過去の順位の推移から見る!ドルトムント復活の理由!

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ここ7シーズンほどでドルトムントが描いた上昇曲線は、驚異的といえるものです。

2010年にさしかかる手前の頃、ドルトムントは完全に「過去のチーム」であり、ドイツでバイエルンに次ぐチームといえば、ヴェルダー・ブレーメンであり、シュツットガルトであり、ヴォルフスブルクだと思われていたからです…

しかし、時代は変わりました…

もはやドルトムントは過去のチームなどではなく、大きな伸びしろのあるチームへと変貌したからです。

それはここ数年の過去の順位の推移を見れば明らかになるでしょう…

この記事ではドルトムントの過去の順位の推移から、このチームが復活した理由をお伝えしましょう。

過去の順位推移を検証。ドルトムントに訪れた3度の黄金期。

ドルトムントはここ数年で、ブンデスリーガにおけるバイエルン次ぐ存在のチームとしての地位を固めつつあります。

それどころか2010-2011、2011-2012シーズンにはブンデスリーガを連覇し、あるいはバイエルンによる支配を打破するのではないか、と期待されたほどです。

それほど当時のドルトムントには勢いがありました。

もちろん、そのドルトムントの過去の功績に香川真司大きく貢献したことは言うまでもありません。

それではドルトムントの過去の順位の推移を見ていきましょう…

1980-1981:7位

1981-1982:6位

1982-1983:7位

1983-1984:13位

1984-1985:14位

1985-1986:16位

1986-1987:4位

1987-1988:13位

1988-1989:7位

1989-1990:4位

1990-1991:10位

1991-1992:2位

1992-1993:4位

1993-1994:4位

1994-1995:優勝

1995-1996:優勝

1996-1997:3位

1997-1998:10位

1998-1999:4位

1999-2000:11位

2000-2001:3位

2001-2002:優勝

2002-2003:3位

2003-2004:6位

2004-2005:7位

2005-2006:7位

2006-2007:9位

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2007-2008:13位

2008-2009:6位

2009-2010:5位

2010-2011:優勝

2011-2012:優勝

2012-2013:2位

2013-2014:2位

2014-2015:7位

2015-2016:2位

2016-2017:3位(5月16日時点)

ドルトムントのブンデスリーガでの過去の順位の推移を見ていくと、ドルトムントはブンデスリーガを5度制覇していることがわかります。

ちなみにチャンピオンズリーグでは1998-1999シーズンに優勝しています。

5度のブンデスリーガ優勝のうち、2度は連覇を達成しています。

特にこの30年のドルトムントの順位は総じて高く、安定した推移で好成績を収めています。

なかでも、連覇を達成した1994-1995シーズン、優勝した2001-2002シーズン、そして再び連覇を達成した2010-2011、2011-2012シーズンの成績が際立っています。

ドルトムントの黄金期はどんなチームだったのか?

ドルトムントの長い過去の歴史を紐解いても、この3つの時代はドルトムントにおける黄金期と表現してよいでしょう。

過去の順位の推移を確認したところで、黄金期当時のドルトムントはどんなチームだったのでしょうか?

ドルトムント黄金期①1994-1995、1995-1996シーズン

この時期のドルトムントは1994-1995シーズンに優勝し、1995-1996シーズンには連覇を達成。

そして次のシーズンの順位こそ3位と推移しましたが、クラブ史上唯一となるチャンピオンズリーグ制覇を達成しています。

まさしくこの時期はクラブ史上最高の黄金期です。

後に連覇を達成した2010-2011-2011-2012シーズンのチームをも上回る最高のチームです。

当時の主力はGKにステファン・クロス、DFにはマティアス・ザマー、ヴォルフガング・ファイアージンガー、MFパウロ・ソウザ、ポール・ランバート、トーマス・ヘスラー、FWカール=ハインツ・リードレなど各ポジションにスター選手を擁していました。

監督はホルスト・ケッペルからオットマール・フィッツフェルトが歴任していました。過去の監督も名将か、あるいはドルトムントでの経験を糧にステップアップした名将が多いのも特徴です。

フィッツフェルトなどはその後バイエルンでチャンピオンズリーグを制覇し、母国スイス代表の監督も務めています。

ドルトムント黄金期②2001-2002

その後、4位から11位と僅かながら順位を低迷して推移させらたドルトムントは、2001-2002シーズンに再び優勝を果たします。

監督はドルトムントのレジェンドであるマティアス・ザマーです。

ドイツ代表でもプレーした一流選手がずらりと顔を揃えた非常に豪華なチームでした。

GKイェンス・レーマン、DFクリスティアン・ヴェアンス、クリストフ・メッツェルダー、MFトーマス・ロシツキー、FWヤン・コラー、マルシオ・アモルーゾなどです。

いずれの選手も多額の移籍金を投下し獲得した選手で、2001-2002シーズンはその補強の成果が大きく結実した形です。

ドルトムント黄金期③2010-2011、2011-2012

この時期のドルトムントのメンバーに関しては記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?

ユルゲン・クロップが率いた非常に若いチームは激しいプレッシングを武器にブンデスリーガを連覇しました。

過去にここまで組織的でフレッシュだったチームはなかったと思います。

また、ドルトムント流の『ゲーゲンプレス』を流行させたチームでもあります。

『ゲーゲンプレス』はその後、アトレティコ・マドリードやユベントスが模倣し、隆盛を極めたことを考えると、この時代のドルトムントには戦術的な貢献もありました。

GKロマン・ヴァイデンフェラー、DFマッツ・フンメルス、ネベン・スボティッチ、マルセル・シュメルツァー、MFイルカイ・ギュンドアン、セバスティアン・ケール、スベン・ベンダー、ヌリ・シャヒン、香川真司、マリオ・ゲッツェ、FWルーカス・バリオス、ロベルト・レバンドフスキ…

この時のドルトムントからは高額の移籍金でメガクラブへのステップアップを果たした選手がたくさんいます。

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チャンピオンズリーグのタイトルにはこの翌年の2012-2013シーズンに最も近づきました。

レアルマドリードとの準決勝を制し、決勝ではバイエルンとの同国対決となりました。

しかし、ドルトムントはこの試合で1-2で敗れクラブ史上2度めのチャンピオンズリーグ制覇は達成できませんでした。

このシーズンはブンデスリーガも2位という順位に甘んじ、2つの大会でバイエルンの後塵を喫しています。

クロップが作り上げたチームはこの大躍進後、くの戦力国内外ビッグクラブ放出してきました。

レバンドフスキ、フンメルス、ギュンドアンなどがドルトムントをわかっています。

しかし、こうした大規模な刷新があると、チームはその後順位を大きく落としたりするものですが、その後のドルトムントが安定した順位を推移させているのは、首脳陣の努力の賜物です…

それまでのドルトムントは現在とは大きく違っていました。

それが特に顕著だったのは、2000年台中盤から後半にかけてです。

躍進後の転落…ドルトムントに何が起こったのか?

かつてのドルトムントはバイエルンに追いつき追い越せと、なにふりかまわず資金移籍市場投下してきました。

そのおかげで、1990年台後半から2000年台初頭にかけては安定した順位で推移してきました。

トルステン・フリンクス、サンディ・オリセー、フラビオ・コンセイソン、デーデー、トーマス・ロシツキ、ヤン・コラーなどがその筆頭です。

しかしあまりにも資金を投下しすぎた影響で、極度経営難に陥ってしまいます…

その頃のドルトムントの順位の推移は

2003-04:6位(前年推移:-3)→2004-05:7位(前年推移:-1)→2005-06:7位(前年推移:0)→2006-07:9位(前年推移:-2)→2007-08:13位(前年推移:-4)

と推移しています。

特に厳しい状況に追い込まれたのは2007-08シーズンです。

順位を前年の9位から13位と大きく下方に推移させました。

18チームしかないブンデスリーガにおいて、13位という順位は降格ギリギリの水準ともいえます。

ドルトムントの過去の順位の推移を見てもここまで落ち込んだのは非常に珍しい出来事です。

この頃のブンデスリーガはホッフェンハイム、ヴォルフスブルク、シュツットガルトなどの新興勢力が勃興しつつあり、またシャルケやブレーメンなどの古豪も一定の力を有し始めていました。

ドルトムントは彼らライバルの台頭により順位を下方に推移させていきました。

このまま対外勢力に飲み込まれかけていたドルトムントを救ったのは、紛れもなく2008シーズンにドルトムントの監督に就任したユルゲン・クロップの手腕です。

いかにしてクロップはドルトムントを建て直したのか?

ドルトムントの監督に就任したクロップは積極的な補強に打って出て、逆に財政難から選手の流出を招き、結果順位が下落した過去の教訓から学び、育成部門から選手積極的げていく施策に打って出ました。

それがマリオ・ゲッツェであり、ケビン・グロスクロイツであり、マッツ・フンメルスの台頭でした。

そして、世界中スカウト配備し、まだ高額の値札がつけられていない選手獲得に着目しました。

バリオスや香川真司、オーバメヤンなどがスカウトが連れてきた選手たちです。

そこに既存戦力のケールやヴァイデンフェラーを融合させ、強力なチームを作り上げたのです。

クロップ就任後のドルトムントの順位の推移はコチラです。

2008-09:位(前年推移:+)→2009-10:位(前年推移:+)→2010-11:位(前年推移:+)→2011-12:位(前年推移:+)→2012-13:位(前年推移:+)→2013-14:位(前年推移:+)→2014-15:位(前年推移:+)

就任直後から安定した順位で推移させ、見事2010-11、2011-12シーズンで連覇を達成しています。

ドイツ全体の育成がうまくいきだしたというのも、ドルトムントの順位の推移の上昇を助けました。

恐らく過去のドルトムントの監督の中でもクロップの腕前は最高クラスと言えるでしょう。

チャンピオンズリーグのタイトルこそ獲得できませんでしたが、チームの若さや経験値の不足を考えると、脅威的な成績だったといえます。

現在はトーマス・トゥヘルが監督を務めていますが、クロップが築きあげた過去の遺産をベースに独自のエッセンスを注入して、チャンピオンズリーグでベスト4に進出しています。

今回はドルトムントの過去の順位の推移と復活の理由についてお伝えしました。

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そして、下のリンクではドルトムントの香川真司の移籍の噂について検証しています。ドルトムントは2016-2017シーズンに過去最高の利益を見込んでおり、その資金をもってして移籍市場で大きな動きにでると噂されています。となると、気になるのは香川真司の動向です。ドルトムントでは絶対的な戦力になりきれていない香川真司ですが、果たして再び移籍を選択するのでしょうか?

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