本田圭佑、復活へ!

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ミランで失望の日々を送り続けてきた本田圭佑。しかし、2016年、この男には再び大きな注目が集まり始めました。本田圭佑とともに苦しみ続ける斜陽の名門ACミランを復活へと導いたのは…

本田圭佑自身だったのです。果たしてこの悩める男に一体何がおこったのでしょうか?本田圭佑の復活への道のりは?本日は奇跡の日々を振り返ります。

本田圭佑が復活!斜陽のミランを地獄の淵から救済!

2016年がやってきて、人々は新しい年の到来に大きな豊富と夢を持って臨んでいました。

しかし、イタリアの名門ミランだけは新しい年を迎えてもなお、暗い未来しか見えないような状況にたたされていました。そして、それは背番号10を背負う本田圭佑も同じです。エースナンバーを背負いながらもベンチを温め続ける日々に、この男は痺れを切らしていました。

しかし、この男はたった一度のチャンスを逃しませんでした。そしてこのチャンスをモノにすると、圧倒的な運動量を武器にミランの中盤に君臨したのです。

「本田圭佑が復活した」

「背番号10が戻ってきた」

誰もがその活躍に胸を弾ませていました。遠く日本の地から応援を送り続けるサポーター、そして名門の凋落に心を痛めていた多くのミラニスタが背番号10の復活を喜んだのです。

そして、何よりも素晴らしいのが背番号10の復活と共にチームも右肩上がりに調子を上げ、中位に彷徨っていた前半戦から打って変わって、上位陣に肉薄するところまで追いつき始めたのです。

果たして、背番号10とミランには何が起こったのでしょうか?

システムの導入が復活への呼び水に!

ACミランは2015-2016シーズンも低調なシーズンを送っていました。前シーズンに監督を務めていたチームのOBであるフィリッポ・インザーギを解任し、インテルやラツィオなどでプレーした「外様」のシニサ・ミハイロビッチに依頼してまで名門復活を誓った今シーズン。しかし、ミハイロビッチに率いられたチームは笛吹けど踊らず、低調な日々を過ごしていました。

そこで指揮官は一つの大きな決断を下します。これまで4-2-3-1や4-3-3など比較的モダンなフォーメーションを用いていたミハイロビッチが4-4-2システムの導入に踏み切る決意をしたのです。4-4-2はミランの元監督であるアリーゴ・サッキが発明して、世界中から賞賛を受けたシステムです。1990年代は猫も杓子も4-4-2という時代があったのです。この期間は2000年代中盤まで続きました。しかし、中盤の数と構成力が重視され始めたこと、またセンターフォワードの役割が増えて万能性が増したこともあり前線の中央のゾーンには1人で充分という発想が大半を占めるようになり、徐々にこの4-4-2を採用するチームは少なくなっていったのです。

本田圭佑、復活へ! photo 2

そんな中、俄かに復活の気運が見え始めたのはスペインのアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督がこの4-4-2システムで大きな成功を収めたからです。この10年、レアル・マドリーとバルセロナだけで争われてきたスペイン・リーグのタイトル争いに食ってかかったのです。シメオネが導入した4-4-2は低いゾーンにブロックを敷き、三段構造でタイトにプレスをかける守備的サッカーです。

ミランのミハイロビッチ監督はこのアトレティコのサッカーにならい、4-4-2システムを導入しました。ややスピードに欠けるもパワーと高さがある守備陣、組み立て時の構成力に欠けるもののタフネスには一定のクオリティがあるミッドフィールド、そしてプレッシングを苦にしない献身性を持つ前線。ミランのスカッドにはどこかアトレティコと被る部分があり、ミハイロビッチ監督のこの新システムの導入には一定の説得力がありました。

本田圭佑はこの新システムの下、中盤の右サイドでプレーしました。日本代表でも右サイドでプレーする本田圭佑ですが役割は代表でのそれに比べ遥かに守備的でした。しかし、

「守れる攻撃的MF」

として、ボランチのクツカやモントリーボと連携して中盤に強固な守備ブロックを形成しました。そしてその中盤にプロテクトされた最終ラインも安定感を取り戻していきます。ミランの最終ラインはスピードに欠けるため高い位置でラインを保つのは不可能ですが、低い位置に留まって相手FWをタイトにマークするのは得意です。

この守備的なリアクションサッカーがピタリとはまり、チームと本田圭佑は復活を遂げたのです。

強烈な印象を残したミラノダービーとジェノア戦の本田圭佑

復活を遂げた本田圭佑とミラン。その印象を強烈に残したのが、インテルとのミラノダービーです。

背番号10はこのミラノダービーで、先制点となるゴールをアシストしたのです。コーナーキックの流れ弾を右サイドで拾った本田圭佑は左足で強烈かつ鋭いクロス。巨漢DFアレックスが強烈なヘディングで沈め、ミランが先制したのです。その後も2点を加点し、宿敵インテルを完膚なきまでに叩きのめしたのです。

そして背番号10はジェノア戦でも躍動。右サイドでボールを持つと、マークが甘くなった隙をついて、中央のスペースに大きく持ち出し、左脚を強振!GKの前でバウンドしたボールはジェノアのゴールに強烈に突き刺さったのです。

感動的ディフェンスを見せた、首位ナポリとの一戦!

そして本田圭佑が守れる攻撃的MFとしての真骨頂を見せたのが、ナポリとの一戦です。王者ユベントスに追いつかれかけていたナポリは、首位をキープするためにもミランに対して猛攻を見せます。しかし、ミランの右サイドからのオフェンスを本田圭佑が悉く寸断。ナポリは攻め手を失い、この一戦に引き分けてしまったのです。

そして結局ユベントスにも追いつかれたナポリは、この引き分けがよっぽど痛手だったのか、この試合以降一気にペースダウン。最後にはユベントスにも大差をつけられて2位に甘んじています。

一方の本田圭佑は、これまで散々パフォーマンスを叩かれていたイタリアメディアから、

「サムライが兵隊となり、水を運んだ」

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と攻守にわたるつなぎ役を務めたことを絶賛。こうして本田圭佑は完全復活を遂げたのです。11 131

本田圭佑完全復活!ミランに不可欠なキーパーソンに!

復活を遂げた本田圭佑を中心に次々と勝ち点を稼ぎ出していったミラン。ミランにもこれまでに漂っていた停滞感はなく、復活への確かな手応えを掴んでいました。選手たちだけではなく、メディアやサポーターもミランの復活に同調していました。

しかし、1人だけミランが本当に復活したとは思っていない男がいたのです。

ミラン復活に懐疑的な男の不穏な動き、そして…

チームの復活に懐疑的だったのが、ミランの会長でもあるシルビオ・ベルルスコーニ。この男はミランが全盛期を極めた攻撃的なポゼッションサッカーで頂点を極めてこそが、本当の復活であると捉えており、守備的なサッカーで勝利を重ねても、それが本当の名門復活であるとは考えていませんでした。

そしてこの男はミハイロビッチを独断専行で解任したのです。

この行為にミランの選手たちは大きな不満を示しました。戦術がはまり、確かな復活への手応えをつかんでいた選手にとってこれから反撃を仕掛けようと思っていた矢先の解任だったからです。

そして新しくチームの監督に就任したのがOBのクリスティアン・ブロッキ。全盛期のミランでバックアッパーを務めあげた守備的MFです。ベルルスコーニは全盛期の選手を監督に据え、ミランのアイデンティティーともいえる攻撃サッカーで真の復活を図ろうとしたのです。

急激な方向転換に対応できず、復活は遠ざかる…

しかし、選手たちは守備的なリアクションサッカーから、攻撃的なポゼッションサッカーへの急激な方針転換に適応することができず、ミランの復活は逆に遠ざかってしまいます。

選手たちはボールを持っても何をすれば良いかわからず、ピッチの上を右往左往するだけとなってしまいました。

そんな中でも本田圭佑は復活を期し、自慢のスタミナを生かして攻守に躍動。決定的な働きこそ見せることはできませんでしたが、ポゼッションサッカーには日本代表で経験しているだけあり、一定の成果を残し、再び復活を示したのです。

結局このシーズン、ミランはまさかの7位という復活とは言い難い結果で終えています。ベルルスコーニの独断専行は明らかにチームに悪影響を与え、名門の復活は遠ざかった感があります。

総括~本田圭佑、復活へ~

本日はもう後がない状態から奇跡の復活を果たした本田圭佑についてお伝えしました。本田圭佑自身は波に乗り切れなかったミランで得点こそ1得点に終わったもののアシストを連発して牽引しました。一方で、ミランはチームの主軸のモントリーボやデ・シリオまで調子を落とし、さらにはエースで脆弱な攻撃陣で奮闘したバッカまでもが最後には調子を落としていきました。この名門の復活は未だに遠いと言わざるを得ず、そして本田圭佑も本領を発揮するにはもう少しの時間とスケジュール的な余裕が必要のようです。最近は移籍の噂ばかりが先行していますが、シーズン終盤に見せた復活劇はミラン首脳陣の心を入れ替えさせるに値するものでした。後は、本田圭佑自身がミランに残留する道を選ぶか、です。果たしてこの名門の真の復活は達成されるのでしょうか?そして来シーズンの本田圭佑の動向とパフォーマンスはどうなるのでしょうか?本日は本田圭佑の復活劇についてお伝えしました。

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そして下のリンクには本田圭佑の目に関する詳細が書かれています。本田圭佑の目は既に見えていないという噂もあり、選手としては致命的なレベルに達しているとも言われています。最近は弱音も仄めかしました。果たして、この男の目の状態は…

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