日本産のセンターバックに海外から移籍のオファーが届いたのは、ここ数年なかったのでなはいでしょうか…?
鹿島アントラーズの昌子源に突然、欧州のクラブチームへの移籍オファーが届いたというのです…
そのチームとは…
ドイツ・ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメン。
ブレーメンは1899年から存在する非常に歴史ある古豪です。
そんな由緒正しき古豪・ブレーメンが鹿島アントラーズの昌子に移籍オファーを出したというから驚きです。
果たしてこの移籍オペレーションは実現するのでしょうか?
今回は鹿島アントラーズの昌子のブレーメン移籍実現の可能性についてお伝えしましょう。
鹿島アントラーズ・昌子の評価が急激にあがった理由…
サッカー日本代表のメンバーの一員として、アジア最終予選に帯同した鹿島アントラーズの昌子源。
1992年生まれで現在24歳で、既に鹿島アントラーズの主力に定着して4シーズンがたちます。
サッカー日本代表には2016年から定期的に招集されるようになり、吉田麻也(サウサンプトン)と森重真人(FC東京)に次ぐ第三のセンターバックです。
昌子にとって大きなキャリアの転機となったのが、2016年12月に行われたクラブワールドカップ。
レアルマドリードのクリスティアーノ・ロナウドのドリブルを尽くストップし、鹿島アントラーズの準優勝に貢献しています。
特に印象的だったのは空陸に強さを発揮した点です。
相手のドリブルに対して安易に突っ込むのではなく、冷静に相手がボールをドロップするのを待って対応していました。
空中戦でもクリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマに譲らず、昌子の後方からのしかかられるような形でハイボールを競り合いましたが、ここでも昌子が勝利しています。
元々FW出身だっただけに足元の技術が非常に高く、ビルドアップでも貢献することができます。
展開を縦に速める楔のパスが最大の持ち味です。
生来の身体能力の高さに加えて、攻撃力も光るとあり、既に鹿島アントラーズでも絶対的な主力に君臨し、Jリーグでもトップのセンターバックと言われています。
2016シーズンの鹿島アントラーズでは韓国代表ファン・ソッコと日本代表でもチームメイトの植田直通など、パートナーが入れ替わりましたが、守備陣の中心として強いパーソナリティを発揮しています。
そんな鹿島アントラーズの昌子にドイツ・ブンデスリーガのブレーメンが移籍のオファーを出したのです…
鹿島アントラーズ・昌子がブレーメンに移籍!?
ブレーメンが鹿島アントラーズの昌子の才能を発見し、リサーチを始めたのは、やはりクラブワールドカップでの活躍を見てからだと言われています。
現在、ブンデスリーガで13位に位置するブレーメンは、得点こそ34点と安定していますが、肝心のディフェンスがやや崩壊気味で44失点と膨らんでいます。

ブンデスリーガの開幕戦で王者バイエルン相手に0-6というスコアで大敗し、序盤から大きく躓きました。
シーズン開幕直後の9月13日にビクトル・スクリプニク監督を解任し、ヌリ新監督が就任します。
ヌリ監督は序盤こそなかなかブレーメンを建てt直すことができませんですたが、徐々にチームを再建することに成功し、3月はブンデスリーガで3試合負け無しという成績を収めました。
昌子はこのブレーメンに移籍し、最終ラインの一角を担う存在として期待されているようです。
確かに最終ラインの選手層が厚くないブレーメンにとって昌子の移籍は願ってもない出来事のようです。
今シーズンはフランスのメッスからレンタルで移籍していたフランス人センターバック・ディアニェがレンタルバックしてしまい、センターバックはセネガル人DFサネとフィンランド代表ニクラス・モイサンデルしかいない状態です。
一方でブレーメンは資金的に余裕がなく、移籍市場に大金を投下できないという事情もあるようです。
そこで名前があがったのが、鹿島アントラーズの昌子の移籍です。
Jリリーグの選手は移籍金が非常に安いため、ブレーメンにとっても手を出しやすかったのでしょう。
それでは、数ある候補者の中から、ブレーメンが昌子移籍を臨んだのは何故でしょうか?
昌子の移籍をブレーメンが望んだ理由…
ブレーメンは現在、4-3-1-2と3-5-2のフォーメーションを併用しています。
センターバックの軸はモイサンデルで次点がサネ、4バック採用の場合はこの2人がスタメンに入り、三番手にはヴェイコビッチという若手が控えています。
両翼には左にリオオリンピックで準優勝したロベルト・バウアーが、右にエチオピア系チェコ人という珍しい生まれのデオドール・ゲブレ・セラシェが入ります。
インテルから移籍してきたルカ・カルディローラはサイドバックの3番手という位置づけです。
カルディローラはインテル時代に長友佑都とプレーした経験があります。
もし昌子がブレーメンに移籍した場合にはセンターバックの3番手から4番手として、2センターバックのバックアッパー、3バック採用時にはセンターライトを任される可能性が可能性が高いでしょう。
キャプテンのモイサンデルが左利きのため、センターレフトに固定されているからです。
ブレーメンにおけるライバルはやはりサネかヴェイコビッチです。
セルビア人DFで1995年生まれのヴェイコビッチは昌子よりも3歳若く、年齢の割には経験が豊富で出場機会にも恵まれているようです。
サネ、ヴェイコビッチとの比較で昌子はやや体格が小さく細いため、比較的大柄な選手が多いブンデスリーガでは適応するまでにやや苦労するかもしれません。
しかし、3バックを採用する以上、センターバックが3人しかいないのは、選手層に大きな不安を抱えることになります。
ブレーメンが昌子を移籍させる目的は、その戦力的な不足感を補うためにあると言われています。
ブレーメン移籍は昌子にとって毒か?薬か?
ブレーメンは2000年代の序盤から中盤位かけて、ブンデスリーガにおいてはバイエルンに追随する存在で、チャンピオンズリーグのベスト16の常連だった時代もあります。

しかし、FWミロスラフ・クローゼ、DFペア・メルテザッカー、ナウド、MFメスト・エジルがビッククラブに引き抜かれると徐々に弱体化し、現在は降格を争うレベルのチームにまで転落してしまいました。
2016-2017シーズンのブンデスリーガ残留はそれほど難しくはないかもしれませんが、今後も安泰の地位を得られるかは彼ら次第でしょう。
昌子の移籍が噂されているブレーメンは相対的に戦力値が低いこともあり、守備の負担が大きくなっています。
これはチームとしては良くないことですが、昌子が海外に移籍して成長する上では、一種の薬になるのではないでしょうか?
集中力の高さは折り紙付きで、劣勢に立たされる機会が多いブレーメンにとっては昌子は持って来いの存在かもしれません。
昌子移籍の穴をどう埋めるか?鹿島アントラーズの対策!
鹿島アントラーズの昌子のブレーメン移籍の可能性はまだ不透明な部分が大きく、実現するかは50%といったところでしょう。
ブレーメンへの移籍報道で昌子自身はそれほど動揺はないようですが、サッカー日本代表でレギュラーセンターバックの地位を手に入れるためにも、この移籍を望むではないでしょうか?
基本的に海外クラブへの移籍を希望した選手は快く送り出すのが、鹿島アントラーズの伝統的なスタンスですが、恐らく昌子の場合も移籍承認の構えをとるのではないでしょうか?
鹿島アントラーズにとっては、昌子は絶対的な戦力なので、もちろん戦力的なダメージは被るでしょう。
一方で鹿島アントラーズは常に若手の育成に目を向けているクラブで、Jリーグの上位を争うチームとしては驚異的な平均年齢(26.5)の低さです。
昌子がブレーメンへの移籍をすることで、空いてしまう穴は恐らく町田浩樹が埋めることになるでしょう。
鹿島アントラーズユース出身のこの若手逸材は18歳という若さで、トップチームに抜擢された実績を持ちます。
既に鹿島アントラーズのトップチームの一員としてJリーグデビューを果たしています。
希少価値が高い左利きのセンターバックで、状況に応じて左サイドバックもこなすことができます。
鹿島アントラーズは2017年に三竿健斗を補強し、左サイドバックは補強が完了しています。
昌子がブレーメンに移籍した後の鹿島アントラーズのセンターバックの後釜に育てていく意向なのでしょう。
鹿島アントラーズのサポーターはかつての名左サイドバックである新井場徹と町田の姿を重ね合わせていますが、高さを考慮しても中央に適性があるのではないでしょうか?
もちろん昌子の穴を19歳という年齢で埋めるのは難しいですが、鹿島アントラーズにとっては長期的な戦力として活躍が見込める人材といえるでしょう。
昌子の海外挑戦によるレベルアップはサッカー日本代表にとっても有益です。
センターバックの選手が欧州で活躍した例はさほど多くないですが、ポテンシャルが高い昌子にはどうしても期待が膨らんでしまいます。
いずれは鹿島アントラーズでコンビを組む植田とサッカー日本代表でもセンターバックを形成すると言われていますが、その未来も欧州での活躍次第となるでしょう。
今回は鹿島アントラーズ・昌子のブレーメン移籍についてお伝えしました。

そして、下のリンクでは2017年の鹿島アントラーズの背番号が紹介されています。サッカー観戦においてユニフォームは必携のアイテムですが、誰のユニフォームを買うか悩むのも楽しみのひとつです。この記事を読んで、誰のユニフォームを買うべきか、悩んでみてください。
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