内田篤人の引退を示唆するインタビューが泣ける…

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あなたは内田篤人がインタビューで引退を示唆したことがあることを知っていましたか?そして、内田篤人の内面に沸き起こっている悲しい感情があったことを知っていましたか?内田篤人はワールドカップ終了後のインタビューで自身の引退について示唆したのです。

本日は内田篤人が引退を示唆したインタビューとその原因についてお伝えします。私たちが愛してやまない内田篤人が引退し、その姿が見れなくなってしまう時がやってくるのでしょうか?本日は内田篤人が引退を示唆したインタビューについてお伝えします。

ワールドカップ終了後の衝撃の告白

内田篤人は初めてスタメンとして迎えたブラジルワールドカップのコロンビア戦の終了後、メディアに対してこんな発言をしました。

「でもね、このまま続けていったら、日本代表でも、シャルケでも良い結果につながらない。全部が中途半端になってしまう気がして……。『このままでいいのかな』という気持ちで国を背負って戦うことは、応援してくれる人や、他の選手にとっても失礼だと思っていた。だから、どこかで区切りをつけなければいけないと思い始めた。これは身勝手かもしれないけれど、このままじゃいけないと思った。代表にも迷惑を掛けてしまう」

内田篤人は2010年の南アフリカワールドカップに招集されています。直前まではチームの主力とも言われていましたが、当時守備力に疑問を持たれていた内田篤人は、チームが守備的な戦術を採用した影響でスタメンを駒野選手に奪われてしまいました。そして、そのワールドカップで駒野選手は素晴らしいパフォーマンスを見せています。パラグアイ戦でのPK失敗こそしましたが、そのことについて誰も攻める者はおらず、帰国後の合同インタビューでは笑顔を見せる余裕もあり、そんな駒野選手を支えようとした日本代表チームの団結力がフィーチャーされていました。一方で内田篤人は大きな期待を集めながらも終始ベンチを温め続けるという不遇のワールドカップを過ごしました。

そんな経緯があり、内田篤人は2014年の南アフリカワールドカップには並々ならぬ決意で臨んでいました。普段はあまり感情を表に出さない内田篤人ですが、このワールドカップの時にはかなり強い意気込みを露わにしていたと言います。そして日本代表チームも「史上最強」と謳われ、ブラジルワールドカップでの飛躍が期待されていました。長谷部誠、本田圭佑、長友佑都、川島永嗣などが選手として年齢的に絶頂期を迎えており、それをサポートする内田篤人や香川真司、吉田麻也といった選手たちも若さと経験を兼ね備えていたからです。本田圭佑や長友佑都などはインタビューで堂々と「優勝する」と発言していました。

一部には本田圭佑のインタビューなどで発言する目標が高すぎると、日本代表チーム内で軋轢もあったと言われていますが、それでもチーム内で高い目標にむかって戦うというところでは一致し、一枚岩になっていたようです。

しかし、結果はまさかの惨敗

日本代表がワールドカップで戦う相手はコロンビア、コートジボワール、ギリシャでした。いずれも近年のワールドカップなどの国際大会で高い実績を誇る強豪ですが、ポルトガルなどとも同居する可能性があったことを考えると比較的恵まれたグループに組み込まれたと言われていました。メディアは一様にコロンビアに敗戦したとしても、コートジボワール、ギリシャに連勝し、2勝1敗で決勝トーナメントに進出することができるという見解で一致していました。

しかし、現実は違いました。

日本代表は初戦のコートジボワール戦で先制しながらも後半に大逆転負けを喫して黒星スタートとなりました。また、初戦の黒星により勝利が絶対条件となってしまったギリシャ戦では相手が退場により一人少なくなったにも関わらず、失点に怯えた臆病なサッカーを続けています。この試合には海外メディアも「ワールドカップ史上最低の凡戦」と痛烈に批判しました。そして、その矛先は1人少ない状況で守りきったギリシャではなく、つまらない試合をした日本代表に向けられました。最終戦となったコロンビア戦でも敗戦し、結局日本代表チームは大きな期待を集めながらも、2敗1分けブラジルを後にしました。

ワールドカップ後のインタビューが大騒動に

本田圭佑や長友佑都などのビックマウスは何度も執拗にインタビューを受けさせられ、その口からどんな謝罪の言葉が出てくるかとメディアによって苛まれていました。そしてあまり大きな目標を口にせず、内に秘めていた内田篤人ですが、人気選手ゆえにメディアからマイクを向けられることがありました。

そしてこの時のインタビューでの発言が後に大騒動に発展してしまいました。

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このワールドカップ後のインタビューで、翌日のスポーツ紙をはじめ、ワイドショーなどでは「内田篤人、代表引退」の文字がそこかしこに並びました。しっかりと文面を読んでみると、あくまで「代表を引退するかも」となっており、反対に「シャルケ退団」とも解釈できるわけです。ですが、部数をたくさん売ってなんぼのスポーツ紙、視聴率稼いでなんぼのワイドショーなだけあって、さも決定事項のように、このインタビューを「引退」と報じてしまったのです。しかも日本代表でも屈指の人気を誇る内田篤人だけに、この「引退」報道の衝撃は大きく、インターネットなどで爆発的なスピードでその噂が広まってしまったのです。キャッチーな部分だけをすくい上げて大々的に報じるという、今日的な情報の広まり方をしてしまった内田篤人の日本代表引退説。しかし、実際このインタビューでは日本代表とシャルケと並行してプレーしていくことに対する悩みが、語られただけだったのでした。

ワールドカップはキャリアの大きな転機に

確かにワールドカップのような4年に一度の大きな大会を終えると、選手としてはやはり今後のキャリアというのを考え直すものです。なので、このワールドカップ後の内田篤人の引退のインタビューのような発言はサッカーの世界ではあまり珍しいことではないのです。4年間の年月が経過すると26歳と脂の乗り切った年齢の選手も30歳という年齢に達します。決して老け込むような年齢ではないのですが、キャリアを考え直さなければいけないのは確かです。4年後も同じコンディションをキープできる保証はありませんからね。

例えば、2014年のワールドカップを終えた後、イタリア代表MFアンドレア・ピルロもインタビューで内田篤人と同じような代表引退をほのめかす発言をし、メディアから注目を集めました。ピルロ自身は肉体的な限界を感じていたようなのですが、ワールドカップ後にイタリア代表監督に就任したアントニオ・コンテはピルロのような経験と知己に富んだMFはスタミナや体力的な限界を考えても充分にプレーできると信頼を寄せていました。また、イタリア代表にピルロの後継者となれるような司令塔がいないということも代表からの引退を慰留しようとした理由です。ピルロの後継者と言われていたパリサンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティはより広範囲に動き回る攻撃的MFとしてのカラーが強くなってきていました。

今シーズンのフランスリーグで圧倒的な得点力を示して未だに健在であることを証明したスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチも内田篤人と同じように、代表からの引退をほのめかして、実際にしばらく代表からの離れた時期がありました。2010年の南アフリカワールドカップの欧州プレーオフでポルトガルと対戦したスウェーデンは惜しくも敗戦し、イブラヒモビッチにとって3度目のワールドカップ出場の夢は叶いませんでした。年齢的にも20代の後半にさしかかっていたイブラヒモビッチは落胆と失望もあったのか、インタビューで代表からの引退を宣言しましたが、同時にこのインタビューでは「しばらくの間は代表ではプレーしない」とも話していました。過去には「血を吐いてまでプレーしない。まだまだ若くて動ける内に引退する」と自身の引退のビジョンを話していたイブラヒモビッチ。しかしユーロ2012に向けて代表からの引退の撤回と復帰を、その後のインタビューで明言すると、本大会ではフランス相手にゴールするなど健在を示しています。2014年のブラジルワールドカップ出場こそ逃したものの、2016年のユーロにはキャプテンとして出場する予定となっています。さらに仰天のニュースはブラジルで行われるオリンピックにオーバーエイジとして参戦する可能性をも示唆しています。日本代表はスウェーデン代表とグループリーグで同居しており、もしイブラヒモビッチが参戦した場合は…想像するだけでワクワクしますね!いくら各国の代表選手といえど、ユース世代でしかも相手は百戦錬磨のイブラヒモビッチ。ちなみに同じく日本代表と同居しているコロンビアもFWラダメル・ファルカオのオリンピック召集が噂されています。このファルカオも怪我の影響から近年は調子を大きく落としており、国際舞台や第一線からの引退が噂されています。叶わなかったワールドカップ出場の夢をオリンピックで晴らすことになるのでしょうか?

温厚な内田篤人も引退をめぐる誤報に激怒

話を内田篤人のインタビューに戻しましょう。スタメンとして迎えた初めてのワールドカップに惨敗し、傷心しきっていた内田篤人。さらには代表から引退するのではないかと誇張して報じられ、さらに精神に大きな負担を負っていました。温厚で知られる内田篤人もこの引退報道にはさすがに激怒。珍しく激しい言葉でまくしたてたことがありました。

「W杯の直後にしゃべったことを、いかにも最近話したように書いてあったので。自分だけではなく、本田(圭佑)さんも移籍のことでいろいろ書かれたり、(香川)真司もいろいろ言われたりしていたので、『いい加減にしたほうがいいよ』と思って。別に怒ってないですよ。怒ったら、あんなもんじゃないですから(笑)」

繰り返しになりますが、普段ほとんど感情を表にしない内田篤人にとってはここまでの発言するのは非常に珍しいことです。

よっぽど自分の引退説を報じたメディアに対してムカッ腹が立っていたのかもしれません…

ワールドカップ後には爆弾を抱えていた膝が…

内田篤人は2011年から右膝に大きな爆弾を抱えていました。毎年のように一度か二度右膝の怪我で戦線離脱を繰り返していました。しかし、当時はあくまでこの右膝の怪我は筋肉系の怪我だと言われていました。ワールドカップにも右膝付近の筋肉系の負傷ということで、コンディションが危ぶまれていました。

しかし、2015年の3月、ついに懸念されていた爆弾が爆発したのです。

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膝蓋腱炎と言われたその怪我は、ここ数年右膝を庇いながらプレーし続けたことで発症。2015年のシーズンが終盤に差し掛かったところでこの膝の重症が発覚したことで、内田篤人は一足早くシーズンを終えることになりました。

しかし、この怪我は数ヶ月で完治するようなものではありませんでした。

あの怪我から1年以上が経った今も内田篤人はピッチにたつことができていません。今年の1月には練習への復帰が報じられ、本人も明るくテレビ出演してインタビューに動け答えするなど元気な姿を見せていましたが、3月にはシャルケのブライテンライター監督は内田篤人が再び治療に入ったことを明かし、今シーズン中の復帰が絶望的だとインタビューで語っています。

1年以上の離脱、ついに現役引退が噂される

膝の怪我はサッカー選手には付き物で、この怪我により現役を引退せざるを得なかった選手は非常にたくさんいます。先日引退を表明した元女子サッカー日本代表の永里選手も医者に「このままでは将来歩けなくなる」とインタビューで答えており、いかにこの競技において膝への負担が大きいかを感じさせるインタビューでした。そんな内田篤人に対してまことしやかに噂されているのが現役からの引退です。1年以上の戦線離脱はやはり普通の怪我ではなく、かなり重症であることは明らかです。2015年にはリハビリ中にラグビー日本代表の山田章仁選手と一緒に治療する機会がありました。山田選手といえば、日本中を熱狂させたラグビーのワールドカップのサモア戦でゴールを決めた英雄です。ワールドカップの後、山田選手も鎖骨の怪我に苦しんでいました。

内田篤人は後のインタビューで山田選手のポジティブな考え方や取り組みから本当に大きな力をもらったと話しています。ちなみにこちらが内田篤人が山田選手について語ったインタビューです。

「鎖骨のけがと言っていましたが、一緒にリハビリしていた選手が、ああやってW杯(3日・サモア戦)でトライを決めて、活躍する。それを見て、自分も復帰へのイメージが湧いたし、刺激をいただきました」

ラグビー日本代表といえば、あの世界屈指の強豪チームである南アフリカにも不屈の精神で勝利したチームです。決して諦めない鋼の精神力で山田選手もリハビリに取り組んでいたのかもしれません。そしてその勇気は内田篤人にまで大きな力を与えています。思わぬ形で異なるスポーツ間の交流となりました。また、このインタビューではシャルケに対する思いも語っています。

 「連絡は来ますね、みんなから。シャルケ04のチームメートもそうですけど、試合に出られなくなってから『やっぱり、ウッシー(ドイツでの愛称)がいないとダメだ』とか、『ウッシーはやっぱり効いていた(チームにとって効果的)』と言われることが急に増えた。そういうメールも(復帰への)力になる。シャルケ04で結果を残して、また代表に呼ばれたらうれしい」

このインタビューから内田篤人のシャルケに対する熱い想いも伝わってきます。内田篤人はシャルケから移籍金を残さずに退団することは絶対にないと、インタビューで公言しており、なんらかの恩返しをしたいと考えています。日本代表でプレーすることと同じくらいシャルケでのプレーも内田篤人にとっては大事なのです。

総括~内田篤人、代表引退をめぐるインタビュー~

本日は内田篤人の引退のインタビューについてお伝えしました。思わぬ形で誇張されて大きな波紋を呼んでしまった内田篤人のワールドカップ後のインタビュー。本人にはドイツという多くの日本人選手とは離れた場所でプレーすることに対する葛藤があったようです。それでも中途半端な気持ちでプレーするのは他の選手に対して失礼です。例えば本田圭佑や長友佑都のような古参の選手たちは内田篤人が半端な気持ちでプレーしていたら絶対に許さないでしょう。一方でシャルケに対する熱い想いもあり、それが内田篤人の中で大きな葛藤を呼んだようです。例えば本田圭佑のように自分が所属するチームを一つのステップとして捉えるのは、現代サッカーとしては全く珍しくありません。現にミランサポーターの一部は未だに本田圭佑のことをミランにふさわしい選手だと認めていません。一方で内田篤人はこれまで所属した2チームー鹿島アントラーズとシャルケーを自分の家であるかのように感じているように思います。それは上述したインタビューでも感じることができたと思います。本日は内田篤人のワールドカップ後の代表引退を巡るインタビューについてお伝えしました。内田篤人にとってはまだまだ怪我との戦いが続きますが、なんとかこの困難を克服してほしいものです。内田篤人が復帰できるようサポーター一同応援しましょう!

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