ドルトムントは監督を交代すべきか?

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2016-2017シーズンのドルトムントの結果をポジティブと 表現するか、ネガティブと表現するかは判断に迷うところです。

良い点もあれば、明らかに後退した点もあったからです。

しかし、ドルトムントのトゥヘル監督交代説は思いの外、根強くささ やかれています。

監督交代か、現状維持か?

2017年の夏、ドルトムントは大きな選択を強いられるでしょう 。

今回はドルトムントの監督交代の是非についてお伝えします。

2016-2017年のドルトムントを評価すべき理由

2016-2017シーズンのドルトムント組織再構築を余儀 なくされました。

過去数シーズン絶対的な主軸として活躍してきたメンバーが3人も 移籍し、チーム力が大幅にダウンしたからです。

DFリーダーだったマッツ・フンメルス、司令塔のイルカイ・ギュ ンドアン、そしてウイングのヘンリク・ムヒタリアン。

元々充実した戦力を有しているわけではないドルトムントにとって 主力の3選手の離脱は大きなマイナスでした。

代わってドルトムントに加入したのが、バルセロナからDFマルク ・バルトラ、ロリアンからポルトガル代表ラファエル・ゲレイロ、 レンヌからウスマンヌ・デンベレ、ヴォルフスブルクからアンドレ ・シュールレ、そしてバイエルンからマリオ・ゲッツェなどです。

頭数的には増えた格好ですが、共に実力的には前任者を上回るよう なパフォーマンスを、現在のドルトムントでは見せられていません 。

及第点以上なのは、ゲレイロとデンベレのフランスからやってきた若き逸材です。

ゲレイロは本職の左サイドバックだけでなく、中盤でも存在感を発揮し、フリーキッカーまで任せられています。

デンベレはウイングに加えて、中央でも機能し、ドリブル突破でレ ギュラーに定着しています。

それ以外のドルトムントの2016-2017シーズンの新戦力は 軒並み及第点以下の評価となっています。

トゥヘル監督はドルトムントで何を成し遂げたか?

現在ドルトムントはブンデスリーガで定位置の2位。

そしてチャンピオンズリーグではベスト8進出を決めています。

これだけの成果を残しながら、なぜドルトムントのトゥヘル監督は 交代説が根強いのでしょうか?

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トゥヘル監督のどこを評価すべきか?ネガティブポイント

それほど悪くない成績を収めていながら、トゥヘル監督交代説根強のは、やはり組織構築必要以上時間がかかっているから です。

トゥヘル監督は試合毎にメンバーやフォーメーションを交代し、選手に小さくない混乱を与えました。

交代とは無縁な選手はGKロマン・ビュルキ、センターバックのソ クラティス・パパスタソプーロス、アンカーのユリアン・ ヴァイグル、そしてセンターフォワードのピエール・エメリク・オ ーバメヤンです。

彼らは一貫してスタメンの地位が与えられ、交代される場面はほと んどありません。

一方でスタメンがコロコロと交代となった右サイドバック、インサイドハーフ、ウイングはあまり機能せず、それに伴って断続的にし か出番を与えられない選手たちは調子を崩しています。

トゥヘル監督交代策犠牲となっていのは、セバスチャン・ローデ、アンドレ・シュールレ、ルーカス・ピシュチェクそして、香川 真司です。

彼らは説明不要の実力者ですが、今シーズンは監督の交代策の中で本領を発揮することができていません。

トゥヘル監督がフォーメーションをコロコロと交代させたのも、組織定着を妨げました。

基本の4-3-3、4-2-3-1、3-4-3などトゥヘル監督 は多くのフォーメーションを採用しました。

結果としては選手たちが戸惑うシーンが目につきました。

チーム構築の基本としては選手の入替えが多いシーズンは交代最小限えて組織定着させ、それからマイナーチェンジするのが 一般的となっていますが、トゥヘル監督は挑戦的なフォーメーショ ン変更を次々と実践しました。

これがトゥヘル監督の交代説が根強い理由です。

一方でトゥヘル監督の交代に反対する、 続投を推進する意見もあります。

トゥヘル監督のどこを評価すべきか?ポジティブポイント

ドルトムントの監督交代説に異を唱える理由は若手きく台頭し たからです。

デンベレはウイングとして、ブンデスリーガどころではなく、 チャンピオンズリーグの舞台でも通用する実力があることを証明し ています。

またゲレイロの中盤への適正を発見し、 開眼させたのは他ならぬトゥヘルです。

また既存戦力のブリシッチはまだ19歳ながら既にドルトムントで レギュラークラスに定着しました。

同じく既存戦力ではヴァイグルは既にブンデスリーガでも屈指の守備的MFのに成長しており、 バルセロナやレアルマドリードからオファーがくるほどに成長して います。

今シーズンは不調ですが、昨シーズンはマティアス・ ギンターの発掘に成功しています。

トゥヘル監督のもとでは年齢に関係なく実力さえあれば、 チャンスをもらえるという点に魅力を感じ、 2017年冬にはスウェーデン代表アレクサンデル・イサクの獲得に成功しています 。

イサクは元スウェーデン代表でマンチェスター・ユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチの再来とも言われる超逸材。

レアルマドリード移籍決定寸前だったイサクですが、 土壇場で行き先を変えたのは、 ドルトムントでならより成長できると感じたからです。

2017年にはオーバメヤンの放出が濃厚。

もしかしたら意外と早く、 ドルトムントで飛躍するイサクの姿が見れるかもしれません。

ドルトムントは非常に若いチームで2016- 2017シーズンに急激な世代交代に成功しました。

当然、彼ら若手選手たちには大きな伸びしろが残されており、 トゥヘル監督の下で大きなかせる可能性は大いにあるでしょ う。

日本のファンとしては、香川真司になかなか出場機会が訪れず、 ほとんどが後半終了間際の途中交代なのが寂しいですが、 この若いチームを軌道に載せたのは紛れもなくトゥヘル監督お手腕 でしょう。

ドルトムント監督は交代?続投?

総合的に判断して、 2017年はドルトムントは監督交代を見送るべきでしょう。

戦術を固定せずに招いた混乱はシーズン後半に入って落ち着きを取 り戻しており、 むしろ来シーズン以降は若い選手たちのさらなる成長が見えていま す。

残念ながらオーバメヤンや香川真司などは移籍の可能性が濃厚ですが 、キャッシュフローは飛躍的に改善されるでしょう。

ドルトムントはジグナル・イトゥナ・パークの観客動員数、 そしてチャンピオンズリーグの賞金、 そして選手の売却益などかなりの増収が見込めます。

若手で補いきれなさそうなオーバメヤンの穴は中堅で手を打ち、 それ以外は再び若手の獲得を急ぐでしょう。

ピシュチェクが32歳になる右サイドバック、 シュメルツァーのタレント力に限界が伺える左サイドバックは補強 が必要でしょう。

最終ラインには既に来シーズンからレバークーゼンからトルコ代表エメル・トプラクの獲得が決まっています。

まだ26歳と若いセンターバックでさらに世代交代が進むようです。

既に未来に向けた萌芽が芽生えつつあり、それが最近の好パフォーマンスにも表れています。

トゥヘル監督は将来バルセロナの監督に就任するという噂が聞こえてきています。

ルイス・エンリケ監督が退任を表明し、今夏政権交代が行われるバルセロナですが、まだトゥヘル監督はバルセロナのようなメガクラブの監督が務まるレベルに達していないでしょう。

恐らく、それはトゥヘル監督本人もわかっているはずで、ひとまずはドルトムント残留を望むと思われます。

今回はドルトムント監督の交代の是非についてお伝えしました。

そして下のリンクではドルトムントからの移籍が噂される香川真司についてお伝えしています。ドルトムントで燻っている香川真司を狙って、いくつかのクラブが触手を伸ばしていると噂されています。そのクラブとはどこなのでしょうか?

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