あなたは誰がワールドカップ2018のメンバーに選ばれると思いますか?
正直なところ、ここまでワールドカップに選ばれるメンバーが読めない大会は記憶にありません…
ワールドカップ2018まで残すところ3ヶ月を切った段階でほとんどのポジションでメンバーは愚かスタメンすら決まっていない状態です。
果たして、日本代表は…
どのようなメンバーでワールドカップ2018に臨むべきなのでしょうか?
メンバー選考で間違いなく重要な指標となっているのが、3月のヨーロッパ遠征です。
ワールドカップ2018本大会を想定した相手との対戦が決まっており、メンバー選考に大きな影響を与えるでしょう。
今回はワールドカップ2018の日本代表メンバーについてお伝えします。
ワールドカップ2018開幕直前!日本代表がピンチ…
6月にロシアで開幕するワールドカップ2018の開幕まで、残すところ3ヶ月を切りました。
各国代表が着々とワールドカップ本大会に向けた準備を進める中、日本代表の足取りはかなり重く、多くのサポーターが日本代表に対して期待を抱いていないような空気感が漂っています。
それもそのはずで、ワールドカップ2018で対戦が決まったチームは
ポーランド
コロンビア
セネガル
という、日本代表にとっては格上ばかりの難敵が揃う難しいグループに組み込まれてしまいました。
ポーランドはレバンドフスキという世界最高のストライカーを擁する新興国。
コロンビアは前回のブラジルワールドカップで木っ端微塵に粉砕された憎き相手です。
そして、セネガルはワールドカップ2018に参加するアフリカ勢の中でも群を抜いたタレント力を擁しています。
さらに、何よりも深刻にならざるを得ないのが、日本代表のチーム作りが遅々として進んでいないということです。
この状態ではワールドカップ2018本大会での苦戦は逃れることができないでしょう…
なぜ、日本代表はワールドカップ2018に向けたメンバー選考やチーム作りに大きな遅れが生じているのか。
それは日本代表を率いるヴァヒド・ハリルホジッチ監督に責任があると言えます。
ハリルホジッチが責任追及される理由!
ハリルホジッチが誤ったのは、予選途中と予算通過後で完全にチームの根幹を変えたからです。
例えば、予選では本田圭佑、香川真司、長友佑都ら日本代表ではおなじみのベテランメンバーを重用しました。
しかし、彼らは予選では一様に期待に答えたとは言いがたく、むしろクラブチームで満足に出場機会を得ることができず、明らかに試合勘の不足を感じさせるパフォーマンスでした。
期待に応えるパフォーマンスを見せたメンバーは吉田麻也と川島永嗣くらいのもので、それ以外のベテランの出来は及第点以下でした。
ハリルホジッチがベテランメンバーを頑なに重用したのは、予選を通過するには彼らの経験が必要だったからです。
結果的に原口元気や山口蛍、井手口陽介、大迫勇也といった中堅・若手メンバーの活躍で日本代表はワールドカップ2018の出場権を掴みました。
ワールドカップ予選通過後のハリルホジッチは、チーム作りを多少後退させる覚悟でチームに変革を起こしました。
本田圭佑、香川真司、岡崎慎司を日本代表メンバーに召集しなくなり、国内外の新戦力を登用するようになりました。
そんな状況下で戦ったベルギー、ブラジルと連戦したヨーロッパ遠征、そして2017年末に開催された東アジア選手権では絶望的なパフォーマンスと組織力を露呈しています…
例えばワールドカップ予選で、もう少し勇気を持って若手を積極的かつ継続的に起用していれば、このような組織作りの遅れはなかったのかもしれません…
いかにして、日本代表はワールドカップにむけて組織作りを進めるのか?
やはり、ベテランメンバーを引っ張りすぎたことによるチーム作りは、ワールドカップ2018の本大会に向けて深刻な組織力不足を招いたのです。
粘り強く若手を積極起用してワールドカップ2018の開幕まで組織づくりを進めるのか。
あるいは再びベテランをミックスするのか。
ハリルホジッチは難しい選択を迫られています。
なぜなら、一部のメンバーがクラブレベルのパフォーマンスがワールドカップ予選通過決定直後と現在とでは大きく変わりつつあるからです。
例えば、ワールドカップ予選時にはほとんどクラブで出場機会がなかった本田圭佑、香川真司、岡崎慎司はその地位を完全に回復しています。
ベテランメンバーではありませんが、宇佐美貴史も最悪の時期を乗り越えつつあります。
逆に原口元気や大迫勇也、浅野拓磨は印象的なパフォーマンスを全く見せることができていません。
中島翔哉や森岡亮太など新顔も台頭しはじめ、サプライズでのメンバー入りも予感させます。
果たして、日本代表はワールドカップ2018にどのようなメンバーで乗り込むのでしょうか?
ここからは、ポジション別の日本代表メンバーとその序列を紹介しましょう。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想①GK
既存メンバーが力を保ち、若手も台頭したことにより、現在の日本代表のポジションにおいては一定の選手層を保っているのがGK。
ただし、体格の問題もあり絶対的なタレント力は低くなっています。
ポーランドやコロンビア、セネガルなど攻撃力に長けたチームとの対戦が決まっており、ワールドカップ2018本大会では傑出したパフォーマンスが求められます。
〈1番手〉
川島永嗣(メス)
生年月日:1983年3月20日
身長・体重:185cm・81kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:81試合0得点
〈2番手〉
中村航輔(柏レイソル)
生年月日:1995年2月27日
身長・体重:185cm・82kg
序列:有力
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈3番手〉
西川周作(浦和レッズ)
生年月日:1986年6月18日
身長・体重:183cm・81kg
序列:有力
日本代表キャップ数:31試合0得点
〈4番手〉
東口順昭(ガンバ大阪)
生年月日:1986年5月12日
身長・体重:184cm・77kg
序列:有力
日本代表キャップ数:4試合0得点
〈5番手〉
権田修一(サガン鳥栖)
生年月日:1989年3月3日
身長・体重:187cm・83kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:3試合0得点
正ゴールキーパーは2010年、2014年大会に続いて川島永嗣が務めます。
ワールドカップ予選の途中から正ゴールキーパーの座を奪い返し、その後は豊富な経験を生かしてチームを最後尾から支えました。
一時期、所属クラブが決まらずに『浪人』状態となっていましたが、現在はメスで説得力のあるパフォーマンスを見せています。
川島永嗣を支えるのは、東アジア選手権で出色のパフォーマンスを見せた中村航輔。
韓国戦での大量失点のほとんどは彼の責任ではなく、守備陣全体の統率が取れていなかった点に問題がありました。
23歳の若さながら既に風格があり、ワールドカップ2018を持ってして川島永嗣が日本代表を退くのであれば、正ゴールキーパーの座が回ってきそうです。
3番手は前正ゴールキーパーの西川周作。
一時期日本代表から干されかけていましたが、浦和レッズでの好パフォーマンスで失地を回復しています。
足下の技術は現在のメンバーの中でも飛び抜けており、オプションとして頼りになる存在です。
川島、中村、西川の3人を追いかけるのが、東口順昭と権田修一の2人。
外国人が幅をきかせている2018年のJリーグで正ゴールキーパーを任されている数少ない日本人守護神です。
東口はチームの調子が上がらず、そのせいでやや印象が良くありません。
ワールドカップのメンバー入り争いの中ではかなり厳しい状況に追い込まれています。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想②センターバック
ワールドカップ予選を通じて序列が乱高下したポジションです。
中堅層の経験値が非常に低いことが原因で、守備的な戦術を敷いたにもかかわらず予選でも格下からの失点をなかなか回避することができませんでした。
ここにきて従来の4バック(2センターバック)から3バックの導入も検討されていると言われており、ワールドカップ2018本大会までに早急な組織の熟成が求められています。
〈1番手〉
吉田麻也(サウサンプトン)
生年月日:1988年8月24日
身長・体重:189cm・85kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:80試合10得点
〈2番手〉
槙野智章(浦和レッズ)
生年月日:1987年5月11日
身長・体重:182cm・77kg
序列:有力
日本代表キャップ数:28試合1得点
〈3番手〉
昌子源(鹿島アントラーズ)
生年月日:1992年12月11日
身長・体重:182cm・74kg
序列:有力
日本代表キャップ数:10試合1得点
〈4番手〉
長谷部誠(フランクフルト)
生年月日:1984年1月14日
身長・体重:178cm・73kg
序列:異なるポジションのスタメン
日本代表キャップ数:106試合2得点
〈5番手〉
植田直通(鹿島アントラーズ)
生年月日:1994年10月24日
身長・体重:186cm・79kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈6番手〉
三浦弦太(ガンバ大阪)
生年月日:1995年3月1日
身長・体重:183cm・77kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:3試合0得点
〈7番手〉
谷口彰吾(川崎フロンターレ)
生年月日:1991年7月15日
身長・体重:182cm・73kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:3試合0得点
〈8番手〉
鈴木大輔(ヒムナスティック・タラゴナ)
生年月日:1990年1月29日
身長・体重:181cm・75kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈9番手〉
森重真人(FC東京)
生年月日:1987年5月21日
身長・体重:182cm・78kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:41試合0得点
〈10番手〉
丸山祐市(FC東京)
生年月日:1989年6月16日
身長・体重:184cm・76kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:2試合0得点
軸となるのは吉田麻也。
トップリーグで活躍する数少ない日本人センターバックが守備陣の中心となるのは間違いありません。
高さを生かした得点力も秘めており、セットプレー時には攻守に頼りになる存在です。
ワールドカップ2018の本大会ではレバンドフスキという世界最高のストライカーとのマッチアップしなければなりませんが、その重大なタスクを任せられるのはこの男しかいません。
注目すべきは2番手以下のメンバー争いです。
ワールドカップ予選序盤では主に森重真人が重用されましたが、途中から昌子源がレギュラーに昇格しています。
ヨーロッパ遠征では槙野智章が重用され、ブラジル代表相手にゴールをあげるなど一定の活躍を見せました。
植田直通は吉田麻也以来の本格派センターバックとして期待値が高いですが、東アジア選手権では右サイドバックでも試されています。
三浦弦太は若くしてガンバ大阪の守備陣の中心を担う逸材で、こちらも東アジア選手権で重用されました。
ただし、2018シーズンはややパフォーマンスが安定しません。
谷口彰吾も東アジア選手権でメンバー入りしましたが、こちらはあくまで繋ぎの感が強い人選のように見えました。
年齢の割に経験値は平均点程度でほぼ頭打ちで、能力的な限界を伺わせています。
日本代表センターバックを救うのはこの男だ!
ワールドカップ2018の予選で森重真人が不安定なパフォーマンスを見せたことによって、常に論争の中心になってきたのか吉田麻也のパートナーの問題です。
昌子弦は鹿島アントラーズで見せているような安定したパフォーマンスを日本代表では見せることができず、槙野智章は攻撃面に意識が偏りすぎて細かなミスが散見されます。
三浦弦太、植田直通の2人はスタメンに抜擢するには若さを感じさせます。
右から植田、三浦、昌子、車屋(川崎フロンターレ)で形成された東アジア選手権の守備陣は、韓国戦で崩壊しており(1-4)、国内組の能力的な限界を感じさせました。
組織作りが不十分というエクスキューズを差し引いても4失点は絶望的な結果と言えます。
それでは、吉田麻也のパートナーに相応しいメンバーは誰なのか?
筆者は鈴木大輔をお勧めします。
吉田とはロンドンオリンピックの日本代表メンバーとして共に戦っており、連携の値は決して0ではありません。
肉弾戦主体のリーガ2部での戦いの中で、ハリルホジッチが求める『デュエル』にも長けており、現状の日本代表の守備陣の力を高められる人材としては持ってこいの様に見えます。
そして、日本代表の最終ラインの強度をもう一段階高めるプランが3バックの導入です。
これは3月3日に放送された『ロシアW杯プレゼンバトル論破×RONPA』で元日本代表の戸田和幸氏が提唱したプランです。
所属するフランクフルトでリベロ(3バックの中央)を務める長谷部誠を、日本代表でも同ポジションに抜擢するというプランです。
守備陣を調整・コントロールする能力に長けた長谷部の持ち味を生かす一方で、加齢の影響で身体的な衰えをカバーする意味でも有効な作戦と言えるでしょう。
ここ最近のフランクフルトでは専らこのポジションで起用されており、全盛期のような輝きを放ち躍進するチームの中心として振舞っています。
この新機軸を試すとしたら、この3月のヨーロッパ遠征になりますが、ハリルホジッチはどのような決断を下すのでしょうか?
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想③右サイドバック/ウイングバック
予選を通じて最も安定してきたポジションで、ワールドカップ2018の本番を直前に控えた時点で手を加える必要がありません。
主力となるメンバーがいかに良いコンディションで本番を迎えられるか、そしてバックアップの体制に注目が集まります。
当然、ワールドカップ2018に連れて行ける人数には限りがあり、いかに穴を少なく、かつ人材を効率的にいかすかが鍵になるからです。
〈1番手〉
酒井宏樹(マルセイユ)
生年月日:1990年4月12日
身長・体重:183cm・73kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:41試合0得点
〈2番手〉
酒井高徳(ハンブルク)
生年月日:1991年3月14日
身長・体重:176cm・74kg
序列:有力
日本代表キャップ数:36試合0得点
〈3番手〉
植田直通(鹿島アントラーズ)
生年月日:1994年10月24日
身長・体重:186cm・79kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈4番手〉
初瀬亮(ガンバ大阪)
生年月日:1997年7月10日
身長・体重:175cm・64kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:0試合0得点
〈5番手〉
室屋成(FC東京)
生年月日:1994年4月5日
身長・体重:176cm・69kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:1試合0得点
〈6番手〉
内田篤人(鹿島アントラーズ)
生年月日:1988年3月27日
身長・体重:176cm・70kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:74試合0得点
〈7番手〉
西大伍(鹿島アントラーズ)
生年月日:1987年8月27日
身長・体重:176cm・73kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:1試合0得点
マルセイユで充実の時を過ごす酒井宏樹は、現在の日本代表メンバーの中でも最も頼りになる存在となっています。
ネイマールを封殺した守備力、周囲と連動しながら右サイドを打開するチャンスメーク能力、空中戦で存在感を放つ高さ、そして2017-2018シーズンは左サイドバックでも起用されてプレーの幅を広げました。
バックアップには、ハンブルクでキャプテンを務める酒井高徳が十中八九が入ることになるでしょう。
近年の日本代表はこのメンバー構成で戦ってきており、憂いはほとんどありません。
緊急時には東アジア選手権でそうしたように、植田直通が中央からスライドしてくるかもしれませんが、上述したように盤石の体制を既に揃えているため、まずは中央でのメンバー争いに勝たなければ、サイドでの出場機会も見込むことはできないでしょう。
初瀬亮を室屋成よりも上の序列に置いたのは、後者が東アジア選手権で植田からポジションを奪われたからで、初戦の北朝鮮戦のパフォーマンスに対してマイナス査定が大きく響いているように感じたからです。
その意味でアピールの場がなかった初瀬の方が今後のパフォーマンス次第で滑り込みのメンバー入りの可能性は0ではないのかもしれません。
過去2回のワールドカップを経験した内田篤人は、残念ながら見送りの公算が高くなっています。
起死回生を期して決断した2018年の鹿島アントラーズへの復帰は、序盤こそ印象的だったものの徐々にトーンダウン。
怪我にも見舞われ、先行きは暗いと言わざるをえません。
東アジア選手権で招集を受けた西大伍は全治5ヶ月とも言われる重傷を負ったことにより、ワールドカップ2018直前の復帰になりそうで、滑り込みの可能性は実質0になった感があります。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想④左サイドバック/左ウイングバック
ワールドカップ予選ではやや不安定だったポジションですが、主力が帳尻を合わせて復調してきた影響で問題なく本大会に臨むことができそうです。
バックアップも充実しており、各々の個性も光っています。
強いて言うなら若手の台頭が望まれますが、現状のメンバーでワールドカップ2018本大会に入っていけるのが理想でしょうか。
〈1番手〉
長友佑都(ガラタサライ)
生年月日:1986年9月12日
身長・体重:170cm・68kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:101試合3得点
〈2番手〉
酒井高徳(ハンブルク)
生年月日:1991年3月14日
身長・体重:176cm・74kg
序列:有力
日本代表キャップ数:36試合0得点
〈3番手〉
槙野智章(浦和レッズ)
生年月日:1987年5月11日
身長・体重:182cm・77kg
序列:有力
日本代表キャップ数:28試合0得点
〈4番手〉
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
生年月日:1992年4月5日
身長・体重:178cm・72kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:3試合0得点
〈5番手〉
太田宏介(FC東京)
生年月日:1987年8月23日
身長・体重:177cm・76kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:7試合0得点
〈6番手〉
山本脩斗(鹿島アントラーズ)
生年月日:1985年6月1日
身長・体重:180cm・70kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:1試合0得点
長友佑都は2018年冬のガラタサライ移籍が完全に吉と出て、出場機会の増加と共にコンディションと試合勘も向上。
2017年末に出場機会に恵まれなかったことは、むしろコンディション的にはポジティブで、蓄積された疲労も少なく、理想的な状況でワールドカップ本大会に臨むことができそうです。
2番手は左右のマルチロールである酒井高徳が務めるでしょう。
左右両足を遜色なく使いこなせるマルチで選手層に厚みを与えてくれる頼もしい存在です。
長友が本調子でなかったワールドカップ予選中にレギュラーポジションを奪い取ることができなかった点はややマイナス材料ですが、バックアップとしては理想的な人材です。
緊急時には槙野智章を中央からコンバートすることで対応することになるでしょう。
ワールドカップ予選のオーストラリア戦でも長友不在に試されており、オプションとしては十分です。
東アジア選手権で重用された車屋慎太郎は、印象的な活躍を見せた訳ではなく、ワールドカップ2018本大会に向けてアピールに失敗しました。
太田宏介は攻撃力と左足の精度に長けており、現陣容にはいないタイプのメンバーですが、ここ最近は日本代表からは疎遠になっており、こちらもメンバー入りは難しい情勢です。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想⑤アンカー/守備的ミッドフィルダー
怪我人が続出した影響で、ワールドカップ予選を通じてメンバーが定まりませんでしたが、起用されたメンバーがその都度期待に応えたことで、むしろ選手層は増強されたような印象があります。
あとは、ワールドカップ2018の本大会に主力が良好なコンディションを作り上げる必要があります。
〈1番手〉
長谷部誠(フランクフルト)
生年月日:1984年1月14日
身長・体重:178cm・73kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:106試合2得点
〈2番手〉
山口蛍(セレッソ大阪)
生年月日:1990年10月6日
身長・体重:173cm・71kg
序列:異なるポジションのスタメン
日本代表キャップ数:37試合2得点
〈3番手〉
今野泰幸(ガンバ大阪)
生年月日:1983年1月25日
身長・体重:178cm・74kg
序列:有力
日本代表キャップ数:93試合4得点
〈4番手〉
井手口陽介(クルトゥラル・レオネッサ)
生年月日:1996年8月23日
身長・体重:171cm・69kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合1得点
〈5番手〉
遠藤航(浦和レッズ)
生年月日:1993年2月9日
身長・体重:178cm・72kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合0得点
〈6番手〉
長澤和輝(浦和レッズ)
生年月日:1991年12月16日
身長・体重:173cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:1試合0得点
〈7番手〉
大島僚太(川崎フロンターレ)
生年月日:1993年1月23日
身長・体重:168cm・66kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈8番手〉
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
生年月日:1996年4月16日
身長・体重:181cm・73kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:1試合0得点
〈9番手〉
小林祐希(ヘーレンフェーン)
生年月日:1992年4月24日
身長・体重:182cm・72kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:4試合1得点
アンカーを置く形になる4-3-3でも、守備的ミッドフィルダーが並列する4-2-3-1の形であっても、軸となるメンバーはほとんど変わりません。
検討の余地があるのは、広い範囲をカバーする必要がある後者が採用された時の長谷部誠の使い方。
もはや広大なスペースに顔を出すスタミナはなく、アジリティにも限界を迎えています。
そのため、3センターハーフやリベロでの起用が増えてきているのです。
逆に中盤かいかなる形であっても存在感を発揮できる山口蛍は非常に重要な存在で、勝負強さや前回大会の経験値を加味しても絶対に外すことができない存在となっています。
ワールドカップ予選・UAE戦の救世主となった今野泰幸も同様に重要なオプションとなるでしょう。
2018年冬の欧州挑戦が裏目に出ている井手口陽介は序列を落としています。
ワールドカップ予選突破の功労者といっても過言ではない働きを見せましたが、ハリルホジッチが現状のままではメンバー入りが難しい旨を表明するなど状況はやや難しくなりつつあります。
希少価値の高い司令塔タイプでは大島僚太がその筆頭にいます。
東アジア選手権を怪我で見送ったものの、2017年シーズンの川崎フロンターレで見せた力強いパフォーマンスは確かです。
問題はサイズが小さいこと、インテンシティの不足がハリルホジッチ好みではないことでしょうか。
遠藤航は、ワールドカップ予選でも散発的に出番を得ましたが、確固たる地位を掴むことはできませんでした。
中盤だけでなく、3バックの中央や4バックの右サイドでも機能する汎用性でアピールしたいところですが…
2017年末のクラブワールドカップに出場した関係で国際舞台で試すことができなかった長澤和輝は、3月のヨーロッパ遠征で試される見込みです。
キャラクター的には井手口をより攻撃的にしたようなタイプで、ドイツでプレーした実績を持つ点も評価できます。
東アジア選手権では出番に恵まれなかったものの、2018年シーズンの鹿島アントラーズで出色の出来なのが三竿健斗です。
元日本代表の永木亮太からポジションを奪い、強靭なフィジカルに加えて、若いながらも鹿島の中盤に君臨する鼻っ柱の強さも魅力です。
未来を見据えて試しておきたい人材ではありますが、ワールドカップ2018の日本代表メンバー入りは難しいか。
メンバー入りとなったらそれこそビッグサプライズです。
ヘーレンフェーンでポジションを失った小林祐希はこのまま落選の運びとなりそうです。
希少価値が高い左利きですが、ワールドカップ予選でも印象的な働きをみせたわけでもなく、決してトップクラスとは言い難いオランダリーグでレギュラーを張れなかったことからタレント力の限界を伺わせます。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想⑥インサイドハーフ/攻撃的ミッドフィルダー
ワールドカップ予選前後で大きくメンバーが入れ替わったポジションです。
ベテラン勢がハリルホジッチの好みに合わなかったことによって、若手にバトンが渡されつつあります。
しかし、若手がいまいち期待に応えられなかった一方でベテランが大きく復調したことにより、メンバー入りをめぐる争いは混沌としています。
守備的ミッドフィルダーと兼任が多いのもこのチームの特徴です。
〈1番手〉
山口蛍(セレッソ大阪)
生年月日:1990年10月6日
身長・体重:173cm・71kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:37試合2得点
〈2番手〉
香川真司(ドルトムント)
生年月日:1989年3月17日
身長・体重:175cm・66kg
序列:有力
日本代表キャップ数:89試合29得点
〈3番手〉
本田圭佑(パチューカ)
生年月日:1986年6月13日
身長・体重:182cm・75kg
序列:有力
日本代表キャップ数:91試合36得点
〈4番手〉
倉田秋(ガンバ大阪)
生年月日:1988年11月26日
身長・体重:172cm・67kg
序列:有力
日本代表キャップ数:9試合0得点
〈5番手〉
井手口陽介(クルトゥラル・レオネッサ)
生年月日:1996年8月23日
身長・体重:171cm・69kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合1得点
〈6番手〉
今野泰幸(ガンバ大阪)
生年月日:1983年1月25日
身長・体重:178cm・74kg
序列:有力
日本代表キャップ数:93試合4得点
〈7番手〉
長澤和輝(浦和レッズ)
生年月日:1991年12月16日
身長・体重:173cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:1試合0得点
〈8番手〉
森岡亮太(アンデルレヒト)
生年月日:1991年4月12日
身長・体重:180cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:4試合0得点
〈9番手〉
高萩洋次郎(FC東京)
生年月日:1986年8月2日
身長・体重:183cm・72kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:3試合0得点
〈10番手〉
柴崎岳(ヘタフェ)
生年月日:1992年5月28日
身長・体重:175cm・65kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:14試合0得点
〈11番手〉
中村憲剛(川崎フロンターレ)
生年月日:1980年10月31日
身長・体重:175cm・65kg
序列:有力
日本代表キャップ数:68試合6得点
〈12番手〉
清武弘嗣(セレッソ大阪)
生年月日:1989年11月12日
身長・体重:172cm・65kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:43試合5得点
現状は候補メンバー全てがほぼ横一線と言えるかもしれません。
注目が集まるのは、ここ10年近く日本代表の顔としてプレーしてきた香川真司と本田圭佑の当落です。
ワールドカップ予選では周囲を納得させられるようなプレーができなかったのは事実です。
しかし、ここ最近のプレーのクオリティは目を見張るものがあり、過去のワールドカップでの経験を考慮しても両者を外すことはできないのではないでしょうか。
倉田秋はワールドカップ予選の途中からコンスタントに日本代表に召集されており、初のワールドカップ出場が見えてきました。
ただし、こちらも周囲を納得させられるようなプレーを見せられておらず、召集に疑問を寄せられてもいます。
攻撃的なポジションならセンターフォワード以外柔軟にこなせるのが最大の魅力ですが、周囲とのリンクしながら輝くコレクティブなタイプで、縦に早く手数をかけないハリルホジッチのサッカーでは攻撃面で存在感を示し難くなっています。
よりインテンシティを高める策として、今野泰幸、山口蛍、井手口陽介をこのポジションで起用されることもあり、今野はUAE戦、山口はイラク戦、井手口はオーストラリア戦でゴールを奪い有効なオプションであることを証明しています。
守備的ミッドフィルダーのポジションと同じく、長澤和輝は試してみたい存在で、短期間で日本代表にどの程度フィットできるかによっては一気にワールドカップ2018でのメンバー入りも見えてきます。
2018年冬に移籍したアンデルレヒトで絶好調なのが森岡亮太。
ベルギーリーグで既に10得点と、このポジションでは抜群の得点力を秘めています。
どうしても点が欲しいシチュエーションは必ずワールドカップでも訪れるはずで、追い詰められた局面での有効なカードになるでしょう。
待望論が根強いのが大ベテランの中村憲剛。
川崎フロンターレでの傑出したパフォーマンスはいくらハリルホジッチといえども無視するのは不可能で、2017年12月の東アジア選手権終了後に、
「中村憲剛を除けばベストメンバーだった」
と発言しており、今後の召集の可能性を伺わせています。
ワールドカップに向けて苦しくなったのが清武弘嗣。
予選中から幾度となく故障に悩まされた影響で、存在感が希薄になっていきました。
最悪のニュースが訪れたのは、2018年2月の負傷の一報です。
これで東アジア選手権に続いてのヨーロッパ遠征参加は難しくなり、ワールドカップでのメンバー入りがさらに難しくなりました。
プレースキックの精度は現在の日本代表メンバーの中でも屈指のクオリティですが、やはり故障癖をどうにかしなけれは、ワールドカップ2018本大会での選出は難しいでしょう。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想⑦ウイング
こちらもワールドカップ予選前後で大きく陣容の変化が起こったことにより、ワールドカップ本大会でのメンバー構成が非常に見えづらくなっています。
好調な選手を選ぶのか、それとも過去の実績に執着するか、あるいはハリルホジッチ好みのメンバー構成にするのか…
〈1番手〉
乾貴士(エイバル)
生年月日:1988年6月2日
身長・体重:169cm・58kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:25試合2得点
〈2番手〉
原口元気(デュッセルドルフ)
生年月日:1991年5月9日
身長・体重:181cm・68kg
序列:有力
日本代表キャップ数:29試合6得点
〈3番手〉
中島翔哉(ポルティモネンセ)
生年月日:1994年8月23日
身長・体重:164cm・62kg
序列:有力
日本代表キャップ数:0試合0得点
〈4番手〉
倉田秋(ガンバ大阪)
生年月日:1988年11月26日
身長・体重:172cm・67kg
序列:有力
日本代表キャップ数:9試合0得点
〈5番手〉
小林悠(川崎フロンターレ)
生年月日:1987年9月23日
身長・体重:179cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合2得点
〈6番手〉
久保裕也(ヘント)
生年月日:1993年12月24日
身長・体重:178cm・72kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合2得点
〈7番手〉
武藤嘉紀(マインツ)
生年月日:1992年7月15日
身長・体重:179cm・72kg
序列:有力
日本代表キャップ数:21試合2得点
〈8番手〉
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
生年月日:1992年5月6日
身長・体重:178cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:19試合3得点
〈9番手〉
南野拓実(ザルツブルク)
生年月日:1995年1月16日
身長・体重:174cm・67kg
序列:近未来の主力
日本代表キャップ数:2試合0得点
〈9番手〉
浅野拓磨(シュツットガルト)
生年月日:1994年11月10日
身長・体重:173cm・68kg
序列:脱落?
日本代表キャップ数:17試合3得点
インサイドハーフ/攻撃的ミッドフィルダーと同じく、このポジションも誰がワールドカップ2018でメンバー入りするのか読めない混沌とした状況です。
そんな中でも頭一つ抜けていると言えるのが乾貴士です。
そのドリブルの切れ味はレアルマドリードやバルセロナをも苦戦するレベルで、活かして良し活かされて良しの使い勝手の良さで、現在の日本代表にとっては崩しの局面における最上のカードとなっています。
2017年末はヘルタ・ベルリンで干されていた原口元気も移籍したデュッセルドルフで徐々に復活しつつあり、憂いは払拭されつつあります。
この2人は守備面での貢献度も高く、格上との対戦が続くワールドカップでは間違いなく重要な存在になるでしょう。
ポルティモネンセの中島翔哉は、これまで国内外でも名前が知られていなかった日陰の存在でしたが、その爆発的な活躍で一躍有力選手へと飛躍しました。
もはやハリルホジッチも無視できない存在となっており、3月のヨーロッパ遠征での日本代表メンバー入りが濃厚となっています。
このままの調子を維持すれば、ワールドカップ2018でのメンバー入りはほぼ確実。
勢いを買って、大抜擢する価値がありそうです。
ちなみに2018年夏のポルト移籍が濃厚と噂されています。
最大の魅力はその左サイドをドリブルで抉ってからのラストパスとシュート。
ポルティモネンセで既に9得点6アシストとゴールに直結する働きが期待できます。
倉田秋、小林悠、武藤嘉紀はサイド以外でもプレー可能なマルチロールで、軒並みハリルホジッチからの評価が高い選手です。
特に武藤はここ最近安定したパフォーマンスを見せており、苦戦が続くマインツで前線を牽引する存在となっています。
得点力不足を解消するカードとして面白い存在になりそうです。
2018年に入ってからクラブチームで絶好調なのが宇佐美貴史。
ワールドカップ予選ではほとんど見せ場を作ることができず、日本代表メンバー入りに懐疑的な声が寄せられていました。
それでも密集を軽々と突破する細かく柔らかいタッチのドリブルは現陣容にはいないタイプで、ここ最近はゴールへの感覚も習得しつつあるようです。
逆にワールドカップ予選以降元気がないのが久保裕也。
UAE戦、タイ戦でゴールを決めた功労者の1人ですが、トップ下を担うクラブでもここ最近は元気がなく、ややスランプに陥っています。
ゴールへと向かうドリブルが最大の持ち味ですが、戦術的な問題なのかそれともメンタル的な問題なのかわかりませんが、大きな壁にぶち当たっているようです。
ヨーロッパ遠征での結果次第では宇佐美に序列で追い越されるでしょうか。
ワールドカップ予選のオーストラリア戦で先制点を奪って英雄となった浅野拓磨は、シュツットガルトで全く出場機会がなく、ついに先日ハリルホジッチからの戦力外発言が飛び出し、ワールドカップでのメンバー入りは事実上なくなりました。
本人も自分の地位を高めるための方法がわからず、混乱しているようです。
裏に抜け出すスピード以外に特筆した武器がなく、足下のスキルも平均的で中島翔哉などの新メンバーが現れたことによってその価値は大きく下落してしまいました。
多士済々のサイドアタッカー。理想のメンバーは誰なのか?
ウイング専任、両翼をこなす万能型、ストライカータイプなど個性的なメンバーをズラリと揃えるサイドアタッカーの陣容。
ワールドカップ2018のメンバー選考においては、当然個々の調子も重要視されますが、その組み合わせも考慮しなければなりません。
得点力がさほど高くない日本代表にとってゴールを奪えるメンバーは非常に貴重な存在と言えます。
とはいえ、得点力に執着しすぎると個々の打開力やカウンターの切れ味が落ちてしまう恐れがあるので、バランスを考慮しなければなりません。
現状、乾貴士や大迫勇也が絶対的な存在として君臨している以上、やはり得点力に長けたストライカー寄りのウイングプレーヤーが必要不可欠です。
有力なのが小林悠です。
川崎フロンターレではセンターフォワードを務めていますし、東アジア選手権では同ポジションと右サイドを兼任していました。
2017年のJリーグのトップスコアラーであり、ゴールが欲しいシチュエーションで起用したいカードです。
同じく得点力に秀でたタイプでは久保裕也が該当しますが、ワールドカップ2018本大会までの時間にどこまで調子を取り戻せるかによります。
久保の場合は得点力だけでなく、打開力やパスセンスにも秀でており、絶対的な能力値では現在の日本代表メンバーの中でも屈指の存在です。
乾か左サイド専用であるため、両翼に対応可能な原口元気も重要な存在になるのではないでしょうか。
ワールドカップ予選で崖っぷちに追い込まれた日本代表を救ったのは、間違いなくこの男でその勝負強さが本大会でも求められます。
ワールドカップ2018日本代表メンバー予想⑧センターフォワード
大迫勇也が不動の存在へと上り詰めた一方で、2番手以下の争いが大きな注目を集めています。
その大迫が得点力に秀でたタイプでない以上、2番手以降の選手に求められのは何よりも得点力になるでしょう。
〈1番手〉
大迫勇也(ケルン)
生年月日:1990年5月18日
身長・体重:182cm・74kg
序列:スタメン
日本代表キャップ数:25試合7得点
〈2番手〉
杉本健勇(セレッソ大阪)
生年月日:1992年11月18日
身長・体重:187cm・80kg
序列:有力
日本代表キャップ数:5試合1得点
〈3番手〉
小林悠(川崎フロンターレ)
生年月日:1987年9月23日
身長・体重:179cm・70kg
序列:有力
日本代表キャップ数:11試合2得点
〈5番手〉
武藤嘉紀(マインツ)
生年月日:1992年7月15日
身長・体重:179cm・72kg
序列:有力
日本代表キャップ数:21試合2得点
〈6番手〉
岡崎慎司(レスター)
生年月日:1986年4月16日
身長・体重:174cm・76kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:111試合50得点
〈7番手〉
金崎夢生(鹿島アントラーズ)
生年月日:1989年2月16日
身長・体重:182cm・70kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:11試合2得点
〈8番手〉
興梠慎三(浦和レッズ)
生年月日:1986年7月31日
身長・体重:175cm・69kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:16試合0得点
〈9番手〉
川又堅碁(ジュビロ磐田)
生年月日:1989年10月14日
身長・体重:184cm・76kg
序列:微妙
日本代表キャップ数:8試合1得点
後方からのロングボールをいともたやすくコントロールすることができる大迫勇也は戦術上のキーマンと言える存在です。
ハリルホジッチが標榜する縦に早いサッカーを実践するには、この男のポストプレーがスイッチとなる必要があります。
欲をいえば得点力が高まれば言うことなしですが…
熾烈なのが2番手以下のメンバー争いです。
ハリルホジッチの好みは高さがあり、強靭な杉本健勇のようです。
2017年のJリーグでは小林悠に次ぐ得点ランキングの2位で、怪我さえなければ東アジア選手権で最前線で試されたはずです。
このヨーロッパ遠征でもしっかりとメンバー入りし、どこまで通用するのか査定が入ることになります。
小林悠はより軽量級のストライカーで、嗅覚に優れたタイプです。
上述したように右サイドでも機能するマルチロールで汎用性の高さに魅力があります。
決して繊細なタイプではありませんが、独自の価値があるのは確かです。
Jリーグでの活躍をどこまでハリルホジッチが評価してくれるかが、ワールドカップ2018本大会でのメンバー入りの成否をわけそうです。
注目は岡崎慎司の取捨選択です。
決して得点力に秀でたタイプではありません。
しかし、その献身性やカウンター戦術への適性の高さは間違いなく魅力です。
現在はクラブでも好調で、2017-2018シーズンは6ゴールと決して悪い成績ではありません。
2トップのフォーメーションが採用されれば、確実に戦力になる男ですが、ハリルホジッチの選択に注目が集まります。
金崎夢生、興梠慎三はモビリティに魅力がありますが、センターフォワードのバックアッパーとしても2トップの一角で使うにしても得点力不足の感があり、経験値も含めて特別な存在にはなり得ないか。
同じ役割は大迫が問題なく果たせそうで、この男に緊急事態がない限りワールドカップ2018本大会でのメンバー入りは難しいでしょう。
むしろ期待値が高いのは川又堅碁。
無骨な印象とは裏腹に周囲とリンクしながら、抜群のタイミングでゴール前に飛び込むのが得意の形です。
東アジア選手権では金崎夢生よりも印象的なパフォーマンスを見せており、空中戦の強さやプレゼンスを加味して、もう一度見てみたい存在です。
ワールドカップ2018に臨む日本代表。理想のメンバーは誰なのか?
さて、ここまでワールドカップ2018に臨む日本代表のメンバーの序列をお伝えしてきました。
多くのポジションでほぼ横一線のメンバー争いが繰り広げられており、停滞感を打破するためのサプライズもありうる予想が難しい状況となっています。
日本代表はワールドカップ2018にどのようなメンバーで臨むべきなのでしょうか?
筆者の独断と偏見でワールドカップのメンバー23人を予想してみました。
〈GK〉
川島永嗣
中村航輔
西川周作
〈DF〉
吉田麻也
槙野智章
昌子源
鈴木大輔
長谷部誠
酒井宏樹
長友佑都
酒井高徳
〈MF〉
山口蛍
今野泰幸
長澤和輝
香川真司
森岡亮太
〈FW〉
久保裕也
原口元気
乾貴士
中島翔哉
大迫勇也
岡崎慎司
杉本健勇
以上が23人がワールドカップ2018の日本代表メンバー予想です。
守備陣は長谷部誠をリベロとして選出し、その長谷部も含めた5人で最終ライン中央部を託します。
サイドバック/ウイングバックに長友佑都、酒井宏樹、酒井高徳の3人しか招集しなかったのは長友も酒井高徳も共に左右両翼で機能するため、人数以上に陣容が分厚いからです。
ウイングバックはともかく、サイドバックであれば中央から槙野を借りてくることもできるので、一定の選手層は保たれるはずです。
中盤で守備的に振る舞えるメンバーに山口蛍、今野泰幸、長澤和輝を選出し、緊急時には長谷部で補填します。
井手口陽介は試合勘の不足を考慮して今回は招集を見送っています。
攻撃的ミッドフィルダーは香川真司と森岡亮太を選出。
本田圭佑は好調ですが、周囲と良質な連係を築けていないため(特に酒井宏樹)、落選させています。
サイドバックのメンバーを削った分、多くの人材をあてがったのは前線です。
左ウイングには乾貴士と中島翔哉を、右にはドリブラーの久保裕也と原口元気を選出しています。
中央は小林悠ではなく、若さと伸び代に期待して杉本健勇を選出しています。
また、2トップ採用時のカードとして岡崎慎司も選出しました。
本田や小林悠、井手口は非常に捨て難く、難しい人選となりました。
あなたはどのような日本代表メンバーを予想しますか?
今回はワールドカップ2018の日本代表メンバーについてお伝えしました。
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