン代表とは異なり、かなりコレクティブなチームが出来上がっている印象です。
アルゼンチン代表から勝利を収めれば、問答無用で決勝トーナメントに進めるという状況もナイジェリアのモチベーションを高めるでしょう。
一方でアルゼンチン代表はもう一つのカードの結果が決勝トーナメント進出の可否に大きく影響するのです。
アルゼンチン代表敗退回避の条件②アイスランドが負けか引き分け
アルゼンチン代表がグループリーグ敗退を回避するためのもう一つの条件は、ナイジェリアから勝利を収めた上で、アイスランドがクロアチアから負けるか引き分けること。
仮に負けた場合は、勝ち点が1にとどまるアイスランドと3にとどまるナイジェリアを尻目にアルゼンチン代表が逆転で決勝トーナメント進出を決めることになります。
引き分けた場合にもアルゼンチン代表は北欧の新興国を上回ることに成功します。
アルゼンチン代表と同じく、勝利以外は敗退が確定するアイスランドが必死になって戦うことは火を見るよりも明らかです。
特に崖っぷちに追い込まれた時の彼らの反発力は凄まじく、例えばユーロ2016では1点ビハインドの状態でイングランドから劇的逆転勝利を収めています。
対するクロアチアも気を引き締めています。
キャプテンのルカ・モドリッチは、アルゼンチン代表に勝利し、決勝トーナメントへの進出した後のインタビューで、
『3戦目の出来が決勝トーナメント以降の戦いに影響する』
とベテランらしいコメントを残しています。
怪我人や選手の消耗の問題もあり、クロアチアがどのような戦い方をするかに注目が集まります。
最もやっかいなのは、アイスランドがクロアチアに勝った時です…
アルゼンチン代表敗退回避の条件③勝利したアイスランドを得失点差で上回る
仮にアイスランドがクロアチアから勝利を収めた場合、アルゼンチン代表とは勝ち点4で並びます。
ワールドカップのグループリーグで勝ち点が並んだ時に考慮されるのは得失点差。
上に紹介した順位表をもう一度チェックしてみましょう。
アイスランドはアルゼンチン代表を得失点差で1上回っています。
つまり、勝利をするということは少なくとも得失点差を1以上は積み上げることになるので、この場合にアルゼンチン代表に必要とされるのは3得点以上となります。

欲を言えば4得点、5得点と大爆発が期待されます。
この上記の条件を満たすことで、アルゼンチン代表は敗退の危機から脱し、決勝トーナメント進出という奇跡を実現することができます。
それでは、アルゼンチン代表はナイジェリアから勝利を収めることができるのでしょうか?
残念ながら、その希望は望みが薄いと言えます…
なぜ、アルゼンチン代表は空中分解したのか?
敗退の危機に瀕した状態でアルゼンチン代表の周辺から聞こえてくるのは、ネガティヴな話題ばかりです。
クロアチア戦後にホルヘ・サンパオリ監督が
『選手たちはこのプロジェクトを理解していない』
と発言すると、
主力メンバーのアグエロが
『言わせておけばいい』
と応酬。
チームはかつてないほどに嫌な空気に包まれています。
そのサンパオリはクロアチア戦後に大会中の解任という前代未聞の噂が囁かれ、この騒動に一部選手たちが介入していたとも言われています。
この報道が事実かどうかはわかりませんが、アルゼンチン代表がかつてない危機にさらされているのは間違いないようです。
ちなみにサンパオリからの信頼を失ったアグエロは、ナイジェリア戦でのベンチ降格が確定と言われています。
代わりに先発としてピッチに立つのは、ゴンサロ・イグアインか、クリスティアン・パボンか…
何れにしてもキーマンになるのはメッシです。
上述した通り、アルゼンチン代表が敗退の危機から少しでも抜け出すためには1点でも多くのゴールを決めることが必要です。
そのためにはメッシの力が必要です。
個の力でなんとかする必要もあるでしょう。
あるいは彼に遠慮してすぐにボールから離れようとするチームメイトたちに自信を取り戻させ、その能力を引き出す役割も求められるでしょう。
もちろんそれは果てしなく難しい課題です。
恐らく9割実現しないでしょうし、アルゼンチン国民ですらも叶わないと感じているはずです。
しかし、それを実現してこそのメッシなのです。
今回はアルゼンチン代表の敗退の可能性とグループリーグ突破への条件についてお伝えしました。
そして、下のリンクではロシアワールドカップを戦うアルゼンチン代表についてお伝えしています。
彼らはどのようなメンバーでナイジェリア戦を戦うのでしょうか?
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