あなたは本田圭佑がパチューカへの移籍を決断することを予想できただろうか?
これまで、ヨーロッパ、アメリカ、中国、Jリーグなどがこの男の移籍先候補地として名前が挙がってきましたが、最終的にはメキシコ・リーグのパチューカに決定しまっした。
このパチューカとは一体どんなチームなのか?
そして…
なぜ、本田圭佑はパチューカ移籍を決断したのでしょうか?
今回はこの男がパチューカ移籍を決断した理由をお伝えしましょう…
本田圭佑がパチューカ移籍を発表!
7月15日、本田圭佑が自らのSNSでメキシコ・リーグのパチューカへの移籍を発表しました。
そして、パチューカもクラブの公式HPとツイッターで日本代表の背番号4番と契約したことを発表しました。
パチューカのSNSでは本田圭佑を契約を結んだ際の様子も公開されています。
こちらが本田圭佑のSNSに投稿された画像です。
6月30日を持って3年半過ごしたミランとの契約が満了し、この2週間はフリーとなっていた本田圭佑。
この男の新たな所属先を巡ってはトルコリーグのトラブゾンスポルやガラタサライなどが契約寸前とまで報道されてきました。
しかし、急転直下パチューカへの移籍が決定したのです・・・
いかにして、本田圭佑はパチューカと契約したのか?
日本代表としてプレーした6月のワールドカップ予選を終えてからの本田圭佑は、オフの期間として、自分自身で起業した会社に関する仕事のために世界各国を奔走しました。
アフリカで行った興行イベントでミラン時代のチームメイトで元ガーナ代表のサリー・ムンタリと旧交を温めました。
その後はアメリカに渡り、自身が経営するサッカースクールのイベントに参加するなどして、忙しいオフシーズンを過ごしていました。
そして、この渡米が俄かに注目集めていました。
かねてから、アメリカ移籍が噂されており、そのMLS移籍をまとめるための今回の渡米だったのではないか、と推測されていたからです。
しかし、まさかのパチューカ移籍で人々を驚かせています…
この渡米のタイミングでパチューカのスタッフと交渉し、契約の成立に至ったのではないかと言われています。
誰もが、今回の渡米の目的はアメリカのクラブとの交渉、もしくは視察なのではないかと言われていただけに、パチューカとの契約は大きな衝撃をもって伝えられたのです…
本田圭佑と契約のパチューカ。裏で動いたのは『あの男』…
本田圭佑とパチューカの間を取り持ったといわれているのが、ハビエル・アギーレ元日本代表監督だと言われています。
メキシコ人のアギーレは2014年から数ヶ月の間日本代表の監督として指揮し、2015年のアジアカップまでは日本代表のベンチに座っていました。
しかし、スペインのオサスナ時代に八百長を行った疑いで、日本代表監督の座を解雇されています。

元々パチューカで監督を務めたこともあるアギーレは、パチューカに対して本田圭佑を紹介したと言われています。
まさか、過去の日本代表監督が出てくるとは微塵も想像できませんでしたが…
しかし、それ以上に驚きを持って伝えられたのがパチューカが本田圭佑に支払う年俸です…
パチューカが本田圭佑に支払う年俸が衝撃的…早くも『失敗』の声も…
ミランでのラストシーズンは先発出場がわずか3試合に終わった本田圭佑。
出場時間も200分強というキャリアで最低の汚点を残すシーズンとなりました。
その男に対して、ミランが払っていた年俸はなんと5億円にものぼりスポンサー収入を足すと7億円近くになるとも言われています。
現在は中華資本に買収されたことにより、従来の金満体制が復活したミランですが、それまでの緊縮財政を考慮するとこの男に対して払っていた7億円という数字は大きな足かせとなっていました…
しかも活躍は全く見込めず、出場時間もごくごくわずか…
ミランにとって、この男はチームで最大の不良債権となっていました。
そして、年齢も31歳を迎えています。
活躍が見込めるかわからない選手に、パチューカは4億円という年俸を用意してオファーを出したと言われています。
本田圭佑自身もこのパチューカのオファーを承諾し、契約の締結に至ったと言われています。
もし、本田圭佑が活躍できなかった場合、パチューカの首脳陣は大きな批判に晒されることになります…
日本代表の4番はパチューカで活躍できるのか!?
私たち日本人にとって、本田圭佑がパチューカで活躍できるかは大きな注目事項です。
そして、このメキシコの名門チームはこの夏、大きな補強に打って出ています。
ポイントとなるのは、2016-2017シーズンの後期シーズンの成績です。
パチューカは17試合・16得点という悲惨な数字に終わっています。
そのため、パチューカの今夏の課題はアタッカーの獲得です。
そして、目をつけられたのが、本田圭佑ということになります。
しかし、パチューカはこの男以外にも何人かの攻撃陣の即戦力を補強しています。
チリ代表FWエドソン・プッチ、同じくチリ代表アンジェロ・サガロ、コロンビア代表エドウィン・カルドナを同じメキシコ・リーグのモンテレイから獲得しています。
そして、間もなく2017ー2018シーズンが開幕することもあり、パチューカの攻撃陣の補強のラストピースが本田圭佑だと言われています。
2016-2017シーズンは4-4-2、4-3-3のフォーメーションを採用していたパチューカですが、前線の陣容の変更に伴って、4-2-3-1システムの導入が噂されています。
センターフォワードの後方に構えるトップ下のポジションはこの男が最も望むポジションです。
ミラン時代はウイングで起用されていましたが、加齢により相手を抜き去るようなスピードを持ち合わせていないこの男にとって、パチューカのフォーメーション変更はグッドニュースのように聞こえます。

ウルグアイ人のディエゴ・アロンソ監督に率いられるパチューカは、右ウイングにウルグアイ代表ウレタビスカヤが不動の存在。
左がパチューカのウレタビスカヤ。
左には新加入のプッチが入ることになります。
チリ代表としてプレーするプッチ。
そして、本田圭佑はその両翼を従えて、パチューカのトップ下に君臨することになるでしょう。
ライバルはメキシコ人のビクトル・グスマンですが、まだ22歳の新鋭は安定感に乏しいため、現地誌の評価ではイタリアからやってきたニューフェイスの方がリードしていると言われているようです。
一方で、この男のパチューカでの活躍には懸念もあります…
本田圭佑がパチューカで抱える新たな懸念とは…?
パチューカの最前線に君臨するのはチーム得点王のアルゼンチン人フランコ・ハラとブライアン・ロドリゲス。
どちらも生粋のセンターフォワードで、ややモビリティにかけており周囲のサポートを得てこそ輝くタイプのフォワードです。
日本代表でプレーしたときに、巨漢FWのハーフナー・マイクと相性が極端に悪かったように、周囲との連動性に乏しいFW陣とどのような関係を築けるのかが、課題となるでしょう。
恐らく、最も相性が良さそうなのはテクニカルで活動範囲が広いサガロなのでしょうが、このチリ人もパチューカの前線でレギュラー争いに挑むことになります。
FW陣が充実したことにより4-4-2システムのフォーメーション採用も噂されるパチューカですが、その場合には本田圭佑は2トップの一角として起用される見通しです。
それだけパチューカの両サイドのプッチとウレタビスカヤの牙城は高いようですが、中央でのプレーを望むこの男にとって、むしろサイドば磐石なのはポジティブな状況と言えそうです。
しかし、いずれのクラブも標高が高く、空気が薄いといわれるメキシコでの戦いは31歳となる選手にとっては大きな障害となるでしょう…
日本人にとってはあまり馴染みのない、パチューカというクラブ、そしてメキシコリーグ…。
しかし、以外にもメキシコリーグは世界的にはレベルの高いリーグとして認識されています。
それは、クラブワールドカップの存在が大きいでしょう。
2008年から、従来のヨーロッパ王者と南米王者の対決だけではなく、北中米カリブ海王者やアフリカ王者、アジア王者にも門戸が開かれるようになった、クラブワールドカップにおいて、メキシコ勢の活躍は目覚しいモノがあります。
モンテレイ、クラブ・アメリカを筆頭に北中米カリブ海王者はメキシコ勢が独占しているのです。
そして、2016-2017シーズンのCONCACAFカップは見事にパチューカが優勝を果たし、12月にUAEで行われる本大会に7年ぶり2度目の出場を果たします。
このクラブワールドカップでは本田圭佑が移籍を夢見たレアルマドリードも出場が決まっており、組み合わせ次第ではパチューカとの対戦も実現するかもしれません。
本田圭佑のパチューカでの背番号は2に決まり、23日には2017-2018シーズンの前期リーグが開幕します。
ミランでのシーズンを終えて休暇中の本田圭佑の出場の可能性は非常に低いですが、プーマスとの開幕戦に姿を現すのでしょうか…?

そして、日本時間の19日にはパチューカでの初めての会見を行う予定にもなっており、何を言うのかにも大きな注目が集まっています…
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