香川真司の未来を考えると、すごく複雑な気持ちになってしまいます。
28歳という年齢もあり、サッカー選手としては絶頂期に差し掛かろうとしています。
ただし、ドルトムントでは絶対的な地位を築けていません…
プレミアリーグのクラブからのオファーもあると言われており、絶頂期にもう一度最高峰の舞台に挑戦してみるのも良いかもしれません。
全ての鍵を握るのはドルトムントの補強計画です。
これ次第で香川真司の未来は大きく変わる可能性があるからです。
今回はドルトムントの補強リストと香川真司の未来についてお伝えします。
2016-2017シーズン、ドルトムントの弱みが明らかに…
2016-2017シーズンもいよいよ後半戦に差し掛かろうとしています。
香川真司擁するドルトムントは、現在ブンデスリーガで3位、チャンピオンズリーグではベスト8にまで進出しています。
ドルトムントがチャンピオンズリーグのベスト8に進出したのは、決勝でバイエルンと戦った2013年以来の快挙です。
2016年の夏にドルトムントは主力の3人が退団するという大変動を強いられました。
DFリーダーのマッツ・フンメルスがバイエルンへ、司令塔のイルカイ・ギュンドアンがマンチェスター・シティへ、そして崩しの切り札だったヘンリク・ムヒタリアンがマンチェスター・ユナイテッドに移籍しています。
その穴埋めとして、バルセロナからスペイン代表DFマルク・バルトラ、バイエルンからMFセバスチャン・ローデ、レンヌからフランス代表FWウスマンウ・デンベレ、カーンからポルトガル代表DFからラファエル・ゲレイロなどを補強しました。
退団したのが絶対的な主力だった3人だったのに対して補強した選手はまだまだこれから伸びしろを残す選手ばかりで、ドルトムントは世代交代を引き換えに戦力をやや落とすことになりました。
しかし、トゥヘル監督に率いられたドルトムントは尻上がりに調子を上げており、その結果がチャンピオンズリーグベスト8という成果に表れています。
それでも、いくつか補強の必要性があるポジションがあるのは事実です。
ここからはその補強の必要性が高いポジションと補強リストをご紹介しましょう。
ドルトムントに望まれる3つの補強ポイント!
ドルトムントの補強ポイントは3つあります。
恐らく、2016-2017シーズンの終了後、ドルトムントはこの補強ポイントを的確に補填し、リストの名前の選手を自チームに招き入れていくでしょう。
今のドルトムントの懐は比較的余裕があるからです。
それでは、ドルトムントの補強ポイントとリストをお伝えしましょう。
ドルトムントの補強ポイント①GK
ドルトムントの最古参であるヴァイデンフェラーは今シーズンを持ってしての退団、あるいは引退が予想されています。
加齢の影響で衰えたとは言え、まだまだ頼りになるベテランですが、退団が予想される以上、このポジションの補強は急務となっています。
補強リストのトップにあると言われているのが、バイエルンの第3ゴールキーパーであるトム・シュタルケ。
トム・シュタルケ(バイエルン)
バックアッパーとしての実績が長く、セカンドキーパーとしては充分に信頼がおける人材です。
バイエルンではノイアーが不動で、そのバックアッパーにはシュツットガルトで抜群の働きを見せていたスベン・ウルライヒが控えており、出番はほとんどない状態です。
ドルトムントの補強リストにおけるセカンドキーパーは、緊急性こそ高くないものの、重要なポイントとなっています。
そして次の補強ポジションはセカンドキーパーに比べるとかなり緊急性が高くなっています。
ドルトムントの補強ポイント②左サイドバック
セカンドキーパーについで補強の必要性が高いのは左サイドバックです。

レギュラーはキャプテンのマルセル・シュメルツァーで、そのバックアッパーは中盤と兼任のラファエル・ゲレイロとなっています。
現有戦力の韓国代表パク・チュホは完全な構想外となっており、放出リストのトップに名前が載っています。
三番手はエリック・ドゥルムですが、ドゥルムは右サイドが本職です。
マルチのドゥルムは非常に心強いですが、その能力の絶対値にやや疑いがあり、バックアッパー以上の存在にはなれないとみられています。
今シーズンのドルトムントは3バックを併用し、右ストッパーを本来右サイドバックのウカシュ・ピシュチェクが務めており、右の人材を左に回しにくくなっています。
そのためシュメルツァーに次ぐ、左利きのサイドバックが求められています。
左サイドバックの補強リストの上位に名前があると言われているのが、
ヨナス・ヘクター(ケルン)
ドイツ代表の実力者であるヘクターが補強リストの上位に書き込まれていると言われています。
ヘクターは今シーズンのケルンで守備的MFとしても才能を開花させており、汎用性も備えているのは、トゥヘル好みの資質です。
ドルトムントには、ドイツ代表で親交のある選手も多く、あるいはシュメルツァーからレギュラーを奪い取る可能性もあるでしょう。
ヘクターを巡ってはイングランドのリバプールも補強リストに名前を書き込んだと言われています。
そして、左サイドバックでヘクターに次ぐ存在として、補強リストに名前が加えられたのが
マルセル・ハルステンベルク(ライプツィヒ)
2016-2017シーズンに大躍進を遂げたライプツィヒの左サイドバックがドルトムントの補強リストに入っています。
186cmと長身で、非常にタフな精神力の持ち主です。下部リーグからの叩き上げでブンデスリーガの舞台にたどり着きました。
既に26歳と決して若くはありませんが、例えば超人気銘柄ゆえに価格が上げ止まらないリカルド・ロドリゲス(ヴォルフスブルク)、ウェンデウ(レバークーゼン)に比べると遥かに廉価で手に入るでしょう。
ライプツィヒはドルトムントと上位を争うライバルですが、23歳以下の若手選手に異常なこだわりを持っており、ドルトムントがオファーを出せば交渉に応じると言われています。
補強リストに名前を書き込んでおく価値は非常に高いように感じます。
ちなみにドルトムントは最終ラインでは2017年夏の加入で、レバークーゼンのエメル・トプラクの獲得が内定済み。
昨シーズンから補強リストの上位に載っていた、トゥヘル監督の主要ターゲットでしたが、見事夏の加入で決着を付けています。
ソクラティス、バルトラ、ギンターと既に頭数もおり、トプラク加入が決定したことで、他のセンターバックの選手の名前は補強リストから名前が消えたと思われます。
最終ラインと中盤は分厚い選手層を誇るドルトムントですが、前線は今年もかなり混乱を極めそうな情勢です…
ドルトムントの補強ポイント③CF
2016-2017シーズンを持ってしての退団が確実視されているのが、エースのピエール=エメリク・オーバメヤン。
オーバメヤンはレアルマドリードの補強リストに名前が載っていると言われています。
オーバメヤン自身もレアルマドリードに対する憧れを隠していません。
ドルトムントはオーバメヤンの放出に対して断固拒否の姿勢を示してきましたが、ここ最近は態度を軟化させつつあるようです。
なぜならオーバメヤンの態度に問題があると言われているからです。
ドルトムントのスポンサーはプーマですが、髪型をライバルブランドのナイキ・カットにして、炎上しているのです。
オーバメヤンの行動を問題視したドルトムントが放出リストに名前を載せたと言われています。

既に2017年1月の控えのFWだったアドリアン・ラモスを放出していたドルトムント。
代わりにスウェーデン代表の超新星アレクサンダー・イサクを獲得しています。
しかし、このイサクはまだ17歳と非常に若く、即レギュラーというわけにはいかないでしょう。
恐らく、オーバメヤンの代わりとなるセンターフォワードが必要になるでしょう。
そしてドルトムントの補強リストに名前が載っていると言われているのが…
サンドロ・ヴァーグナー(ホッフェンハイム)
194cmと大柄なFWで、29歳と決して若くはないですが、即戦力としては活躍に期待が持てるでしょう。
だだし、オーバメヤンと違って、ペナルティーエリアの中を主戦場としており、ボールを押し込んだり、空中戦の強さがある分、長駆のスプリントやカウンターアタックには適正が高くありません。
タイプの違う選手をチームの中に溶け込ませることが求められるでしょう。
そして、ドルトムントの補強リストに載る、もうひとりの候補者が…
ティモ・ベルナー(ライプツィヒ)
ドイツ代表に招集されたヴェルナーは180cmとセンターフォワードとしては小柄ですが、最終ラインの裏に抜ける技術が高く、スピードが豊かです。
ヴァーグナーに比べると、オーバメヤンとの互換性が高いタイプですが、得点力ではやや見劣りするかもしれません。
上述したハルステンベルクに比べると若く、ライプツィヒの徹底抗戦が見込まれるでしょう。
補強リストの上位にいるのは間違いありませんが、ハードルが高いオペレーションです。
やはりイサクありきで年齢的なバランスも考慮すると、ヴァーグナーの方が今のドルトムントにぴったりかもしれません。
ドルトムントがオファーを出せば、ヴァーグナーもホッフェンハイムも交渉に応じるのではないでしょうか?
知られざる若手に対するスカウンティングに余念がないドルトムントなので、いつ誰が補強リストに名前が加わるかはわかりません。
現に2016年はトルコ代表エムレ・モルという知られざる逸材を手に入れており、既にブレイクの兆しを見せはじめています。
イングランドからオファー!香川真司の未来は!?
ドルトムントの補強リストも気になりますが、それ以上に気になるのは香川真司の去就です…
今シーズンは新加入のフランス代表ウスマンヌ・デンベレ、ラファエル・ゲレイロにポジションを奪われましたが、徐々に信頼を回復しつつあります。
最近は3トップの一角でプレーするなど幅も広げており、昨シーズンのインサイドハーフに続いて新境地を開拓しています。
チャンピオンズリーグのモナコ戦で1ゴール1アシストと結果を出し、3月の代表戦でもらしいゴールを決めて見せました。
代謝障害のゲッツェの来シーズン以降の状態が不透明である以上、香川真司の放出は避けたいと、ドルトムントは考えているのではないでしょうか?
イングランドのニューカッスルの補強リストに香川真司の名前があり、実際オファーがあったとも聞きますが、この古豪に行くくらいなら、来シーズンもドルトムントに残留して、チャンピオンズリーグを戦うべきでしょう。
ワールドカップ前のシーズンでもあり、移籍は非常にリスキーです。
今回はドルトムントの補強リストと香川真司の未来についてお伝えしました。
そして、下のリンクでは香川真司が移籍すると仮定した場合の移籍先候補を紹介しています。ベンチを温め続けたことで、香川真司には多くの移籍の噂がありましたが、最も信憑性が高いのはどのチームなのでしょうか?
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