ロシアワールドカップのアジア最終予選はいよいよ後半戦に突入します。
残すところはあと5試合となりました。
3月はUAE代表、そしてタイ代表と戦います。
そして、この2試合に向けて、
サッカー日本代表に今野泰幸が復帰したことは驚きをもって伝えられました。
ここにきて、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が今野を復帰させた理由は何だったのか?
そして、今野が復帰することで、サッカー日本代表にはどんな変化が起こるのでしょうか?
UAE戦、タイ戦メンバー発表!注目人事に人々が驚いた理由…
サッカー日本代表がロシアワールドカップのアジア最終予選UAE戦とタイ戦に向けたメンバー25人を発表しました。
今回のメンバー発表では特に驚きの人事がいくつかありました…
それは…
本田圭佑、長友佑都の招集
高萩洋次郎、
倉田秋の復帰
何よりも…
今野泰幸の復帰が大きく報じられました。
今野のサッカー日本代表への復帰については、長谷部誠のケガが大きなポイントになったと言われています。
今野、高萩、倉田はハリルホジッチ政権下ではサッカー日本代表には初招集となり、しかも3人共中堅からベテランで、あまり招集の可能性が期待されていなかった選手だったので、大きな驚きをもって報じられました。
ただし、この3人がサッカー日本代表には馴染みがないからといって、実力不足ということはありません。

いずれも各クラブで不動のスタメンとして活躍している戦力で、しかも今野にいたってはザッケローニ前政権では主軸として活躍していました。
今野がサッカー日本代表に復帰した理由!
ハリルホジッチ監督が特にアウェイでのUAE戦において経験の必要性を説いたこともありますが、恐らく今野については長谷部の離脱のリスクを回避するため、守備力が高く経験が豊富ということで白羽の矢が立ったのでしょう。
長谷部に関してはUAEで状態を確認しましたが、やはりアウトと判断されたようです。
既にサッカー日本代表を離脱しており、手術を受ける予定になっています。
いずれにしてもキャプテンが離脱し、サッカー日本代表の中盤には大きな穴ができました。今野の役割は長谷部があけた穴を確実に埋めることです。
特にUAE戦は9月のホーム戦でも苦しめられた、オマル・アブドゥルラフマンを抑えなければなりません。
恐らく、山口蛍とのダブルボランチでの先発となりますが、2人のコンビネーションでオマルを封じ込める必要があるでしょう。
純粋な守備力なら、攻撃的MF出身の長谷部よりも、今野の方が勝っておりこの役割は適任と言えるかもしれません。
サイズやパワー、そして展開力なら高萩や倉田の方が勝っていますが、まずはセーフティファーストを狙うのであれば、今野をスタメンに起用するのがベストではないでしょうか?
今野のスタメン起用による弊害は!?
サッカー日本代表に今野が復帰することで攻撃面での不足感はあります。
今野は守備的MF、センターバック、サイドバックと守備的なポジションを任せられてきた守備職人であり、現在ガンバ大阪でも守備的MFのとして中盤の守備を担っています。
遠藤保仁や倉田秋などより攻撃に持ち味があるパートナーとの相性が良いです。
アウェイということもあり、司令塔タイプはあえて使わずに、手数をかけないシンプルなカウンターサッカーを志向すると予想されています。
9月の試合では司令塔の役割に抜擢した大島僚太が徹底的に狙われ、その大島のボールロストから失点するという経緯もありました。
浦和レッズで好調の柏木陽介は、最近はサッカー日本代表に招集されていません。どうやらハリルホジッチは既にこの左利きの司令塔を見限ったとも言われています。
サッカー日本代表がUAEで行った練習の情報も入ってきており、4-4-2システムで香川真司をボランチに本田圭佑を右サイドハーフに起用するという報道がなされていますが、あまりにリスキーな采配になるので、これは情報戦の一種なのではないでしょうか?
今野はタイ戦でもお目見えか!?
一方でホームでのタイ戦は今野の出番はないと予想されています。
恐らく、高萩洋次郎か倉田秋のどちらかが、起用されることになるでしょう。
高萩は強靭な肉体を持っていますが、実はパス出しに優れたクオリティのあるMFです。FC東京で絶対な主力に君臨しており、国際経験も豊富。30歳と決して若くはないですが、実力は折り紙付きで、このままのパフォーマンスを続けていけばサッカー日本代表に定着する可能性もありそうです。

一方の倉田は後方からの持ち上がりに優れたMF。ガンバではひし形の中盤の一角を任されているように、比較的戦術に縛られない自由な状況でこそ、力を発揮するタイプです。一見、ハリルホジッチの戦術には合わなそうな印象を受けますが、タイがガチガチに引いてくることを考慮すると、この手のタイプのMFは必要性が高いです。
サッカー日本代表のダブルボランチでは置き所が難しい存在ですが、相手がタイであれば問題ないと判断したのでしょう。
今野は今後もサッカー日本代表に定着するのか?
それではハリルホジッチは今後も今野をサッカー日本代表の主要な戦力として考えているのでしょうか?
ベテランの経験をより重視し、30歳前後の選手が大量に招集されましたが、このチームがサッカー日本代表の基本路線にはならないでしょう。
元々サッカー日本代表は平均年齢が高いチームですが、それでもこのチームの年齢は高すぎます。
アジア最終予選は絶対的に勝利が求められるので、経験重視でも仕方ないのかもしれませんが、さすがにこの状況では、清武弘嗣や大迫勇也などのロンドン世代の未来まで奪ってしまいます。
アジア最終予選以降に徐々に若手にシフトしていく必要があるでしょう。
特に注目なのは、ヘーレンフェーンに所属する小林祐希です。
今回はサッカー日本代表に招集こそされませんでしたが、ヘーレンフェーンで主軸として長足の進歩を遂げています。
広い範囲を走り回ってパスを集めることもあれば、中央にどっしりと構えて司令塔のように振る舞います。
試合状況に応じてセンターバックにも対応するなど、どんどんプレーの幅を広げているからです。
長谷部後のサッカー日本代表のボランチは小林祐希を軸とすべきでしょう。
よって今野が今後も長くサッカー日本代表の一員としてプレーすることはないでしょう。
恐らく、よっぽど印象的なプレーを披露し続けるか、怪我人が続出しない限りはロシアワールドカップにも出場しないのではないでしょうか。
しかし、サッカー日本代表にとって今回のUAE戦は2017年で最も重要な試合です。
この試合に勝てば、本大会が大きく近づくだけでなく、ライバルであるUAEを限りなく敗退へと追い込むことができるからです。
そのサッカー日本代表の重要な試合に今野が必要だと判断したということです。
もちろん長谷部の離脱という窮地を切り抜けられる頼もしい若手がいれば、彼らを抜擢すれば良いのですが、今はそうした頼りがいのある存在がいません。
今回のサッカー日本代表のベテラン回帰を良しとするかは、結果が全て教えてくれるでしょう。
今回はサッカー日本代表の今野の復帰の理由についてお伝えしました。
そして、下のリンクでは2016-2017年のサッカー日本代表の主要メンバーと戦術を紹介しています。この記事を読めばサッカー日本代表がどのような戦い方をしているか、あるいは未来に向けてどのような若手が控えているかを知ることができるでしょう。

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