なぜレアルマドリードのベイルの評価は高いのか?

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ウェールズ代表のエースであるガレス・ベイルがレアルマドリードに移籍するというニュースを聞いた時、正直なところあまり大きな期待を抱けずにいました。

ベイルはプレーに対する評価こそ高いものの、怪我が多く、長いシーズンの中でコンスタントに活躍することは出来ないだろうと考えていたからです。

しかし、

ここにきて、その憶測は完全に誤っていたことがわかりました。

レアルマドリードのベイルの評価は昨今上げ止まることを知らないし、何よりベイル自身がレアルマドリードでネガティヴな評価を軽々と覆すプレーを連発しているからです。

今や新しい武器も次々と習得しつつあり、世界最高のプレーヤーにあと一歩のところまで上り詰めつつあります。

それでは、レアルマドリードのベイルは如何にして、ここまでの評価を築いたのでしょうか?

それには3つの分岐点があったことをあなたは知っていましたか?本日はレアルマドリードのベイルが最高の評価を獲得し得た理由をお伝えします!

いくら走ってもたどり着けなかった頂点にいよいよ…

レアルマドリードのベイルの勢いが止まりません!

レアルマドリードでゴール量産し、2度のチャンピオンズリーグ制覇に貢献。そして、代表では7月のユーロで見事にウェールズ代表として史上初のベスト4まで上り詰める快挙を成し遂げました。

この二つの栄光は、いずれもベイルの存在なくして成し得なかったもの。

ベイルの評価はうなぎ登りとなっています。

そして今、いよいよレアルマドリードのエースになろうとしています。これまでどんなに奮闘してもポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドがその道を阻んできましたが、いよいよ政権交代の時が訪れつつあるのです。

それでは何がレアルマドリードのベイルの評価をここまで高めたのでしょうか?

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それには3つのターニングポイントがありました。

レアルマドリードのベイルが評価を高めた理由①瞬発力を飛躍的に高めた

まだプレミアリーグのトッテナムに在籍していた頃のベイルは前方の広大なスペースがある時にだけ輝くタイプのウイングでした。ボールを大きく蹴り出して、爆発的な加速で相手を置き去りにするのが定番のスタイルとなっていたのです。

トッテナム時代にチャンピオンズリーグでインテルのマイコンを、レアルマドリードに移籍した最初のシーズンでバルセロナのバルトラを大きなドリブルから置き去りにして評価を高めたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

逆に相手に深い位置で守られると、ドリブルで加速することができず持ち味を発揮できずに終わる試合もいくつかありました。

しかし、今は見違えるようなプレーを披露しています。

これまでは加速力に頼りがちだったドリブルは細かなタッチで相手の重心をずらしたり、瞬発力をさらに高めることで、走り出してからの初速が飛躍的に早まりました。

最近はボールを受けてから細かくタッチして、そこからの一気の加速で相手を抜き去るシーンが増えています。レアルマドリードと戦うチームは人数をかけて深く守るのが定石です。そうした守備戦術に対抗するためにベイルが身につけた新しい武器と言えるでしょう。このドリブルを身につけたおかげでベイルのドリブラーとしての評価はさらに高まった感があります。

そして、次のポイントはレアルマドリードのベイルの評価をさらに高めるきっかけになりました…

レアルマドリードのベイルが評価を高めた理由②ヘディングの精度が高まった

若き日のクリスティアーノ・ロナウドを見ているかのような錯覚を覚えることがあります。

最近のベイルはゴール前でサイドからのクロスに飛び込んでヘディングでゴールネットを揺らすシーンが非常に増えています。

これがベイルの評価を高めるもう一つのポイントです。

元々アスリートのような体格を持っており、跳躍力に長けています。また太い首を持っているので、クロスを強烈な力に変換して相手ゴールに打ち込むことができます。かつてはヘディングの技術が拙かったのですが、ここ最近は正確なヘディングをGKの手の届かない位置に流しこむシーンが増えています。

ロナウドのようにタイミングの感覚を身につけつつあり、ますますドリブラーからストライカーへと進化を遂げつつあるように思います。

これがレアルマドリードのベイルが評価を高めた2つめのポイントです。

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そして、最も評価を高めたのは、プレー以外のところです。

レアルマドリードのベイルが評価を高めた理由③リーダーシップ

2016年の夏に行われたユーロにはウェールズ代表として出場。ウェールズ代表のキャプテンはDFアシュリー・ウィリアムズでしたが、ベイルは実質的なプレー面でのリーダーとしてチームを牽引し、評価を高めた感があります。

3ゴールを挙げた目に見える評価はもちろんですが、守備に奔走したり、ボールを受けに低い位置まで下がったりと献身的な一面も見せて、さらに評価を高めました。これらはレアルマドリードではあまり見られない一面です。

ウェールズ代表には「困った時にはベイルに預ける」という戦術が徹底されており、単独での突破やキープ力を発揮して、幾度となくチームを助けました。

トッテナム時代もそうでしたがベイルはチームの絶対的な大黒柱としての立場を与えられると飛躍的にパフォーマンスが高まる傾向があります。トッテナムでは攻撃の軸として自由な振る舞いが許されており、左右に流れてよし、中央に常駐してよしと攻撃の全権を与えられ、味方はそれに合わせる形で対応しました。トッテナムでのプレーは説得力があり、世界的な評価を高めるポイントになりましたが、独善的な側面が見えました。しかし、ウェールズ代表でのプレーは非常に献身的で、これまでの評価を覆す印象的なプレーでした。プレーヤーとしての階段を一段登ったと評価されています。

そういった意味では現在のレアルマドリードではクリスティアーノ・ロナウドがおり、「王」の立場は保証されていません。

クリスティアーノ・ロナウド失脚後にいよいよベイルが「王」に!?

クリスティアーノ・ロナウドは今でもレアルマドリードのエースとして君臨し続けています。

若き日のようにドリブルでDFを抜き去ることができなくなったので、ゴール前に顔を出す頻度が増し、ベイルとは一応の役割分担がなされています。

今はロナウドのサポート役に回ることが増えていますが、能力やメンタル的にはいつでもエースの座を与えられても、活躍ができることはユーロで証明されています。

クリスティアーノ・ロナウドが本格的にその力を落とすとしたら、ここ1~2年でしょう。

その時にベイルが今の自己やロナウドを凌ぐようなプレーを見せた時には、いよいよ「世界最高」の評価が下されるかもしれません。

筋肉量が多いが故に筋肉系の故障が頻繁にあり、それがこれまでのキャリアアップを阻害してきた感がありますが、ここ半年は大きな怪我がなく過ごすことが出来ています。コンディション調整に苦しむのは相変わらずですが、そこを差し引いてもここ半年のパフォーマンスを比較的安定しているといっても良いでしょう。もう一つ上の世界的な評価を手に入れるにはコンディションの点でさらに安定することで、この懸念さえ取り除けば、自ずと世界最高の評価は手に入るのではないでしょうか。

本日はレアルマドリードのベイルの評価についてお伝えしました。

そして下のリンクにはクラブワールドカップに臨むレアルマドリードのメンバーが書かれています。もちろんベイルに関する記述もあり、クラブワールドカップを楽しむ上では必読の選手名鑑になっています。是非一度クリックして、レアルマドリードのメンバーを確かめてください。

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