【新旧エース】本田圭佑と中田英寿の対談

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本日は本田圭佑と中田英寿の対談についてお伝えします。新旧日本代表のエースがお互いのサッカーに対する熱い想いや日本代表に対する想いを語るために対談を行いました。共に日本代表のエースという看板を背負い、そしてクラブレベルではイタリアでプレーという実績も似通う二人の夢の対談の模様をお伝えします。ピッチの上では寡黙な本田圭佑と中田英寿。果たしてこの対談で二人は何を語ったのか?!

本田圭佑はストライカーに近いアタッカー、そして中田英寿は生粋の司令塔と役割は違えど共に日本代表のエース、そして看板選手としてチームを牽引します。そんな二人の新旧エースは初の対談で想いを語りました。本田圭佑から見た中田英寿、中田英寿から見た本田圭佑。この対談ではそれぞれ印象を口にしています。本日は本田圭佑、中田英寿そして日本代表ファン必見の対談になっています。

本田圭佑と中田英寿の経歴

本田圭佑は1996年に大阪府に生まれました。幼い頃からサッカーに励み、中学時代はガンバ大阪のジュニアチームに所属し、元日本代表の家長選手や安田選手とともにプレーしました。幼い頃からエリートと呼ばれた彼らとは違い、本田圭佑はガンバ大阪のジュニアチームでスピード不足から失格の烙印を押され、高校での部活動でプロ入りという回り道を強いられました。しかし、この長身のレフティは進学した石川県の星陵高校で全国高校サッカー選手権や高円宮杯で好成績を残し、名古屋グランパスに入団。目標だったプロ入りを実現させました。一年目からレギュラークラスとして活躍し、二年目には攻撃の絶対軸として名古屋の中心に成長しました。そして、2008年には彼岸の欧州移籍の夢をかなえました。移籍先はオランダの小さなクラブ、VVVフェンロというチームです。一部と二部を言ったり来たりの三年間でしたが、そこではチームのMVPやキャプテンとして躍動し、チームの中心として認知されるようになりました。日本代表においても、2010年の南アフリカワールドカップに出場、2得点1アシストと活躍し、世界のスカウトから注目を浴びる存在になりました。中でもグループリーグのデンマーク戦で決めた長距離のフリーキックは無回転でゴールに突き刺さり、いまだにこのレフティのアタッカーの代名詞ともいえる武器となっています。そしてロシアのCSKAモスクワを経て、幼い頃からの夢だったイタリアでのプレーという夢を実現させます。しかも行き先は欧州屈指の名門ACミラン。そして背番号は元クロアチア代表のボバンや元ポルトガル代表のルイ・コスタらが身に着けた10番が与えられました。そして現在でも日本代表の絶対的な中心となっています。

中田英寿は1997年に山梨県に生まれました。サッカーの古豪である韮崎高校でプレーし、天才的な視野の広さとパスセンスで若い頃から注目を浴びていました。日本代表が始めて出場したワールドカップの1998年フランス大会にも召集され、当時から主力としてプレーしました。ベルマーレ平塚を経て、イタリア・セリエAのペルージャに移籍しました。ペルージャはイタリアでも長い歴史を持つチームですが近年はセリエBが主戦場となっています。その後中田英寿はローマパルマでプレーし、2002年の日韓ワールドカップにも出場しました。その後、中田英寿はフィオレンティーナやボローニャ、そしてイングランド・プレミアリーグのボルトン・ワンダーラーズでプレーしましたが、全盛期のような働きは披露できず、2006年のドイツワールドカップの後に、29歳という若さで現役を引退しました。

中田英寿と本田圭佑の対談

南アフリカワールドカップの前に行われたこの中田英寿との対談は現エースにとっては、豊富な経験を持つ中田英寿から貴重な話を聞ける絶好の対談となりました。対談は本田圭佑がオランダの地で抱える葛藤を中田英寿にぶつける形でスタートしました。海外では日本人はどうしても馬鹿にされてしまう。その中で周囲から認めてもらうためには何をすべきか。現エースと中田英寿が考えていたことは必然か偶然か一致していました。中田英寿がこの対談で放った言葉は「ゴールしかない」というシンプルなものでした。欧州のサッカーは結果至上主義なので、いち早く周囲からの信頼をつかみ、ボールが回ってくるようになるにはゴールが最も手っ取り早い答なのだと言い放ちました。この言葉には本田圭佑にも同意していました。

この対談で中田英寿の口からでた意外な言葉

この対談で意外にも司令塔でミドルサードに常駐することが多い、中田英寿の口からでた言葉は「ゴール」でした。中田英寿の場合は走りながら半身になってボールを受けることを常に意識していたとのことです。特にトリッキーなテクニックやフェイントを持ち合わせていない中田英寿はスピードに緩急をつけたドリブルで、相手をいなしながら相手をスクリーンしながら前進していくような局面打開を意識していたそうです。

特に本田圭佑と同様にコンタクトしても倒れない中田英寿のフィジカルの強さはアジア人でもトップクラスで、欧州でも十分通用するレベルだったと言われています。フリーランニングしながらボールを受け、前方に仕掛けていくことが重要で、特に二列目から前の選手というのは一定の得点力が求められるので、縦への推進力は必要不可欠というのが、中田英寿の持論でした。本田圭佑も中田英寿のそのスタイルや意識に気づいていたようでした。

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中田英寿がこの対談で語る本田圭佑の特徴

そしてこの対談では中田英寿が本田圭佑の特徴について語っていました。中田英寿によるとファイナルサードでボールを受けて仕掛ける時のプレーが非常に印象的で、そしてそこからのシュートへのとシュート力は特筆に価するというのが、中田英寿の本田に対する評価です。一方でそんな中田英寿評に対してこの金髪のレフティは違和感も感じているようでした。山口や名波などのパサーに恵まれた中田英寿は良いタイミングでボールを受けることができたと、この対談で語っています。

この対談では中田英寿から意外な言葉が

この中田英寿の言葉に対して対談で本田圭佑は自らについてこう自省しました。

「全然(ダメ)ですよ、ボクね。止まちゃってね」

本田圭佑はついフリーランニングを怠り、より良い形でボールを受けることが出来ていないと語りました。そして中田英寿からは意外な答が返ってきました。

「それはやっぱり、微妙なサボり方、まず。味方を信じて、ボールを獲ってくれると、獲ったときにはまずここのボランチにボールが入るから、そのときに自分は次にどういう状態でどこにポジションを取れば、半身で受けられるか。前を向けるともう相手のボランチを抜ければもうシュートしかないから、スルーパスか」

味方を信じる―。中田英寿の言葉から出てきたのは意外な言葉でした。ともすれば孤独で周りから距離を置くタイプに見える中田英寿ですが、味方を信頼して次の一手の準備をすることが大事だと、この対談で本田圭佑に諭しました。

対談ではポジションにおける葛藤

この対談で本田圭佑は、自分が所属するCSKAモスクワで与えられる役割に対しての葛藤も吐露しています。自分が望むトップ下というポジションで使われず、サイドやボランチで攻守のバランスを整えるというのが、監督から日本代表のエースに与えられる指示です。しかし、当の本人はボランチやバランサーではなく、トップ下の位置で攻撃の全権に関与してオフェンスに比重を置きたいと考えています。これに対して中田英寿は自分のやりたいようにやって結果が残せるようにならないとダメだと、この対談で語っています。そしてこの問題には中田英寿自身も悩まされたことがあると、対談で語っています。全体の結果が求められる中で、周囲と調和しながらも自分自身の個性を引き出していくことの難しさを感じさせた二人の言葉でした。

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対談では代表への想い

そして本田圭佑と中田英寿の二人の対談は日本代表について、話題を変えました。テーマは日本代表の「姿勢」です。足元のテクニックでは欧州でも十分に通用するレベルだと、言葉を合わせた両者。しかし、その技術について疑問を呈したのが現エースでした。サッカーをプレーするにあたって、タックルにもスクリーンにもコンタクトにも技術が求められるというのが現エースの意見でした。中田英寿はこの意見に深く同意しています。そして日本の場合、「技術」というのは「練習で使える技術」というレベルに収まってしまう悪癖があるというのが、中田英寿の問題提起でした。

スペックはあっても・・・

この対談で中田英寿が語ったのは日本代表に対する手厳しいものでした「練習だけをやらせたら多分日本代表は本当にトップレベルだと思う、世界でも。だけれども、それが試合で使えるかというと、それは別物であり、でも、練習で出来るということは、本番でもできる要素はある」

中田英寿はこの対談で日本代表のあり方について、こう語りました。そして、練習でできたことを本番で使う使い方を知らないというのが、日本代表の悪しき習慣だとも語っています。

「300キロで走れるスペックはもってても、でも今のところ使えるのは200キロまで」

本番を想定した練習

中田英寿はこの対談で日本代表が欠ける練習時の「姿勢」について語っています。練習でも相手を削るくらいの激しさや必死さが日本代表の練習には致命的に足りておらず、それが練習してきたことが本番で発揮されない理由なのではないかというのが、中田英寿の主張でした。そして現エースはこの海外での選手生活を通して、その点を深く感じたことだと首肯しました。

総括~本田圭佑と中田英寿の対談~

本日は本田圭佑と中田英寿の対談についてお伝えしました。多くの共通点を持つ二人の対談というだけあって、非常に意見が似通っていたのが印象的な対談でした。若くして欧州に渡り、時に周囲と距離を置いて孤高の存在になること、世界レベルを目指した戦い方を意識している点など、非常に相似点を感じさせる対談でした。そして日本代表に対する本田圭佑と中田英寿の熱い想いも伝わってくる対談となりました。日本代表は中田英寿が引退時に語っていた本番を意識した練習、そして力の発揮の仕方を今後習得していくのでしょうか?あるいはその行方は中田英寿の教えを理解し、ベテランの領域に達した現エースによって成し遂げられるのかもしれません。特に現在の日本代表はハリルホジッチ監督の下で、不安定な戦いが続くだけにいかに本番を想定して戦えるかが今後の日本代表の躍進の鍵になってくるかもしれません。例えばアジアレベルだと相手は全員守備の偏向作戦を採用してくることが多いので、どう攻略していくか、本番を想定した練習が求められます。中田英寿との対談で問われた「姿勢」を日本代表は再確認しなければなりません。

本日は本田圭佑と中田英寿との対談についてお伝えしました。ちなみに日本代表のエースは過去に高校の先輩である松井秀樹や日本代表の大先輩である中山選手、三浦選手とも対談したことがあるのです。いずれはこれらの対談もお伝えできればと考えています。それから内田篤人や香川真二などの対談もお伝えしたいと思います。現役選手たちの対談の様子や声もお伝えしたいですね。本日は中田英寿との対談についてお伝えしました。次回の対談シリーズにもどうぞご期待ください☆★

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そして、下のリンクには本田圭佑の目の病気に関する詳細が書かれています。一説にはほとんど見えておらず、引退も検討しているといわれています。果たして真実は…

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