森保ジャパンの初戦がいよいよ近づいてきています…
初陣の対戦相手は、チリ代表です。
チリ代表は現在南米王者の称号をもつ、正真正銘のタイトルホルダー。
そんな強敵が新生日本代表の対戦相手に選ばれたのです。
9月7日、チリ代表は札幌ドームのピッチにどのような11人を送り込むのでしょうか?
今回はチリ代表メンバーについてお伝えします。
チリ代表はいかなるメンバーで森保一と戦うのか?
森保一が新たに監督に就任した日本代表。
その初戦の相手が南米王者・チリ代表に決まりました。
8月30日、そのチリ代表が日本戦に臨む23人のメンバーを発表しています。
こちらがチリ代表のメンバー23人です!
GK
ガブリエル・アリアス / Gabriel Arias
(ラシン・クラブ/ARG)
ブライアン・コルテス / Brayan Cortés
(コロ・コロ)
ローレンス・ビグルー / Lawrence Vigouroux
(スウィンドン・タウン/ENG)
DF
ガリー・メデル / Gary Medel
(ベシクタシュ/TUR)
マウリシオ・イスラ / Mauricio Isla
(フェネルバフチェ/TUR)
エンソ・ロコ / Enzo Roco
(ベシクタシュ/TUR)
パウロ・ディアス / Paulo Díaz
(アル・アハリ/KSA)
ミーコ・アルボルノス / Miiko Albornoz
(ハノーファー96/GER)
ギジェルモ・マリパン / Guillermo Maripán
(アラベス/ESP)
イゴール・リチノフスキー / Igor Lichnovsky
(クルス・アスル/MEX)
クリスティアン・クエバス / Cristián Cuevas
(オーストリア・ウィーン/AUT)
フランシスコ・シエラルタ / Francisco Sierralta
(パルマ/ITA)
MF
アルトゥロ・ビダル / Arturo Vidal
(バルセロナ/ESP)
チャルレス・アランギス / Charles Aránguiz
(レヴァークーゼン/GER)
パブロ・エルナンデス / Pablo Hernández
(インデペンディエンテ/ARG)

エリック・プルガル / Erick Pulgar
(ボローニャ/ITA)
ロレンソ・レジェス / Lorenzo Reyes
(アトラス/MEX)
ディエゴ・バルデス / Diego Valdés
(モレリア/MEX)
FW
ファビアン・オレジャナ / Fabián Orellana
(エイバル/ESP)
アンジェロ・エンリケス / Ángelo Henríquez
(ウニベルシダ・デ・チリ)
アンジェロ・サガル / Ángelo Sagal
(パチューカ/MEX)
マルティン・ロドリゲス / Martín Rodríguez
(プーマス/MEX)
ディエゴ・ルビオ / Diego Rubio
(スポーティング・カンザスシティ/USA)
イグナシオ・ジェラルディーノ / Ignacio Jeraldino
(アウダックス・イタリアーノ)
チリ代表は、この23人のメンバーで日本とのアウェー戦に臨みます。
ロシアワールドカップの予選で敗退していたチリ代表は、すでに2018年の頭からコロンビア人のレイナルド・ルエダ監督に率いられて新チームがスタートしています。
すでに新チーム発足から1年以上が経過しており、組織的な充実度は上回っています。
もともとやや不運な内容でワールドカップ予選に敗退したチリ代表。
高いインテンシティーで相手のやりたいことをさせないサッカーが持ち味で、少ないチャンスをゴールに結びつける狡猾なチームです。
そして、今回の日本戦ではかなり豪華なメンバーを送り込んできています。
チリ代表主要メンバー①アルトゥーロ・ビダル
現在のチリ代表で最も多くの成功を手にしているプレーヤーがアルトゥーロ・ビダルであることは間違いありません。
かれこれ10年近くチリ代表の中心メンバーであり、国際大会での豊富な経験を有しています。
レバークーゼンで台頭し、ユベントス、バイエルンと強豪クラブを渡り歩いた後に、2018-19シーズンからはバルセロナでプレーしています。
身長こそ180㎝と平均的なサイズですが、鋼の肉体に旺盛な闘争心を備えた世界屈指のセンターハーフです。
相手を激しく削るプレースタイルは、昨今のセンターハーフとしては珍しいタイプで、この男を向こうに回して日本の中盤がどこまで有機的にプレーできるかに注目が集まります。
チリ代表主要メンバー②ガリー・メデル
チリ代表の中心メンバーとして105キャップの実績を持つのが、ガリー・メデル。
本職はセンターハーフですが、チリ代表ではセンターバックを務めた時期もありました。
171㎝と小柄ですが、守備範囲の広さとフィジカルコンタクトの強さを生かしたボール奪取に最大の強みがあります。
2014年から2017年の3年間、インテルで長友佑都と共にプレーしていました。
チリ代表主要メンバー③チャルレス・アランギス
レバークーゼンの主力メンバーとして4シーズン目に突入したテクニカルなセンターハーフのアランギス。
メデルやビダルとの比較でよりテクニカルで、パスワークや繋ぎのセンスに秀でた選手です。
ドリブルで前方に運ぶのも得意で、メデルとはサイズが全く一緒の171㎝という小兵ですが、キャラクターは正反対です。
その意味でも彼らとの補完性は抜群で、3センターハーフでも形成しようものなら、日本にとってはかなり攻略の難しいエリアとなります。
チリ代表での実績も65試合と豊富で、少なくとも中盤のタレント力と経験値で、日本はチリ代表に遠く及ばない印象です。
チリ代表主要メンバー④マウリシオ・イスラ
ウディネーゼで台頭し、ユベントスでもプレーした右サイドバック兼ウイングバックは、現在トルコのフェネルバフチェでプレーしています。
ユベントスというキャリアで唯一のメガクラブでは本来のパフォーマンスを見せることができませんでしたが、チリ代表でのパフォーマンスは安定しており、右サイドバックのポジションをガッチリと掴んでいます。
メンタル、フィジカル共にタフで、攻略には骨が折れそうな相手です。
サイドの攻略が基本戦術となる森保ジャパンにとっては難敵ですが、逆に言えばイスラを抑え込むことによって、現在のメンバーがどこまで国際レベルで通用するのか、測ることができます。
FIFAランキング12位…格上との戦いをいかにして制するか?
チリ代表のフィジカルランキングは12位。
ロシアワールドカップに出場していないので勘違いされがちですが、実は55位の日本とは大きな差が開いています。
チリ代表のメンバーの質はもちろんですが、ここ数年ほぼ固定されたメンバーで戦っているため、組織力の点でも新政権発足直後の森保ジャパンとの比較で大きな差があるのです。
そんなチリ代表をいかにして攻略するかは、森保ジャパンの課題の一つとなります。
最も注力しなければならないのは、ミッドフィールドを抑え込むことです。
より具体的に言えば、ビダル、アランギス(加えてファビアン・オレジャーナ)で形成される中盤を封じ込めることです。
アランギスが中盤から前線へとパスを供給し、そこで時間を稼ぎながらフリーランニングで攻め上がるビダルがフィニッシュに絡むのはチリ代表の基本的な攻撃スタイルです。
まずはアランギスが攻撃のスイッチを入れられないように、パスとドリブルの両方を切っていく必要があります。
仮にアランギスからの縦パスを許した場合は、相手のポストワークを阻止して、ビダルが攻め上がる時間をなくすなり空転させたい。
サイドアタックもチリ代表の武器にはなるでしょうが、今回はマンチェスター・ユナイテッドのアレクシス・サンチェスがメンバーから外れているので、威力は落ちるのではないでしょうか?
オフェンス面で言えば、やはりサイドの攻略に重きを置きたい。
右はイスラで左はミーコ・アルボルノス(ハノーファー)の起用が想定され、どちらも実力派のメンバーであることは間違いありませんが、恒常的な数的優位性を作り出せば、苦しめることは可能なはずです。
インテンシティーの高いビダルやメデルを向こうに回して、比較的スマートなプレーを持ち味とするJリーグ勢では、やはり中央のゾーンで部が悪いからです。
森保監督自身も、
『逆を突く』
と発言しており、いかにチリ代表の強みを消しながら、日本の強みを見せるかが勝負の分かれ目となりそうです。
新政権の船出だけに、勝利すれば益々チームへの期待と注目度は高まるし、そうしたサッカー熱の高まりを大きな成果へと結びつけなければなりません。
今回はチリ代表メンバーについてお伝えしました。
そして、下のリンクではチリ代表との一戦に臨む日本代表の招集メンバーを紹介しています。
森保監督は注目の初戦でどのようなメンバーをピッチに送り込むのでしょうか?
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