いかにしてサッカーオーストラリア代表は強豪を圧倒する強さを手にしたか!?

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あなたは想像できただろうか…?

黄金世代が代表から退いてから、弱体化したと思われていたサッカーオーストラリア代表が、2017年に入ってから急激に強くなったのである…?

現在のサッカーオーストラリア代表と戦わなければならないのは…

日本代表にとって、最悪の状況です。

いかにして、サッカーオーストラリア代表は強さを手にしたのでしょうか…?

サッカーオーストラリア代表弱体化の理由…

ここ数年のサッカーオーストラリア代表は急激に弱体化が進んだと思われていました。

2006年のドイツワールドカップでベスト16に進出したのが強さの頂点でそれ以降は、確実に弱体化が叫ばれていました。

ハリー・キューウェル、マーク・ヴィドゥカ、ルーカス・ニール、マーク・ブレッシャーノ、ティム・ケーヒル、マーク・シュウォーツァーといった黄金世代が30歳を過ぎてもチームの中心に居座ったことで、若手が思ったように成長することができず、黄金世代の大半がチームを去った後に、深刻なタレント力不足に悩まされたのです…

強豪とも互角に渡り合う実力をもっていたサッカーオーストラリア代表は、2014年から急激な弱体化を見せ始めます…

そして、それは2018年ロシアワールドカップ・アジア最終予選で顕著に現れ始めました…

アジア最終予選で大苦戦…

かつては強豪でさえも苦しむほどのダークホースだったサッカーオーストラリア代表は、ロシアワールドカップのアジア最終予選で大きく躓いてしまいました。

こちらがサッカーオーストラリア代表のアジア最終予選の成績です。

【サッカーオーストラリア代表アジア最終予選日程】

第1節2016/9/1:VSイラク(H)〔○2-0〕

第2節2016/9/7:VSUAE(A)〔○1-0〕

第3節2016/10/7:VSサウジアラビア(A)〔△2-2〕

第4節2016/10/11:VS日本(H)〔△1-1〕

第5節2016/11/15:VSタイ(A)〔△2-2〕

第6節2017/3/23:VSイラク(A)〔△1-1〕

第7節2017/3/28:VSUAE(H)〔○2-0〕

第8節2017/6/8:VSサウジアラビア(H)〔○3-2〕

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開幕2試合こそ連勝スタートを切ったものの、その後の4試合では1勝もあげることができませんでした。

サッカーが盛んになり、国をあげた強化によりかなり地位を上げているものの、実力的には大きな差があると思われていた、タイにすら勝利を掴み取ることができなかったのです。

サッカーオーストラリア代表といえば、アジアでは日本と並び、圧倒的な強さでワン・ツーを独占するのが日常的な光景でしたが、このアジア最終予選では大きな躓きを見せたのです。

一時はUAEにまで抜かれて4位にまで転落し、プレーオフの出場権さえ逃すのではないかと危惧されたほどです…

しかし、それからわずか半年…

サッカーオーストラリア代表は再び本来の強さを取り戻しつつあります。

彼らはいかにして半年というわずかな時間で、強さを身につけたのでしょうか?

いかにしてサッカーオーストラリア代表は本来の強さを取り戻したのか?

サッカーオーストラリア代表が強さをとりもどした理由は、単純にアジア最終予選で崖っぷちに追い込まれたことで、選手が焦りを見せ始めたことにも起因します。

しかし、それ以上に大きかったのはポステコグルー監督が戦術的な修正を施したことが、本来の強さを取り戻す大きなきっかけとなりました…

サッカーオーストラリア代表が強さを取り戻した理由①高さと強さを生かす

強豪とも互角に渡り合ってきた頃のサッカーオーストラリア代表は、高さ強さを生かしたパワーサッカーが基本でした。

そこにキューウェルやブレッシャーノといったドリブラーが絡んでいき、強豪も苦しむようなチームが完成しました。

しかし、パワーサッカーはパスを基本とする現代的なポゼッションサッカーとは対極のもので、『時代遅れ』とも揶揄されていました。

サッカーオーストラリア代表もパスサッカーに舵をきったのですが、高いテクニックを持った選手を擁していないチームには全く適合しなかったのです。

そこで、ポステコグルー監督が導入したのが、選手の高さ強さを生かすサッカーオーストラリア代表の伝統的スタイルです。

ユリッチ(188cm)、ジェディナク(188cm)、セインズベリー(187cm)、デゲネク(187cm)、マッゴーワン(191cm)と、レギュラークラスには大柄な選手を多数擁しており、ロングボール戦術にぴったりとはまったのです。

そして、彼らの肉体的な強さは守備面でも生かされています。

ルーズボールに対する素早い寄せと、激しいフィジカルコンタクトでボールを奪い取り、それを素早い二次攻撃につなげていくのです。

このスタイルを身につけたサッカーオーストラリア代表がいかに強さを取り戻したかは、コンフェデレーションズカップのチリ戦で証明されました…

サッカーオーストラリア代表がFIFAランキングで45位に対して、南米王者チリは7位

彼らの間には大きな差が広がっていたのです。

当然、強豪の移籍チリがこの試合を制すると思われていましたが、結果は意外にも1-1でドロー。

しかも内容的にはサッカーオーストラリア代表が格上のチリを終始圧倒していたからです。

サッカーオーストラリア代表は前半43分に先制すると、後半分にさしかかるまで、リードし続けていたのです。

チリはサッカーオーストラリア代表のハードワークに終始劣勢を強いられていました…

サッカーオーストラリア代表が強さを取り戻した理由②シンプルなサイドアタック

これがサッカーオーストラリア代表が強さを取り戻すきっかけとなった2つめの戦術です。

激しいコンタクトで奪ったボールをシンプルにサイドに展開します。

細かなパスをまわさず、相手の守備組織が整う前に縦方向に推し進めています。

サイドアタッカーはコーナーフラッグをめがけて攻め上がり、早めにゴール前にセンタリングを放り込んでしまいます。

ゴール前にはユリッチをはじめとする大柄選手を多数走りこませて、ボールをゴールに押し込もうとします。

創造性も低く、戦術的に先進性のかけらもありませんが、現在のサッカーオーストラリア代表のメンバーを鑑みると、このシンプルなスタイルがもっとも整合性が高いのです。

ちなみにサッカーオーストラリア代表はこのコンフェデレーションズカップで、世界王者ドイツにも2-3と善戦しています。

内容はドイツに圧倒されたものの、一時的に同点に追いつくなど、粘り強さを見せました。

そして、2017年に入ってからのサッカーオーストラリア代表は、7戦2勝3分2敗のほぼイーブンとなっています。

ただし、2敗を喫したのはブラジルやドイツなどの強豪で、サウジアラビアなどの同格の相手には勝利しています。

日本は8月31日の戦いで勝利すれば、ワールドカップへの出場権が手に入ります。

いくらホームの利があると言えど、本来の強さを取り戻したサッカーオーストラリア代表に対して、多いに苦戦する可能性は高いでしょう…

ハリルホジッチに秘策はあるのでしょうか?

一説にはこの大一番に向けて柴崎岳を招集するといわれていますが…

今回はサッカーオーストラリア代表の強さについてお伝えしました。

そして、下のリンクではサッカールーズのメンバー30人を紹介しています。

ワールドカップ出場をかけた大一番に向けて、彼らはどのようなメンバーを送り込んでくるのでしょうか?

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