2016-2017シーズンのチャンピオンズリーグはベスト8の段階で、早くもとんでもない組み合わせが出来てしまいました…
その組み合わせとは…
バルセロナ対ユベントスです。
2014-2015シーズンの決勝で対戦したバルセロナとユベントス。
2年前の決勝のカードが早くも準々決勝で実現したのです…
その時はバルセロナが3-1でユベントスを下し、クラブ通算5度目のチャンピオンズリーグ制覇を達成しました。
今回はどちらが勝つのでしょうか?
バルセロナ対ユベントスの対戦成績とスタメン予想をお伝えします!
チャンピオンズリーグ8強が出揃う!衝撃の組み合わせに!
2016-2017シーズンのチャンピオンズリーグもいよいよベスト8の準決勝に突入します…
ベスト16では強豪対決や伏兵対決、そしてジャイアントキリングまで起こり、ベスト8の顔ぶれは非常にバラエティ豊かになりました。
こちらがベスト16の対戦結果です。
バイエルン・ミュンヘンVSアーセナル
レアルマドリードVSナポリ
パリ・サンジェルマンVSバルセロナ
ベンフィカ・リスボンVSボルシア・ドルトムント
ポルトVSユベントス
マンチェスター・シティVSASモナコ
セビージャVSレスター
バイヤー・レバークーゼンVSアトレティコマドリード
※左が先にホームゲーム。
この中からベスト8に勝ち上がったのが…
バイエルン(ドイツ)
レアルマドリード(スペイン)※前回王者
ドルトムント(ドイツ)
バルセロナ(スペイン)
モナコ(フランス)
ユベントス(イタリア)
アトレティコマドリード(スペイン)
レスター(イングランド)
衝撃が大きかったのはやはりバルセロナの大逆転劇です。

パリ・サンジェルマンとのアウェー戦を0-4という絶望的なスコアで終えましたが、ホームでは不可解なジャッジにも助けられて6-1の大逆転勝利。
また、レスターは地力で勝るセビージャをアウェーゴールで下しています。
また、バイエルンはお得意様のアーセナルを2試合合計10-2という大勝で下しています。
ユベントスはポルトと対戦し、力の差を見せつけて合計3-0で勝利。
アトレティコ、バイエルンと並び、最も簡単にベスト8に進出したチームです。
そして、準々決勝の組み合わせは、このようになりました…
ユベントスVSバルセロナ
バイエルン・ミュンヘンVSレアルマドリード
ドルトムントVSASモナコ
アトレティコマドリードVSレスター
バルセロナとユベントスの準々決勝での対決が決まりました。
この対戦は1stlegをユベントスのホーム、ユベントススタジアムで、2ndlegをバルセロナのカンプノウで行ないます。
それでは、過去のバルセロナとユベントスの対戦成績はどうなっているのでしょうか?
バルセロナVSユベントス対戦成績!実力伯仲の理由
バルセロナVSユベントスの対戦成績は
バルセロナの3勝2分2敗となっています。
ちなみに失点は10得点7失点という成績です。
対戦成績ではわずかではありますが、バルセロナが上回っています。
バルセロナの方が対戦成績で上回っていたのは意外です…
バルセロナVSユベントスの対戦で最も記憶に新しいのは、
2014-2015シーズンの決勝です。
この時はラキティッチのゴールでバルセロナが先制したものの、モラタ(現レアルマドリード)のゴールでユベントスが追いついています。
その後、ネイマール、スアレスにもゴールが生まれ、バルセロナが5度目のチャンピオンズリーグ王者に輝きました。
この時の1勝によりバルセロナがユベントスを対戦成績で上回っているんですね。
しかし、この時はバルセロナが快勝したように見えましたが、ネイマールの決勝ゴールが生まれたのは試合終了間際で、ユベントスは善戦しているのです。
ユベントスの効果的なプレッシングと強固なブロックにバルセロナはかなり手を焼いており、一時同点にされた時間帯には完全にユベントスが主導権を握っていたほどです。
しかも、バルセロナにその後明確な伸びしろがなく、数年かけて弱体化しているのに対して、ユベントスはその後もメキメキと力を蓄えていました。
司令塔ピルロや退団や中盤でゴールにアシストに存在感を放っていたポグバの移籍も戦術変更なども活力に変えてきました。
パウロ・ディバラやゴンザロ・イグアインなど戦力的な強化に加えて組織の熟成、そしてフォーメーションの多様化などバージョンアップを繰り返してきました。
当時はチャンピオンズリーグでの経験も豊富でなかったアッレグリ監督も何度となく強豪との対戦を経験しました。
バルセロナ弱体化の理由…
対するバルセロナはユベントスを下して3冠を達成した2014-2015シーズンを堺にじわじわと力を落としています。
メッシ、スアレス、ネイマールからなる『BBC』の破壊力に依存しきった影響で、バルセロナ伝統のパスワークや創造性が失われてしまい、攻撃が停滞する場面が散見されています。
パリ・サンジェルマンとの2試合こそ攻撃力と圧力でミスジャッジまで誘発し、勝利を掴みましたが、チームとして脆い部分を覗かせたのは確かです。
チームとしての経験値ではバルセロナに分があるでしょうが、安定感ではユベントスが遥かに上回っているでしょう。
それは今シーズンのセリエAの成績が証明しています。
バルセロナVSユベントススタメン予想!
それでは、このスペイン王者隊イタリア王者の試合で、両者はどのようなスタメンで戦うのでしょうか?
まずはバルセロナのスタメン予想です。

【バルセロナ予想スタメン&フォーメーション】
3-4-3
GK:マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
DF:ジェラール・ピケ、ハビエル・マスチェラーノ、サミュエル・ウンティティ
MF:セルジ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタ、イバン・ラキティッチ、リオネル・メッシ
FW:ラフィーニャ・アルカンタラ、ネイマール・ルイス・スアレス
パリ・サンジェルマンとの対戦で6-1という奇跡的な成績を収めた時のフォーメーションとスタメンをそのまま採用する形になるでしょう。
この対戦での勝利は明らかにバルセロナの選手たちの士気を高めました。
あまりにも攻撃傾向が高すぎるようにも見えますが、例えばホームならこのフォーメーションがベストでしょう。
このフォーメーションであれば、不慣れな右サイドバックにコンバートされているセルジ・ロベルトを「隠す」ことができます。
トップ下にはメッシを入れて、メッシの持ち場である右ウイングにはラフィーニャが入ります。
逃げ切れるリードを奪ったら、例えばジョルディ・アルバを投入してバランスを整えるという策もあります。
それでは対するユベントスの予想フォーメーションを見ていきましょう!
【ユベントス予想スタメン&フォーメーション】
4-2-1-3
GK:ジャンルイジ・ブッフォン
DF:レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニ、シュテファン・リヒトシュタイナー、アレックス・サンドロ
MF:サミ・ケディラ、クラウディオ・マルキージオ、パウロ・ディバラ
FW:ファン・グアドラード、マリオ・マンジュキッチ、ゴンザロ・イグアイン
これがユベントスの予想スタメンです。
最近のセリエAで安定した成績を収めているシステム。
4人の豪華FWを同時起用するユベントス版のファンタスティック4です。
左ウイングに入るマンジュキッチ(188cm)の適性がやや低いですが、対峙するマスチェラーノ(174cm)との体格差を考えると大きなミスマッチが生まれます。
グアドラードやリヒトシュタイナーの正確なクロスをマンジュキッチがファーで合わせるというイメージが湧いてきます。
グアドラードは快足を活かしてカウンターでも貢献できるでしょう。
状況に応じて3-5-2にシステム変更することもできますが、その場合は右センターバックにベテランのアンドレア・バルザーリが入るでしょう。
バルセロナ対ユベントス…事実決勝戦の勝者はどっちだ!?
バルセロナ対ユベントスは事実上の決勝戦とも言われています。
ただし、チームとしての状態はマンネリが伺えるバルセロナよりもユベントスの方が良いでしょう。
セリエAでの安定した成績を収めていることで、控えメンバーを起用できる余裕もあります。
バルセロナは4月の日程がとにかく過酷で、レアルマドリードとの対戦が控えています。
ユベントスには過去にバルセロナでプレーしたダニエウ・アウヴェスや、何度も対戦の経験があるイグアイン、ケディラなどバルセロナをよく知り実績がある選手がいるのも強みです。
また、チャンピオンズリーグのタイトルから19年も遠ざかっており、今シーズンの成功に向けてモチベーションも非常に高いようです。
今回のバルセロナ対ユベントスの対戦は筆者の予想ではユベントスに軍配があがるのではないでしょうか?
ちなみに2シーズン前の対戦では一発勝負でバルセロナが勝利しましたが、ホーム&アウェーでの前回の対戦は2002-2003シーズンまで遡ります。
その時の対戦ではパベル・ネドベドやアレッサンドロ・デルピエロ、アントニオ・コンテを擁したユベントスが勝利を収め、そのまま決勝へと進んでいます(PK戦の末、ミランに敗戦)。
ちなみにユベントスが勝てばベスト4進出という成績は2シーズン振り、バルセロナは2年連続ベスト8という成績で敗退となります。
いずれにしても、この対戦は些細なことで勝敗が分かれるでしょう。
実力・経験・対戦成績などほぼ互角で、ベスト8ではもったいないような夢のカードとなりました。
ユベントスは優勝すれば、チャンピオンズリーグでの成績は3度めの制覇ということになります。そして、その成績を収める絶好のチャンスが目の前にあります。
バルセロナを下せば大きなライバルはレアルマドリードとバイエルンの勝者、そしてアトレティコマドリードのどちらかでしょう。
今回はバルセロナ対ユベントスの対戦成績についてお伝えしました。

そして、下のリンクでは2016-2017シーズンのバルセロナのメンバーと基本フォーメーションを紹介しています。リーガエスパニョーラでの成績が安定しないバルセロナですが、原因はどこにあるのでしょうか?
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