正直なところ、アジア最終予選が始まる前までは、サッカー日本代表対イラク戦にはさほど大きな興味を持つことはできませんでした。いくら何が起こってもおかしくないアジア最終予選といえども、あまりにも大きな実力差があると思ったからです。
しかし、
今は違います。
正直なところ、チーム間の格差は大きく縮まってきているし、何よりもサッカー日本代表の力が大きく落ちてきてしまっているのです。
だからこそ、このサッカー日本代表対イラク戦のスタメンは、今後のアジア最終予選を戦う上で非常に重要だからです。このイラク戦で勝利すればホーム戦での嫌な雰囲気から開放されて、次のオーストラリア戦でより良い状態で戦うことができるからです。
本日はサッカー日本代表対イラク戦のスタメン予想についてお伝えします。
サッカー日本代表がイラク戦メンバー発表!これがその26人だ!
9月29日木曜日にサッカー日本代表のハリルホジッチ監督が、10月のロシアワールドカップアジア最終予選イラク戦とオーストラリア戦のメンバー25人を発表しました。
こちらがイラク戦とオーストラリア戦に召集されたメンバー26人です!
【GK】川島永嗣(33=メス)、東口順昭(30=G大阪)、西川周作(30=浦和)
【DF】長友佑都(30=インテル)、槙野智章(29=浦和)、森重真人(29=FC東京)、太田宏介(29=フィテッセ)、吉田麻也(28=サウサンプトン)、丸山祐市(27=FC東京)、酒井宏樹(26=マルセイユ)、酒井高徳(25=ハンブルガーSV)、植田直通(21=鹿島)
【MF】長谷部誠(32=Eフランクフルト)、柏木陽介(28=浦和)、永木亮太(28=鹿島)、香川真司(27=ドルトムント)、清武弘嗣(26=セビリア)、山口蛍(25=C大阪)、大島遼太(23=川崎)
【FW】岡崎慎司(30=レスター)、本田圭佑(30=ACミラン)、小林悠(29=川崎)、原口元気(25=ヘルタ)、浅野拓磨(21=シュツットガルト)、齋藤学(26=横浜・F・マリノス)

「所属チームでスタメン」が召集の条件。しかしあの男は呼ばれず…
あまり代わり映えのメンバーが今回も召集され、恐らくイラク戦やオーストラリア戦のスタメンもこれまでと同じような11人がプレーすることになると予想されています。
サッカー日本代表のハリルホジッチ監督は常に「所属クラブでスタメン」がサッカー日本代表に召集されるための条件でしたが、クラブでベンチを暖め続けている、本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司らベテランを召集し、このイラク戦、オーストラリア戦でも彼らベテランと心中する決意を見せています。
試合勘を大きく落としている彼らをスタメンに抜擢しても失敗は目に見えていると思うのですが…
その他注目すべき人選はGK川島の復帰。召集は予想外でしたが、恐らく経験をかっての召集のため、スタメンとしてプレーすることはないでしょう。もちろん所属クラブではスタメンでプレーしていません。
また予想外の人選は永木、植田の鹿島アントラーズのコンビが召集。アウクスブルクの宇佐美、マインツの武藤が怪我により召集を辞退しています。所属クラブスタメンでプレーできておらず、明らかにハリルホジッチの偏重なメンバー選考の恩恵を受けているとしか思えない宇佐美はともかく、マインツで準スタメンとしてプレーし好調を維持している武藤の召集事態は非常に残念な出来事です。武藤はサイドでもセンターでも持ち味が発揮できるサッカー日本代表ではさほど珍しくないタイプのFWですが、凡百のFWたちと違うのはスタメンでも途中出場でも存在感を発揮できます。アジア最終予選ではベンチにスタンバイするジョーカーの存在は非常に重要。武藤の招集事態はチームにとって大きな損失になるでしょう。
そしてケルンで絶対的なスタメンとしてプレーする大迫勇也は今回も選外となっています。予想では召集メンバー入りすると思われていました。現在のサッカー日本代表で数少ないヨーロッパで安定したプレーを披露している大迫ですが、ハリルホジッチ監督の評価が低いのか、イラク戦、オーストラリア戦でも彼の姿は見られません。
そして、サッカー日本代表がイラク戦、オーストラリア戦のメンバーを発表したことで、この2戦のスタメンが見えてきました。
ここからはサッカー日本代表のイラク戦のスタメン予想をお伝えしましょう。
サッカー日本代表対イラク戦スタメン予想!
それではサッカー日本代表対イラク戦のスタメン予想をお伝えしましょう。
GK:西川周作(浦和レッズ)
CB:吉田麻也(サウサンプトン:イングランド)
CB:森重真人(FC東京)
右サイドバック:酒井宏樹(マルセイユ:フランス)
左サイドバック:酒井高徳(ハンブルガーSV:ドイツ)
守備的MF:長谷部誠(フランクフルト:ドイツ)
司令塔:柏木陽介(浦和レッズ)
トップ下:香川真司(ドルトムント:ドイツ)
右FW:本田圭佑(ミラン:イタリア)
左FW:原口元気(ヘルタ・ベルリン:ドイツ)
センターFW:岡崎慎司(レスター:イングランド)
この11人がサッカー日本代表対イラク戦のスタメン予想です。
このイラク戦のスタメン予想はほとんどが前回のタイ戦に近いスタメンとなっています。

タイ戦と異なるのは、ダブルボランチの一角に司令塔の柏木陽介が入っていると予想されていることです。タイ戦ではセレッソ大阪の山口が入っていましたが、イラク戦ではより司令塔タイプの柏木がスタメンに入ると予想されています。山口も前回のタイ戦でスタメンにふさわしいプレーを見せてくれましたが、イラク戦はホーム戦であるということ、そして浦和レッズでの好調を考慮してスタメンに入ると予想されています。
そして宇佐美の怪我による召集辞退とタイ戦の活躍を追い風にスタメンに入ると予想されたのが原口元気。
タイ戦での先制ゴールにハードワークによりチームに素晴らしいファイティングスピリッツを植えつけた原口は極めてスタメンに近づいたと予想されています。いまや2列目の序列としては清武よりも上かもしれません。チームには少ないタイプのウイングで、ワイドに開いた位置から持ち味を発揮することができます。原口に関する唯一の懸念は所属のヘルタでは右サイドでプレーしていること。サッカー日本代表では左サイドでプレーしなければなりませんが、左でのプレーに違和感を感じさせなければ、有力はマルチアタッカーとしてスタメンに近づくでしょう。
イラク戦もスタメン落ち予想。長友佑都はこのまま…
イラク戦でスタメンから外れると予想されている長友佑都はこのままフェードアウトの可能性も危惧されています。
最近はW酒井がスタメンとして良いパフォーマンスを見せており、右に酒井宏樹、左に酒井高徳が起用されるのがスタンダードになりつつあります。高徳は長友佑都とプレーが似通っていますが、現在の調子ではクラブでもベンチを暖め続ける長友佑都に対し、酒井高徳は絶対的なスタメンをキープしており、コンディションに雲泥の差があります。酒井宏樹はサイドバックとしては183cmと大柄でキャラクターが異なり、特に大柄な選手が揃う相手との対戦には持って来いの人材となっています。一時期はサッカー日本代表の器ではないと批判の対象になっていましたが、最近はサポーターの信頼を掴みつつあります。10月4日には内田篤人が膝の負傷の状況を発表すると噂されていますが、このままスタメンを明け渡すことはないと予想されています。
このまま長友佑都にスタメンとしてプレーする機会が訪れなければ、このままサッカー日本代表のメンバーから落選する可能性もあるかもしれません。
本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の処遇は?ベンチジャパンと心中するか?
本田圭佑、香川真司、岡崎慎司は相変わらず所属クラブでベンチを暖めているどころか、ベンチに入れない試合すらあります。今回のイラク戦はスタメン予想に入っていますが、このままクラブで不遇が続けば、サッカー日本代表でもスタメンが保障されるのに対し、チームから不満がでてもおかしくないかもしれません。
前線は武藤、大迫、浅野と人材が芽吹きつつあり、彼らもスタメンに抜擢するためにもそろそろ彼らも潮時なのかもしれません。少なくともアジア最終予選の最中には本田圭佑、岡崎慎司、長友佑都のうち一人は脱落しているかもしれません。
本日はサッカー日本代表とイラク戦のスタメン予想についてお伝えしました。
ハリルホジッチが「所属クラブでスタメンとしてプレーしている」ことが召集の条件だったにも関わらず、その条件を自ら放棄して海外組を召集しました。そのせいで割を食っているメンバーが多数おり、召集メンバーはいつも紛糾しています。果たしてこのメンバーでイラク戦、オーストラリア戦に勝利できるのでしょうか?この2試合を落すようなことがあれば、ハリル・ジャパンに終わりが近づいてくるかもしれません…

そして下のリンクにはサッカー日本代表の主要メンバーを紹介しています。ハリルホジッチの考えや、アジア最終予選の展望まで含めて、どのような戦いを考えてくれるのか考察しています。
よく読まれている記事
→サッカー日本代表がメンバー発表!イラク戦の展望は?