サッカーワールドカップは1ヶ月に及ぶ戦いに幕を閉じました。
私たちの日本代表は、ベスト16という成績を残し、ワールドカップ開幕前の低評価を良い意味で裏切りました。
印象的だったのは、グループリーグ最終戦ポーランドとの試合です。
0-1でリードされていた日本代表は、そのままのスコアで試合を終わらせる決断を下しました。
同時間帯にコロンビアとの試合で負けていたセネガルとは、勝ち点も得失点も完全に並びましたが、このワールドカップから初めて導入されたフェアープレーポイントで上回っていたからです。
つんざくようなブーイングを浴びながらも、この賭けに勝った日本代表は2大会ぶりのベスト16を決めました。
そして、その日本代表と同じように、このワールドカップで大きな賭けに勝った男がピッチの外にいました。
それが…
竹内涼真です。
竹内涼真はこのサッカーワールドカップで大きく株を上げたタレントです。
もともと女性ファンが多かった竹内涼真ですが、このサッカーワールドカップでは男性ファンまで獲得することに成功しました。
どうやって竹内涼真はサッカーワールドカップ解説で大きく株を上げたのでしょうか?
はじめは“劣勢”だと誰もが思った、でも蓋を開けてみると…
フランスの20年ぶり2度目の優勝で幕を閉じたサッカーワールドカップ。
日本では当初国民からの期待が低かったのですが、初戦のコロンビア戦に勝利すると一気に国民からの興味関心が高まりました。
テレビ局も全試合を地上波放送するという気合の入りぶりで、サッカーファンを喜ばせました。
サッカーワールドカップ特番のキャスティングも非常に豪華でした。
どの局もサッカー好きの芸能人を惜しげもなく“投下”して視聴率の獲得に躍起になっていました。
そしてその芸能人たちも少しでも顔を売ろうと、印象的な仕事をしようと必死に取り組んでいたようです。
しかし、結果から言うと、ほとんどの芸能人が株を上げることはできませんでした。
番組中の失言やプライベートでの問題が足を引っ張り、常に視聴者からは白い目で見られていたのです。
そんな中、1人だけこのサッカーワールドカップで株を上げた男がいました…
それが竹内涼真だったのです。
彼らが竹内涼真のライバルと言われた者たちです!
TBSのサッカーワールドカップ特番のレギュラーとして起用された竹内涼真。
元々ヴェルディ川崎のユースチームに所属しており、真剣にプロを目指していたほどの実力者です。
そのサッカーの知識の豊富さと爽やかさを買われ、TBSのサッカーワールドカップ特番のパーソナリティという大役を仰せつかったのです。
しかし、女性はともかく多くの男性ファンがこの竹内涼真の起用には首を傾げていました。
なぜなら、竹内涼真との比較で他局は明らかに豪華な芸能人を起用していたからです…
サッカーワールドカップ特番メインキャスター①日本テレビの場合
日本テレビのサッカー中継といえば、手越祐也がすっかりおなじみとなっています。
毎年恒例のクラブワールドカップの中継にも手越祐也は登場しますし、本人も大のサッカー好きで知られています。
副音声では解説もこなし、サッカー番組の盛り上がりに貢献しています。
サッカーワールドカップ特番メインキャスター②フジテレビの場合
フジテレビは質でも量でも圧倒すべく、大量のタレントをワールドカップ特番に起用しました。
JOY、ラモス瑠偉だけでなくピエール・リトバルスキーというレジェンドまで投下する大盤振る舞いです。
しかし、最も注目を集めたのは小柳ルミ子です。
小柳ルミ子も手越祐也と同じく副音声で解説も行い、サッカー好きタレントとしてすっかり定着しました。
サッカーワールドカップ特番メインキャスター③テレビ朝日の場合
テレビ朝日も日本テレビと同じくジャニーズ系のタレントを起用しました。
それが関ジャニ∞の村上信五です。
村上信五はナイティナインの矢部浩之や、川平慈英と共に、主に日本代表の情報が中心だったテレビ朝日のワールドカップ中継を支えました。
- 手越祐也
小柳ルミ子
村上信五
彼らと比べた時に、TBSが選んだ竹内涼真はどうしても知名度にかけます。
実際には彼ほどサッカープレーヤーとしての実績がある芸能人はほとんどいないにも関わらず、です…
しかし、サッカーワールドカップが終わった今、竹内涼真と彼らとの間には大きな差が出来ています。

竹内涼真はサッカーに対する深い造詣を見せつつ、番組では空気の読める優等生として大きく株を上げることに成功したのです…
いかにして、竹内涼真はサッカーワールドカップ解説で株を上げたのか?
竹内涼真は少年時代からサッカーに取り組んでいました。
ヴェルディ川崎のユースチームに所属しており、本気でプロサッカー選手を目指していたほどの能力を持っていたんだとか。
185cmの長身ということもあり、センターバックを任されていたそうです。
彼は立正大学に在学していましたが、大学進学もサッカー推薦でパスしたと言われているので、相当スキルが高いことが想像できます。
ヴェルディ川崎のユースチーム時代には小林祐希、中島翔哉という現日本代表メンバーとも共にプレーしていました。
年齢でいうと小林祐希は竹内涼真の1つ上で、中島翔哉は1つ下。
つまり、竹内涼真はヴェルディユース時代に世代を代表する選手に囲まれてプレーしていたことになります。
これだけ恵まれた環境で取り組んできたからこそ、サッカーに対する経験や知識は深く、OBの選手たちよりもよっぽど深い洞察力があると感じさせました。
竹内涼真をただのサッカー好き芸能人とはわけが違う、と感じさせたのはワールドカップのセネガル戦の試合後の西野朗監督に対する会見でした…
なぜ、人々は竹内涼真の際どい質問に感嘆したのか?
サッカーワールドカップということもあり、世界中からの報道機関が結集した試合後の会見。
その中で竹内涼真はTBSのチームとして会見場に姿を現しました。
そして、
『TBSの竹内涼真です』
と声を上げると、淡々と西野監督に質問を始めたのです。
『(選手交代の)3枚のカードを切りましたが、ピッチに送り出すとき、どのようなメッセージで送り出したんでしょうか』
と、質問しました。
誰にでも思いつくような質問にも聞こえますが、日本代表やJFAの内部の問題を深くえぐる際どい質問でした。
この日、西野監督の采配によって途中出場した本田圭佑、岡崎慎司、宇佐美貴史は“いわくつき”のメンバーだったからです…
竹内涼真の質問で男性ファンすらもスッキリした理由!
サッカーワールドカップ開幕直前の4月にヴァヒド・ハリルホジッチ監督を解任していた日本代表。
その理由が、一部メンバーによるハリルホジッチへの造反だったと言われています。
その中心にいたのが、本田圭佑や岡崎慎司らサッカーワールドカップメンバー入りの当落線上にいた人間だったと言われていたのです…
結果的に選手側は、ハリルホジッチとの政争に勝利し、本田圭佑や岡崎慎司はなんとかサッカーワールドカップのメンバーに滑り込みました。
この一連の騒動により、ロシアワールドカップのメンバーは
“忖度ジャパン”
とまで揶揄されていたのです…
そして、宇佐美貴史は西野監督がガンバ大阪時代に指導した教え子でした。
サッカーワールドカップ直前の所属クラブでのプレーは悪くありませんでしたが、中島翔哉や堂安律などサッカーファンからの支持が大きかったメンバーを脱落させての23人のメンバー入りには大きな物議を醸したのです。
話をセネガル戦に戻すと、本田圭佑の同点ゴールによって、なんとかメンバー選考や采配を批判されずに済んだ西野監督。
それでも本田圭佑は、得点以外の場面でチームにピンチを招く凡ミスがいくつか見られたし、宇佐美貴史に関してはそもそもなぜ召集したのか、その理由を見つけることができないほど酷いパフォーマンスに終始しました。
プレーヤー経験のある竹内涼真にとっては、その真意を聞きたいという想いがあったはずです。
ましてやディフェンダーという、攻撃陣のミス一つで危険に晒されるポジション出身の竹内涼真なら、そのくらいのことは容易に考えるはずです。
本当に忖度はあったのか?
例えコンディションが悪くとも、自分の教え子をピッチに立たせたいという情に駆られたのか?
多くのファンがそう思っていた時、竹内涼真が西野監督の、そしてJFAの胸元をざっくりと抉る核心に迫る質問を行なったのです。
この質問で竹内涼真がサッカーワールドカップでメインキャスターを務めることに面白く思っていなかったサッカーファン、そして竹内涼真に対してなんの関心も持っていなかった人たちのハートすらもガッチリと掴んだのです。
『この男はただのサッカー好き芸能人じゃないぞ』
しかもサッカーワールドカップ番組の中継では、時に加藤浩次の引き立て役をやったり、サポートを行ったりと黒子に徹することも厭わなかったのです。
だからでしょうか、竹内涼真からは手越祐也のようないやらしさも小柳ルミ子のようなくどさも感じさせることがなかったのです。

サッカーに対する造詣の深さと空気を読んだ振る舞いに、多くの人々の心を掴んだ竹内涼真。
そして、竹内涼真と他局のメインキャスターの間には、くっきりと明暗が分かれました…
サッカーワールドカップ解説で株急上昇の竹内涼真比較①手越祐也の場合
前述の通り、日本テレビのサッカーワールドカップ中継のメインキャスターを務めた手越祐也。
海外サッカーをこよなく愛し、休日には自らもフットサルをプレーしているという手越祐也。
愛嬌と感情がのったコメントはまさしく彼らしいものでしたが、手越祐也の場合はピッチ外での行いが評価を下げた最大の要因でした。
あの文春砲が手越祐也に直撃したのです…
6月21日号の週刊文春によると、手越さんには未成年女性との飲酒の場に同席し、しかもコールなどで彼女たちにアルコールを煽っていたと言われています。
この報道により、手越さんは一般の方から大バッシングに遭い、一時は日本テレビのサッカーワールドカップキャスターを直前降板するのではないか、と言われていたのです。
さらに手越さんをメインキャスターとして起用した日本テレビにとってピンチとなったのは、日本テレビアナウンサーのラルフ鈴木アナウンサーもその飲み会の席に同席していたと言われています。
2018年の最大のイベントといっても過言ではないワールドカップで、起用したタレントだけでなく自社の社員も公序良俗に反する行為を行ってしまったことは日本テレビにとっては痛恨の極みとなりました…
サッカーワールドカップ解説で株急上昇の竹内涼真比較②小柳ルミ子の場合
小柳ルミ子といえば、暇さえあればサッカーの試合を観戦し、しかもその試合の感想をノートに記すほどのサッカー狂として知られています。
とりわけアルゼンチン代表でバルセロナのリオネル・メッシの大ファンとして知られています。
もちろん視聴者の多くも世界最高のサッカー選手と言われるメッシが見たいと思うのは当たり前です。
しかし、小柳ルミ子の場合はメッシに対する贔屓があまりにも露骨だったのが、視聴者をイラ立たせました。
度々テレビ中継などでは副音声で解説も務めることがある小柳ルミ子ですが、ただの感情論と自身の趣味嗜好を語るばかりで、コアなファンのハートを全く掴めずにいるのです。
一時はサッカー好き芸能人として一気に著名になりサッカーファンからも愛されていましたが、今ではスッカリ愛想を尽かされてしまいました。
サッカーワールドカップ解説で株急上昇の竹内涼真比較③村上信五さんの場合
村上信五さんの場合は最初から
『サッカーを知らない人と同じ目線で、ワールドカップを楽しみたいと思います』
というスタンスでした。
番組中も話すのは、ほとんど矢部浩之さんと川平慈英さんだけで、なんとかその2人が間を持たせていました。
いろいろな解説の方や芸能人がゲストとして出演しましたが、こんなにもサッカーワールドカップに興味がないんだな、と思わせたのは村上信五さんだけです。
もちろん、村上信五さんのようか控えめなキャスターも一面的には○で、あまり前に出すぎると小柳ルミ子のように叩かれてしまいます。
とはいえ、
“出ないところは出ない”
が完璧に徹底されていた竹内涼真に比べると、弁でも振る舞いでも及ばないという印象でした。
サッカーワールドカップ解説で株急上昇の竹内涼真比較④佐藤美希の場合
NHKのサッカーワールドカップ中継で度々メインキャスターを務めたのが、佐藤美希さんでした。
佐藤美希さんは2015年にJリーグ女子マネージャーに就任し、サッカー関係の番組やイベントで露出が増え始めました。
その活躍が認められてNHKのメインキャスターに選ばれたわけですが、サッカーに対する知識不足とキャスターとしての経験不足を露呈してしまいました…
ゲスト解説として出演していた元日本代表の森岡隆三さんの名前を間違えたり…
ゲスト解説の方が困惑するような的外れな質問をしてしまったり…
と、スタジオを凍りつかせていました。
結果的にサッカーワールドカップが進行していくと、徐々にNHKのアナウンサーが佐藤美希さんの役割を務めることが増えて、影が薄くなってしまいました。
ちょっと彼女には荷が重い仕事だったのかもしれません…
ご覧頂いたように竹内涼真は、各局が並々ならぬ気合いで人気タレントを投入する群雄割拠の中、素晴らしい働きでTBSに貢献しました。
演技やバラエティだけでなく、生放送やスポーツの企画にもしっかりと対応できることを証明したのです。
サッカー中継には
“なんであのタレントがテレビで話しているんだ?”
と、サッカーファンからやっかみを受けるのが当たり前ですが、竹内涼真の場合はこのサッカーワールドカップでの解説で多くの味方をつけたように思います。
例えばTBSなら『スーパーサッカー』、テレビ朝日なら『やべっちFC』、『とんねるずのスポーツ王は俺だ!』、テレビ東京なら『フットブレイン』などの大きな仕事のオファーが舞い込んでくるかもしれません…
今回は竹内涼真のサッカーワールドカップでの解説と活躍についてお伝えしました。
そして、下のリンクでは竹内涼真がサッカーを辞めてしまった理由についてお伝えしています。

一時期はプロも目指していた竹内涼真ですが、なぜ挫折してしまったのでしょうか…?
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