正直なところ、イングランド代表がこんなにもあっさりとワールドカップの出場権を手に入れるとは、予想できませんでした…
ユーロ2016で悲劇的な敗戦を喫し、暗闇に包まれ、予選開始早々には監督の解任騒動まであったからです。
それでもなんとか新監督のもと一致団結し、本大会までたどり着いています。
果たして、イングランド代表は…
ロシアワールドカップで上位進出を果たすことができるのでしょうか?
本大会に向けて確かな手応えと、大きな不安の両方を抱えています。
イングランド代表の戦力と序列の分析を行い、ロシアワールドカップでの期待値を計ってみましょう。
今回はイングランド代表のメンバーと背番号についてお伝えします。
イングランド代表がロシア行き切符を獲得!本大会への期待と不安…
9月のワールドカップ予選を終えて、イングランド代表がロシアワールドカップへの出場を決めました。
ユーロ2016での惨敗や、その後の監督の解任騒動など、強烈な逆風の中での船出となりましたが、終わってみれば危なげなく本大会にたどり着きました。
多くの人の中にはこんな疑問があるはずです…
イングランド代表はワールドカップでの飛躍を期待できるほど強いのか?
それとも今回も、あっさりと敗退してしまうのか?
正直なところ、イングランド代表の本当の強さは未だに測ることができません。
彼らには、大きな手応えと大きな不安の両方を抱えているからです…
コレがイングランド代表のストロングポイント!
イングランド代表が今回のワールドカップ予選で証明したのは、重要な試合での勝負強さです。
グループで上位を争っていたスロバキアに2勝し、ライバルを確実に葬っています。
監督解任の余波もなんのそので、全く動揺を見せることなく勝ち星をあげ続けて、本大会へとたどり着きました。
その安定感はワールドカップ予選を戦った国々の中でもトップクラスにありました。
もしかしたら、本大会でもこの予選のようにトントン拍子に勝ち上がってしまうかもしれない。
そんな期待を抱かせました。
しかし、同時に大きな不安も抱えています…
イングランド代表の致命的な欠陥とは?
現在のイングランド代表には、率直に言ってワールドクラスのタレントはほとんどいません。
イングランドのプレミアリーグに所属するメガクラブのほとんどが外国籍の選手を中心に形成されており、イングランド代表のメンバーは多くて4人~5人。
アーセナルに至ってはスタメンにはイングランド代表のメンバーは皆無です。
その分、中下位のクラブからイングランド代表メンバーとして召集されるメンバーが非常に増えています。
そうなると懸念されるのが、大舞台での経験値の低さとタレント力の低下です。
イングランド代表は、仮にワールドカップの大舞台で世界の強豪と相対した時に大きな経験値とクオリティの差に直面することになるのです…
そして、2017年8月にはこれまでイングランド代表の中心メンバーとしてチームを牽引してきたウェイン・ルーニーが代表引退。
チームは経験値も大きく低下させました。
それでは、現在のイングランド代表メンバーの選手層とクオリティはどの程度なのでしょうか?
イングランド代表メンバー&背番号①ゴールキーパー編
深刻なタレント力不足と、決定的な人材の不在に悩まされているのが、ゴールキーパーのメンバーです。
23人にあてがわれる枠は3人ですが、現状どのメンバーがそのポストに収まっても不思議ではありません。
〈1番手〉
ジョー・ハート(ウェストハム)
生年月日:1987年4月19日 (30歳)
序列:有力
国際大会経験値:ワールドカップ2010、2014、ユーロ2012、2016
背番号:1
〈2番手〉
トム・ヒートン(バーンリー)
生年月日:1986年4月15日 (31歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:?
〈3番手〉
ジャック・バトランド(ストーク・シティ)
生年月日:1993年3月10日 (24歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ
背番号:ワールドカップ2012
〈4番手〉
フレイザー・フォースター(サウサンプトン)
生年月日:1988年3月17日 (29歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ユーロ2016、ワールドカップ2014
背番号:?
〈5番手〉
ジョーダン・ピックフォード(エバートン)
生年月日:1994年3月7日 (23歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
現時点でのイングランド代表のゴールキーパーのベストメンバーはウェストハムのハート。
既にワールドカップとユーロを2度ずつ経験している守護神で、今回のワールドカップ予選でも一貫してゴールマウスを任されました。
しかし、2017-2018シーズンのウェストハムでは失点の山を築いています。
2年前にマンチェスターシティで正ゴールキーパーを張っていた頃の輝きは既になく、このポジションとしては28歳という比較的早いタイミングで下降線に入った感があります。
果たして、ロシアの地でも正ゴールキーパーを任せるに値する人材なのか…
サウスゲイトの判断に注目が集まっています。
悲しいのは、ハートに次ぐバックアップメンバーたちも心もとない陣容となっています。
イングランド代表のゴールキーパーのメンバーは、例えばマヌエル・ノイアー(バイエルン)、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)を擁するドイツ代表、ダビド・デ・ヘア(マンチェスターユナイテッド)、ホセ・マヌエル・レイナ(ナポリ)を擁するスペイン代表、ティボー・クルトワ(チェルシー)、シモン・ミニョレ(リバプール)を擁するベルギー代表に比べて大きく劣ります。
いや、正確に言えば足元にも及ばないとも表現できるでしょう。
ヒートンやフォースターはキャリアの最盛期といえる年齢に達しましたが、結局ビッグクラブにたどり着くことすらできず、バトランドやピックフォードは信頼を置くにはもう一段階のレベルアップが必要でしょう。
例えば重鎮ハートにベンチ行きを命じ、長い目で成長を見守るのであれば、それはポジティブな変化なのかもしれませんが…
少なくとも、サウスゲイト監督はワールドカップ本大会まではハートに正ゴールキーパーを任せるでしょう。
恐らくその先はバトランド、ピックフォードによる正ゴールキーパー争いが待っているはずです。
できれば、この2人にワールドカップの空気を経験させるのが、未来のイングランド代表の為になるように見えますが…
イングランド代表メンバー&背番号②センターバック
ゴールキーパーの状況もかなり不安定ですが、その前方を防衛するセンターバックも、かなり厳しい人材のやりくりを強いられています…
頼りになるべきベテランは衰えが、中堅は伸び悩み…
むしろ若手の抜擢にしか活路はないのではないかと思えるほどの惨状です。
本大会でセンターバックに充てがわれるであろう枠は4。
誰一人として絶対的な地位を獲得したものはいません…
〈1番手〉
ガリー・ケーヒル(チェルシー)
生年月日: 1985年12月19日 (32歳)
序列:有力
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2012、2016
背番号:5
〈2番手〉
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
生年月日:1994年5月28日 (23歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:6
〈3番手〉
フィル・ジョーンズ(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1992年2月21日 (25歳)
序列:有力
国際大会経験値:、ユーロ2012、ワールドカップ2014
背番号:?
〈4番手〉
ハリー・マグワイア(レスター・シティー)
生年月日:1993年3月5日 (24歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈5番手〉
マイケル・キーン(エバートン)
生年月日: 1993年1月11日 (25歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
クリス・スモーリング(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1989年11月22日 (28歳)
序列:微妙
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2012、2016
背番号:なし
〈7番手〉
フィル・ジャギエルカ(エバートン)
生年月日:1982年8月17日 (35歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ワールドカップ2010、2014/ユーロ2012
背番号:
〈8番手〉
ジャック・スティーブンス(サウサンプトン)
生年月日:1994年1月27日 (23歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈9番手〉
ロブ・ホールディング(アーセナル)
生年月日:1995年9月20日
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈10番手〉
ジョー・ゴメス(リバプール)
生年月日:1997年5月23日 (20歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
センターバックのメンバーの中でも主軸はケーヒル。
現在のセンターバックのメンバーの中では希少価値の高いベテランで、国際大会経験値の豊富です。
ルーニーの代表引退前後からキャプテンを任せられる試合もありました。
しかし、2017-2018シーズンのチェルシーでは控えに降格し、やや衰えを伺わせています。
2番手は僅差でユナイテッドのジョーンズが入っています。
闘争心の高いセンターバック故に生傷が絶えず、それが成長を阻んできました。
ブラックバーンで台頭し、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したばかりの頃は、あのサー・アレックス・ファーガソン元監督にして、
『ユナイテッド史上最高の選手になれる資質がある』
と言われた成長を遂げることができませんでした。
ご覧の通り、現在のイングランド代表のメンバーにおいて、センターバックの陣容は大きく揺らいでいます。
ケーヒル、ジョーンズに取って代わりそうなのは、マンチェスター・シティのストーンズ。
足下のテクニックに長けたモダンなセンターバックで、ペップ・グアルディオラ監督の元で確かな成長を見せています。
昨シーズンの不安定さはここ最近感じさせず、センターバックとして一段階レベルアップした印象です。
あとは経験さえ積めば、世界的な守備者として認識されるかもしれません。
恐らく、ケーヒル、ジョーンズ、ストーンズまではロシアワールドカップの本大会のメンバーに、高い確率で召集されるでしょう。
4番手以下は、ベテランのスモーリングが大きく評価を落とした一方で、キーン、マグワイア、スティーブンス、ホールディングなどが徐々に台頭。
ただし、本大会までに使える目処が立つかどうかは極めて微妙で、メンバー入りは時期尚早とサウスゲイト監督が判断するかもしれません。
むしろ、ストーンズとエバートン時代に、ケーヒルとも代表でコンビを組み、さらに経験も豊富なジャギエルカの復活に期待したいところ。
ベッカム、テリー、ランパード、ジェラードといったカリスマが去ったイングランド代表において、リーダーシップを発揮できる希少なメンバーのように見えます。
イングランド代表メンバー&背番号③右サイドバック
イングランド代表の中でも最も人材が充実したポジションなのが、この右サイドバック。
実力と経験を兼ね備えた中堅がおり、ベテランは健在で新世代の台頭も見えている、5年から8年先まで安泰と思える陣容です。
〈1番手〉
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
生年月日:1990年5月28日 (27歳)
序列:当確
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:2
〈2番手〉
ナサニエル・クライン(リバプール)
生年月日:1991年4月5日 (26歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:?
〈3番手〉
キーラン・トリッピアー(トッテナム)
生年月日:1990年9月19日 (27歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈4番手〉
グレン・ジョンソン(ストーク・シティ)
生年月日:1984年8月23日 (33歳)
序列:微妙
国際大会経験値:ワールドカップ2010、2014/ユーロ2012
背番号:
〈5番手〉
メイソン・ホルゲイト(エバートン)
生年月日:1996年10月22日 (21歳)
序列:微妙
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
生年月日:1998年10月7日 (19歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
エインズリー・メイトランド=ナイルズ(アーセナル)
生年月日:1997年8月29日 (20歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?

イングランド代表の右サイドバックのメンバーの主戦力は26歳から28歳といずれも年齢的なピークを迎えているのが強みとなっています。
攻守にほとんど隙がないカイル・ウォーカーは、2017年夏のマンチェスター・シティ移籍によって、さらにプレーのクオリティをあげた印象で、世界でも5本の指に入る右サイドバックといっても過言ではない領域に成長しました。
2番手のメンバーは、リバプールのクライン。
一時はレギュラーの座を掴みかけた実力派で、ウォーカーよりも攻撃に持ち味がある右サイドバック。
トリッピアーはトッテナム首脳陣にウォーカーの売却を納得させた実力者。
ウェストハムからのたたき上げで、安定感が持ち味となっています。
現在は怪我で戦列を離れているクラインを猛追しており、ロシアワールドカップ本大会でのメンバー入りは十分射程圏のように見えます。
2014年のブラジルワールドカップの時のスタメンだったのがグレン・ジョンソン。
若い時は守備のリスクを省みない無鉄砲な右サイドバックでしたが、年齢とともに堅実さを手に入れました。
全盛期は過ぎた感がありますが、未だにイングランド代表メンバーに相応しい実力の持ち主です。
次々と優秀な人材を輩出しているエバートンで存在感を放っているのが、ホルゲイト。
1対1とスピードに長けており、エバートンでは右のウイングバックと3バックのセンターライトを担当しています。
中央でも起用できるメンバーは現在のイングランド代表にはほとんどおらず、マルチとして希少価値が高そうです。
また、伝統的に高くて強いセンターバックを求めがちなお国柄で、その機動力の高さも魅力です。
まだ未召集ではありますが、本大会までに試してみたいメンバーの1人です。
クラインが離脱中のリバプールで輝きを放っているのが、アレクサンダー=アーノルド。
チャンピオンズリーグの予備戦のホッフェンハイム戦でフリーキックを沈めるなど、鮮烈な輝きを放った若きサイドバック。
守備面など課題はまだ少なくありませんが、将来的にはイングランド代表メンバーに相応しいポテンシャルを持っています。
イングランド代表メンバー&背番号④左サイドバック
ここ1年ほどでジワジワと下降線をたどっているのが、この左サイドバック。
それでも大きな不足をきたしていないのは、そもそもタレントの質も量も豊富で、大国との比較でも躊躇なく引けを取らないレベルにあると断言ができるからです。
このポジションもメンバー入りに向けて、与えられる枠は2。
マルチロールもこそ少ないですが、逆に言えばエキスパートを自信を持ってピッチに送り出すことができます。
〈1番手〉
ダニー・ローズ(トッテナム)
生年月日:1990年7月2日 (27歳)
序列:当確
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:3
〈2番手〉
ライアン・バートランド(サウサンプトン)
生年月日:1989年8月5日 (28歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:21
〈3番手〉
アーロン・クレスウェル(ウェストハム)
生年月日:1989年12月15日 (28歳)
序列:微妙
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈4番手〉
ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1995年7月12日 (22歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:なし
背番号:
〈5番手〉
キーラン・ギブス(ウェスト・プロムウィッチ・アルビオン)
生年月日:1989年9月26日 (28歳)
序列:脱落
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
レイトン・ベインズ(エバートン)
生年月日:1984年12月11日 (33歳)
序列:脱落
国際大会経験値:ユーロ2012/ワールドカップ2014
背番号:?
左サイドバックのメンバーで、ワールドカップに向けてほぼ当確ランプが灯っているのがローズ。
所属するトッテナムでは昨シーズンまでは充実一途。
主力メンバーとしてチームのヨーロッパの舞台での躍進に貢献しています。
元々アタッカーだったサイドバックにありがちな、守備の軽さも加齢と共になくなりつつあります。
2番手はウェストハムのクレスウェルと、サウサンプトンのバートランドが争う形ですが、クラブレベルでも国際大会の経験値を持つ後者が有利か。
凋落が止まらないのが、マンチェスター・ユナイテッドのショー。
いずれは世界最高の左サイドバックにともてはやされた期待の若手ですが、モウリーニョ監督に完全に干されていること、そして大怪我も負うなど不幸が続いています。
劇的な復調を見せない限りはイングランド代表メンバーで背番号を貰うのは限りなく難しいか。
同じく殻を破りきれず中堅といえる年齢に突入したのがギブス。
アーセナルでは芽が出ず、2017年夏についに移籍を決断しました。
一方でエバートンの大ベテラン、ベインズは未だ健在。
若手の台頭が著しいエバートンにおいても、このベテランをベンチに追いやる若手は現れず、未だにプレミアリーグ屈指のレフトバックとして鳴らしています。
例えば主力にけが人が続出するなどの非常事態でスクランブル発進するでしょうか。
イングランド代表メンバー&背番号⑤センターハーフ
4-2-3-1のフォーメーションを採用するイングランド代表において、センターハーフに与えられる枠は4。
そして、現状では自信を持って送り出せる絶対的なレギュラーを擁しています。
とにかく、ワールドカップ本大会では、確実にレギュラーをピッチに立たせる必要があります。
その意味で何よりも大切なのはコンディションでしょう。
〈1番手〉
エリック・ダイアー(トッテナム)
生年月日:1994年1月15日 (23歳)
序列:当確
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:6
〈2番手〉
ジョーダン・ヘンダーソン(リバプール)
生年月日:1990年6月17日 (27歳)
序列:当確
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2016
背番号:4or8?
〈3番手〉
ジェイク・リバーモア(ウェストプロムウィッチ・アルビオン)
生年月日:1989年11月14日 (28歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈4番手〉
ルベン・ロフタス=チーク(クリスタル・パレス)
生年月日:1996年1月23日 (21歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈5番手〉
ナサニエル・チャロバー(ワトフォード)
生年月日:1994年12月12日 (23歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:
〈6番手〉
ダニー・ドリンクウォーター(チェルシー)
生年月日:1990年3月5日 (27歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈7番手〉
ジャック・ウィルシェア(アーセナル)
生年月日:1992年1月1日 (26歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2016
背番号:?
〈8番手〉
ハリー・ウィンクス(トッテナム)
生年月日:1996年2月2日 (21歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈9番手〉
トム・デイビス(エバートン)
生年月日:1998年6月30日 (19歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈10番手〉
マイケル・キャリック(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1981年7月28日 (36歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ワールドカップ2006、2010
背番号:?
イングランド代表のダブルボランチは、絶対的な地位を得ています。
筆頭は若くして中心メンバーとなった、ダイアー。
元々センターバックだったこともあり、守備力が非常に高く、ボールを奪ってから間髪入れず縦パスを前線に供給することができます。
フリーキックの精度も非常に高いのは、ロシア戦で直接沈めてみせたユーロで実証済みです。
本大会での活躍で世界指折りのセンターハーフへと手をかけるか。
ダイアーの相棒を務めるのが、リバプールのキャプテンでもあるヘンダーソン。
闘争心とメンタル、そしてパスセンスにも長けており、イングランド代表では司令塔として振舞っています。
クラブとイングランド代表で直接指導を受けてきたジェラードのような派手さはありませんが、それでもレギュラーとして非常に頼りになる存在です。
既にイングランド代表として国際舞台に2度出場しており、経験値も高く、そろそろリーダーとしての役割も求められています。
絶対的なレギュラーであるダイアーとヘンダーソンに不測の事態が発生した時に大きな懸念とを感じさせるのは、3番手以下の人材に大きな不足感があるからです。
予選ではウェスト・プロムウィッチ・アルビオンからリバーモアを担ぎ出す事態になりました。
決して悪い選手ではなく、司令塔タイプの選手としては希少価値が高いですが、例えば誰が出ても全く不足感を感じさせないスペインやフランス、ドイツに比べると、大きく見劣りします。
ワトフォードで存在感を発揮している22歳のチャロバーの成長に近いしたいところですが、イングランド代表で中心メンバーとして存在感を発揮するにはもう一段階の成長が必要でしょう。
そのチャロバーと争うのが、2017年夏にチェルシーに移籍したドリンクウォーター。
チャロバーと共に運動量が豊富なタイプではありますが、パスの質も高く、献身性と敢闘精神に長けたモダンなタイプです。
現在のイングランド代表が標榜するサッカーとは明らかに噛み合わせがよく、本大会でプレーする姿が見てみたい選手の1人。
ユーロ2016ではメンバー落ちの挫折を合いましたが、今度こそ彼岸達成か。
そして、かつてイングランド代表の未来と評されたウィルシェアは、相変わらず凋落するキャリアを止めることができていません。
同じ司令塔タイプとしてはリバーモアが召集されたことが、メンバーとして計算されていない何よりの証拠でしょう。
決してサウスゲイト監督の評価は低くないようですが…
クリスタル・パレスでは右サイドハーフでプレーしているロフタス=チークはイングランド代表ではあくまでセンターハーフのメンバーとして見込まれています。
球足の長いスルーパスや永井ストライドを生かしたダイナミックな攻め上がりは、現在のイングランド代表のメンバーの中にはない資質で、センターハーフの攻撃的なカードとして重宝されるかもしれません。
未召集組で期待値が高いメンバーは、トッテナムのウィンクスとエバートンのデイビス。
共に機動力とパスセンスに長けた司令塔で、クラブではレギュラーメンバーではないものの、重要な存在として成長しつつあります。
2016-2017シーズンはウィンクスが22試合に、デイビスは24試合に出場しています。
イングランド代表メンバー&背番号⑥サイドハーフ
バラエティに富んでおり、個性の強いメンバーが揃っているのがこのサイドハーフで、何かやってくれそうな期待感を感じさせています。
頭数も多く、若さと経験がバランスよくミックスされています。
いわゆるワールドクラスこそいませんが、それに準ずるレベルのメンバーが揃っています。
〈1番手〉
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1997年10月31日 (20歳)
序列:当確
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:7
〈2番手〉
ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)
生年月日:1994年12月8日 (23歳)
序列:当確
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2016
背番号:11
〈3番手〉
アダム・ララーナ(リバプール)
生年月日:1988年5月10日 (29歳)
序列:有力
国際大会経験値:ワールドカップ2014、ユーロ2016
背番号:?
〈4番手〉
ジェシー・リンガード(マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日: 1992年12月15日 (25歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:22
〈5番手〉
アレックス・チェンバレン(リバプール)
生年月日:1993年8月15日 (24歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
マイケル・アントニオ(ウェストハム)
生年月日:1990年3月28日 (27歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈7番手〉
セオ・ウォルコット(アーセナル)
生年月日:1989年3月16日 (28歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ワールドカップ2006、2010/ユーロ2012
背番号:?
〈8番手〉
アンドロス・タウンゼント(クリスタル・パレス)
生年月日:1991年7月16日 (26歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈9番手〉
ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)
生年月日:1994年3月6日 (23歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈10番手〉
ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)
生年月日:2000年3月25日 (17歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
若き才能が序列のトップを走っています。
ラッシュフォードはストライカー的なプレイヤーで、左に流れてから仕掛け、そこから一気にフィニッシュまで狙うプレーをほぼ完璧に自分の物にしつつあるようです。
既にマンチェスター・ユナイテッドでも地位を確保して、大きな飛躍の時を迎えようとしています。
両翼でのプレーが可能なスターリングは、マンチェスター・シティのグァルディオラ監督の元で、プレーの質を上げています。
無鉄砲で一本調子だったかつてのドリブルは見られなくなり、突破は難しいとみるや味方にボールを預けて機会を伺うなど、大人のプレーヤーになりました。
得点力も低くなく、ラッシュフォードとスターリングのレギュラー格2人だけでも相手にとっては大きな脅威となるでしょう。
3番手のララーナは怪我による離脱が長引いていますが、スターリングやラッシュフォードとはまた質の異なるプレーヤーです。
ボールを持っても面白いし、フリーランニングも質が高く、パスセンスも備えて、守備力も高いです。
サイドアタッカーというよりは、ほとんど攻撃的MFのようなプレースタイルですが、サウスゲイト監督はタッチライン際で起用しています。
サイドハーフ、攻撃的MF、インサイドハーフで広く機能するので、ユーティリティープレーヤーとして貴重なメンバーです。
より直線的でカウンター向きなのがチェンバレン。
2016-2017シーズンのアーセナルでウイングバックとしてプレーして、存在感を発揮し始め、夏にリバプール移籍を選択。
ダブルボランチが奪ったボールを素早く展開するイングランド代表のサッカーとは明らかに適性が高そうです。
マイケル・アントニオはゴリゴリと進むドリブルと正確なクロスが武器のアタッカーですが、左右のサイドハーフ、トップ下、センターフォワード、そして右サイドバックまで務められる、スーパーマルチ。
若手で赤丸急上昇中なのが、サウサンプトンのレドモンド。
2016-2017シーズンは37試合に出場して7得点を記録するなど、安定感が魅力のサイドアタッカー。
ラッシュフォードやスターリングに比べるとややクオリティで劣る印象がありますが、バックアップとしては申し分ないレベルといえるでしょう。
逆にイングランド代表のメンバーとして確かな存在になるには、ビッグクラブへの移籍が必要とも考えられます。
一方でここ最近はやや影が薄いのが、ウォルコットとタウンゼント。
ウォルコットは若き日のドリブルが完全に鳴りを潜めて、セカンドラインの選手に落ち着いてしまった印象です。
タウンゼントは、あまりにもクラブの出来が悪すぎて、今はイングランド代表どころではない、といったところです。
極めて個性的なメンバーが揃っているイングランド代表のサイドアタッカーですが、恐らくサウスゲイト監督の中でロシアに連れて行くと決めているのは、現状ではラッシュフォード、スターリング、ララーナまでか。
残りは1人か2人でトップ下やセンターフォワードとのバランスも考慮されて厳選されるでしょう。
イングランド代表メンバー&背番号⑧トップ下
8月に長らく2003年からイングランド代表を牽引してきたウェイン・ルーニーが引退を表明。
しかし、それに伴う影響はほとんどありませんでした。
イングランド代表のトップ下のメンバーは、非常に若く将来性を感じさせるポジションです。
恐らく伸び代も含めたら、世界でもトップクラスのレベルに達しているといえるでしょう。
想定される枠は2ですが、1つは確実に埋まっています。
2番手以下のメンバーで、そのたった1つの枠を争うことになります。
〈1番手〉
デル・アリ(トッテナム)
生年月日:1996年4月11日 (21歳)
序列:不動
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:?
〈2番手〉
ロス・バークリー(エバートン⇒チェルシー)
生年月日:1993年12月5日 (24歳)
序列:有力
国際大会経験値:ワールドカップ2014
背番号:18or21?
〈3番手〉
ジェームズ・ウォード=プラウズ(サウサンプトン)
生年月日:1994年11月1日 (23歳)
序列:有力
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈4番手〉
ジェームズ・ミルナー(リバプール)
生年月日:1986年1月4日 (32歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:ワールドカップ2010、2014/ユーロ2012、2016
背番号:?
1番手のデル・アリは21歳にして、既にイングランド代表の中心メンバーといった風格を漂わせています。
相手の裏のスペースやブラインドサイドに侵入してボールを受けて、そこからラストパスかシュートを狙うのが最も得意な形です。
得点力はミッドフィルダーとしては特筆したレベルにあり、スコアラーとしての資質も備えているように見えます。
プレー選択やフリーキック、守備の貢献度など、あともう一段階の成長の余地を残しており、そこが改善されれば、世界的な第一人者としての地位も自動的に手に入るでしょう。
2番手はエバートンのバークリー。
188cmの大柄な体からは想像できない繊細なボールスキルを有しています。
現在は怪我で離脱中ですが、才能の大きさでは2歳年下のデル・アリにも全く引けをとりません。
フロントに直談判してまで懇願したチェルシー移籍が叶わなかったことが、どのような影響を与えるか、復帰後のプレーに注目が集まります。
3番手はサウサンプトンのウォード=プラウズ。
ベッカムにも例えられる右足を持っており、得点力やアシスト能力などの総合力ではその本家を上回ります。
攻撃的なポジションならセンターフォワードを覗き、プレーできるのも魅力です。
4番手はトップ下のメンバーの中では唯一のベテランであるミルナー。
ユーロ2016をもってイングランド代表からの引退を表明していましたが、センターハーフの駒不足を考慮すると、代表復帰のウルトラCの可能性は0ではないか。
2016-2017シーズンのリバプールでは左サイドバックまで務めたマルチロールですが、本来は中盤を本職とする攻撃的な選手です。
チームのために粉骨砕身しながらも、クオリティを発揮できるのが強みで、まだまだ貢献できる力を持っているように思えます。
イングランド代表のトップ下のメンバーは、デル・アリが21歳、バークリーが23歳、そしてウォード=プラウズが22歳と非常に若いメンバーで構成されています。
2022年のカタール大会はもちろん、2026年までほぼ安泰と言えるでしょう。
デル・アリはその時まで恐らくイングランド代表の中心に君臨するでしょう。
何事にも動じないメンタリティの強さは、イングランド代表の中心メンバーとしてプレーするに準備ができているように見えます。
イングランド代表メンバー&背番号⑧センターフォワード
ワールドクラスの絶対的なエースを擁しています。
1トップということもあり、頭数をさほど必要としていないのも幸運に働き、量の不足はほとんど問題になりません。
陣容もほぼ固定されており、ロシア行きのメンバーはほぼ決定されているようです。
〈1番手〉
ハリー・ケイン(トッテナム)
生年月日:1993年7月28日 (24歳)
序列:不動
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:9
〈2番手〉
ジェイミー・ヴァーディー(レスター)
生年月日:1987年1月11日 (31歳)
序列:当確
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:19
〈3番手〉
ジャーメイン・デフォー(クリスタル・パレス)
生年月日:1982年10月7日 (35歳)
序列:有力
国際大会経験値:ワールドカップ2006、2010/ユーロ2012
背番号:?
〈4番手〉
ダニエル・スターリッジ(リバプール)
生年月日:1989年9月1日 (28歳)
序列:有力
国際大会経験値:ユーロ2016
背番号:?
〈5番手〉
ダニー・ウェルベック(アーセナル)
生年月日:1990年11月26日 (27歳)
序列:脱落?
国際大会経験値:なし
背番号:?
〈6番手〉
テイミー・エイブラハム(スウォンジー)
生年月日:1997年10月2日(20歳)
序列:近未来の主力
国際大会経験値:なし
背番号:?
今やセンターフォワードとしては、世界の5傑にも入るケインが不動の1番手に君臨しています。
自ら持ち込んで決めるも良し、中盤にさがったりサイドに流れて味方を生かすも良しの万能型で、とりわけ2列目のメンバーのクオリティが高いイングランド代表においては、極めて重要な存在になっています。
まだ24歳ながら、既にプレミアリーグでは3年連続の20得点越えで実績は十分。
リーダーとしての風格も漂わせています。
2番手はよりカウンター戦術向きのキャラクターが色濃い、ヴァーディー。
レスターでプレミアリーグを制した時の凄みは薄れつつありますが、一瞬の隙をついて裏のスペースを攻略するスタイルは未だに健在。
例えばリードした展開で押し上げてくる相手に対して、裏のスペースを攻略されうる脅威は、ケイン以上でしょう。
今予選では左のウイングとして起用されることもありましたが、やはり1トップか2トップの一角としてプレーするのが最も個性が発揮しやすいようです。
3番手は序列がやや曖昧になっています。
ベテランの健在を示すデフォーが、実力者スターリッジを追い越しそうな勢いを感じさせます。
そのスターリッジはとにかく怪我との戦いの連続で、まずはコンディションを良好に保つことがイングランド代表メンバー入りの鍵となります。
コンディションさえ良好であれば、イングランド代表でも屈指の実力者だけに復調が待たれますが…
同じく怪我の連続により、なかなかコンディションが整わないのがウェルベック。
サイドに流れても存在感を発揮でき、柔軟なテクニックを持った希少価値の高いセンターフォワードではありますが、こちらもまずはアーセナルで戦い抜けるが身体を作らなければなりません。
さて、ここまでイングランド代表メンバーと背番号、序列についてお伝えしてきました。
ドイツとの親善試合で試されたのが2017-2018シーズンのスウォンジーで存在感を発揮するエイブラハム。
サイズがあり、ペナルティー・ボックスの中で存在感を発揮するクラシカルなセンターフォワードで、現状のイングランド代表のメンバーの中にはいないタイプの若きストライカーです。
3番手以下のメンバーの序列が曖昧なため、あるいはロシアワールドカップに滑り込みでメンバー入りする可能性もありそうです。
最後に筆者が予想するイングランド代表のワールドカップでのスタメンをお伝えしましょう。
コレがイングランド代表のワールドカップ予想スタメン!
こちらがイングランド代表の現時点でのレギュラーメンバー11人です!
〈GK〉
ジョーダン・ピックフォード(エバートン)
〈センターバック〉
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
ガリー・ケーヒル(チェルシー)
〈右サイドバック〉
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
〈左サイドバック〉
ダニー・ローズ(トッテナム)
〈センターハーフ〉
エリック・ダイアー(トッテナム)
ジョーダン・ヘンダーソン(リバプール)
〈右サイドハーフ〉
ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)
〈左サイドハーフ〉
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
〈トップ下〉
デル・アリ(トッテナム)
〈センターフォワード〉
ハリー・ケイン(トッテナム)
フォーメーション:4-2-3-1
あなたの考えるイングランド代表の予想メンバーとはどう違いますか?
2列目にストライカーカラーの強い選手を並べることによって、どこからでも点が取れるメンバーになっています。
そのため、純粋な司令塔をおかず、間髪いれずに前線へと展開する早いフットボールが可能となるメンバーを並べています。
サウスゲイト監督はポゼッションサッカーに対して強いこだわりがあるようですが、やはりイングランド代表のメンバーのプレースタイルを考慮すると速い展開のほうが持ち味が生かせそうです。
ゴールキーパーには思い切ってピックフォードを選出。
若いメンバーですが、それをおぎなって余りある勢いを感じさせます。
2018年以降を見据えて、大きな経験を培ってほしいメンバーです。
国際的な人気が爆発しているプレミアリーグとは違い、自国民からすらもほとんど期待されていないイングランド代表。
彼らは、この期待値の低さをいい意味で裏切ることはできるのでしょうか?
今回はイングランド代表メンバーと背番号、そして序列についてお伝えしました。
そして、下のリンクではイングランド代表の天敵であるドイツ代表のメンバーと背番号、序列についてお伝えしています。
ロシアワールドカップでも優勝候補の一つである前回王者は、連覇の偉業を達成することができるのでしょうか?
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