『羽生結弦』の『病気』が炎上した理由!

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平昌オリンピックで金メダルを獲得し、66年ぶりとなるオリンピック連覇を果たした羽生結弦。

羽生結弦が病気を患っていたことは、ファンの間では良く知られています。

羽生結弦は、幼少時代から喘息を患っており、今もなお病気と闘っているのです。

しかし、羽生結弦が病気を公表したことをきっかけに…

とんでもない炎上事件が起こってしまったことは、あまり触れられることがありません。

なぜなら、この炎上事件は羽生結弦にとって苦い思い出だからです…

今回は羽生結弦の病気をきっかけとした炎上事件顛末をお伝えしましょう…

病気が羽生結弦の人生を変えた理由…!

平昌オリンピックで金メダルを獲得し、66年ぶりのオリンピック連覇を成し遂げた羽生結弦。

右足の怪我を抱え、痛みをこらえながらの戴冠は人々の心を強く打ち、今回のオリンピックにおける最高のハイライトとして記憶されています。

そして、羽生結弦が抱えていたのは怪我だけではありません…

彼は幼少の頃から患っている喘息とも付き合いながら、2大会連続のオリンピック制覇という快挙を成し遂げたのです…

喘息に苦しんだ羽生結弦の半生!

羽生結弦フィギュアスケートを始めたのは2歳の頃です。

4歳年上のお姉さんがフィギュアスケートを習っていたことに影響を受けて、彼自身もスケートを始めました。

フィギュアスケートを始めた理由はお姉さんの影響だけではありません。

喘息を患っていた羽生結弦にとって、この病気を克服するのにフィギュアスケートは非常に都合が良かったのです。

なぜなら野球やサッカーのような屋外スポーツと異なり、埃を気にする必要がなかったので、喘息に影響を与えることなく取り組むことができたからです。

余談ですが、羽生結弦のお父様は大の野球好きで息子に野球を勧めた時期があったと言います。

ですが、この父親からの勧めは羽生結弦自身がフィギュアスケートを続けることを選択したことで実現しませんでした。

はじめは病気を理由に始めたフィギュアスケートですが、いつの間には羽生結弦の生活にはなくてはならないものとなっていたのです。

そして、羽生結弦は喘息が発症してから20年以上が経った今もこの病気と付き合いながら競技生活を送っています…

羽生結弦自身が喘息という病気を抱えていることをカミングアウトしたのは、2017年の8月に日本テレビで放送された『24時間テレビ』です。

恐らく、羽生結弦が24時間テレビに出演すると決めた時、自身の病気を巡ってこんな出来事が起こることは到底想像できなかったでしょう…

羽生結弦は24時間テレビで何を語ったのか?

24時間テレビは障害や病気を抱える人たちにスポットを当てたチャリティー番組で日本テレビの毎年の恒例番組として高い注目を集めています。

羽生結弦はこの24時間テレビに出演し、2歳の時から喘息を患っていることをカミングアウトしました。

喘息による発作が発症してしまうと、通常の状態の半分も息をすることができず、酸素を取り込むことができないといいます。

成長の過程で喘息の症状は徐々に改善されたといいますが、大事な大会の前に発作が始まってしまうと、十分に練習に取り組むことができないまま、本番に臨まなければならないこともあったんだとか。

常に吸入器を常備し、マスクをつけて予防に取り組んでいるそうです。

しかし、羽生結弦は自身の病気を巡る状況に対して、

『僕ら喘息持ちの選手からしたらそれが普通なので、「自分が喘息持ちだからこんなにもしんどい」とかそういう思いはほとんどなかった』

と話しています。

この羽生結弦のコメントは病気に苦しむ人たちに限らず多くの人々の心に響いたことでしょう。

感心を通り越して驚嘆させられのは、羽生結弦が病気を抱えた状態で数々のタイトルを手にし続けてきたことです。

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中には練習量が十分でない状態で臨まなければならなかった大会もあったといいますが、病気を抱えるような素振りは全く感じさせませんでした。

恐らく、多くの人々が羽生結弦の『24時間テレビ』でのコメントに没頭しており、聴き落としてしまったかもしれませんが、ここでナレーションで気になるコメントがあったのです…

24時間テレビで流れた、視聴者を激怒させた言葉…

羽生結弦が病気について話している時に流れたナレーションがこちらです。

『しかし羽生は喘息を言い訳にはしない』

このナレーションは、一瞬だったこともあり多くの視聴者からはスルーされました。

そもそも、そんなフレーズが発されたことすらも気がつかなかった人が多かったのではないでしょうか?

羽生結弦が病気を抱えていることを、競技を続けていく上で『言い訳』にしないというこの言葉には大きな問題があるのは明らかです。

病気を理由に学校や練習を休むことは理由として筋が通っています。

しかし、この24時間テレビで発せられた言葉をそのまま受け取ると、病気を患う多くの子供達は、自分が

『言い訳をしていると思われている』

と受け取るのは想像に難くありません。

そう、24時間テレビのナレーションは、病気の子供達に発症しても練習を休まないように無理を強いることを助長する恐れがあるものでした。

しかし、このコメントを巡る騒動は思わぬ形で各方面に飛び火。

とんでもない大騒動となってしまったのです…

『24時間テレビ』の公式ツイッターが大炎上した理由…

恐らく、このコメントがナレーションだけで発信されていたのなら、騒動はここまで大きくならなかったはずです。

しかし、24時間テレビでは放送と同時にツイッターで番組の進行状況や所感を発信し続けていました。

そして、このツイッター大炎上する原因となったのです…

『24時間テレビ』の公式ツイッターは羽生結弦の病気について何を語ったのか?

2017年の24時間テレビが放送されたのは、8月26日、27日の2日間です。

羽生結弦が出演し、自身の病気や境遇について語ったのは1日目の26日のことでした。

この時の放送で先の問題のナレーションがあったのですが、あろうことか24時間テレビの公式ツイッターは問題の言葉をそのままツイッターで発信するという暴挙に出てしまいました…

こちらがその24時間テレビ公式ツイッターです。

この後は2歳の時に小児ぜんそくと診断された羽生結弦選手が、病気を言い訳にせず世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白。さらに、郷ひろみと氷上コラボ!全国の病気を抱える子供たちにエールを送る。
是非お見逃しなく! #24時間テレビ40

— 24時間テレビ40 (@24hourTV) 2017年8月26日

公式ツイッターをご覧の通り、違うことなく『病気を言い訳にせず』と書かれています。

今にして思えば、このツイートが後に大炎上する火の元となったのです…

24時間テレビの公式ツイッターに人々がブチ切れた理由!

羽生結弦の病気についてのツイートは文字通り、爆発的いでリツイート・リプライされ拡散されました。

それもそのはずで、この年の24時間テレビの視聴率は18.6%で非常に注目度が高かったからです。

必然的にツイッターの注目度も高く、ツイートの内容の問題点を人々が強く批判しました。

特にある医療関係従事者のリプライは爆発的な反響を呼び3万2千件のリツイートを集めたのです…

そのツイートがこちらです。

「病気を言い訳にせずに」という一文を見て、喘息その他で本当に運動のできない子どもたちが「僕は言い訳してると思われてるのか…」と傷つくことは容易に想像できそうなものです。
言葉の選択が悪すぎだし、個人的には羽生選手の素晴らしい演技を「ぜんそくの」と修飾する必要はないと思います。

もちろん羽生選手が「ぜんそくを持ちながら」あるいは「ぜんそくを克服し」活躍するのは多くの子どもの励みになると思います。それは「言い訳にせず」という曖昧な根性論では無く、適切な医学的管理によるはずです。 そして病気の子どもができるだけ普通に生活できるように手伝うのが我々の仕事。

ご存知ない方のために付け加えると、ぜんそくはしぬかもしれない病気です。そしてしぬきっかけとして良くあるのは我慢してしまうこと。もしぜんそく発作が起こったら、我慢してはいけないのです。 「ぜんそくを言い訳にせず」と言うのは本当に最悪の言い方です」

羽生結弦の病気を『出汁』に使ってお涙頂戴を演じようとした24時間テレビの公式ツイッターは、この核心をついたリプライを契機に一斉放火批判を受けることになりました。

このツイートから、いかに24時間テレビの製作者側が、真に病気や障害を抱えながら生きる人々のことなど微塵も考えずに番組を放送しているかがわかった方も多いのではないでしょうか?

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そもそも、ここ数年の24時間テレビは『感動ポルノ』とも批判されてきたのですから…

なぜ、24時間テレビは人々から嫌われるのか?

24時間テレビはここ数年、病気や障害を抱える人を利用しているという批判が絶えませんでした。

番組側はタレントを使って、障害を抱える人々の努力を伝え、感動を押し売りしようとしていますが、現場における24時間テレビに対する反応はかなり酷いものだといいます。

あるNPO法人の経営者はこう語ります。

「放送される企画自体が美談に仕立てられ、福祉を美化する傾向にある。障害者、介護の現場はもっと生々しくて、苦しいのが現状です。そういう現実を伝えないから『偽善番組』だとか『見せ物にしている』という非難が出るのでしょう。現実は現実として、日ごろのニュースやドキュメンタリー番組で伝えられないようなことを放送しないといけません。これはテレビ局員の企画力のなさ、実力のなさによるものかもしれません」

ご覧のように最も番組側からの支援を必要とする人たちからも総スカンを食らっているのですから、これはありがた迷惑としか言いようがないのかもしれません…

当然、現場がこの反応であれば視聴者はこの番組の意義に首を傾げざるを得ません。

24時間テレビに出演した羽生結弦を襲った最大の不運とは…?

そもそも、この24時間テレビに出演するタレントはギャランティー(出演料)が発生しており、『チャリティーではない』と言われています。

このようにいくつかの『爆弾』を抱えた24時間テレビは視聴者からの興味や関心を惹きつけようと、マラソンランナーを放送当日発表するという暴挙に驚きの行動に出ています。

2017年ののランナーにはブルゾンちえみが選ばれ、その登場シーンは大きな注目を浴びました。

『なぜ、24時間を使って走るのか』

その意味は私たちにはわかりません。

ただし、それではもはやチャリティーでも何でもないのでは…

と、突っ込みたくなってしまいます。

こうした手練手管を用いて、なんとか視聴率を稼ごうとした24時間テレビですが、策が奉公したのか、前述の通り2017年の視聴率は18.6%を記録しました。

そして、この24時間テレビのいろんな思惑の中に巻き込まれ、振り回されてしまったのが羽生結弦です…

羽生結弦が病気を抱えていることをカミングアウトしたのは、ブルゾンちえみがマラソンをスタートした直後で、嫌が応にも視聴率も視聴熱も高かったと言います。

その状態で、あのナレーションにあのツイート…

この後は2歳の時に小児ぜんそくと診断された羽生結弦選手が、病気を言い訳にせず世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白。さらに、郷ひろみと氷上コラボ!全国の病気を抱える子供たちにエールを送る。
是非お見逃しなく! #24時間テレビ40

— 24時間テレビ40 (@24hourTV) 2017年8月26日

同じように病気を抱える人たちへの理解を社会に発信し、そして彼らの指標となるために、羽生結弦は自身の病気をカミングアウトしました。

それがこのような大炎上騒ぎを起こしたのですから、羽生結弦にしてみれば顔にを塗られたような感覚に陥るでしょう…

24時間テレビに裏切られた羽生結弦…2018年は出演するのか?

羽生結弦は2014年から2017年まで毎年のようにこの24時間テレビに出演し、アイスショーを披露してきました。

それは、羽生結弦の故郷でもある東北のため、そして2016年の熊本地震に被災した人たちのためのパフォーマンスでした。

そう、羽生結弦は近年の24時間テレビに少なからず貢献してきた功労者なのです。

しかし、2017年の羽生結弦の病気に纏わる騒動によってその関係れてしまうかもしれません…

仮に2018年の24時間テレビに羽生結弦が出演するとしたら、当然視聴率は2017年の出来事を思い出すはずです。

それは、羽生結弦にとって良いことではなく、これまで築き上げてきたイメージを損ねてしまう可能性があります。

すでに『もう出ない』と決意したとも噂されており、今年の24時間テレビのラインナップからは目が離せそうにありません…

自身の病気が思わぬ形で炎上したことによる、羽生結弦の心中は穏やかではないでしょう…

今回は羽生結弦の病気を巡る炎上事件についてお伝えしました。

そして、下のリンクでは羽生結弦の家族についてお伝えしています。

喘息という病気を抱えていた羽生結弦を支えたのは、他ならぬ家族だったと言います。

その家族とはどのような人たちなのでしょうか?

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