正直なところ、サッカー日本代表がワールドカップ予選でここまで 持ち直せるとは思っていませんでした。
なぜなら、半年前…
サッカー日本代表はワールドカップ予選でUAE代表相手に敗戦し 、予選敗退の危機すら叫ばれていたからです。
しかし、状況は大きく変わりました…
サッカー日本代表のワールドカップ予選突破は非常に現実味のある 目標となっています。
今回はサッカー日本代表のワールドカップ予選の順位の速報をお伝 えします。
サッカー日本代表がUAEにリベンジ達成!第6節終了時点順位速 報!
半年前にホームでまさかの逆転負けを喫したサッカー日本代表。
そこからの4試合を3勝1分けで乗り切り、ワールドカップ予選で の順位を2位まで上げてきました。
そして現地時間3月23日に、雪辱の相手であるUAEとのリベンジマッチが行われました。
直前で主将の長谷部誠が怪我で離脱し、経験豊富なベテランの本田圭佑や長友佑都も所属クラブで出場機会を失うなど、危機的状況が 伝えられていました。
しかも砂嵐が舞い、アウェーの観衆からブーイングを浴びせ られるという厳しい環境…
あるいはこの試合でも敗戦を喫し、ワールドカップ予選での順位を再び下げるのではないか、と悲観的な予測をする者もいました。
しかし、この日のサッカー日本代表は一味違いました。
全員が守備に重きを置きながらも効果的なカウンターと機をみたポゼッションで、この困難なアウェー戦を2-0で乗り切りました。
前回の対戦では選手たちがバタバタと混乱し、ミス連発だったこと を考えると、今回のリベンジマッチでは長足の進歩を遂げた感があ ります。
そして、この試合を終えてのワールドカップ予選のグループB2の順位表はコチラです!
【ロシアワールドカップアジア最終予選・グループB第6節終了時点順位表】
順位
チーム名
勝点
勝
引
敗
得点
失点
得失点
1
サウジアラビア
13
4
1
1
12
5
+7
2
日本
13
4
1
1
10
5
+5
3
オーストラリア
10
2
4
9
6
+3
4
アラブ首長国連邦(UAE)
9
3
3
7
8
-1
5
イラク
4
1
1
4
7
9
-2
6
タイ
1
1
5
3
15
-12
サッカー日本代表はワールドカップ予選の第6節を終えた時点での順位は2位。
この順位はワールドカップ出場権獲得圏内となっています。
順位表でサッカー日本代表の上にいるのが首位のサウジアラビア代表。
サッカー日本代表との勝ち点差はなく得失点差で2つ上回ったこと で、順位表のトップに位置しています。
プレーオフ出場権が得られる3位にはオーストラリア代表。
その下に、開幕戦でサッカー日本代表を破った勢いに陰りが見えて きたUAE代表。
そして勝ち点4でイラク代表。
順位表の最下位はタイ代表です。
ワールドカップ予選第6節…何が明暗を分けたのか?
サッカー日本代表とサウジアラビアのTOP2が堅調に勝ち点を稼いだのに対して、このワールドカップ予選第6節では、オーストラ リアが失態を犯したことが明暗をわけました。
第5節のアウェーのタイ戦でもドローに終わっていたオーストラリ ア代表ですが、今節でも格下でしかも実質的にワールドカップ予選 敗退が決まっているイラク相手に引き分けてしまったのです。
特にイラクのホームでの対戦は治安の問題もあって、中立地開催と あり、地の利をほとんど受けられない不幸なホームチームですが、 オーストラリアはここでも勝ち点を落としてしまいました。
もはやオーストラリアが狙わなければならないのは、残り4試合の ワールドカップ予選で全勝すること。
そうすると勝ち点は22となり順位表の上ではワールドカップ出場 圏内に到達することができるでしょう。
サッカー日本代表としては、追い詰められて本気になったオースト ラリアの脅威を上手く交わしながら、今後のワールドカップ予選を 戦っていくことになるでしょう。

ちなみに、今回サッカー日本代表に敗れたUAE代表はアリ監督が 早くも白旗宣言。
UAE代表は勝ち点9で順位表の上では4位に位置していますが、 やはりTOP2から勝ち点4を離されている状態でアウェーでのサ ウジアラビア戦とオーストラリア戦が控えていることを考慮すると 悲観的にならざるを得なかったのかもしれません。
UAEが目指すのは現実的に、順位表の3位、つまりプレーオフ出場権ということになるでしょう。
ただし、ライバルがつまずいたからといって、サッカー日本代表が 余裕に構えていられるわけではありません…
現在のサッカー日本代表のワールドカップ予選の順位と残りの試合日程を鑑みながら、何をすべきかを考えていきましょう…
ワールドカップ予選最終局面でサッカー日本代表は何をすべきか?
第6節時点で順位表の2位に位置するサッカー日本代表。
ワールドカップ予選は残り4試合となり、勝ち点9を稼げば、オーストラリ代表に最終順位で上回られることはないでしょう。
こちらがサッカー日本代表のワールドカップ予選の残りの日程です 。
ワールドカップ予選第7節:2017年3月28日 サッカー日本代表対タイ代表(HOME)
ワールドカップ予選第8節:2017年6月13日 サッカー日本代表対イラク代表(AWAY)
ワールドカップ予選第9節:2017年8月31日 サッカー日本代表対オーストラリア代表(HOME)
ワールドカップ予選第最終節:2017年9月5日 サッカー日本代表対サウジアラビア代表(AWAY)
そのためにも、3月28日に行われるホームのタイ戦、そして6月 に行われるアウェーのイラク戦は決して落とすことはできません。
どちらも比較的難易度が低く、ワールドカップ予選から事実上敗退 しているので、勝ち点を稼ぎやすい相手ではあるでしょう。
イラクとのアウェー戦は上述の通り、中立地での開催となります。
6月のホームでのオーストラリア戦は引き分けでも御の字となり ます。
欲を言えば、ホームですので勝ち点3を得られれば、ワールドカッ プ予選の順位で2以上が確実となりますが、引き分けでも相手から 挽回のチャンスを奪うことができるだけでも十分です。
9月の最終節となるアウェーのサウジアラビア戦はできれば順位表 で2位以上を確定させ、消化試合にしたいのが本心でしょう。
ベテラン重用が危機を招く理由…
3月のサッカー日本代表の招集メンバーはあまりにも高齢化が過ぎま した。
今野が健在を示し、倉田秋に使える目処が立ったのは大きいですが 、長谷部誠と山口蛍を軸に、ベテランの招集は今回のメンバーを限度とすべきでしょう。
GKはリオオリンピック世代の中村航輔や仙台のダニエル・シュミ ット、中盤は大島僚太や遠藤航、南野拓実らにも再度順番にチャン スを与えるべきです。
今回のワールドカップ予選は今野や川島永嗣が出色の出来だったの は確かですが、チームが勢いにのるきっかけを作ったのは、久保裕也であり、大迫勇也だったはずです。
今回のワールドカップ予選に関してはここまでサッカー日本代表を 牽引してきたのは紛れもなく、原口元気です。
特にこの3人はワールドカップ予選でチームに世代交代をもたらし 、順位表を2位にまで引き上げた功労者です。
アウェーのサウジアラビア戦という貴重な機会を、例えば「本田圭佑の調整」に使うのであれば、それは間違っているでしょう。
本田圭佑のような経験と実績を持った選手であれば、きちんとフッ トボーラーとして試合に出れる環境を作り、そこでの実践を通して 、彼の持てる何かをサッカー日本代表に還元すべきだと思うからで す。
大迫勇也に関しては世代交代したといっても既に26歳。
世界の代表チームには20台前半でレギュラーを掴む者もいます。
しかもサッカー日本代表よりも強国で、です。
ロシアワールドカップが終わった時にロートル軍団で、 跡を継ぐ人材が全くいなかったと なったら2022年のカタールワールドカップ予選ではかなり苦し むことになるでしょう…
カタールワールドカップからは参加国が12チーム増えて、 48チームでの開催となりますが、 それでもアジア全体のレベルアップを考えれば苦しい戦いを強いら れるでしょう。
源にかつてはFIFAランキングでは常にアジアの1位でしたが、 ごん剤の順位はアジアでも3~4位が定位置となっているからです。
話が大きく変わってしまいましたが…
それではアジア諸国のライバル達のワールドカップ予選での順位は どうなっているのでしょうか?
グループAでも大波乱!宿敵・ 韓国がワールドカップ予選で敗退か!?
サッカー日本代表の永遠のライバルである韓国もワールドカップ予選でつまずきました…
ほぼワールドカップ予選敗退が決まっている中国にアウェーで敗戦 を喫し、グループAでも順位でかろうじて2位を保っています…
こちらがグループAの第6節終了時点の順位表です。
【ロシアワールドカップアジア最終予選・グループA第6節終了時点順位表】

順位
チーム名
勝点
勝
引
敗
得点
失点
得失点
1
イラン
14
4
2
5
+5
2
韓国
10
3
1
2
8
7
+1
3
ウズベキスタン
9
3
3
5
4
+1
4
シリア
8
2
2
2
2
2
5
中国
5
1
2
3
3
6
-3
6
カタール
4
1
1
4
3
7
-4
グループAの順位はイランが勝ち点14で頭一つ抜けています。
その下のワールドカップへの出場権を獲得できる2位の座を巡り、韓国、ウズベキスタン、シリアが争っています。
トップ2がやや抜け出したグループBとは大きく様相が違います。
しかも韓国はこの後、シリアとの直接対決が控えており、6月には首位イラク戦が待っています。
イランはタイミング的にもこの試合でワールドカップ予選突破を決めたいと考えているはずです。アウェイとはいえ、攻勢を強めてくるでしょう。
イラクと韓国は前回のワールドカップ予選でも多くの理論を呼んだ因縁の一戦で、イランは韓国に一泡吹かせたいと考えているでしょう…
そして、9月の最終節ではアウェイのウズベキスタン戦が控えています。
このタイミングでワールドカップ予選の突破を決めていなければ、文字通り天国か地獄かの争いを強いられるでしょう…
やはり、成長著しいとはいえ、このグループの中では最も格下で順位も最下位の中国に敗戦を喫したのは痛恨でした…
それでも順位表で3位以内に入れば、プレーオフに進出できるという希望もあるかもしれませんが、アジアプレーオフを突破しても、その先に待ち受けているのは南米予選の順位で5位のチームです。
こちらが南米のワールドカップ予選の順位表です。
【ロシアワールドカップ南米予選第13節終了時点順位表】
Pos.
P
W
分
L
GD
Pts
1
ブラジル
13
9
3
1
22
30
2
ウルグアイ
13
7
2
4
10
23
3
アルゼンチン
13
6
4
3
3
22
4
コロンビア
13
6
3
4
1
21
5
エクアドル
13
6
2
5
5
20
6
チリ
13
6
2
5
3
20
7
パラグアイ
13
5
3
5
-5
18
8
ペルー
13
4
3
6
-2
15
9
ボリビア
13
2
1
10
-22
7
10
ベネズエラ
13
1
3
9
-15
6
南米予選の順位は、ブラジルが頭一つ抜けてリードしていますが、2位から6位が大混戦。
ウルグアイ、アルゼンチン、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイのいずれかと戦う可能性があります。
もちろんこの5チームはどこと戦っても苦戦必至。
しかも南米は高地など環境面でもアジア勢には適応しづらい環境です…
サッカー日本代表がワールドカップ予選を2位以内で突破することを祈るしかありません…
特にサッカー日本代表は伝統的に南米勢を苦手としています。プレーオフに回った日には絶望的な戦いを強いられるでしょう…
今回はサッカー日本代表のワールドカップ予選の順位と今後の展望をお伝えしました。
そして、下のリンクではサッカー日本代表の2016-2017年のワールドカップ予選の主要メンバーを紹介しています。どのポジションには誰がいるのか?バックアッパーは誰なのか?この記事を読めば、全てわかるでしょう。そして、ここまでのワールドカップ予選の招集メンバーとスタメンも全て網羅されています。

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