はっきり言って今のサッカー日本代表に対して問題点を挙げだしたらキリがありません。
今回はあえて3つということで限定しましたが、このサッカー日本代表のあまりの弱さを目にすると、とても3つでは足りないのです。
しかし、今回はサッカー日本代表の問題点を3つに絞ってあなたにお伝えしたいと思います。
このチームの問題点や恐ろしいまでの弱さを知って、あなたにはこのチームを応援し続ける根性があるでしょうか?
サッカー日本代表には期待できる!誰もがそう思っていたのに…
2015年3月にハリルホジッチ政権に代わってからの初の親善試合であるチュニジア戦に臨み、この北アフリカの雄を2-0で破った時には、このハリルホジッチが率いるこのチームには誰もが期待を感じていました。
初陣にしては内容も良く、岡崎慎司や本田圭佑など千両役者の活躍も大いに目だったからです。
しかし、ハリルホジッチの就任から1年と7ヶ月が立って、この男とサッカー日本代表に対する期待は脆くも崩れ去り、問題点ばかりがクローズアップされています。
それもそのはずです。
6月のキリンカップでホームでボスニア・ヘルツェゴビナに敗れ、内容の悪さが指摘されると、ロシアワールドカップのアジア最終予選の初戦であるUAE相手には2-1で敗戦し、結果も内容も伴わない、悲惨な状況になっています。
選手も完全に自信を失った感があり意気消沈。ハリルホジッチも結果がでないことに対してイライラを募らせ、責任転嫁を始めました。
はっきり言って今のチームには暗い未来しか想像することができません。
なぜ、サッカー日本代表はこのよう悲惨なチームになってしまったのでしょうか?
このチームには3つの問題点があります…
ここからはその問題点を明らかにしていきましょう。
サッカー日本代表の問題点①組織が成熟しない
サッカー日本代表の問題点の一つが組織が成熟せず、全く定着することがない点です。
このチームに限らず、代表チームというのは、チームで練習する時間が短い都合で組織を成熟させる時間がありません。

それでも各国は戦術をシンプルにしたり、戦術的な中核を設けるなどして、組織の成熟を最短で進めることができました。
例えば、2006年から2014年までのイタリアではピルロ、2008年から2012年までのスペインではシャビということになります。現在ではブラジルのネイマールなどが該当します。
代表チームとは思えないほどに組織が成熟したチームはドイツくらいのもの。彼らは、ドイツサッカー連盟が各クラブチームに育成のあるべき姿や方向性を定めることで、代表の完成系を提唱。どんなに新戦力がチームに加わってもぶれない組織力を手にしました。一方で歴代のドイツの象徴だったマテウスやエッフェンベルクのような個性派は完全に死滅。組織力を重視しすぎだが故に個性が薄れつつあります。
当然サッカー日本代表にはドイツのように組織を成熟させる余裕はなく、2002年からトルシエの攻撃サッカー、オシムのタフネス重視、岡田武史のカウンター戦術、ザッケローニのポゼッションサッカーと軸がバラバラに。
しかも戦力的にも中核がいない、サッカー日本代表はチームの柱すら確率できず、この問題点は長らく据え置きになっています。
この戦力的な限界はこれからも永遠にこのチームの問題点であり続けるでしょう。
そして、これがこのチームのふたつ目の問題点です。
サッカー日本代表の問題点②慢性的戦力不足
サッカー日本代表の問題点のふたつ目が、慢性的な戦力不足です。
このチームはそれこそ8年とか10年に渡るような長期的な人材を最後まで育成することができていません。
過去には中田英寿や中村俊輔がそうした存在になりかけましたが、それぞれ2006年と2010年のワールドカップ終了後にその座から退いています。本田圭佑は香川真司はサッカー日本代表の長期的なエースとも言える存在になりかけましたが、彼らの不幸は美しい攻撃的なサッカーを目指した2014年にこのチームの軸になったこと。はっきり言って彼らのセンスや才能ではワールドカップという大舞台で持ち味を発揮するのは到底不可能なことでした。
この問題点の原因としては、やはり戦力不足のあまりに、ベテランにばかり頼る傾向があること。
過去のワールドカップでもサッカー日本代表はチームの平均年齢が非常に高いチームでした。
オリンピック世代やさらにはその下の世代でも実力さえあれば、躊躇なく代表入りする強豪国とは血の入れ替えに対する恐怖感が強すぎるように思います。
ようやくサッカー日本代表でレギュラークラスの座を掴んだとしても年齢が20代後半ではとても問題点を解決したとは言えません。最近では柏木陽介や森重真人などがそうです。
現在ではオリンピック世代の久保裕也や南野拓実、植田直通、さらにはU-21代表の久保建英君などもA代表に呼ぶくらいの勢いがあっても良いのかもしれません。

それくらい若きタレントの登用に積極的にならないと、タレント不足のの問題点はいつまでたっても改善されないでしょう。
そして、このチームの3つ目の問題点は、さらに深刻です…
サッカー日本代表の問題点③協会に向上心がない
これがサッカー日本代表の3つ目の問題点です。
この問題点は一瞬目を疑ったかもしれません。チームの問題点ではありませんが、紛れもなくサッカー日本代表の最大の問題点です。
あなたはサッカー日本代表が親善試合を組む際に、こんな問いを抱いたことはないでしょうか?
「またこんな弱い敵と戦うのか…」
そう、日本サッカー協会は強化の問題を完全に無視して、金のかからない相手ばかりを親善試合に招待していました。
また、アウェーにも全く赴かずに、選手は敵地での過酷な戦いを全く経験することができませんでした。その典型が2013年のコンフェデレーションズカップや2014年のワールドカップです。
その間にアジア諸国やオーストラリアはアウェーでの経験を着々と積み上げて戦力を強化。結果として、経験、能力共に大きく向上しています。特に顕著なのが、中東勢で、潤沢なオイルマネーを武器に国内リーグにかつて欧州のビッククラブでプレーしたベテランを獲得。サッカーの人気を向上させることに成功し、その勢いを代表にも還元。充実した育成組織を作り上げています。特にアジア最終予選でサッカー日本代表を葬ったUAE代表やカタール代表は力を急激に向上させています。
一方でJリーグにはポジティブなニュースがほとんどありません。三流以下の選手でも余裕で頂点を極められる非競争的な状況になっています。その三流軍団の中で頭ひとつ抜けていても、欧州では当然活躍することはできません。
これがこのチームの最大の問題点です。
やはり協会が体制を一変し、ワールドカップの1つや2つは棄てるくらいの気持ちで抜本的に組織を改善するくらいの気持ちでないとサッカー日本代表の問題点は改善できないのかもしれません。そういう意味では現在ロシアワールドカップのアジア最終予選で苦戦しているのは良い傾向なのかもしれません。サッカー日本代表が問題点を改善するチャンスと感じるからです。
今回はサッカー日本代表の問題点を3つ挙げました。
そして下のリンクはサッカー日本代表のアジア最終予選の日程が書かれています。2016年から2017年の決定している試合の予定を親善試合まで完全にフォローしています。この記事を読めば、いつ、どこで試合が行われるのか知ることができます。サッカー日本代表を応援するうえでは必読の内容なので、必ずクリックして読んでください。
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