香川真司には常に移籍の噂が囁かれています。今シーズンの前半戦のパフォーマンスは素晴らしく、ドルトムントの豪華な攻撃陣を力強く牽引しました。
しかし、一方で噂されているのはトーマス・トゥヘル監督との確執です。当人たちは何事もなかったかのように振舞っていますが、何かがあったのは間違いないようです。果たして香川真司は2016年に移籍するのでしょうか?
香川真司の軌跡
香川真司は2010年にセレッソ大阪からドルトムントに移籍してきました。香川真司の欧州での生活は間も無く6年目に入ろうとしています。ドルトムントでは2年間を過ごし、その後マンチェスターユナイテッドに移籍しました。2012年の夏のことでした。マンチェスターユナイテッドでは最初の1シーズンこそレギュラークラスとして活躍しましたが、2年目には監督が志向する戦術にマッチせず、出番が限られてしまいました。当時のマンチェスターユナイテッドの監督はプレミアリーグのエバートンで実績を積んて移籍してきたデビット・モイーズです。モイーズは自分に着いてエバートンから移籍してきたベルギー代表MFマルアン・フェライニを重用し、香川真司を冷遇ました。モイーズは解任されたものの、その後にやってきたオランダ人監督のルイス・ファン・ハールも香川真司を起用する意思はなく、この小柄なMFはマンチェスターユナイテッドからの退団を決めました。そして移籍先は古巣ドルトムントです。これは2014年のことです。当時のドルトムントにはかつて在籍した時のメンバーが多く残っており、日本代表の主軸にとっては我が家とも言える環境で戦うことができました。そしてこの日本代表の主軸が父のように慕うユルゲン・クロップがドルトムントにはいました。
ドルトムントに復帰した最初のシーズンこそフル稼働とは言い切れませんでしたが、なんとかヨーロッパリーグの出場権を得る順位に滑り込むことができました。しかし、成績が芳しくなかった責任を取りクロップ監督は退任しました。
2015-2016シーズンの始まり
そして2015-2016シーズン、ドルトムントは新しいスタートを切りました。トーマス・トゥヘルを新監督として招聘したのです。開幕当初こそ王者バイエルン・ミュンヘンに完敗した以外は安定した成績を残してきたドルトムント。クロップが残したテンションの高い激しいサッカーに加えて、細かなボール回しも新しい戦術に加えたドルトムントは、開幕から素晴らしいパフォーマンスを見せていました。誰もが2015-2016シーズンのドルトムントに期待していました。しかし、その期待は2015年までしか続かなかったのです。香川真司にとって2016年の始まりはやや暗い出だしとなりました。
暗い2016年の始まり
香川真司にとって、2016年はネガティヴな滑り出しとなりました。ウインターブレイク明けの試合ではベンチ外も経験し、多くのメディアがその原因を究明しようと躍起になっていました。香川真司が2016年に良くないスタートを切った原因として考えられているのが3つです。一つはコンディション不良。ドイツの冬休みは長く、その間にコンディションを試合勘をなくしてしまったのではないかというのが、あるメディアによる説です。そして二つ目は周囲との連携不足。前述のとおり、長い冬休みを過ごした香川真司はやや周囲とのフィーリングが合わなくなっているという指摘もありました。そして最後の理由がトゥヘル監督との確執です。その原因となったのが、香川真司が自身の起用法や監督のサッカー観に対して、意見を言ったことが引き金となったといいます。果たして香川真司はなんと監督に意見したのでしょうか?
香川真司は監督に対してなんといったのか?
「練習で自身の100%を出せる自由な気持ちでないという印象を受けた」

これはトゥヘルが香川真司をヘルタ・ベルリン戦でベンチ外に置いた時の説明として用いた言葉です。現代サッカーはあらゆることがデータ化されています。パスの本数、走行距離、ダッシュの回数。さらにはどこでボールを奪って何秒でゴールに持ち込んだかも分布でわかるのです。サッカーの世界も進化してるんですね…そんなデジタル化が進んだ現代サッカーの世界で、トゥヘルは「数字で表せないものもある」という立場です。それが自身のサッカーに対する哲学であり、選手のプレーする時のひらめきであるというのがトゥヘルの持論なのです。この監督の哲学や、選手たちのひらめきが交わった時に最高のプレーができるというのです。そしてこの持論は現バイエルン・ミュンヘン監督のペップ・グァルディオラ監督の考えでもあります。前半戦のドルトムントはこのあたりのひらめきが高い次元で融合していたように見えたのですが、2016年はそうではないように感じます。恐らくトゥヘルは香川真司がチームの中で力を発揮する方向がずれていると感じたのかもしれません。一方で香川真司も、
「ベルリンでの試合の翌日に、監督と話しました。非常に良い、突っ込んだ話し合いができ、すっきりしました。監督との間に、まったく問題はありません」
と話し、騒動を否定しました。しかし、監督の間に意見の交換はあったようです。ちなみに香川真司は、2016年に入ってからの自分自身の出来に不満を持っていることも口にしています。
「ここ1カ月(の出来)には、満足していません。でも、幸いにもチームは結果を残しています。体調は悪くないので、それが(メンバー外の)理由にはなりません。ここ数日は良い練習ができました。これからは週2試合のペースが続くので、継続してプレーしたいですね」
やはり2016年に入ってからの自分の出来には満足していないようです。
香川真司が2016年に移籍するとしたら…
それでは香川真司が2016年に移籍するとした場合、その移籍先はどこになるのでしょうか?今回は移籍先として噂されているチームを紹介しましょう。2016年夏の移籍マーケットがオープンするのは7月です。その間は、2016年の6月にチームとの契約が切れる選手に限り、交渉が可能になります。既に2016年の6月に契約が切れる選手の何人かは移籍の決断をしたようです。
香川真司2016年移籍先候補その1
香川真司が2016年に移籍する可能性が高いとして候補に上がっている、その筆頭はスペインのバルセロナです。バルセロナは2016年に32歳になるアンドレス・イニエスタの後継者に香川真司の獲得を考えていると噂されています。2015年の夏から2016年の冬まで、未成年の移籍に関する規定に反する補強を行ったバルセロナ。処分が解けた2016年の夏は本格的に移籍市場で動き出すのでしょうか?
香川真司2016年移籍先候補その2
2016年に移籍すると言われているもう一つの筆頭がプレミアリーグのリバプールです。リバプールは香川真司が恩師と慕うクロップが監督を務めています。クロップは自分の戦術を知り尽くした香川真司の移籍を望んでいるのだとか。しかし、香川真司はかつて在籍したマンチェスターユナイテッドの宿敵であるリバプールへの移籍をやや渋っているという噂もあります。果たして2016年に香川真司は再びイングランドの地を踏むのでしょうか?

香川真司2016年移籍先候補その3
そして2016年の3つ目の移籍先候補として浮上したのがマンチェスターシティです。このマンチェスターシティにはグァルディオラが2016年の7月から監督を務めます。香川真司はトップ下をこなすことができ、2015-2016シーズンにはインサイドハーフのポジションも開拓しました。複数のフォーメーションを採用するグァルディオラ監督にとって理想的な香川真司は理想的な人材と言えます。ただし、このマンチェスターシティもマンチェスターユナイテッドのライバルチーム。香川真司が古巣からの恩を仇で返す可能性は低いかもしれません。ただし、気になるポイントとしては、香川真司の親友で、抜群の連携を誇るドルトムントのドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンがマンチェスターシティへの移籍が決定したという速報が入ってきました。果たして、香川真司も2016年の夏にギュンドアンを追ってマンチェスターに移籍するのでしょうか?
香川真司2016年移籍先候補その4
2016年の移籍先候補として、驚きなのがマンチェスターユナイテッドの名前です。マンチェスターユナイテッドのファンは2015年の香川真司の活躍を見て、
「自分たちはシンジの能力を活かすことができなかったんだ」
と感じたんだとか。あるいは再び香川真司がマンチェスターユナイテッドに移籍するということもあり得るかもしれません。ただし2016-2017シーズンからマンチェスターユナイテッドの監督はあのジョゼ・モウリーニョ監督になると言われています。
モウリーニョ監督が香川真司を好むかといったら、そうではないような気がするのですが…
総括~香川真司2016年の移籍先~
本日は香川真司の2016年の移籍先候補についてお伝えしました。プレミアリーグ勢は移籍するとしても障害が多いように感じます。そして移籍先として最も障害がないのはやはりバルセロナでしょうか?バルセロナは2016年から「楽天」をユニフォームの胸のロゴに入れるなんていう噂もあります。そんな時に香川真司がそのユニフォームを纏っていたら広告効果は抜群ですよね☆果たして2016年、香川真司の移籍先はどこになるのでしょうか?本日は香川真司の2016年の移籍先候補についてお伝えしました。

よく読まれている記事
→香川真司海外の反応2016!