ドルトムントの右サイドバック3人衆が凄すぎる!

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「2016-2017シーズンのドルトムントにはさして大きな期待は抱けない」

正直なところ、私はドルトムントを見ていて、そんな風に思っていました。ワールドクラスともいえる選手はせいぜい2人か3人。しかもそのうちの一人であるドイツ代表FWマルコ・ロイスはシーズンの1/3は欠場する見通しなのです。

そんなチームにどれほどの期待が出来るでしょうか?

そして、ドルトムントのチーム名鑑に目を通していたある日のこと、こんなことに気づきました…

ドルトムントには将来ワールドクラスに成長するであろう選手が5人から6人はいることに気がついたのです。

そして特に素晴らしいのが、右サイドバックのポジションです。

本日はドルトムントの右サイドバックのポジションの強みと構造を徹底解剖します!少しマニアックな話題になりますが、2016-2017シーズンのドルトムントはチャンピオンズリーグでレアルマドリードと戦わなければなりません。

レアルマドリードの選手でドルトムントの右サイドバックが対峙するのは…

そう、あの選手です。

ドルトムントの右サイドバックが豪華すぎる!完全無欠の3人衆!

ドルトムントの右サイドバックを担う3人衆がすぎます!あなたはその3人の実力者達をチェックしましたか?

きっとこの3人の実力者をチェックすると、あなたは2016-2017シーズンのドルトムントに対して、大きな期待が持てると感じることが出来るかもしれません。

それではドルトムントの右サイドバック3人衆を紹介しましょう!

ウカシュ・ピシュチェク(ポーランド代表)31歳

マティアス・ギンター(ドイツ代表)22歳

フェリックス・パスラック(U-21ドイツ代表)18歳

この3人が今シーズンのドルトムントの右サイドバックを支えるメンバーです!

そしてここからはそれぞれの能力と特徴を見ていきましょう!

ドルトムントの右サイドバック3人衆①ウカシュ・ピシュチェク(ポーランド代表)

ドルトムントの右サイドバックの中では最も経験に長けた選手で在籍が7シーズン目に突入したベテランです。

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無尽蔵のスタミナに加えて、元々ウイングだったという経験を生かして、攻撃にも高い貢献を見せる選手。監督であれば是が非でも欲しいタイプの選手です。昨シーズンはギンターに、今シーズンはパスラックにポジションを脅かされていますが、絶対的な能力は未だに3人の中でもナンバー1。

昨シーズンは新しく導入された3バックのフォーメーションで、右のストッパーとしてもプレーし、汎用性の高さを証明しました。3バック採用の可能性は今シーズンも噂されており、このポジションでの出番も増えそうです。

2013年に行われたチャンピオンズリーグではレアルマドリードとも対戦。タイトな守備でクリスティアーノ・ロナウドを完璧に封じ込めることに成功しました。

ドルトムントの右サイドバック3人衆②マティアス・ギンター(ドイツ代表)

オリンピックでの活躍も記憶に新しい右サイドバック。ドルトムントでは3シーズン目に突入し、いよいよレギュラークラスとしての風格も求められる次期に差し掛かりました。

右サイドバックとしては190cmと非常に大柄な部類に入ります。爆発的なスピードで右サイドを駆け上がり、正確なクロスを提供できる、非常に基本に忠実なドイツ人らしいディフェンダー。その体格からも想像がつくとおり、センターバックとの併用でプレーすることができます。今シーズンのドルトムントのセンターバックはやや層が薄いため、このポジションでプレーする機会も多いかもしれません。また、ボランチもこなせるというマルチロールでもある。

課題は何よりも継続性で、昨シーズンは終盤に差し掛かると序盤戦の勢いを失い、ピシュチェクにポジションを奪い返されるという憂き目に。年間を通して活躍できる集中力を身につけて、今度こそ正真正銘飛躍のシーズンにしなければならない。あまり全体的に選手層が薄い2016-2017シーズンのドルトムントでは右サイドバック、センターバック、ボランチとこなさなければいけない役割が非常に多いですが、そこは持ち前のIQの高さで乗り切って欲しいものです。昨シーズンは香川真司のヘディングシュートもアシストしています。

ドルトムントの右サイドバック3人衆③フェリックス・パスラック(U-21ドイツ代表)

ドルトムントの右サイドバックの中で、最も才能に溢れた選手です。

いや、この男の才能はドルトムントの若手の中でも1、2を争うレベルといっても過言ではないのかもしれません。それほどに、この男の未来には明るいものがまっているでしょう。

ドルトムントでは右サイドバックで起用されていますが、本来はもう1列前を本職としている選手です。U-21ドイツ代表ではウイングとしてプレーする機会が多く、その持ち味は左右の足から放たれる正確なパスと爆発的なスピードです。キック&ランという、これまたドイツの選手らしい基礎技術が非常にしっかりとした選手で、サイドの選手とは思えないほど、攻撃の組み立てやパスワークに貢献ができる選手です。テクニックに長けた選手を好む、トゥヘルに愛されそうな選手で、今シーズンはドルトムントの右サイドバックでスタメンとしてプレーしています。中盤の選手らしい戦術眼も備えています。

このパスラックにいかに素晴らしい未来がまっているかと断言できるのは、精神的に非常に成熟していること。

U-21ドイツ代表ではキャプテンも任されるほどで、ドイツでは

「フィリップ・ラームの再来」

とも言われています。

ラームはバイエルンとドイツ代表でキャプテンを務める生まれながらのリーダーで、民主的な思想を持つ現代ドイツ代表の団結を象徴するような人間像を持った選手です。

かつてのドイツ代表はマテウスやエッフェンベルク、カーン、バラックなど独善的なリーダーが正当なキャプテン像だと認識されていましたが、ラームはその歪んだキャプテン像を排除し、皆の意見を取り入れて団結するという、今のドイツ代表のスタンダードを確立することに成功した偉大な選手です。

パスラックにもラームに通ずる精神力の強さがあり、いきなりドルトムントでプレーを強いられても物怖じしたところが見えません。既にこのドルトムントの右サイドバックのレギュラーとしてプレーする覚悟があるようにも感じられます。

また前述したように2016-2017シーズンのドルトムントは3バックシステムを導入する予定があるようです。その場合パスラックは右サイドバックからMFにスライドして、右ウイングバックとしてプレーすることになりそうです。現状は守備の不安が大きく、右サイドのポジション深くまで守らなければならない、右サイドバックよりもこちらの方が適性が高そうです。

この3人が2016-2017シーズンのドルトムントも右サイドバックを務める3人です。

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3人ともに持ち味が異なり、30台、20台、10台と年齢にばらつきがるのも、将来的には大きな強みとなることでしょう。近未来の絶対的な主力は恐らくパスラックが務めることになるでしょうが、それまでにピシュチェクが経験を後輩たちに伝授すること、そしてギンターは近い将来に起こりうるであろう、センターバックへの本格挑戦を成功させるための礎にしたいところです。

そして、2016-2017シーズンはドルトムントの右サイドバック3人衆にとって大きな大きな壁が立ちはだかるのです…

その壁とは…?

ドルトムントの右サイドバック3人衆に立ちはだかる大きな壁とは?あの大物とも対戦!

2016-2017シーズンのドルトムントに立ちはだかるのは、レアルマドリードです。

ドルトムントとレアルマドリードはチャンピオンズリーグのグループステージで対戦が決まり、9月にドルトムントのホームスタジアム、ジグナル・イトゥナ・パークで、12月にはレアルマドリードのホームであるサンチャゴ・ベルナベウでの戦いが決まっています。

ドルトムントとレアルマドリードが戦うの2012-2013シーズン以来3シーズンぶりの対戦ということになります。

そのときは準決勝で対戦し、ドルトムントが2試合合計3-2で勝利しています。

そして今回のレアルマドリードは前回王者としてドルトムントの前に立ちはだかります。

ドルトムントの右サイドバックが対峙しなければならないのは、ポルトガル代表とレアルマドリードの絶対的エースであるクリスティアーノ・ロナウド

2013年に対戦したときよりも加齢によりドリブルやスピードは落ち込んでしまったものの、ゴール前でプレーする機会が多くなり、その分ストライカーとして開眼。年間40ゴールが余裕で狙えるゴールマシーンへと変貌しました。

果たして、この稀代のゴールマシーンに対して、ドルトムントの右サイドバックはどのように対抗すべきなのか、そしてピシュチェク、ギンター、パスラックの3人衆の中から誰をチョイスするべきなのでしょうか?

ドルトムント右サイドバック陣のロナウド対抗策は?ホーム編

まず9月のホーム戦のスタメンはやはり勢いを買ってパスラックに任せてみるのが良いでしょう。ピシュチェクはユーロ2016の、そしてギンターはオリンピックの、それぞれ夏に行われた代表のコンペティションに参戦した影響で、あまり良いコンディションを保てていないようです。

守備のリスクはありますが、ホーム戦なので攻撃的に振舞いたいところです。レアルマドリードの選手を知り尽くした元バルセロナDFマルク・バルトラや対人プレーにはほとんど無敵のDFソクラティス・パパスタソプーロスのカバーリングがあれば、パスラックはある程度攻撃に比重を置くことができるでしょう。ペナルティエリアの中でパスラックがロナウドのマークを請け負うのはほとんど自殺行為に等しいので、この若手右サイドバックは守備時はタッチライン際の防衛に専念すべきかもしれません。ドルトムントは中央のゾーンは、前述のセンターバック二人に加えて、ボランチのヴァイグル、ベンダー、左サイドバックのシュメルツァーとサイズと守備力を兼ね備えた選手を多く揃えています。また、右のインサイドハーフを務めるであろうローデ、カストロの守備力にも期待が持てます。

むしろパスラックの場合はレアルマドリードの左サイドバックであるマルセロと対峙することが多くなるかもしれません。

ドルトムント右サイドバック陣のロナウド対抗策は?アウェイ編

逆に守備の時間が長引くアウェイでパスラックは非常に使いづらくなります。

アウェイでの右サイドバックの代役はピシュチェクかギンターになるでしょう。

ピシュチェクは2013年の対戦でロナウドを抑えた勝利の功労者。攻撃の貢献度も考えてもこの男を使える状況が理想かもしれません。ギンターの高さも魅力です。アウェイ戦でドルトムントの右サイドバックは中央のゾーンもカバーしなければならないからです。ベイルやモラタ、ベンゼマもドルトムント右サイドバックにとっては大きな脅威です。いずれもサイドに流れてプレーすることができるせんしゅだからです。

もちろんロナウドを抑えるのは骨がいるので、ギンターかピシュチェクを全力でハードマークさせ、疲れが見えはじめたところで、どちらかにスイッチするのが理想かもしれません。そうすれば、ドルトムント右サイドバックのほうが遥かに優勢に試合を運ぶことができます。

レアルマドリードはロナウドを途中交代させるというプランが全くないからです。

本日はドルトムントの右サイドバックである3人衆についてお伝えしました。

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そして下の記事には2016-2017シーズンを戦うドルトムントの基本フォーメーションとスタメンが記されており、今回右サイドバックに絞ってお伝えしたにようりもより広いポジションのドルトムントの展望を見ることができます。ドルトムントの試合を観戦する際には必読の記事となっています。是非クリックして、ドルトムントの情報を抑えてください。

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