どんなチームができるのでしょうか・・・?
8月31日、スペインの移籍市場が閉幕しました。
これによって、レアルマドリードの2018-19シーズンのメンバーが確定しました。
新メンバーの獲得よりも、クリスティアーノ・ロナウドやジネディーヌ・ジダン前監督の退団の方が話題となった2018年おレアルマドリード。
しかし、フレン・ロペテギ率いる新政権は・・・
新しいチームが誕生する期待感に満ち溢れています。
来る2018-19シーズン、レアルマドリードはどのようなメンバーで戦うのでしょうか?
今回は2018年レアルマドリードのメンバーと、ポジション別の序列についてお伝えします。
エースの離脱が新しいチームの成長を促す理由
2018年の夏、世界中が注目するビッグディールが起こりました。
それはクリスティアーノ・ロナウドがレアルマドリードからユベントスに移籍するという特大のニュースでした。
このニュースはそれこそ世界中で報じられましたが、マドリードだけはどこか落ち着いていました。
年間30〜40ゴールを保証してくれた大エースがいなくなってしまうことは痛手でないわけがありませんが、それでもどこか平然とした印象が、2018年夏のレアルマドリードにはありました。
恐らくそれはチームとしての方向性が明確になっていたからでしょう。
クリスティアーノ・ロナウド一人がゴールを量産するのではなく、全員が分担してフィニッシュの仕事を全うするべきという、より集団的な成長を遂げつつあるように見えます。
だからこそクリスティアーノ・ロナウドの代わりに、レアルマドリードで育ち、そしてチームを愛しているマリアーノ・ディアスをリヨンから引き戻したのです。
まずは、2018年夏のレアルマドリードの移籍市場での動きをおさらいしましょう。
論理的とは言い難い補強にチームの伸び代が
2018-19シーズン開幕直前のレアルマドリードは、昨シーズンの戦力から4人の選手が退団し、新たに4人のメンバーが加わっています。
【OUT】
DF:アクラフ・ハキミ(チュニジア代表)
DF:テオ・エルナンデス(フランス)
MF:マテオ・コバチッチ(クロアチア代表)
FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
FW:ボルハ・マジョラル(スペイン)
【IN】
GK:ティボー・クルトワ(ベルギー代表)
GK:ルカ・ジダン(フランス)
DF:アルバロ・オドリオソラ(スペイン代表)
MF:フェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ代表)
FW:ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル)
FW:マリアーノ・ディアス(ドミニカ共和国代表)
レアルマドリードのメンバーは6増5減しましたが、抜けたメンバーのところに代役を確保したというケースは少ない。
あてはまるのは、ドルトムントにレンタル移籍した後釜ににアルバロ・オドリオソラを補強した右サイドバックと、クリスティアーノ・ロナウドが退団した前線にマリアーノを買い戻しただけです。
このような補強を行ったが故にポジション別のメンバーの層の厚さには若干ばらつきが出てしまっています。
恐らく、昨シーズンは主力メンバーではなかった選手の序列を引き上げて補填していくことになると、フレン・ロペテギ監督は考えているでしょう。
それでは、2018-19シーズンのレアルマドリードはどんなメンバーで戦うのでしょうか?
ポジション別のメンバーと、序列をお伝えします。
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列①GK
【IN】
ティボー・クルトワ(チェルシー/ベルギー代表)
ルカ・ジダン(アラベス/フランス)
ペレス会長からの評価が低かったケイラー・ナバスから、レギュラーメンバーを取って代われるクルトワの獲得に成功し、非常に分厚い選手層の構築しました。
欲を言えば、足技に秀でたデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)やアリソン(ローマ→リバプール)が獲得できれば最高でしたが、彼らには100億円以上の値札がついており、獲得は現実的ではありませんでした。
クルトワのような選手が50億円で手にできたのですから、ひとまずこのポジションの補強は合格点がつくでしょう。
レアルマドリード移籍の願望を一切隠そうとしなかったそのクルトワはもちろん、ナバスもレギュラー死守に向けてモチベーションが高く、しばらくは併用しながら、どちらがレギュラーにふさわしいか判断することになるでしょう。
3番手にも忠誠心が高く経験豊富なカンテラーノのキコ・カシージャが控えており、全ポジションの中でも最も充実したメンバー構成となっています。
〈1番手〉
ティボー・クルトワ(ベルギー代表)
生年月日:1992年5月11日
身長・体重:199㎝・95㎏
背番号:25
〈2番手〉
ケイラー・ナバス(コスタリカ代表)
生年月日:1986年12月15日
身長・体重:185cm・78㎏
背番号:1
〈3番手〉
キコ・カシージャ(スペイン)
生年月日:1986年10月2日
身長・体重:191cm・84㎏
背番号:13
〈4番手〉
ルカ・ジダン(フランス)
生年月日:1998年年5月13日
身長・体重:182cm・76㎏
背番号:30
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列②センターバック
メンバーの動きはなく、2017-18シーズンと全く同じメンバー構成で臨みます。
変化があるとしたら2点。
まずは2017-18シーズンとは若干序列に変化が起こりそうなこと。
そして、左サイドバックにバックアッパーが不在で、マルチのナチョがこのポジションで起用される頻度が高まりそう、という点です。
序列に関しては、ジダンからロペテギへと政権交代が起こったことにより、ヴァランとナチョで入れ替わりが起きる可能性があります。
2017-18シーズンもほぼでずっぱりで極めてレギュラーメンバーに近かったナチョですが、2018-19シーズンはいよいよスタメンの座を掴むかもしれません。
とはいえ、セルヒオ・ラモスはカードのトラブルが多く、前述のとおりナチョは左サイドで起用される機会が増える見通しです。
少なくともセルヒオ・ラモス、ナチョ、ヴァランが出場機会に困ることはなさそうです。
期待が高まるのはバジェホ。
2017-18シーズンは完全なベンチメンバーでしたが、ロペテギ監督の下で出場機会を増やす可能性が高まっています。
ロペテギ監督はスペイン代表監督時代からこのバジェホを高く評価しており、ワールドカップにはサポートメンバーとして帯同しています。
まずは格下やカップ戦での戦いを通して、経験値を高めていきたいところです。
〈1番手〉
セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
生年月日:1986年3月30日
身長・体重:183cm・76㎏
背番号:4
〈2番手〉
ラファエル・ヴァラン(フランス代表)
生年月日:1993年4月25日
身長・体重:191cm・78㎏
背番号:5
〈3番手〉
ナチョ(スペイン代表)
生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・75㎏
背番号:6
〈4番手〉
ヘスス・バジェホ(スペイン)
生年月日:1997年1月15日
身長・体重:182cm・74㎏
背番号:3
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列③右サイドバック
【IN】
アルバロ・オドリオソラ(スペイン代表)

【OUT】
アクラフ・ハキミ(チュニジア代表)
全盛期を迎えて完全に脂が乗り切っているダニエル・カルバハルを擁しており、バックアッパーを入れ替えるマイナーチェンジを行いました。
単なる1増1減のメンバー入れ替えではなく、その質を大幅に向上させています。
アクラフは攻撃性能はともかく、守備面の不安が大きく、ドルトムントで武者修行に出ています。
新たに加入したのはオドリオソラ。
ワールドカップに参戦したスペイン代表としてもカルバハルのバックアップを務めました。
アクラフと同じく、若く攻撃力に持ち味がある若き右サイドバックですが、完成度では大きな差があります。
すでにレアル・ソシエダの主力メンバーとして1シーズンを過ごしており、バックアップメンバー以上の働きが期待できます。
マルチのナチョの存在は非常に心強いですが、ひとまず2018-19シーズンには右サイドバックで試される試合は少なくなりそうです。
〈1番手〉
ダニエル・カルバハル(スペイン代表)
生年月日:1992年1月11日
身長・体重:173cm・69㎏
背番号:2
〈2番手〉
アルバロ・オドリオソラ(スペイン代表)
生年月日:1995年12月14日
身長・体重:178cm・69㎏
背番号:19
〈3番手〉
ナチョ・フェルンナンデス(スペイン代表)
生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・75㎏
背番号:6
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列④左サイドバック
【OUT】
テオ・エルナンデス(フランス)
やや不安の残るメンバー構成です。
スタメンこそマルセロという世界最高の人材を擁していますが、2018年の夏は唯一のバックアッパーだったテオ・エルナンデスが退団したことによって層に不安が残っています。
そのテオもマルセロのバックアッパーとして十分な働きを見せることはできませんでしたが、頭数としては計算でき、散発的にはじゅうぶんなパフォーマンスを見せることもあって伸び代が期待できました。
そのマルセロもついに30歳を迎えて、無理の効かない年齢になっており、この第二キャプテン不在時には、ひとまず万能戦士のナチョを送り込んで急場を凌ぐしか術がありません。
2019年の冬の補強で、信頼の置けるバックアッパーを確保できれば憂いもなくなりますが…
〈1番手〉
マルセロ(ブラジル代表)
生年月日:1988年5月12日
身長・体重:174cm・75㎏
背番号:12
〈2番手〉
ナチョ・フェルンナンデス(スペイン代表)
生年月日:1990年1月18日
身長・体重:179cm・75㎏
背番号:6
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列⑤守備的ミッドフィルダー/アンカー
【IN】
フェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ代表)
【OUT】
マテオ・コバチッチ(クロアチア代表)
若干の不安を感じさせます。
左サイドバックと同じくスタメンには問題がありません。
カゼミーロはレアルマドリードのアンカーとしては、理想的な人材です。
テクニカルな軽量級のメンバーが多いレアルマドリードのメンバーにおいて、数少ない肉体派のカゼミーロは非常に価値が高いのです。
しかし、バックアッパーに目を向けると大きな不安があります。
マテオ・コバチッチがチェルシーに移籍したことによって繰り上がったのは、マルコス・ジョレンテ。
2017-18シーズンは全くと言って良いほど戦力にならず、浮上の気配は感じさせません。
事実上2番手不在の状況では、カゼミーロの不在時にはクロースをインサイドハーフから引っ張ってきて代用することになるでしょう。
カゼミーロが2018-19シーズンを通じて健康体を保つこと、そして大事な試合で出場停止を受けないようにすることが極めて重要になります。
唯一の解決策は基本フォーメーションとなる4-3-3ではなく、4-4-2システムの採用です。
カゼミーロの守備の負担が大きいアンカーをシステムではなく、中盤の全員が守備の負担を負う4-4-2の採用は2017-18シーズンから続くカゼミーロ不在時の代案となっているのです。
サプライズとなるとしたら、フェデリコ・バルベルデの覚醒です。
まだ20歳になったばかりのカンテラーノですが、既にウルグアイ代表の中心メンバーの一人で、2018年夏にレンタル先のデポルティボから復帰しています。
そのデポルティボでもレギュラーメンバーとしてほぼ1シーズンを戦い抜き、既にリーガエスパニョーラの出場試合数は24に達しています。
2018年夏に再びレンタルに出されると噂されていましたが、残留が決定。
プレシーズンで重用されるなど、ブレイクの予感が漂っています。
〈1番手〉
カゼミーロ(ブラジル代表)
生年月日:1992年2月23日
身長・体重:184cm・80㎏
背番号:14
〈2番手〉
トニ・クロース(ドイツ代表)
生年月日:1990年1月4日
身長・体重:181cm・78㎏
背番号:8
〈3番手〉
マルコス・ジョレンテ(スペイン)
生年月日:1995年1月30日
身長・体重:182cm・71㎏
背番号:18
〈4番手〉
フェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ代表)
生年月日:1998年7月22日
身長・体重:181cm・73Kg
背番号:15
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列⑥インサイドハーフ/攻撃的ミッドフィルダー
やや人員過多のポジションだったので、マルチのコバチッチの移籍は、このポジションに関して言えば大きな痛手ではありません。
モドリッチもインテルへの移籍直前まで至りましたが、結局は残留に落ち着いています。
ロペテギ監督は2017-18シーズンはほぼ構想外だったダニ・セバージョスの資質を高く買っており、モドリッチとクロースのバックアッパーに留まらない役割を与える意向のようです。
現にモドリッチがまだワールドカップからの回復段階にあった開幕戦から第2節までの2試合では、このスペイン代表がスターティングメンバーとして起用されています。
緊急時にはイスコやアセンシオといったマルチのメンバーも対応が可能で、選手層はかなり分厚くなっています。
4-3-1-2にも対応可能で、構成力はかなり高いし、なによりもロペテギ監督が標榜しているポゼッションサッカーを実現するためのメンバーがほぼ完璧に揃っていると言えます。
〈1番手〉
トニ・クロース(ドイツ代表)
生年月日:1990年1月4日
身長・体重:181cm・78㎏
背番号:8
〈2番手〉
ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)
生年月日:1985年9月9日
身長・体重:174cm・65㎏
背番号:10
〈3番手〉
ダニ・セバージョス(スペイン代表)
生年月日:1996年8月7日
身長・体重:176cm・65㎏
背番号:24

〈4番手〉
イスコ(スペイン代表)
生年月日:1992年4月21日
身長・体重:176cm・74㎏
背番号:22
〈5番手〉
マルコ・アセンシオ(スペイン代表)
生年月日:1996年1月21日
身長・体重:180cm・75㎏
背番号:20
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列⑦右サイドアタッカー
メンバーの入れ替えはなく、現状維持のままで2018-19シーズンを迎えます。
クリスティアーノ・ロナウドの退団によって大きく存在感を高めているのがベイルです。
2017-18シーズンまでは、怪我の影響もあってベンチ要員に甘んじる時期もありましたが、ロナウドという前線の絶対的な存在が去ったことによって、崩しにフィニッシュにと高い貢献を見せ始めています。
入団以来始めて本格的な活躍をみせ始めようとしているのかもしれません。
2番手はルーカス・バスケス。
フィニッシュ志向が高いベイルとは異なり、献身的なアップダウンと、気の利いたチャンスメークを売りとするバイプレーヤーです。
ほとんど波のないパフォーマンスで、ピッチに立てば高い確率で期待に応える頼りになるメンバーです。
〈1番手〉
ギャレス・ベイル(ウェールズ代表)
生年月日:1989年7月16日
身長・体重:185cm・82Kg
背番号:11
〈2番手〉
ルーカス・バスケス(スペイン代表)
生年月日:1991年7月1日
身長・体重:173cm・68Kg
背番号:17
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列⑧左サイドアタッカー/セカンドトップ
【IN】
ジュニオール・ヴィニシウス(ブラジル)
【OUT】
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
年間40ゴールを保証したクリスティアーノ・ロナウドが退団しました。
当然、攻撃面の損失は大きい。
まず、得点力が急激に低下したし、左サイドで高い連動性を見せていたマルセロとのコンビも解消されたことにより、崩しのオプションが一つ減った形です。
ロペテギ監督は、このポジションにウイングとも攻撃的ミッドフィルダーとも言えるキャラクターのメンバーを置いて、チャンスメイク能力の向上、ひいてはチーム全体の得点力の向上を図っています。
右サイドはキャラクターこそ違えど、タッチライン際を根城とするベイルとルーカス・バスケスを擁していますが、左は主にイスコとアセンシオという本来攻撃的ミッドフィルダーとも言えるタイプのメンバーを重用しています。
この2人のメンバーは共にサイドから中央に入り込んだプレーする機会が増えており、イスコはドリブルに、アセンシオはフィニッシュワークに持ち味があります。
特にアセンシオがクラブでもコンスタントに活躍できるようになれば、クリスティアーノ・ロナウドの幻影を払拭することはできるでしょう。
最低でも10ゴールを挙げて、レアルマドリードにおいて重要なメンバーであることをそろそろ示さなければなりません。
キャラクター的にクリスティアーノ・ロナウドの後釜と言えるのが、ジュニオール・ヴィニシウス。
『ネクスト・ネイマール』と言われる特大の才能の持ち味で、将来的にはクリスティアーノ・ロナウドに匹敵する得点力と打開力を秘めたスーパースターに成長すると、レアルマドリードの首脳陣が深い愛情を注ぐ逸材中の逸材です。
まずはBチームからスタートして、そこで申し分ないパフォーマンスを見せることができれば、トップチームのメンバーとして帯同させることになるでしょう。
ひとまずプレシーズンでの印象は決して悪くない。
〈1番手〉
イスコ(スペイン代表)
生年月日:1992年4月21日
身長・体重:176cm・74㎏
背番号:22
〈2番手〉
マルコ・アセンシオ(スペイン代表)
生年月日:1996年1月21日
身長・体重:180cm・75㎏
背番号:20
〈3番手〉
ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル)
生年月日:2000年7月12日
身長・体重:177cm・62Kg
背番号:
【2018-19】レアルマドリードポジション別メンバー&序列⑨センターフォワード
【IN】
マリアーノ・ディアス(ドミニカ共和国代表)
【OUT】
ボルハ・マジョラル(スペイン)
期待に応えることができなかったボルハ・マジョラルをレバンテに放出し、代わりにマリアーノがリヨンから復帰しました。
とはいえマリアーノに求められるのは、クリスティアーノ・ロナウドが退団したことに伴う得点力減をいかに補填するか、という点です。
同じことは既存メンバーのベンゼマにも言えます。
これまではクリスティアーノ・ロナウドの黒子役として、このワンタッチゴーラーのサポートに回ってきましたが、2018-19シーズンはスコアラーとしての仕事が求められます。
開幕3試合で既に4ゴールをあげており、滑り出しは好調と言えるでしょう。
40ゴールは難しくとも最低でも20ゴールはあげておかないと、2018年夏に噂された放出説に再び火がつくことになるかもしれません。
主力メンバーがワールドカップの疲れを引きずる中で、今夏の戦いと無縁だったベンゼマにとって、2018-19シーズンは勝負の年となるでしょう。
〈1番手〉
カリム・ベンゼマ(元フランス代表)
生年月日:1987年12月19日
身長・体重:187cm・79㎏
背番号:9
〈2番手〉
マリアーノ・ディアス(ドミニカ共和国代表)
生年月日:1993年8月1日
身長・体重:182cm・75kg
背番号:7
誰もがポゼッションはバルセロナのサッカーだと思っていた
2018-19シーズンのレアルマドリードは、万全なメンバー構成ではありません。
ここまで見てきたように、全てのポジションにバックアッパーを用意しているわけではなく、いくつかのポジションはマルチロールの活躍が必要不可欠となっています。
特に最終ラインはナチョの奮闘が必要不可欠です。
セルヒオ・ラモスはカードを貰いやすいし、ヴァランはワールドカップの優勝メンバーとして大きな成長を果たしたものの、怪我が多いのが気がかりです。
しかも、最終ライン全体のバックアップも務めることになります。
ある意味で故障した時のリスクが最も高い稀有なメンバーです。
しかし、2018-19シーズンのレアルマドリードには大きな伸び代があります。
ロペテギ監督が導入したポゼッションサッカーによって一部のメンバーはのびのびとプレーができるようになりました。
これまで、バルセロナのものだと思われていたポゼッションサッカーは、今や完全にレアルマドリードのスタイルになっています。
2018年の夏はワールドカップが開催された関係で、まだメンバー全員がロペテギ監督の戦術を消化しきれていませんが、その分もう一段階の組織的な成長が見込めるのです。
そして、何よりも若手メンバーの成長がレアルマドリードを助けてくれるでしょう。
バジェホ、セバージョス、アセンシオあたりがレギュラーメンバーに食い込んで行けるほどの活躍を見せれば、レアルマドリードのメンバーはさらに充実します。
多くのメガクラブと異なるのは、レアルマドリードはこのチームを、非常に抑えられたコストで作り上げられているからです。
ここ数年は100億円を超える巨大な取引が珍しくないヨーロッパサッカー界ですが、レアルマドリードは2013年のベイルの獲得以降は、この類の札束攻勢とは一線を引いてきました。
そして、比較的安価で獲得できる若手メンバーの獲得に注力してきたのです。
その若手メンバーが徐々に芽吹き始めています。
あるいは2018-19シーズンが終わった後、レアルマドリードは今よりも大きく成長しているかもしれません…
今回は2018年レアルマドリードのメンバーについてお伝えしました。
そして、下のリンクでは2018-19シーズンのレアルマドリードの主要フォーメーションについてお伝えしています。

ロペテギ新監督のもとで新戦術を導入している最中のレアルマドリードですが、どのようなスタイルで戦おうとしているのでしょうか?
よく読まれている記事
→レアルマドリードはこう戦う!2018-19シーズンフォーメーション!