【イタリア】本田圭佑の評価とは?【韓国】

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あなたは本田圭佑の海外での評価、気になりますよね?日本代表としては毎試合のように得点を挙げて、エースとして評価されているけれど、海外ではどうなんだろう?あなたはそんなことをふと思ったことはありませんか?

本日は何かと気になる日本代表のエースの海外での評価をお伝えします。そして今回取り上げるのは、選手に対する評価が何かと厳しいことで知られるイタリアと韓国。本田圭佑の評価を見ていきましょう!

本田圭佑の評価

本田圭佑は非常に優秀なプロサッカー選手です。名古屋グランパスでデビューしてから、ほんのわすが数年で欧州に移籍しました。オランダでは弱小のチームながらキャプテンとMVPに選ばれるほどの活躍を披露して評価されました。そして次の行き先であるロシアではチャンピオンズリーグにも出場しています。攻撃的な役割から守備的な役割まで、やや便利屋的に扱われながらも、随所に存在感を発揮しました。そして現在はイタリアの名門ACミランでプレーしています。このイタリアは日本代表のエースが幼い頃にプレーすることを夢見た場所です。

日本代表でもこの金髪のレフティは圧倒的な存在感を放っています。初めて経験した南アフリカワールドカップでは2得点1アシストの大活躍で世界中からの評価を高めました。その後は日本代表のエースとしての評価を完全に確立しています。そして現在は2018年ロシアワールドカップを目指す日本代表の中心として5試合連続ゴールの記録を更新中です。まさしく、日本代表の絶対的なエースとして君臨し続けています。

イタリアや韓国での評価は?

日本では2010年から絶対的な存在として君臨し続けている金髪のレフティですが、今回はイタリアと韓国での評価を見ていこうと思います。なぜこの2国が選ばれたかというと、とりわけ選手に対しての評価が厳しい国として知られており、何かと日本代表のエースと因縁深い国だからです。

因縁というかいろいろとこうるさい国イタリア

イタリアは現在、本田圭佑がプレーしている国です。2014年から、日本代表のエースはこのイタリアでプレーしてきました。斜陽のACミランでセードルフ、インザーギ、ミハイロビッチと往年のスター選手の元で一定の評価を得てきました。3年目となる今シーズンは試合に出られない時期もありましたが、最近は攻撃の絶対的な中心軸として攻守にミランを牽引しています。

このイタリアという国のサッカー感は究極の結果至上主義です。1に結果、2に結果なのです。そして、イタリア人が最も愛するスコアは「ウノゼロ(1-0)」。そう、イタリア人は失点することが大嫌いで得点は最少得点でも構わないというサッカー感の持ち主なのです。そしてイタリア人にとってはその得点も取れればどんな形でも構わないという程度のものなのです。カウンターであろうが、セットプレーであろうが、PKであろうが、オウンゴールであろうがゴールを揺らせば良いのです。イタリア人にとって何よりも大切なのは失点をしないことです。よく、「1-1だったら0-0の方が良い」なんていうのは、イタリア人が良く使う言葉です。そんなイタリアで育まれたカルチャーが「カテナチオ」。イタリア語で「かんぬき」を意味する言葉で、イタリア代表の強固な守備を表しています。こんなに守備が大好きなイタリア人は伝統的に優秀なDFやGKを輩出してきました。

DFは、フランコ・バレージ、パオロ・マルディーニ、アレッサンドロ・ネスタ、ファビオ・カンナバーロ、マルコ・マテラッツィなどです。GKはディノ・ゾフ、ジャンルカ・パリュウカ、フランチェスコ・トルド、そして歴史上最高のGKとも謳われるジャンルイジ・ブッフォンです。イタリア代表は彼らを中心とした強固な守備で、これまで4度ワールドカップを制しています。

イタリアはファンタジスタ大国

そんなカテナチオの国イタリアは一方で多くのファンタジスタを世に送り込んできました。ロベルト・バッジョ、ジャンフランコ・ゾラ、パオロ・ロッシ、アレッサンドロ・デルピエロ、フランチェスコ・トッティ。彼らは一様イタリア守備陣が跳ね返したボールを独力で相手ゴール前まで運び、ゴールに流し込む力がありました。イタリアはカテナチオで90分間守り続けても、たった1回の攻撃で勝利を得ることが出来ました。典型はパオロ・ロッシです。この小柄なイタリア人は1982年のワールドカップで6得点をあげて、イタリアを優勝に導いています。そしてロベルト・バッジョは1994年のアメリカワールドカップでほぼ独力でイタリアを決勝に導きました。しかし、PK戦の末に失敗し、悲運のヒーローとなりました。

イタリアが理想とするサッカーは彼らファンタジスタの能力があってこそです。そしてそれがカテナチオと合わさって、「ウノゼロ」が完成するのです。

イタリアでの本田圭佑の評価

それではイタリアでの本田圭佑の評価はどうなのでしょうか?この金髪のレフティは良く言えば守れる攻撃的MF、悪く言えば器用貧乏です。いろいろと長所があるが故に決定的な働きが出来ないというのが、イタリアでの本田圭佑の評価です。背番号10番を背負いながらもなかなか試合を決定づけるような働きが出来ない本田圭佑に対して、イタリアのサッカーファンたちは手厳しい評価を下してきました。それに対しては、この金髪のレフティも感じることがあるようで、「俺にロナウドのドリブルを求めるな」と一喝しました。このインタビューは日本の地上波でも放送されており、元日本代表FW中山雅史との軽妙なトークが話題を生みました。また、イタリアのサポーターは日本代表のエースにボールが渡りそうになる瞬間に大ブーイングを浴びせるそうです。本田圭佑に対する評価はかなり厳しいと言えそうです。

さらにイタリア、そしてミランには本田圭佑に対してとても厳しい評価を下す人たちがいます。それは、ACミランのOBたちです。彼らは日本代表のエースを捕まえて、「全盛期のミランであれば、入団することすらできなかった」や、「選手として悪くはないが、リーダーにはなれない」と言いたい放題。特に厳しいのが、前述のマルディーニです。このミランのキャプテンは特に本田圭佑に対して厳しい評価を下しています。過去のミランの背番号10を背負った選手や、トップ下のポジションを担った選手に比べると、能力は大きく欠落していると評価しています。マルディーニ…鬼や…

一方でイタリアには擁護派も!

一方でイタリアには本田圭佑を擁護する立場のOBもいます。それが、元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ。この無尽蔵のスタミナを誇ったダイナモは、本田圭佑の評価を決めるのはまだ早いので、もう少し見守るべきという立場を示しています。そして、本田圭佑の守備にも貢献する献身的な姿勢を評価して、逆に他の選手を批判していました。

「本田圭佑に気合が欠けているとは全く思わない。一方で真面目な本田圭佑の真逆のプレーをしているとしか思えない連中が今のミランには少なからずいるんだ」と後輩たちを厳しく評価しました。ガットゥーゾ、いいやつやな…

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イタリアメディアもボロクソに叩いていた頃から一変の評価!

2016年になってから、本田圭佑のイタリアでの評価は一変しました。とくにイタリアメディアは顕著です。「何もできない」「移籍すべき」とさんざん叩いていたイタリアメディアは、ここ数試合の本田圭佑の活躍に非常に高い評価を下しています。「(元ミランのアレッシオ)チェルチには到底無理な仕事をした」「ミランの中心だ」「仲間からの信頼も厚い」と大絶賛。本当にイタリアメディアはコロコロと評価を変えるんですよね…もう少し一貫性はないものか…

韓国での本田圭佑の評価とは?

続いては韓国での本田圭佑に対する評価を見ていきましょう。何かと日本に対しては敵対的で、サッカーにかぎらず野球やバレー、バスケットなどでもやっかみを入れてくる韓国。先日のリオオリンピックアジア予選での韓国との対決でも試合は非常に拮抗した好ゲームになりましたが、試合前には韓国代表選手が政治的な発言をしたり、韓国代表の監督が「日本の鼻を折る」と挑発的な発言をするなど、物議を醸しました。多くの日本人は「韓国はスポーツの国際大会に出てくるな!」なんて思っているわけです。果たして韓国の人々は日本代表のエースをどんな風に捉えているのでしょうか?

韓国にとっては憎き日本代表のエースだから、さぞ本田圭佑のことも嫌っているんでしょう・・・と思いきや、以外にも韓国で本田圭佑は人気なんです。韓国人にとって、スマートで穏やかな姿が鼻にとまる典型的な日本人像とは違い、好戦的ながらも冷静で、勝負強い本田圭佑に対して、リスペクトがあるのかもしれません。確かに、この日本代表のエースのエースに対して、韓国の選手が激しく削るという得意の戦法を見舞うということはみたことがありません。先日のオリンピック予選では背番号10の中島選手が韓国人選手にかなり激しく削られていました。他にも香川真司や駒野選手など、韓国代表選手に怪我をさせられた選手は枚挙に暇がないのです。

韓国ネット住民は・・・

とりわけ辛辣で悪質な書き込みが多いことで知られる韓国のネット住民「ネチズン」は日本代表のエースが昨年10月にミランのクラブとしての体制を批判した際に賞賛したというエピソードがあります。「日本人としてはかなり程度の強い発言だ」「本田圭佑の批判は的を得ている」といった本田圭佑を擁護したり賞賛する書き込みもありました。意外と韓国のネット住民は本田圭佑のことが好きなのか?

この韓国ネット住民の発言には裏がありました。日本代表のエースは尊敬するサッカー選手に元韓国代表のパク・チソンをあげたことがあります。韓国の人々は自国の英雄に尊敬の念を絶やさない本田圭佑の態度を非常に肯定的にとらえているようです。そして、韓国の人々が日本代表のエースを好いているもうひとつの理由が韓国代表キム・インソンとのエピソードです。この韓国代表と日本代表のエースはCSKAモスクワ時代に一緒に戦っており、共にアジア出身の選手として、一緒に食事にいったりするほどの仲だったそうで、日本代表のエースは特に韓国料理を好んで食べたとのことです。そして、時には日本代表のエースがこの韓国代表に食事をご馳走することもあったといいます。そしてこの韓国は日本代表のエースと一緒にいられたことは非常に有意義で楽しかったと発言しています。また、日本人だからライバル意識がないことはないけれど、時には韓国後を使って話そうとしてくれたし、学ぶべき点が非常に多い選手だったとも発言しています。敵対し合う国に生まれながらも同じチーム。本田圭佑はこの韓国代表選手と良い関係を築いていましたようですね。だから韓国の人々は本田圭佑のことを評価しているんですね。ちなみにこちらが韓国代表キム・インソンです☆

意外といいやつっぽいかも・・・(笑)

そしてイタリアと韓国も深い因縁が・・・

そして今回取り上げたイタリアと韓国には深い因縁があります。恐らく記憶に新しい人もたくさんいるかと思います。そうその舞台は2002年に行われた日韓ワールドカップまで遡ります。決勝トーナメントの一回戦で激突したイタリアと韓国。戦前の予想ではイタリアが圧倒的に優位と言われていました。イタリアにはマルディーニ、ネスタ、トッティ、デルピエロ、ヴィエリなど錚々たる顔ぶれが揃っていたからです。しかし、戦況は全く異なりました。

ペルー人審判のバイロン・モレノに裁かれたこの試合は、試合開始早々に韓国にPKが与えられるなど、不穏な幕開けとなり、その後もマルディーニ対する後頭部への蹴り、ザンブロッタのでん部を破壊した殺人タックル、フランチェスコ・ココを流血させた肘うちなど、常軌を逸したラフプレーを連発してイタリアを苦しめました。挙句、ペナルティエリア内で後方から倒されたトッティにはイエローカードが提示され、ローマの王子は退場を余儀なくされました。驚きなのは、これだけ多くの悪質なラフプレーが繰り返されながらも、韓国に対してファールやカードが全くでなかったことです。そして、最終的に韓国はアン・ジョンファンの決勝ゴールでイタリアを沈めています。

この結果に対してトッティは「審判を代えて最初からなりなおすべき」と憤慨。マルディーニは「韓国に天罰を」と断罪。また、それ以外にも韓国を批判する言葉が次々と浴びせられました。ヨハン・クライフは「ワールドカップの恥さらし国家」と韓国を評価し、スペイン代表のイヴァン・エルゲラは「あいつらを殴らせろ!」と激努。未だに日韓ワールドカップが史上最低のワールドカップだと評価されている所以です。

最低のワールドカップと評価される大会で日本は・・・

この史上最低のワールドカップと評価されている大会で、日本は民度の高さを見せ付けました。日本代表は決勝トーナメント1回戦でトルコに敗れましたが、悲しみをこらえトルコの選手の健闘を祈る大歓声を浴びせました。これに感動したトルコ代表選手は日本サポーターに感謝の意を示したという素敵なエピソードがあります。日本代表のサポーターが常に多くの人々から愛され、評価されるのはこういう美徳を持っているからなんです☆ちなみに2014年のブラジルワールドカップでも日本代表のサポーターの行動は各国から評価され、賞賛を浴びています。緒戦のコートジボワール戦に敗れ、失意にくれる日本代表のサポーター。しかし、彼らは試合後驚きの行動に出て、人々の賞賛を得ました。なんと彼らは応援に使っていたポリ袋をゴミ袋として活用。スタンドを掃除して帰路についたそうです。この行動には海外から賞賛の嵐が巻き起こりました。

総括~本田圭佑のイタリアと韓国での評価~

本日は日本代表のエースのイタリアと韓国での評価についてお伝えしました。歴史的な背景からなかなか過去を清算することができない日本と韓国。この両国との間に真の和解はあるのでしょうか?そしてイタリアは選手に対する評価がとにかく短絡的で結果至上主義です。若手だろうとベテランだろうと結果がだせなければ容赦なくたたくのがこのイタリアのカルチャーなのです。果たしてこの最も評価を得るのが難しい国で、日本代表のエースは高い評価をえることができるのでしょうか?そして過去のワールドカップでのイタリアと韓国の歴史も振り返りました。ワールドカップでの鮮やかな記憶が皆様の脳裏によぎったのではないでしょうか?しかし、日韓ワールドカップが最低の評価を受けている大会というのは、なんとも残念です・・・本日は本田圭佑のイタリアと韓国での評価についてお伝えしました。それでは、本日はこのへんで、さようならー☆

本田圭佑、ベンチ降格で評価は安泰?!

本田圭佑は現在ミランにおいて、嬉しいのか悲しいのか微妙な状態に陥っています。それは監督が交代したミランで出場機会が減っており、試合に出れていない反面、選手としての評価はミランが現在劣悪なパフォーマンスを見せていることで、むしろ出場している選手たちの方が落としているという不思議な状況にあります。もちろん選手である異常はやはり試合にでてナンボ。あまりにも試合に出れないと、いくら本田圭佑といえども評価は徐々に落ちていきますし、試合勘も失われてしまいます。そのため本田圭佑が今後のキャリアについて考える時期にきていることは間違いがありません。かつてのミハイロビッチ監督政権下では攻めてはアシストを連発し、ジェノア戦ではゴールも決め難しい相手との戦いでチーム勝利に導いています。守ってはディフェンダーと見間違えるゾーンまで下がり、相手とデュエルしたりパスをカットするなど奮闘していました。特にナポリ戦で勝ち点1を拾えたのは本田圭佑のおかげともいわれており、感動的とも言える素晴らしい守備を何度も見せて評価を高めていました。

本田圭佑の移籍先候補として名前が挙がっているのは、イングランド・プレミアリーグのウェストハムユナイテッドです。ハマーズ(ウェストハムの愛称)は現在のプレミアリーグで6位に位置しています。今シーズンは首位を走るレスターとともにプレミアリーグで波乱を起こしています。そのハマーズを牽引しているのが、フランス代表FWディミトリ・パイエです。正確なフリーキックと、変幻自在のドリブルでチームの攻撃陣を操っています。このパイエが今シーズン評価が急上昇したことに伴い、強豪チームへの移籍が噂されています。行き先として候補に挙がっているのは、バルセロナなマンチェスター・ユナイテッドです。確かに芸が広く、中央でパスを繰り出すことも出来て、サイドでドリブルを仕掛けることができるこの男なら、バルセロナの複雑なサッカーにも適応することができるかもしれません。

プレミアリーグで評価を取り戻すか?!

本田圭佑はこのパイエの後釜として、ウェストハムに移籍すると言われています。スピードとテクニック、モビリティに長けると評価されているパイエに比べると本田圭佑の行動半径はやや狭いといわざるをえませんが、左足の強烈なキックはパイエになかった武器ですし、なにより左足のプレースキッカーが不在のハマーズにとって本田圭佑は攻撃の選択肢や幅を広げる存在となりうるのです。ハマーズにはイングランド代表FWのアンディ・キャロルなど空中戦に強いアタッカーが数多く揃っており、再び名プレースキッカーとしての評価を取り戻す日がやってくるかもしれません。また、本田圭佑の守備面における貢献度の高さは、堅守を売りとするハマーズにとっては貴重な存在となります。今シーズンの躍進を支えた堅固な守備ブロックがさらにパワーアップするかもしれません。

一方で今冬や来夏に本田圭佑の移籍に乗り出すといわれていた同じくイングランドのトッテナムは本田圭佑争奪戦から手を引いたと言われています。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場が決まったトッテナムは、本田圭佑よりも高い評価を受けている一線級のタレントに照準を絞ったといわれており、そのため本田圭佑は獲得リストから消えたといわれています。もともとトッテナムの前線はタレントが豊富で強力だったこともあり、本田圭佑にその中に割ってはいる余地はなかったのかもしれません。またスペインのバレンシアも本田圭佑を高く評価しており、移籍を画策しているといわれていましたが、今シーズンは成績が振るわず、ヌーノ・エスピリト・サントに加えて、後任のガリー・ネビルも解任の憂き目にあっています。そのため来シーズン以降の計画が不透明で、本田圭佑獲得には程遠いといった状況にあるようです。また、ユベントスはかねてからの懸案事項であった一流のトップ下の選手の獲得を画策していますが、ドイツ代表でバイエルン・ミュンヘン所属のマリオ・ゲッツェに照準を絞ったといわれています。ゲッツェの獲得に成功した場合、恐らく本田圭佑のユベントス移籍の可能性は消滅すると言われています。果たして本田圭佑はこの夏、新しいチームでの挑戦を選択するのでしょうか?あるいはミランに残留して再び、自身の評価を高めるために厳しい挑戦へと打って出るのでしょうか?この金髪のレフティの動向から目が離せません!

本田圭佑、コッパイタリアを終える

本田圭佑にとってはミランでの初めてのタイトルをかけた試合、コッパイタリアの決勝戦がイタリアで21日に行われました。CSKAモスクワではリーグ戦にカップ戦と多くのタイトルと栄光に恵まれた本田圭佑ですが、イタリアでは未だにひとつのタイトルも獲得することができていません。それだけに今回のコッパイタリアのタイトルにかける思いは非常に強いものがありました。そしてこのコッパイタリアを終えて本田圭佑の評価はどうだったのでしょうか?

ミランのスターティングイレブンはGKがドンナルマ、DFがサパタ、ロマニョーリで中央を固め、右にカラブリア、左にデ・シーリオが入りました。本田圭佑とは阿吽の呼吸をみせるアバテは欠場となっています。そして中盤はキャプテンのモントリーボを底に置き、両脇にはクツカろベルトラッチが入っています。左サイドにはボナベントゥーラ、そして本田圭佑は今シーズン爆発的な活躍を見せた右サイドで先発してみせました。ワントップにはバッカが入っています。対する王者ユベントスは、GKにネトを起用。DFはルガーニ、ボヌッチ、キエッリーニを並べました。中盤右サイドにはリヒトシュタイナー、左にはベテランのエブラが入りました。中央はアンカーにルミナ、インサイドハーフにエルナネスとポグバが入りました。そして2トップはディバラとマンジュキッチが入っています。ユナイテッドは主力数名を怪我で欠いていましたが、それでも優勢との前評判は不動のものでした。

超劣勢と見られていたミランが健闘!本田圭佑は素晴らしいディフェンスで高評価!

コッパイタリアでのユベントス戦におけるミランは非常に劣勢だと、試合前には言われていました。ミランはここ数試合、格下のチームや降格圏に沈むチームに苦戦していたからです。本田圭佑自身も守備面での奮闘こそ見せていましたが、弱小チーム相手に攻撃面で持ち味を発揮することができず、攻撃面の評価はものたりないものとなっていたのです。しかし、劣勢が予想されたユベントス戦ではこの守備面がとにかく光りました。中盤のクツカとの連携がとれた激しくも統率されたマーキングで、対面したポグバを封殺。いまや世界最高のセンターハーフといわれるこの万能の怪物に終始なにもさせなかったのです。この働きにはイタリアのガゼッタ誌も本田圭佑を高く評価。

「ポグバを後ろに追いやった」

と素晴らしいディフェンスを称え、評価したのです。ユベントスの中盤が主力を欠き、構成力を大きく落としていたので、なかなかボールが回らず、本田圭佑を中心とするミランディフェンスの網に引っかかってしまったのです。

一方でゴール真正面からの絶好機となるミドルシュートをふかしてしまい、大きく打ち上げてしまうなど、相変わらず攻撃面での貢献は不十分で、この点は「クオリティが不足している」とイタリアメディアからの厳しい評価がくだされていました。確かに本田圭佑は今シーズン多くの出場機会を得ながらも得点は1得点のみでした。得点力や決定力は明らかな課題であり、イタリアメディアの評価うなずけるものでした。ただし、攻撃面のあまり目の当たらない部分を注視してみると、これまでにイタリアメディアから明らかに不足していると評価されてきた単独での突破力は目を見張るものがありました。

単独でのドリブル突破はさほど得意としていない本田圭佑ですが、この試合では後半ロスタイムにキエッリーニを交わしペナルティエリア内でファールをもらいかけるなど、あわやという場面を作り出していました。審判によっては笛がなってもおかしくない状況でした。この部分は普段は辛辣なイタリアメディアも評価していた点です。とはいえ、こうした決定的な働きがゴールに結びつかないのが本田圭佑の不運なところでしょう。

試合は延長にスペインの若きアタッカーがとどめを

試合はミランの奮闘もあり、スコアレスのまま延長に突入します。あるいはミランにチャンスがあるかもしれないと思われましたが、延長後半にスペイン代表FWモラタが貴重な一発。この一点を守りきったユベントスがそのまま逃げ切り2年連続のコッパイタリア制覇を達成しています。

イタリア紙の本田圭佑に対する評価は軒並み5.5~6.0が並んでいました。ちなみにこの評価点の平均点は6.0です。高評価に値したのがやはり守備面です、しかしアタッカーとしては攻撃面での貢献度の低さが大きな減点対象となってしまいました。特に絶好機を外してしまったのは背番号10としては非常に印象が悪く、これがテレビなどでも過剰に放送、クローズアップされてしまい、低評価へとつながってしまいました。

ミランで本田圭佑のほかに高評価を受けたのが、ドンナルマ。17歳とは思えない落ち着いたセーブを随所に披露し、大舞台でのユベントス戦を見事に1失点に抑えて見せました。逆に低評価だったのが、エースのバッカ。今シーズンは孤軍奮闘でミランのオフェンスを支えてきたこのコロンビア代表はブロッキ政権が誕生してから急激にトーンダウン。ほとんどの新聞で最低点評価となり、良くても5.5という数字でした。一説によるとミラン退団を望んでいるとも言われており、もはやミランでプレーするモチベーションを失っているのかもしれません。

ユベントスもさほど内容的に充実していたわけでもなく、軒並み平均点となる評価でした。本田圭佑が押さえ込んだポグバは5点台の評価の新聞もあったほどです。高評価だったのは、やはり途中出場ながら決勝ゴールを決めたモラタ。短い時間で大きな仕事をやってのけました。

やはりいくら本田圭佑擁護派の筆者といえど、あのシュートは決めて欲しかった・・・。というか本田圭佑がミランをコッパイタリア優勝に導くゴールが見たかった・・・(笑)本田圭佑にとっては残念な結果となってしまいましたが、来シーズンのリベンジに期待しましょう!

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