清武弘嗣のセビージャからの移籍はもはや間違いないと思っていましたが、まさかJリーグ復帰までが噂されるとは思いもしませんでした…
なぜなら、清武弘嗣はヨーロッパでの活躍を望んでいると思われていたからです…
しかし、2017年の移籍市場が閉まろうかというこの土壇場のタイミングで
信じられないニュースが飛び込んできました。
清武弘嗣がセビージャ移籍を選択し、Jリーグ復帰を画策しているというのです。
セビージャでは安定した出場機会を得ることができず、長らくベンチ生活が続いていましたが…
いよいよ清武弘嗣のJリーグ復帰が現実のものとなりそうです。
仮に清武弘嗣が復帰するとなった場合、移籍先はどこになるのでしょうか?
この記事を読めば、清武弘嗣の移籍先がどこになりそうか、知ることができるでしょう。
ただし、Jリーグのチームにとって、清武弘嗣獲得に向けて、障害がないわけではありません…
清武弘嗣はいかにしてセビージャでベンチに追いやられたか?
2016年7月、ドイツのハノーファーからスペインのセビージャに移籍した清武弘嗣。
セビージャはヨーロッパリーグで3連覇という偉業を果たしており、今最も勢いに乗っている中堅チームです。
選手を育成しては売却し、また有能な若手を連れてくるという戦略がはまり、近年のヨーロッパでも力をメキメキと伸ばしているセビージャへの加入は、日本のファンにとっては大きな喜びでした。
ブンデスリーガで降格圏に沈むチームからの明らかなステップアップ。
清武弘嗣のセビージャ移籍には、進歩への手応えがありました。
リーガエスパニョーラの開幕戦でもゴールを決め、セビージャにとって貴重な戦力になったかと思われた清武弘嗣ですが、2016年の夏の移籍市場が閉まる直前に、セビージャでの立場を大きく揺るがせるオペレーションが実現してしまいました。
セビージャがマンチェスターシティから元フランス代表サミル・ナスリを獲得したのです。
ナスリの予想外の活躍に人々が驚いた理由!
元フランス代表のナスリは、マンチェスターシティで居場所を失い、移籍市場が終了する直前にセビージャへと移籍しました。
持ち味は局面を前に推し進めるドリブルで、アルジェリア系フランス人らしく非常に柔らかなタッチでボールをコントロールすることができます。
セビージャのホルヘ・サンパオリ監督は移籍市場でパサータイプを中心に選手を集めてきましたが、ナスリは数少ないドリブラーということで獲得を熱望したと言われています。
ただ、多くの人にとってセビージャのナスリ獲得はリスキーな賭けに見えたと思います。
フランスのマルセイユから、イングランドのアーセナル、マンチェスターシティでプレーしたナスリは完全なるエリートタイプの選手。
性格にもやや難ありで、プレーにもムラがあり、中堅クラブのセビージャに移籍して活躍できるイメージが浮かばなかったのです。
しかし、大方の予想を裏切りナスリはセビージャで大活躍。
スペイン人FWパブロ・サラビア、イタリア代表MFフランコ・バスケス、アルゼンチン人FWルシアーノ・ビエットと共にセビージャの攻撃ユニットを完成させました。
セビージャの基本フォーメーションは3-3-3-1という非常に珍しいシステムが採用されており、攻撃的MFは基本的には3枚が同時起用されます。
攻撃的MFが同時に3人も起用される珍しいフォーメーションであれば、必然的に清武弘嗣の出番も増えるかと思われましたが、あきらかに清武弘嗣の序列の低さが伺えるのは、この状況でもほとんどの試合で起用されないからでず。
セビージャの攻撃的MFのの序列は不動のナスリ、サラビアに加えて、バスケスがレギュラー格。またウイングタイプのスペイン代表ビトーロもウイングバックと兼任ながら、この攻撃的MFのポジションで使われる機会が増えています。それに次ぐのがアルゼンチン人のアンヘル・コレア。元ブラジル代表のガンソは清武弘嗣と同程度の序列となっています。

つまり、清武弘嗣のセビージャでの攻撃的MFのとしての序列は5番手から6番手ということになります。
噂によれば言葉の問題も重なり、チームメイトとコミュニケーションが取れていないとも言われており、その点がセビージャでの序列が上がらない大きな要因だとも言われています。
奇才サンパオリ監督の戦術は非常に独特で、言語の問題を乗り越えなければ吸収することは難しいとも言われています。
現にナスリが戦列を離れた1月上旬から中旬にかけても、清武弘嗣にほとんど出場機会がなく、ビトーろやコレアが重宝されました。
とはいえ、シーズンは長く、出場すれば常に及第点以上のプレーを見せていた清武弘嗣にもいずれ、チャンスは回ってくるだろうと思われていました…
しかし、その目論見は甘かったと言わざるを得ません…
セビージャ・清武弘嗣の移籍先5つの候補地!
1月28日、セビージャはアルゼンチンのロサリオ・セントラルからワルテル・モントーヤの獲得を発表。2列目で機能する同胞の獲得をサンパオリ監督が望み、見事実現させています。
リーガエスパニョーラにはEU外の選手を3人まで登録することができ、その枠は清武弘嗣、ガンソ、アルゼンチン人DFガブリエル・メルカドで埋まっています。
3バックの左に位置し、素晴らしいパフォーマンスを見せているメルカドは不動で、清武弘嗣かガンソがモントーヤの獲得によってはじき出される形になり、結果としては清武弘嗣がセビージャからの移籍という選択を選ぶようです。
それでは、セビージャ・清武弘嗣が移籍をする場合、どのチームになるのでしょうか?
その移籍先の候補地は5つあると言われています…
セビージャ・清武弘嗣の移籍先候補地①マインツ
ブンデスリーガでの豊かな実績を持つ清武弘嗣はドイツの中堅・下位チームにとって喉から手が出るほど欲しい人材。
特にマインツは2017年の冬にエースのユネス・マリがヴォルフスブルクに移籍。
FWの後ろで決定的な働きをする攻撃的MFが空位となっています。マリほどの得点力は清武弘嗣にはありませんが、逆に周囲の個性を引き出す協調性を持っており、日本代表の同僚である武藤嘉紀とのユニットが実現すれば、日本人としては期待せずにはいられません。
マインツは岡崎慎司も在籍したことがあり、日本人が活躍しやすい土壌があります。
マインツが清武弘嗣移籍に向けて二の足を踏んでいるのは、移籍金が10億円近くに上ると考えられているからです。
マインツには10億に上る移籍金を支払う資金的な余裕がないと言われています。マリの移籍金15億円を得たものの、その資金を他のポジションの補強にあてたいと考えており、清武弘嗣だけに10億円の移籍金を支払う余裕はないでしょう。
そして、欧州にはもう一つ清武弘嗣を獲得したいと考えているクラブがあると言われています。
セビージャ・清武弘嗣の移籍先候補地②デポルティボ
スペインのデポルティボも清武弘嗣の獲得を狙っているチームのひとつ。
現在、デポルティボはリーガエスパニョーラで16位に沈み込んでおり、課題は明らかに攻撃陣。
2016年夏にアーセナルに移籍したルーカス・ペレスの穴が埋まらない状況で、得点力不足に苦しんでいます。
清武弘嗣を獲得することで中盤の構成力を上げ、得点力を上昇させたいというのが、デポルティボ首脳陣の考えだと言われています。
ただし、デポルティボはさほど清武弘嗣の獲得に熱心ではなく、30日現在では既に手を引いているとも噂されています。
欧州でのプレー意欲が強いと思われていた清武弘嗣ですが、ここにきて、驚きの情報が飛び込んできました。
それは清武弘嗣が個人的な事情でJリーグへの復帰を希望していると言われているのです…
セビージャ・清武弘嗣の移籍先候補地③ヴィッセル神戸
既にドイツ代表ルーカス・ポドルスキの移籍が現実のものとなりそうなヴィッセルは清武弘嗣という国内の大物を獲得し、さらに今冬のJリーグの移籍市場での存在感を増そうとしています。
清武弘嗣-ポドルスキのホットラインが完成すれば、ヴィッセルの攻撃陣はさらに破壊力を増すでしょう。

ワイドなゾーンでも機能するシューターのポドルスキと、モビリティとチャンスメイク能力を持ち合わせる清武弘嗣はかなり相性が良さそうです。
セビージャ・清武弘嗣の移籍先候補地④セレッソ大阪
清武弘嗣の獲得に向けては、2010年から2012年までの2年間、彼が在籍しセレッソも触手を伸ばしています。
2シーズンに渡ったJ2での生活に別れを告げ、ついにJ1の舞台へと帰ってくるセレッソが、この記念スべきシーズンの目玉として清武弘嗣の獲得をもくろんでいるとも言われています。
ただし、セレッソは楽天という強力なバックがスポンサーについているヴィッセルに比べると、資金力でやや劣るので、セビージャから元アイドルを復帰させるのには難しいと言われています。
噂されているのは、ひとまず半年をレンタルで借り受け、夏に完全移籍させるという策。
この方法であれば、夏まで清武弘嗣を維持しつつ、まとまった資金が集まれば完全移籍させることができます。
そして、清武弘嗣の移籍をもくろんでいる最後のJリーグクラブが、こちらです…
セビージャ・清武弘嗣の移籍先候補地⑤サガン鳥栖
イタリアの知将・フィッカデンティ率いるサガン鳥栖。
今冬にはイタリア代表の守護神ブッフォンの獲得にも乗り出しており、南米、特にブラジル人選手の活躍が目覚ましいJリーグでは珍しく、欧州からの洗練された選手を好む傾向にあるのが、サガン鳥栖で、フィッカデンティの好みがよく表れています。
清武弘嗣の獲得についてもヨーロッパナイズされた選手をフィッカデンティが欲しており、正式なオファーに繋がったとも言われています。
現時点ではセレッソよりも良いポジションに立っているとも言われており、清武弘嗣にとっては故郷・大分に近いのも魅力の一つでしょう。
既にセビージャの移籍を取り仕切るモンチSDはJリーグの3チームと移籍に向けた交渉に入っていると言われており、30日時点で清武弘嗣が移籍する可能性が最も高いのは、Jリーグの3チームでしょう。
とりわけヴィッセル移籍の可能性が高いのではないかと、筆者は予想しています。
それにしてもなぜ、清武弘嗣は日本への復帰を希望したのでしょうか?
その理由は2つあるとも言われています。
清武弘嗣が日本復帰を希望する理由①代表での地位固め
2016年、日本代表ではついに大きな地殻変動が起こりました。
それは本田圭佑と香川真司の両雄が落日し、清武弘嗣の価値が急激に向上したのです。
プレーにムラがなく、シンプルながらも効果的で、中央でも再度でもプレーできるその汎用性の高さにハリルホジッチ監督が目をつけレギュラーへと抜擢しました。
仮にこのままセビージャでベンチを温める生活が続くのであれば、再び日本代表でもベンチ要員になってしまう恐れがあり、清武弘嗣は代表での地位を固めるためにも、日本でのプレーを選択したと言われています。
そして、2つめの理由はもっと個人的な理由だと言われています…
清武弘嗣が日本復帰を希望する理由②教育問題
26歳という若さながら、既に6歳になる子供を持つ清武弘嗣。
これまでドイツとスペインで教育を受けさせてきましたが、清武夫婦は日本で教育を受けることを望んでいると噂されています。
出場機会を失ったこともあり、子供を日本で育てるチャンスだと考えたのかもしれません。
武藤嘉紀との共演が楽しみなマインツ、古豪で伝統があり復活に貢献する価値があるデポルティボ、そしてJリーグに復帰となればそのプレーを生で見る機会が増えることもあり、どう転がっても楽しみなセビージャ・清武弘嗣の移籍。
果たして、日本代表の司令塔は2017年の冬、どのような選択をするのでしょうか?
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