香川真司は至高のアシストマシーンであることに異を唱えるものは多くないと思います。そして香川真司が今シーズン、ドルトムントであげているアシストの成績がすごすぎると話題になっています。果たしてこの日本代表の主軸のアシストの成績はどうなのでしょうか?
これまでの縦に早いスピーディーなサッカーからショートパスを無数につないで相手陣地を侵攻するサッカーに舵をきった今シーズンのドルトムント。日本代表の主軸はそんなドルトムントの中でアシストを連発し、チームの好成績に大きく貢献しています。本日は香川真司のアシストの成績をお伝えします!
日本代表の主軸はドルトムントでもエース格に!
日本代表の主軸である香川真司は所属するドルトムントでもアシストを連発し、中心選手として活躍しています。ドルトムントは今シーズンからクロップ監督にかわりトゥヘル監督が就任しています。クロップ時代のドルトムントの戦術は前線の選手が激しいプレミアリーグレッシングをかけて相手にプレッシャーを与えてボールを奪い、そして短い時間でゴールに迫るというテンションの高い激しいサッカーを標榜していました。香川真司はこのクロップ監督のサッカーの下でも決定的なアシストやゴールなどを連発していました。2010-2011、2011-2012シーズンはブンデスリーガで連覇を達成するという優秀な成績を残しており、ドルトムントではアイドル的な存在となっています。
一方、2015-2016シーズンにドルトムントの監督に就任したトゥヘル監督はクロップ監督の戦術よりも、より緻密な戦術を採用しています。それはより細かく、たくさんのパスをつないで相手陣地でボールを支配するポジションゼッションサッカーです。香川真司はこの戦術の採用により、明らかに選手としての能力が上がっているように見えます。香川真司はボールを支配するチームでプレーするほうが持ち味が発揮しやすいからです。それは香川真司自身も語っており、今のサッカーのほうがクロップ監督の時代のサッカーよりも自分にあっていると発言しています。香川真司はトゥヘル監督の戦術の下で、インサイドハーフのポジションを任されています。今までにあまり経験したことがないポジションながら、ゴールにアシストにと安定した成績を残しています。現在ドルトムントの成績はブンデスリーガで2位に位置しています。首位のバイエルンとは勝ち点8差とやや離されていますが、3位レバークーゼンとは13差も離しています。この成績であれば、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得は問題なく達成できるでしょう。また、ヨーロッパリーグではポルトガルの強豪、FCポルトを下し、ベスト16に進出しています。この成績であれば及第点以上の結果でシーズンを終えられそうです。そして今シーズンの前半戦、香川真司は絶好調でした。
まず、真っ先に印象に残っているがアウクスブルクとの一戦で見せた、アシストの数々です。まず、香川真司は前半に二つのアシストを記録します。左サイドを鋭いドリブルで突破すると、利き足ではない左足で中央にラストパス。中央に飛び込んできたFWマルコ・ロイスが合わせて、この試合最初のアシストを記録します。まさしく香川真司の俊敏性とアシストセンスが光りました。次に記録したアシストはよりファンタジーに満ちたものでした。ペナルティーエリアの右側にMFイルカイ・ギュンドアンが柔らかなロブを送ると、これに反応した香川真司がボールをトラップしながら受け取ります。そして外に逃げていく香川真司と、中に飛び込んでくるロイスがクロスする絶妙のタイミングで、香川真司がボールをヒールで後方に落すと、これをロイスが決めて2点目を記録します。香川真司とロイスのホットラインたった二人で2得点をあげました。これで香川真司は2アシストめになります。そして香川真司は後半もアシストを記録します。中央でボールを持つと、相手DFの注意をひきつけながら、ペナルティアリアに進入していきます。そして、相手が自分に十分集まってきたところで、左で待っていたFWピエール・エメリク・オーバメヤンにラストパス。このガボン代表FWがゴールに流し込んで、香川真司はこの試合で3アシストめを記録しました。ちなみにオーバメヤンは現在ブンデスリーガの得点王争いを素晴らしい成績で快走しています。このガボン代表が得点王争いを演じられているのも、香川真司のアシストの恩恵を受けているといっても過言ではないでしょう。
アウクスブルク戦で香川真司は文字通り英雄に
このアウクスブルク戦での3アシストという素晴らしい成績により、ドイツの新聞各紙は「試合の支配者」とこの日本代表の主軸を褒め称えました。そのアウクスブルク戦の動画がこちらです。アシストにドリブルにと躍動する香川真司の姿をご覧ください!
やはり香川真司のプレーは独特のスピード感とファンタジーが感じられます☆アシストも本当にすばらしかった☆
現在の香川真司とドルトムントの成績は?
現在香川真司は、ブンデスリーガに19試合出場して4得点6アシストという成績を残しています。ドルトムントは現在ブンデスリーガで2位の成績を収めており、総得点は51。つまり香川真司はドルトムントの全得点のうちの25%に関与しているという計算になります。そして10%以上の割合でアシストをしています。このアシスト能力は間違いなくドルトムントの攻撃の核のひとつです。ちなみに前述のアウクスブルク戦ではアシストの一歩手前のキーパスも通しているので、全体的な貢献度はもっと高いかもしれません。ちなみにDFBポカール(ドイツカップ)では3試合に出場し1得点1アシストという成績を収めています。そして続々と強豪チームが参戦しているヨーロッパリーグでは9試合に出場して3得点2アシスト。次のラウンドでは、イングランドの強豪トッテナムとの対戦が予定されています。この強豪との戦いで香川真司は良い成績を残せるのでしょうか?
香川真司の過去の成績
それではここからは香川真司の過去のリーグ戦のアシスト成績をお伝えします。ドルトムントで4シーズン、そしてマンチェスター・ユナイテッドでの2シーズンで香川真司はどれほどのドールとアシストの成績を残してきたのでしょうか?
2010-2011シーズン(ドルトムント):18試合8得点7アシスト
2011-2012シーズン(ドルトムント):31試合13得点10アシスト
2012-2013シーズン(マンチェスター・ユナイテッド):20試合6得点3アシスト
2013-2014シーズン(マンチェスター・ユナイテッド):18試合0得点0アシスト
2014-2015シーズン(ドルトムント):28試合5得点2アシスト
いかがだったでしょうか?浮き沈みがあったもの香川真司は素晴らしい成績を残し続けていますね。やはり目に付くのは2011-2012シーズンでしょうか?このシーズン、ドルトムントはブンデスリーガで連覇を果たしており、香川真司はその中心選手として役割を果たしました。ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、同じくポーランド代表MFヤクブ・ブワシュチコフスキ、ドイツ代表MFケビン・グロスクロイツなどとともに強力な攻撃ユニットを形成しました。ちなみにこのシーズンはチャンピオンズリーグにも出場し、アーセナル相手にゴールも決めています。
そして今シーズンは、すでに31試合に出場して、8得点9アシストの成績を収めています。このペースを持続させれば、十分に2011-2012シーズンの成績を超えることができるかもしれません。
ここにきて、失速・・・
ただし、香川真司はパフォーマンスを落としているのが気になるところです。今年に入ってからはアシストもゴールもありません。しかも試合によっては、ベンチ外になる試合もあり、コンディション不良や味方との連携不足、そして監督との確執まで騒がれるほど、状態は悪いほうへと落ち込んでいます。また、チーム全体も調子が悪く、得点王のオーバメヤンもゴールがストップし、やや不調に陥っています。また前半戦でみられたような細かなパスワークも分断され、攻撃が機能していません。いまのところは守備陣が健闘し、踏ん張っている状況が続いています。さらにバッドニュースはその守備陣の中でも素晴らしい働きをしていた、ギリシャ代表DFソクラティスが怪我でしばらく欠場する見通しになったのです。代役は古株のベンダーでしょうか?それともクロップ政権で主軸を務めたスポティッチ?いずれにしても香川真司とドルトムントの動向から目が離せません!
香川真司失速の一方でイタリアにはアシストマシーンが爆誕?!
香川真司不調の一方で、イタリアでは本田圭佑が絶好調でアシストを連発しています。2015年末からどんどん調子をあげ、わずか2ヶ月で10アシストという成績を残しています。また、先日のジェノア戦では1得点1アシストでチームを勝利に導くなど、素晴らしい活躍を披露しています。その他にもインテルとのミラノダービーでのアシスト、そしてナポリ戦でのアシストと、とりわけ重要な試合でのアシストが目立っています。まさしくミランのアシストマシーンです。すばらしい成績でミランを牽引しています。
なんでも香川真司が活躍すると本田圭佑が調子を落し、本田圭佑が活躍すると香川真司が調子を落すというジンクスがあるそうです・・・香川真司にはここから調子をあげて、アシストにゴールにと良い成績を残してもらいたいものです。3月には代表戦とバイエルン戦が待っており、重要な試合の連続です。ヨーロッパリーグのトッテナム戦も控えています。
総括~香川真司のアシストの成績~
本日は香川真司のアシストの成績についてお伝えしました。テクニックとファンタジーを生かした素晴らしいラストパスとドリブルでチャンスの山を築いてきた香川真司。しかもアシストとゴールのバランスがよいところも特筆すべき点といえるでしょう。今はやや不調に陥っていますが、これから調子を上げて、ゴールにアシストにと連発してほしいと思います☆本日は香川真司のアシストの成績をお伝えしました。それでは、さようなら~☆
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