あなたは世界最高のサッカー選手は誰だと思いますか?
恐らく、多くの人がこう答えるのではないでしょうか…
リオネル・メッシだと…
今やサッカーの歴史に名を残す偉大な選手だと評価されるメッシですが、彼についてここ最近すっかり語られなくなったことがあります。
それは…
メッシが病気を抱えているということです。
その病気とは身体の成長に関わるもので、メッシは今もその病気に侵されながらもフットボーラーとしてプレーしています。
一方で、その病気を克服する過程で、メッシにはある疑惑が投げかけられています。
それは、身長のサバ読み疑惑です。
今回はメッシの病気や身長・体重のサバ読み疑惑についてお伝えします。
あなたがこの記事を読み終わった時、メッシに対する見方が大きく変わってしまうかもしれません…
メッシがピッチに立つと誰もが嘲笑した。でも彼がボールを持つと…
世界最高の選手として君臨するリオネル・メッシ。
ペレ、マラドーナ、アルフレッド・ディ・ステファノ、フランツ・ベッケンバウアーなどかつて世界最高の選手とされた選手たちと並び立つフットボール界の生きる伝説として評価されたています。
メッシを見て真っ先に驚かされるのは、その身体の小ささです。
こちらはメッシの身長や体重が記されたデータです。
あなたは恐らくメッシの身長や体重に驚かされることになります。
リオネル・メッシ
生年月日:1987年6月24日
身長・体重:170cm・72kg
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
アルゼンチン代表キャップ数:123試合61得点
そう、リオネル・メッシの身長は170cmしかありません。
日本人の平均身長が172cm(平成26年調べ)と言われているので、メッシはそれよりもわずかながら小さいということになります。
そして、彼についてさらに驚かされるのは体重です。
身長が170cmしかないにも関わらず、体重は72kgもあります。
身体が小さいと思われがちなメッシですが、72kgという体重からもわかるように、体格はかなりガッチリとした印象です。
しかし、そんなメッシにはあまり知られていない秘密があります…
その秘密とは身長や体重に関わるものなのです…
病気がメッシの人生をどう変えたのか…?
メッシがデビューしたばかりの2004年頃を知るオールドファンであれば周知の事実ですが、ここ数年で彼のファンになった人にはあまり知られていない、メッシの秘密…
それはメッシが病気を抱えているということです。
ここ最近はすっかり語られなくなってしまい、あまり思い出されなくなったメッシの病気。
なんと彼は今もなおその病気と闘いながら競技生活を続けているのです。
その病気とは…
『成長ホルモン不分泌性低身長症』
というものです。
この病気は読んで字の如く成長ホルモンの分泌に問題があり、身長が伸びなくなるというものです。
骨密度にも影響があり、体重が増加しにくくなるという説もあります。
6歳頃から発症するというこの病気は、男の子であれば1万人に2人、女の子であれば0.7人という非常に低い確率で発症する病気です。
そう、誰もが羨むサッカーの才能を持つメッシは1万人に2人しか発症しない病気を抱えながら、今も現役でプレーし続けているのです…
いかにしてメッシは病気を克服したのか?
メッシが病気に侵されていると気づいたのは、彼がまだ10歳の頃。
その頃まだメッシは祖国アルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズというクラブでプレーしていました。
他の子供たちとの比較で息子の身長が非常に小さいことを心配したメッシの両親が病院に相談し、彼の病気が発覚しました…
1万人に1人か2人しか発症しない病気に息子が侵されていることを知った両親の絶望は計り知れません。
しかし、病気を抱えていること以上の苦しみが待っていたことは、恐らく誰も予想つきませんでした…
人生で最悪の時期を過ごしたメッシを救ったのは…
当時からアジリティ(敏捷性)や足元のテクニックは飛び抜けていたメッシはアルゼンチンの名門リーベル・プレートからオファーがきていました。
しかし、リーベルはメッシが病気を患っていることを知り、今後身長・体重ともに成長が見込めない選手に大金を投入することはできないと、獲得レースから撤退していきました。
メッシの家庭は貧しく、病気を治すための治療費を捻出することができませんでした。
そこで治療費を出してくれるクラブへの移籍を希望しましたが、アルゼンチン国内ではそれは叶いませんでした。
アルゼンチン国内クラブでは潤沢な資金力を誇るリーベルですらメッシの獲得に二の足を踏んだのですから、財政的に余裕のない他のクラブがメッシ獲得に乗り出すとは到底考えられなかったのです。
病気によって閉ざされてしまうかに思われたフットボーラーとしてのメッシの未来ですが、とあるクラブへの移籍が彼の人生を大きく変えました…
そのクラブが…
バルセロナだったのです。
メッシとバルセロナが相思相愛になった理由!
メッシは13歳の時にバルセロナのテストを受験しました。

身長は140cmほどで体重は40kg前後の小さなアルゼンチン人を見た時、カルレス・レシャックは躊躇なく合格を決めたと言われています。
バルセロナはヨハン・クライフがクラブに植えつけたトータルフットボールの一部として身長が低い選手でも偏見なく獲得していました。
彼らにとってはメッシの病気や身長・体重に恵まれなかったことはさほど重要なことではなかったのです。
ただし、バルセロナはメッシの病気の治療費に対しては、工面することを了承し合意に至っています。
ほんの数年前までアルゼンチン国内のクラブで放逐されかかっていたとは思えない劇的なチャンスをメッシは掴んだのです。
多くの人が知らないメッシの秘密
メッシはバルセロナでホルモンの投与を受けたことで身長も伸び始めるようになりました。
身長140cm・体重40kg前後しかなかったのが、じわじわと成長し始めたのです。
そして、2004年のトップチームデビュー時には…
身長165cm・体重50kgほどまで成長しています。
治療を施したとしても、体重はかなり軽いですが…
こちらがプロデビューしたばかりの頃のメッシです。
隣に並んでいる元ブラジル代表のロナウジーニョ、元カメルーン代表のサミュエル・エトーの身長が180cmで、2人と並ぶとやはりメッシは小さく見えます。
かつては相手選手とのボディコンタクトであっさりと倒れたり、あるいはそれを避けるような素振りを見せてきたメッシ。
病気を克服したことにより、身長・体重ともに増加し、筋力が増したことで屈強な相手にもあたり負けないようになりました。
しかし、一方でメッシにはこんな疑惑が投げかけられてもいました…
それは…
身長のサバ読み疑惑です。
これが、メッシの身長サバ読み疑惑の真相です
メッシがトップチームにデビューしてから、既に15年近くが経過しようとしています。
懸念だった身長はジワジワと伸び始めて、現在は公式で170cmだとされています。
しかし、実際にメッシの姿を見てみると…
“170cmも身長があるのだろうか?”
と感じます。
そう、メッシは身長のサバ読み疑惑が根強く囁かれています。
では、本当にメッシは身長をサバ読みしているのでしょうか?
ある1人の男に登場してもらって、本当にサバを読んでいるのか検証してみましょう…
その男の名前は…
シャビ・エルナンデス
です。
バルセロナとスペイン代表の両方で司令塔を務め上げ、世界最高のパサーと評価されました。
シャビが2015年にバルセロナを退団するまでの10年以上メッシと共にプレーし、阿吽の呼吸で山のようなアシストを築きました。
そのシャビの身長が168cmで、体重は68kgだとされています。
つまり、メッシとは身長・体重共にほぼ同じ体格ということになります。
それでは、メッシとシャビが並び立つ写真を見て、メッシのサバ読み疑惑が本当なのかチェックしてみましょう…
こちらがメッシとシャビが並び立った画像です。
左は身長171cm・体重68kgと、ほぼメッシと同じ体格のイニエスタです。
この画像をよく見てみると、メッシとシャビの身長にはほとんど大差がないように感じます。
公式のプロフィールによると、2人の身長差は2cmあるはずですが、この写真からはそこまでの差がないように感じるのです。
真っ直ぐに直立していないからなのでしょうか…
それよりもメッシやシャビよりも明らかに身長が大きいイニエスタが身長を逆サバ読みしているのでしょうか?
いや、多くのサッカー選手は身長を数cm高くサバ読みすることは珍しくありませんが、逆サバ読みは滅多にありません…
小さな頃から病気の影響で身長が伸びないという悩みを抱えていたのですから、少しでも身長を高く公表したいと感じたのかもしれません。
かつては全くファッションに興味がなかったのにある日突然オシャレになってデビューしたり、テレビゲームが好きだったりと、案外普通の現代っ子らしいところがあるメッシ。
身長を少しでも高く見せたいという所も、いい意味でメッシらしさなのかもしれません…
しかし、治療によって劇的に伸びたメッシの身長ですが、その治療の副作用により、大きな障害を抱えることになってしまったことはあまり知られていません…
ホルモン治療により、病気を克服したと感じていたのに…
バルセロナが治療費を負担することによって身長が伸びたと思われていたメッシですが、その薬の副作用により、別の問題に苦しめられています…
病気の治療による副作用とはなんなのでしょうか…
メッシを苦しめる病気の治療の副作用ケース①体重の急激な増加
成長ホルモン不分泌性低身長症という珍しい病気にかかったメッシ。
ホルモン治療により身長が伸びた反面、もう1つの効果が身体に表れました。

それが体重の急増です。
もう一度思い出して見てください…
メッシはデビュー当時、身長165cm・体重50kgほどしかありませんでした。
しかし、現在は体重72kgと身長に対してかなり重くなっているのがわかります。
病気の治療により、体重も増加しはじめ、かつては相手選手からショルダーチャージを受けた際には簡単に転んでしまったり、あるいは身体のぶつかり合いを避けるような場面も頻繁に見受けられました。
そのためメッシは…
“闘争心がない”
“敢闘精神に欠ける”
“チームのために粉骨砕身しない”
と批判されてきました。
しかし、病気を克服したここ数年の姿を見てみると身体のぶつかり合いに負けることは滅多にありませんし、ギアが入った時には自ら相手の守備網の中に突進していくこともありました。
“病気を克服して身長も体重も増えたなら、いいじゃないか”
そう感じる方も多いかもしれません。
しかし、体重の急増はメッシに思いもよらないダメージを与えることになりました…
体重の急増でメッシの身体はどのように変化したのか?
病気を克服したことで、メッシの身体に表れはじめた変化…
それは、怪我が非常に増えたことです。
体重が増えたことで下半身の負担が増大し、数メートルの全力疾走でハムストリング(太ももの裏の筋)や臀部(お尻)の周辺を負傷する場面が増えはじめたのです。
例えば、2005-2006シーズンにチャンピオンズリーグとリーガ・エスパニョーラ、国王杯の三冠を達成したバルセロナですが、メッシはこのシーズンの後半戦をハムストリングの怪我でほぼ全休しているのです。
メッシはチャンピオンズリーグノックアウトステージ1回戦のチェルシー戦でボールを追いかけてスプリントし始めたその刹那に走るのを辞めて、泣き始めました…
それは自分が重大な怪我を負ったことによる涙だったのです…
代わりにチームを引っ張ったのはロナウジーニョでありエトーで、メッシにとっては初のヨーロッパ制覇とされる大会ですが、実質的な貢献度はほとんどありませんでした。
それ以外にも小さな怪我を何度も重ねては離脱と復帰を繰り返していました。
いずら世界最高の選手になると言われていたメッシの最大の敵は怪我なのではないか、と言われていた時期もあったほどです…
メッシを苦しめる病気の治療の副作用ケース②嘔吐
それは2013年のことでした…
ブラジルワールドカップ予選のボリビア対アルゼンチンとの一戦での出来事です。
まもなくハーフタイムが終わる時間に差し掛かり、ボリビアの選手たちが続々とドレッシングルームからピッチに姿を現しました。
一方、アルゼンチンの選手たちはなかなかピッチに現れません。
この時、アルゼンチンのドレッシングルームで起きていたのが…
メッシの嘔吐事件だったのです。
FIFAはメッシの健康状態を考慮して後半の開始時間を遅らせることを承認したと言われています。
このメッシの嘔吐が病気の治療の副作用なのではないか、と言われています。
“長距離を走るサッカー選手であれば、走ってるうちに嘔吐してしまうこともあるのではないか?”
そんな風に感じる人もいるかもしれませんが、メッシの嘔吐癖は頻繁に起こっていました。
その後、メッシはルーマニア、スロベニアとの国際親善試合でも嘔吐。
試合中に苦しむ姿はつい、相手選手でも心配して声をかけざるをえないほどのものだったと言います。
メッシが試合中に嘔吐したというニュースを聞くのは、さほど珍しいことではなくなってきました…
しかし、メッシは試合中の嘔吐癖に対する憶測に対して、このように発言しています。
『よくあることなんだ。練習中や家にいる時もね。理由はわからないが、検査は何度も受けてきた』
ホルモンの病気は克服したものの、度重なる故障や嘔吐を繰り返していたメッシの身体は本当に大丈夫なのでしょうか…?
しかし、心配する必要はないようです。
どうやらメッシには頼れる救世主が現れたのですから。
いかにして、メッシは故障癖や嘔吐の病気を克服したのか?
メッシが嘔吐癖を克服したのはここ数年のことだと言われています。
克服に手を貸したのは、イタリア人医師のジュリアーノ・ポゼル氏。
ポゼル氏は特定の食品の摂取をメッシに進めることで故障癖や嘔吐の症状を改善させることに成功したと言われています。
こちらがポゼル氏のメッシに関するコメントです。
「私はスポーツ医学専門の医師で30年以上前からアスリートを診ている。当初からトラブルの原因を探り、症状について掘り下げていくことを目標としてきた。私の仕事とはコントロールを失った機械の定期点検をするようなものだ。患者に対し、有機食品や様々な種類の穀類、たっぷりの旬の果物や野菜に、非加熱のドライフルーツ、エキストラバージンオリーブオイル、卵、新鮮な魚などを摂取させること勧めている。スタート時は非常に苦労したようだ。最初の回は涙しただろう。ただ食生活を変えるのではなく、まるっきり新しい生活習慣を覚えなければならないからだ。間違った食生活を続けていては、当然メッシのようなスター選手になるどころかプロフェッショナルな選手にはなれない」
2017年頃からメッシが大きな怪我をしただとか、嘔吐のしたというようなことはありません。
どうやら、それはポゼル氏の貢献によるところが大きいようです。
今回はメッシの病気と身長・体重サバ読み疑惑についてお伝えしました。
そして、下のリンクにはいよいよ始まるワールドカップに臨むアルゼンチン代表メンバーについてお伝えしています。

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