バルセロナのルイス・エンリケ監督が2017年をもってして退任することを表明しました。
かねてから監督交代の噂はささやかれていましたが、ついに決断がなされました。
今回の監督交代の背景には何があったのでしょうか?
そして、
政権交代が行われるバルセロナの新監督は一体誰になるのでしょうか?
5人の新監督候補がいると噂されています。
今回はバルセロナの監督交代と候補者についてお伝えします!
ルイス・エンリケがついにバルセロナ監督からの退任を表明…
現地時間3/1にバルセロナのルイス・エンリケ監督が2017シーズンを持ってしての退任を表明しました。
これで2017年夏にバルセロナの監督が交代されることが決定しました。
2014年にバルセロナの監督に就任すると在任3年で、チャンピオンズリーグを1度、リーガ・エスパニョーラを2度制覇しています。
特に印象的だったのは在任1年目。
バルセロナに新しいサッカースタイルを植え付けてメッシ、スアレス、ネイマールからなる「MSN」を高度に機能させる事に成功しました。
そしてそのシーズンでは見事に3冠を達成しています。
しかし、今シーズンは開幕から選手のコンディション不良が重なって勝ち点を取りこぼす試合が多くなっていました。
特にバルセロナの攻撃力を警戒してゴール前で人数をかけてがっちりと守ってくる格下に苦戦を強いられるのが目につくようになりました。
かつては例え相手が引いていても、シャビが針の穴を通すようなパスを通して、ゴールをこじ開けてきたバルセロナですが、シャビがチームを去ってからはクリエイティブな働きができる選手が減ってしまっています。
選手交代するにもベンチにもあまり有効なカードがない、というのもルイス・エンリケ監督にとっては不運でした。
世代交代もうまくいかず、2017年には主力のイニエスタが33歳、メッシ、スアレス、ピケの三人が30歳になります。
先日のパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント一回戦では、アウェーで4-0と惨敗し、サイクルの終焉を予感させました。
それでもルイス・エンリケが自らバルセロナの監督からの退任を申し出たのは大きな驚きでした…
なぜ、ルイス・エンリケはバルセロナの監督から「退任」を選んだのか?
なぜ、ルイス・エンリケはバルセロナの監督からの退任を選んだのでしょうか?
実はルイス・エンリケはバルセロナの側から今シーズンの終了をもって「解任」されると噂されてきました。
上述の通り、内容が思わしくなく、しかも結果も出ていない…
そうなると厳しいサッカーの世界では容赦なく監督の交代が行われるのです。

ルイス・エンリケもその例外ではなく、5月には「通告」が行われると噂されてきました。
しかし、そんな矢先にルイス・エンリケ自らが退任を表明したのです。
ルイス・エンリケは非常にプライドが高い監督として知られています。
恐らく「解任」されて自分のキャリアに傷がつくよりも、自ら潔く退いたほうが良いと考えたのでしょう。
これは現マンチェスターユナイテッド監督のジョゼ・モウリーニョと近い考えた方です。
ちなみにルイス・エンリケ監督は退任後はしばらく休養するという意思も表明しています。他のクラブを率いるという噂はあまり聞こえてきてはいないようです。
いずれにしてもバルセロナが政権交代を行うのは確実になりました。
それでは、バルセロナの監督候補者は誰の名前があがっているのでしょうか?
噂によると候補者は5人いると言われています…
バルセロナ新監督候補者は誰だ!?
バルセロナの新監督候補者はイングランド、スペインそしてドイツにいると言われています…
ここからはその候補者をお伝えします。
バルセロナ新監督候補①ホルヘ・サンパオリ(セビージャ)
候補者の一人目は現時点でバルセロナ首脳陣の評価・関心が最も高いと言われている、セビージャのアルゼンチン人監督サンパオリ。
超攻撃的パスサッカーを信奉する戦術家で、フォーメーションの枠組みにとらわれない創造性に満ちたチーム作りに定評のある奇才です。
今シーズンからセビージャの監督を務めており、レアルマドリードやバルセロナに劣る戦力ながら首位争いを演じています。
仮にサンパオリ監督がバルセロナの監督に就任した場合、グアルディオラ時代のパスサッカーがもどってくるのではないかと期待を集めています。
選手交代も冴え渡っており、相手にとってこれほどいやらしい監督はいないかもしれません。
しかし、セビージャとは契約したばかりで1年での交代はあまり現実的ではないのかもしれません。
バルセロナ新監督候補②マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム)
二人目の候補者は現役時代をスペインで過ごし、監督としてはエスパニョールを指揮したポチェッティーノ。
その後はイングランドに渡り、サウサンプトン、トッテナムを率いています。
基本的にはインテンシティとトランジションに重きを置いた展開の速いサッカーを好みますが、今シーズンは司令塔タイプのベルギー代表デンベレを組織の中に組み込んで機能させるなど、戦術の幅も見せつけており、ここ数年で最も株価を上昇させた監督です。
今シーズンは絶好調のチェルシーをリーグ戦で破るなど勝負強さも見せつけており、あるいはバルセロナで世界トップクラスの監督に方を並べる存在になるかもしれません。
ポチェッティーノへの政権交代において最大の障害はトッテナムの名物会長・レヴィ。
この稀代のハードネゴシエーターを口説くにはかなり労力が求められます。
交渉に手間取るようだったら他の候補者に目が向いてしまう可能性もあるでしょう。

バルセロナ新監督候補③エルネスト・バルベルデ(アスレティック・ビルバオ)
三人目の候補者は今シーズンから再びビルバオを率いているバルベルデ。
基本的には外部から選手の獲得を行わないビルバオにとって、選手の育成を手がけながら同時に結果を残せることができるタイプの指揮官です。
懸念なのは、未だにビッグクラブを率いた経験がなく、そもそもバルセロナの監督にふさわしい器なのか、という点です。
恐らく、ポチェッティーノやサンパオリと契約ができるのであれば、バルベルデに声がかかるということはないと思われます。
バルベルデの名前があがったのはもちろん偶然などではなく、この二人の招聘の難易度が高いということです。
バルセロナ新監督候補④ロナルド・クーマン(エバートン)
四人目の候補者は現役時代をバルセロナの選手として過ごし、初のチャンピオンズリーグ制覇に貢献したクーマン。
ポチェッティーノの後任としてサウサンプトンを率いており、現在はエバートンの監督を務めています。
現役時代の威光によりカリスマ性がある一方で、スペインではバレンシア時代の大失敗があり、いまだに優秀な監督として認識されていません。
バルセロナの監督としてステップアップを望むのであれば、もうひとつ実績を作るのが望ましいでしょう。
本人も道半ばでのエバートンから去るのは本意ではないと噂されており、クーマンへの交代の可能性は低いと言わざるをえないかもしれません。
バルセロナ新監督候補⑤トーマス・トゥヘル(ドルトムント)
監督を交代するバルセロナが大穴として見込んでいるのが、ドルトムントのトゥヘル。
グアルディオラ流のパスサッカーの信奉者で、戦術狂として知られています。
今シーズンのドルトムントでは戦術を重視するあまり、試合毎にフォーメーションを交代して、選手を混乱させ、波に乗り切れない展開が続いています。
恐らく、本人はバルセロナでグアルディオラのパスサッカーを再現するのを望んいでいると思われますが、クーマンと同じく時期尚早と言えるでしょう。
マインツとドルトムントの指揮経験しかなく、超一流のスーパースターを指導した経験はありません。
トゥヘルへの交代が行われるとしたら、もうしばらく先の話になるでしょう。
それでもバルセロナの首脳陣はこの男の動向を注視し続けるでしょう。
その他にもアーセナルのヴェンゲル、元パリ・サンジェルマンで現在はフリーのローラン・ブラン、ユベントスのアッレグリなどの名前が候補者としてあがっていますが、彼等に交代する可能性は低いでしょう。
ヴェンゲルは即座に監督交代を否定、アッレグリも行き先はアーセナルになる可能性が高いと言われています。ブランは知名度に対して実績が足りていないように思えます。
これらの候補者はかぎりなく「飛ばし」に近い噂と言っていいでしょう。
やはりもっとも可能性が高いのはサンパオリでしょうか。
何よりもバルセロナのソシオがこの名将がバルセロナにやってくるのを楽しみにしているような印象を受けます。
もしかしたらこの政権交代により、グアルディオラ時代のような圧倒的な強さをもったバルセロナの姿が見れるかもしれないからです。
今回はバルセロナの監督候補と交代の背景についてお伝えしました。

そして下のリンクではバルセロナの移籍の噂を集めています。この記事を読めば、今夏バルセロナがどの選手に狙いを定めているのか知ることができるでしょう。
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