ロシアワールドカップの開幕まで6ヶ月を切りました。
全32の代表チームは、来るべき本大会に向けて着々と準備を進めています。
それは日本代表とグループリーグであいまみえるコロンビア代表も例外ではありません…
本大会までの限られた時間で…
彼らはどのようなチームを作り上げるのでしょうか?
今回はコロンビア代表の最新フォーメーションをお伝えします。
この記事を読むことによって、コロンビア代表のフォーメーションや戦術を知ることができるでしょう。
攻撃サッカーで優勝を狙う!コロンビア代表の最新フォーメーション!
開幕まで6ヶ月を切ったロシアワールドカップ。
日本代表はグループリーグで、
ポーランド
セネガル
そして、コロンビア代表との戦いが決まりました。
最新のFIFAランキングでは13位と、7位のポーランドに劣るものの、ワールドカップでの実績では抜きん出ているコロンビア代表。
彼らが目指すのは、もちろんワールドカップでの優勝です。
コロンビア代表は、2014年のブラジルワールドカップ以降もチームに大きな手を加えずに継続路線で組織の熟成を図ってきました。
そのため、現在のフォーメーションにおける個々の連携は非常に高いレベルに達しています。
それでは、コロンビア代表が採用する最新のフォーメーションをチェックしていきましょう…
コレがコロンビア代表最新フォーメーション!
コロンビア代表が採用する最新のフォーメーションは
4-2-3-1
アルゼンチン人のペケルマン監督が就任した2012年頃から重用されるフォーメーションです。
ペケルマンがこの4-2-3-1をコロンビア代表のスタンダードのフォーメーションに採用したのには、いくつかの理由があります。
まずひとつは優秀なトップ下がいたことです。
言うまでもなくハメス・ロドリゲスのことですが、2018年になった今もコロンビア代表の中心はこの男です。
周辺にたくさんのパスコースが用意される4-2-3-1のフォーメーションを採用することで、ハメスの特性を最大限に活かすことができます。
ペケルマンは一時期は4-3-3のフォーメーションの左サイドで試した時期もありましたが、思うような成果は出ませんでした。
もうひとつはストライカーがやや駒不足だったことがあげられます。
ポルトやアトレティコ・マドリードで急激な成長を見せていたラダメル・ファルカオ以外に優秀なストライカーが不在で、最前線の唯一の選択肢となっていたため、1トップのフォーメーションが採用されていました。
その後、カルロス・バッカが台頭したことにより、前線の厚みは増しており、2トップのフォーメーションの採用も視野に入っています。
しかし、基本的にはペケルマンは4-2-3-1のフォーメーションでワールドカップに挑むはずで、それ以外のシステムはオプションの領域を出ないでしょう。
それでは、日本代表はコロンビア代表との対戦でどこに警戒すべきなのでしょうか?
コロンビア代表が採用する4-2-3-1のフォーメーションの特徴を見ていきましょう!
コロンビア代表最新フォーメーション4-2-3-1の秘密①分厚い攻撃サッカー
前回大会と変わらず前線のタレント力を生かした攻撃サッカーはコロンビア代表の代名詞となっています。
日本代表も4失点を喫したあの破壊力で、再びワールドカップに乗り込んでくるわけです。

ファルカオ、ハメスのホットラインを中心に、右サイドのクアドラード、左のカルドナという極めて危険なアタッカー達が揃っています。
4-2-3-1のフォーメーションは、彼らを全て同時に起用するためのシステムでもあります。
中央でタクトを振るうハメス、右サイドの崩しを担うクアドラード、チャンスメーカーとしてもスコアラーとしても有能なカルドナという3人が1トップのファルカオを支えるこのフォーメーションは現在のコロンビア代表のタレント力を最大限引き出すソリューションなのです。
後方からは、ボランチのアベル・アギラールが飛び出してきたり、左サイドバックのフランク・ファブラが駆け上がってきたりと、脇役達も分厚い攻撃サッカーを実践するためにサポートします。
特徴はどこからでも点が取れるという点で、ファルカオやハメスはもちろんのこと、カルドナやアギラールも一定以上のゴールセンスを備えています。
前回大会はファルカオが怪我で不在だったこともあり、ハメスはフィニッシュの局面で仕事をしましたが、このストライカーの復活とストライカーカラーの強いカルドナが左サイドに定着したことによって、よりアシストマンとしてプレーすることになるかもしれません。
コロンビア代表の攻撃サッカーを封じ込める方法!
日本代表が採用する4-3-3のフォーメーションのとコロンビア代表の4-2-3-1のフォーメーションとでは非常に噛み合わせが良いです。
両サイドアタッカーを酒井宏樹(右サイドバック)と長友佑都(左サイドバック)がマークし、トップ下のハメスを長谷部誠(守備的ミッドフィルダー)がマークする形になるでしょう。
ファルカオに対しては、センターバックの2人(吉田麻也と昌子源か槙野智章)がケアします。
数字上では帳尻が合うにしても、個々のクオリティに目を向けると厳しい戦いを予想せざるを得ません。
衰えが伺える長谷部誠がハメスを封じ込めることは難しそうで、インサイドハーフやセンターバックからのサポートが必要になりそうです。
長友佑都とクアドラードのマッチアップにも、期待よりも不安が先行します。
ほぼイーブンの戦いが期待できるのは酒井宏樹とカルドナの局地戦。
ネイマールにも満足に仕事をさせないほどの実力を身につけた酒井宏樹は、タレント力で言えば日本代表でも屈指の存在です。
個々の能力をカバーするためには、やはり人数をかけたディフェンスで凌ぐしかありません。
インサイドハーフやウイングも含めた人海戦術でケアしていく必要があるでしょう。
コロンビア代表最新フォーメーション4-2-3-1の秘密②高速カウンター
快速ウイングのクアドラードを起点に発動するカウンターという武器にも気をつけなければなりません。
右サイドを縦方向に抉るクアドラードのドリブルは間違いなく、コロンビア代表の大きな武器となっています。
4-2-3-1のフォーメーションはクアドラードの突破力を生かすには非常に適したシステムです。
コロンビア代表の4-2-3-1のフォーメーションでは、クアドラードの背後がしっかりとプロテクトされており、その攻撃力を最大限発揮できる環境が準備されています。
ファルカオ、ハメス、カルドナとの比較で得点能力こそ若干劣るクアドラードですが、反面チャンスを創出する能力には最も長けているといえます。
長友佑都が背後を突かれた場合には、センターバックの一方がつり出される形になるので、中央の数的優位が解消されてしまいます。
恐ろしいのは、0-1や0-2のスコアで負け越した状態で、前がかりになったところを突かれることです。
理想の展開は、イーブンスコアで試合終盤まで耐え忍ぶことです。
0-0や1-1のスコアで後半を迎えることができれば、勝ち点を獲得できる可能性もわずかですが出てくるかもしれません。
コロンビア代表最新フォーメーション4-2-3-1の秘密③屈強な守備陣
コロンビア代表の最新のフォーメーションの特徴は前線に小柄な選手を並べる傾向があることですが、対照的に守備陣には屈強なキャラクターの選手を多数揃えていることです。
特にダブルボランチとセンターバックの4人は非常に屈強です。
ボランチのアベル・アギラールとカルロス・サンチェスのベテランコンビは共に180㎝80kg以上の屈強な体格の持ち主です。
ハリルホジッチ監督は日本代表の選手達に『デュエル』の重要性を説いていますが、この2人の馬力と経験に跳ね返されてしまうかもしれません。
センターバックはさらに屈強で、主戦メンバーの新星ダビンソン・サンチェスが187㎝81kg、ベテランのクリスティアン・サパタが187㎝82kgのパワフルなコンビです。
さらには控えセンターバックでコロンビア代表の最新プロダクトのジェイリー・ミナも193㎝75kgの巨躯の持ち主です。
日本代表で言うところの吉田麻也(188㎝78kg)と同等の体格の持ち主がゴロゴロいるのです。
彼らに大迫勇也のポストプレーがどこまで通用するか…

一方でコロンビア代表の守備陣には弱点もあります。
いかにして、日本代表はコロンビア代表守備陣を攻略するか?
コロンビア代表の守備陣は屈強な反面、ポカが多くなっています。
特にクリスティアン・サパタにはその傾向が顕著で、身体能力に秀でた反面、ポジショニングのミスを犯したり、戦術的なミスが散見されます。
所属するミランではほとんど出場機会がなく、試合勘という点でも問題を抱えています。
また、ダビンソン・サンチェスはいずれは世界最高の地位に飛躍しうるセンターバックの超逸材ですが、2016-2017シーズンのヨーロッパリーグ決勝で不安定なプレーを見せているように、まだ大舞台ではどこまで通用するかは未知数です。
それは、コロンビア代表の最新のプロダクトと評され2018年の冬にバルセロナに引き抜かれたミナにも言えることでしょう。
日本代表としては中盤でポゼッションをして時間をかけるのではなく、早めに前線にボールを預けて、サパタやサンチェスのミスを誘いたいところです。
粘り強く彼らにアタックして何かしでかしてくれるのを待つのが、賢明な戦い方と言えるかもしれません。
極めて堅実なサンチャゴ・アリアスが目を光らせる右サイドよりも攻撃的なフランク・ファブラが守る左サイドの方が侵攻は用意かもしれません。
ワールドカップ予選では18試合を戦って、19失点を被弾しています。
ウルグアイとのアウェー戦(●:0-3)、アルゼンチンとのアウェー戦(●:0-3)、ボリビアとのアウェー戦(○:3-2)が証明するように、1度崩れると修正する能力はなく、脆くも崩れ去る傾向が顕著です。
ボリビアのような大きく力の劣る相手にさえ2失点を喫しているように、タレントこそ揃っているものの、決して盤石ではありません。
センターバックの頭数を増やせる3バックのフォーメーションも準備しておらず、センターバックから守備陣全体の歪みを引き起こすのが得策といえるかもしれません。
打倒コロンビア代表!ココが前回大会との違いだ!
ブラジルワールドカップでは、4-1という屈辱的なスコアで大敗を喫した日本代表。
元々望みの薄い状態でしたが、日本代表が抱いていた僅かな希望を打ち砕く貫禄の攻撃サッカーを、私たちは見せつけられました。
当時のコロンビア代表はハメスを筆頭に続々と最新のタレントが輩出され、コロンビアブランドを確立するなどチームとしての勢いを感じさせました。
また、開催国がブラジルだったということもコロンビア代表を後押ししました。
ほとんどホームのような状況で戦うことができ、大声援がチームを後押ししました。
しかし、今回の開催地はロシアで、前回大会のようなサポーターの後押しは期待することが出来ないでしょう。
ワールドカップ予選ではあっさりと大敗した試合が散見されるように、最近のコロンビア代表は淡白な一面を見せることもあります。
ほとんど変わらないメンバーで、6年目を迎えるペケルマン政権にマンネリ感が漂ってきているのかもしれません。
日本代表はグループステージを勝ち抜けるのか?
一方で日本代表には、あまりいいニュースがありません。
年末の東アジア選手権では2位を獲得したこと以上に、韓国に1-4で大敗したことによる負の雰囲気が蔓延しており、Jリーグのレベルの低さや国内組の実力不足が改めて露呈されました。
ハリルホジッチ監督の解任論まで上がっており、干されかけていた香川真司や本田圭佑の待望論まで持ち上がるなど、内外で混乱をきたしています。
これは南アフリカワールドカップと同じような状況です。
本大会開幕直前の韓国戦で大敗を喫し、岡田ジャパンはメディアから酷評され、グループリーグ敗退は不可避とまで言われていました。
しかし、蓋を開けてみれば見事にグループリーグを突破して、ベスト16に辿りついています。
攻撃サッカーで上位進出を狙っていた岡田監督ですが、韓国戦で方針の変更を決断。
守備的なカウンターサッカーで本大会に臨んだ結果がベスト16進出という望外な成果を生みました。
ハリルホジッチには何かチームの雰囲気をガラリと変えるような秘策はあるのでしょうか…?
今回はコロンビア代表の最新フォーメーションについてお伝えしました。
そして、下のリンクではコロンビア代表の主要メンバーをお伝えしています。
この記事をよめば、彼らがどのようなメンバーでワールドカップに挑むのか知ることができるでしょう。
予選終盤に台頭した最新のメンバーも反映された、ワールドカップ応援には必読の内容となっています。
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