サッカードイツ代表がロシアで行われるコンフェデレーションズに、世界王者として参戦します。
ワールドカップを1年後に控えたこの大会で、サッカードイツ代表に期待されているのは…
新たなる戦力の台頭です。
なぜなら、今回のコンフェデレーションズのメンバーの多くはサッカードイツ代表初招集、あるいは国際大会への出場が初めてとなる選手が多くを占めているからです。
そして、それはマヌエル・ノイアーが控えるGKも同じことです。
今回のコンフェデレーションズのメンバーに招集されたサッカードイツ代表でノイアーの代わりにスタメンとしてプレーする選手は誰なのでしょうか?
そして、『ノイアー後』を見据えたサッカードイツ代表のGKの陣容はどのようなものになるのでしょうか?
サッカードイツ代表がコンフェデレーションズのメンバーを発表!主力大量欠場の理由!
サッカードイツ代表がコンフェデレーションズに臨むメンバー23人を発表しました。
こちらがそのメンバーです!
GK
レノ(レヴァークーゼン)
テア・シュテーゲン(バルセロナ)
トラップ(パリ・サンジェルマン)
DF
ギンター(ドルトムント)
ヘクトル(ケルン)
ヘンリヒス(レヴァークーゼン)
キミヒ(バイエルン・ミュンヘン)
ムスタフィ(アーセナル)
プラッテンハルト(ヘルタ・ベルリン)
リュディガー(ローマ)
ジューレ(ホッフェンハイム)
MF/FW
ブラント(レヴァークーゼン)
カン(リヴァプール)
デミルバイ(ホッフェンハイム)
デンメ(RBライプツィヒ)
ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)
ゴレツカ(シャルケ)
ルディ(ホッフェンハイム)
サネ(マンチェスター・シティ)
シュティンデル(ボルシア・メンヒェングラッドバッハ)
ワグナー(ホッフェンハイム)
ヴェルナー(RBライプツィヒ)
ユネス(アヤックス)
サッカードイツ代表はMFとFWを同じ括りで発表しています。
注目すべきは主力の多くが欠場することが確定していることです。
GK
マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
DF
ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
マッツ・フンメルス(バイエルン・ミュンヘン)
ベネディクト・ヘーベデス(シャルケ)
MF
サミ・ケディラ(ユベントス)
トニ・クロース(レアルマドリード)
メスト・エジル(アーセナル)
FW
トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)
この8人は2014年ブラジルワールドカップ、2016年のユーロに出場した、レーヴ監督が絶対の信頼を寄せるサッカードイツ代表の主力選手たちです。
例外なく国内外のメガクラブに所属しており、能力も経験値も非常に高いメンバーです。
レーヴ監督がなぜこのコンフェデレーションズで大幅なメンバー変更を行ったのか…?
それは2つの理由があります。
サッカードイツ代表メンバー変更の理由①新戦力の発掘
上記8人が絶対的な主力に君臨するサッカードイツ代表では、新戦力を発掘してさらにチームに厚みを与える必要があります。
タレントに事欠かないサッカードイツ代表といえど、順次世代交代と血の入れ替えを行なっていかないと、列強に追い越されてしまうからです。

現にブラジルの舞台では圧倒したフランスには、ユーロで敗れています。
母国開催という後押しもありましたが、フランスはここ2年ほどの才能の台頭が世界で最も盛んな国でした。
サッカードイツ代表も準決勝のフランス戦を迎える頃には息絶え絶えで、選手層の増強が明らかに必要です。
また、ノイアーに代わるリーダー発掘も重要案件のひとつ。
ワールドカップ予選のサンマリノ戦では『若きベテラン』のドラクスラーがキャプテンに抜擢。
コンフェデレーションズカップでは経験値の少ないメンバーを引っ張る役割を負います。
サッカードイツ代表メンバー変更の理由②主力の休養
これが、サッカードイツ代表がコンフェデレーションズカップで主力の招集を見送った2つ目の理由です。
ノイアーなどのベテランは2016年のユーロにも出場しており、コンフェデレーションズカップに出場すれば、丸々2年休みなしとなります。
クラブレベルでもサッカードイツ代表のレギュラー格は例外なくメガクラブに在籍し、ハードスケジュールを戦っています。
連携を深化させるよりもコンディション調整の方がプライオリティが高いと、レーヴ監督が判断したのでしょう。
とはいえ、タレントが豊富なサッカードイツ代表と言えども、主力の欠場によって大きく能力値が下落するポジションがあります。
それが、GKなのです…
いかにして、サッカードイツ代表はノイアー不在を乗り越えるか?
今回のサッカードイツ代表はノイアー不在でコンフェデレーションズカップを戦います。
ノイアーの後釜として今回招集されたのが、
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)
ベルント・レノ(レバークーゼン)
ケビン・トラップ(パリ・サンジェルマン)
この3人はいずれも2016-2017シーズンのチャンピオンズリーグのベスト16に進んだチームの正GK。
実力的には遜色のない、ノイアーの後継者候補です。
サッカードイツ代表ノイアーの後継者候補①マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
ノイアーの後継者候補の中でもポールポジションに立っているのが、テア・シュテーゲン。
今シーズンは、これまで不安定だったセービングの質が飛躍的に向上し、ミスの回数が減りました。
またビルドアップのセンスも抜群で、実は2016-2017シーズンのバルセロナでは1000本以上のパスを成功しています。
現代サッカーの中でも最もモダンなGKで、ノイアーの正当後継者として足りないのは、経験とパーソナリティだけでしょう。
バルセロナでのプレーによって勝者の風格も備えつつあるように思えます。
サッカードイツ代表ノイアーの後継者候補②ベルント・レノ
テアシュテーゲンとは同い年のライバルであるベルント・レノ。
2016-2017シーズンのレバークーゼンで経験したのは、恒常的にピンチに晒されるという、GKとしては能力が試される状況でした。
守備組織が機能せず、ズルズルと後退する中でシュートの雨あられを浴び続けました。
それでもレノがサッカードイツ代表に招集されたのは、こうした厳しい状況の中で確かな存在感を見せたからです。
2016-2017シーズンのレバークーゼンの守備陣はレノがいなければ、完全に崩壊していたでしょう。
ノイアーもテアシュテーゲンも所属クラブが圧倒的な力を有しているため、あまりシュートセーブをする機会がありません。
2016-2017シーズンにレノが経験した逆境は間違いなく彼の財産になるでしょうし、例えばワールドカップなどでフランスやブラジル、スペインなどの同格クラスの相手と対峙した時にその経験が生きるのかもしれません。
とはいえ、ノイアーの後継者候補の一人として望まれるのは、もう一段階高いステージでのプレーです。
一時期レアルマドリードへの移籍が噂されましたが、既に沈静化。
現在はあまり具体的な移籍の噂は聞こえてきませんが、メガクラブでのプレーが彼をサッカードイツ代表に定着させるかもしれません。
それが、やや水をあげられてしまった感のあるテアシュテーゲンに少しでも追いつく唯一の方法です。

サッカードイツ代表ノイアーの後継者候補③ケビン・トラップ
フランクフルトを経て、2015年夏にパリ・サンジェルマンにステップアップを果たしたケビン・トラップ。
テアシュテーゲンやレノと同じく足下のスキルに長けたモダンなGKです。
2016-2017シーズンは一時レギュラーの座を失いかけましたが、なんとかレギュラーの座を奪取し、それ以降は安定したパフォーマンスを見せています。
パリ・サンジェルマンに移籍したことでトップクラスの経験値も十分備えています。
とはいえ、現状はレノと同列かやや劣る三番手以下の立ち位置にいます。
サッカードイツ代表で第3キーパーとしての地位を得るにはさらなる奮起が求められます。
サッカードイツ代表は人材の宝庫…ノイアーの後継者はまだまだいる!
今回のコンフェデレーションズカップに招集されたのは、テアシュテーゲン、レノ、トラップの3人ですが、招集を見送られたメンバーの中にも人材がずらりと揃っているのが、サッカードイツ代表の大きな強みです。
サッカードイツ代表ノイアーの後継者候補④ティモ・ホルン
リオオリンピックではサッカードイツ代表の正GKを務めたティモ・ホルン。
日本代表FW大迫勇也のチームメイトとしても知られており、2016-2017シーズンは素晴らしいパフォーマンスを見せました。
既にリオオリンピックの決勝に出場したように、大舞台でも経験を重ねています。
ケルンではこれ以上の経験は見込めなさそうで、プレミアリーグの中堅やブンデスリーガの上位クラブでのプレーぶりを見てみたい選手です。
まだA代表には未招集ですが、最も伸び代がありノイアーの後継者となるのはこのホルンなのではないか、という声もあるほどです。
サッカードイツ代表ノイアーの後継者候補⑤カリウス
既にブンデスリーガを離れてプレミアリーグに戦いの場を移しているロリス・カリウス。
マンチェスターシティのユースチームで育ち、マインツでの飛躍を経て、リバプールでプレーしています。
ベルギー代表シモン・ミニョレに代わるレッズの新たな守護神と期待されましたが、加入早々に右手首を骨折し、戦線離脱。
カリウス不在の間にミニョレが評価を高めたことで、2016-2017シーズンは10試合の出場にとどまりました。
新たなシーズンでは何よりも挽回が求められます。
2017-2018シーズンのリバプールはチャンピオンズリーグに参戦することが決定しています。
チャンピオンズリーグでの経験はカリウスを成長させてくれるでしょう。
元々指揮官の評価は高かった選手で、プレシーズンでの活躍次第では再び正GKの座が回ってくる可能性も低くはないでしょう。
次々と鋭いロングボールがゴール前に目掛けて飛び込んでくるプレミアリーグでの活躍はサッカードイツ代表にポジティブな影響を与えるでしょう。
ご覧のように、サッカードイツ代表にはノイアーの後継者となれる逸材がゴロゴロいるのです。
間違いなく今のサッカードイツ代表は世界最高のGK大国。
全ての選手がセービング能力に加えて、足下のスキルを備えたモダンなスタイルを身につけています。
ただし、彼らはいずれもノイアーの領域には到達しないでしょう。
ノイアーはGKとしての資質だけではなく、フィールドプレーヤーとして、プレーできるほどの超モダンスタイルの持ち主です。
これまでのGK像を完全に変えて見せた規格外の才能が誕生するのは、20年から30年に1人。
驚異的な守備範囲を誇り、相手にプレッシャーをかけられても苦にもしません。
PKを蹴ることもあります。
現在30歳のノイアーですが身体能力に頼るタイプのGK故、そう長くは現役を続けることはできないでしょう。
それでも恐らくノイアーはあと5年から6年は健在。
今日紹介した若きGKたちはその後のサッカードイツ代表のゴールマウスを担うことになります。
意外とノイアーとは10歳ほど年の離れた逸材がいきなり取って代わるような事が起こるかもしれません。
イタリアに突然現れ、18歳にしてブッフォンの後継者に収まりそうなドンナルンマのように…
今回はサッカードイツ代表のノイアーの後継者候補についてお伝えしました。
そして、下のリンクではサッカードイツ代表のコンフェデレーションズカップでのスタメン予想をお伝えしています。
ワールドカップを一年後に控えて、連覇を担うマンシャフトはどのようなメンバーをピッチに送り込むのでしょうか?

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