サッカー日本代表が6月7日にシリアとの国際親善試合を戦います。
このシリア戦は6月13日に行われるロシアワールドカップのイラク戦を想定した試合となっています。
このイラク戦に勝利することで、サッカー日本代表にはロシアワールドカップへの出場に大きく前進することができます。
しかし、事態はそれほど簡単ではありません…
サッカー日本代表はいかにしてシリア戦をたたかうべきなのでしょうか?
今回はサッカー日本代表対シリアのスタメン予想とイラク戦展望をお伝えします!
サッカー日本代表がシリア戦、イラク戦メンバー発表!
5月25日、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が6月7日に行われる国際親善試合のシリア戦、そして6月13日のロシアワールドカップ予選第8節イラク戦に臨むメンバーを発表しました。
こちらがそのメンバー25人です!
GK:
川島永嗣(メス/フランス)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)
DF:
長友佑都(インテル/イタリア)
槙野智章(浦和レッズ)
宇賀神友弥(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
昌子源(鹿島アントラーズ)
三浦弦太(ガンバ大阪)
MF:
今野泰幸(ガンバ大阪)
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
加藤恒平(PFCベロエ・スタラ・ザゴラ/ブルガリア)
山口蛍(セレッソ大阪)
遠藤航(浦和レッズ)
井手口陽介(ガンバ大阪)
FW:
岡崎慎司(レスター/イングランド)

本田圭佑(ミラン/イタリア)
乾貴士(エイバル/スペイン)
大迫勇也(ケルン/ドイツ)
原口元気(ヘルタ/ドイツ)
久保裕也(ゲント/ベルギー)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)
注目はブルガリアのPFCベロエ・スタラ・ザゴラから加藤恒平が初招集されたことです。
この加藤はなんと、J1の経験を有していないという超がつく苦労人。
それでもブルガリアの地で確実に実績を重ねて、サッカー日本代表に初招集されました。
サッカー日本代表のキャプテン・長谷部誠が怪我で離脱する一方で、3月のUAE戦で大活躍の今野泰幸も招集されており、守備的MFの人選は今回のシリア戦、イラク戦の大きな注目ポイントとなっています。
また、センターバックは森重真人がまさかの選外。
恐らく、鹿島アントラーズの昌子源やガンバ大阪の三浦の実用性がどの程度あるのか、このシリア戦で試される公算が高いでしょう。
GKのサプライズは柏レイソルの中村航輔。
リオオリンピックにも出場し、今シーズンのJリーグで出色のパフォーマンスを見せている若き守護神はシリア戦で代表デビューとなるかもしれません。
いかにしてイラク想定試合を乗り切るか?シリア戦対戦成績!
このシリア戦はロシアワールドカップ予選のイラク戦を見据えた練習試合の様相が濃くなっています。
ハリルホジッチいわく、パワープレーに打って出る公算が高いイラクと同じようなプレースタイルであると、このシリアは想定されているようです。
サッカー日本代表とシリア戦の直近の対戦はロシアワールドカップの二次予選で戦った時て、その時はホームで5-0、アウェーで3-0という成績で完勝しています。
対戦成績はサッカー日本代表の9勝1分けとなっており、両チームの直接対決の成績には大きな差が広がっています。
シリアは具体的な目標もなく、ロシアワールドカップ出場を眼前に捉えるサッカー日本代表に比べると、モチベーションにも大きな差がありそうです。
逆にこのシリア相手にサッカー日本代表が苦戦するようなら、それは大きな問題となるでしょう。
ただし、そもそもこのシリア戦が仮想イラクとして成立するかは甚だ疑問と言わざるを得ないのですが…
シリア戦が仮想イラクとしてふさわしくない理由!
ハリルホジッチ監督はロングボールを好み、パワープレーに頼りがちなイラクとの戦いを睨んで、このシリア戦を設定したと説明しています。
しかし、この計画には疑問を呈している専門家もいるようです。
その筆頭がセルジオ越後さん。
セルジオ越後さんは反ハリルホジッチの筆頭で、常にこの男の采配や招集メンバーに対して疑問を投げかけてきました。
そのセルジオ越後さんいわく、このサッカー日本代表対シリア戦は仮想イラクとしてはふさわしくないと考える節があるようです。
「僕が記者会見でハリルが必ず全選手をどうして選んだか、どうして落としたか、説明する劇場みたいになっているんですけど、ちょっと注目したのは、落とした森重(真人)選手がコンディション良くない、パフォーマンス良くないから落としたって。その裏に興梠は入るんじゃないかっていうね。落としたところと、選ばないところが一致しないところがブレてる」

確かに一般的に中東のチームはボール扱いに長けたチームが多く、テンポの良いパスワークで相手を崩しにかかるチームをよく見かけます。
その中東の実力国相手の仮想試合が明らかに力が劣り、しかもプレースタイルも異なるシリアというのが、セルジオ越後さんにとっては引っかかるようです。
一方で、プレースタイルとは別の問題もあるように感じます…
いかにしてサッカー日本代表はテヘランのピッチを攻略するか?
それは、やはりイラク戦が行われるテヘランのピッチです。
イラク戦はサッカー日本代表にとってはアウェーという扱いになりますが、イラク国内での開催が難しいこともあり、中立地のイラン・テヘランで開催されます。
ハリルホジッチが憂慮したように、このテヘランのピッチはとにかく劣悪で、芝が剥げてしまったところがあり土がむき出しになっていると言われています。
また、デコボコが多くボールはまともにまっすぐ転がらないとも言われています。
そうなると、当然考慮しなければならないのは、どのようなサッカーを選択するか、ということになります。
ザッケローニが率いた2014年まではパスサッカーはサッカー日本代表の代名詞でもありました。
しかし、ハリルホジッチが監督に就任してから、状況は大きく変わりました。
パスを繋ぐのではなく、シンプルで手数をかけない中盤省略型のサッカーで戦ってきたのです。
ハリルホジッチの標榜するスタイルは常にサッカー日本代表の選手やサポーター、識者から批判の対象となっていましたが、案外テヘランのピッチの上ではこれまでやってきたサッカーが役に立つのかもしれません。
とはいえ、その仮想イラク戦となるシリア戦は日本国内の綺麗な芝の上で行われます。
ハリルホジッチのサッカーへの適性云々は置いておいたとしても、果たしてこのシリア戦が仮想イラク戦足りえるのかははっきりしません…
このあたりはセルジオ越後さんの指摘が正しいのかもしれません…
シリア、イラク戦で注目の意外なメンバーとは!?
あまりいいニュースがないサッカー日本代表ですが、密かに期待している選手がいます…
それは、加藤恒平です。
上述した通り、今回がサッカー日本代表への初招集となり、なんとJ1に出場した経験すらない加藤。
それでもブルガリアでは確かな実績を残しており、ハリルホジッチもその点を考慮してシリア戦、イラク戦のメンバーにこの男を招集したのでしょう…
筆者がこの加藤に期待をしてしまうのは、テヘランの劣悪なピッチの上でこの加藤恒平が輝きを放つのではないかと思うからです…
加藤がプレーするブルガリアは決してスタジアムやピッチの環境に恵まれた国ではありません。
寒いこともあり、凍りついたピッチの上でプレーするのは日常茶飯事で、テヘランでのプレーも案外苦にしないのではないのでしょうか?
また、ボールが空中を行き交う試合展開の中でも存在感を示せる激しさを持っており、仮にイラク戦で確かな結果を残せばサッカー日本代表に定着してしまうかもしれません。
UAE戦の大活躍で再び今野泰幸がサッカー日本代表に定着しかけているように、加藤もついに陽の目を見る時がやってくるのかもしれません…
既に27歳と若いわけではありませんが、ポジティブな血の入れ替えがサッカー日本代表に起こることを期待してしまいます。
山口蛍や遠藤航、今野泰幸などライバルは決して少なくありませんが、密かに注目しているメンバーです。
今回はサッカー日本代表対シリア戦の展望をお伝えしました。
サッカー日本代表対シリア戦の放送日時は6月7日(水)になります。
放送は7時から日本テレビでの放送となります。
そして、下のリンクではイラク戦のスタメン予想をお伝えしています。今節は首位争いを繰り広げるオーストラリアとサウジアラビアの直接対決があり、両方が勝ち点を落とす可能性が大いにあります。サッカー日本代表としてはその隙を狙って勝ち点を積み重ねるチャンスで、このイラク戦の勝利は史上命題です。
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