鹿島アントラーズが2017年の背番号を発表した時、少しがっかりした気持ちになりました。
なぜなら、柴崎岳の名前がなく、いよいよ移籍に向けて待ったなしの状態となってしまったからです。
しかし、希望はあります。
むしろ、
2017年の鹿島アントラーズは昨年よりもさらに強くなっていると言っても過言ではないでしょう。
なぜ、2017年の鹿島アントラーズが昨年より強くなっているのか?
それは、補強によりさらに強化されたメンバーにこそ、その秘密があると言えるでしょう。
そして、もう一つかけがえない強みもあります。
本日は2017年鹿島アントラーズの背番号と強力なメンバーたちを紹介します。
あなたはこの記事を読み終わった時、鹿島アントラーズがいかに強いチームなのか、確信を持つはずです。
鹿島アントラーズが2017年の背番号を発表!サポーターが肩を落とした理由…
1月30日、鹿島アントラーズが2017年の背番号を発表しました。
2016年末に行われたクラブワールドカップで準優勝という望外な結果を残したことで、潤沢な賞金を得ることができました。
また、Jリーグの海外への動画配信も決まったことで、多額の放映権料が見込まれ、鹿島アントラーズの財政は追い風を受けています。
Jリーグの海外動画配信の恩恵を受けたのは鹿島アントラーズだけではなく、Jリーグ全体にも言えることで、2017年は各クラブが精力的な補強に打って出ました。
フロンターレから元日本代表・大久保嘉人を引き抜いたFC東京。
横浜・F・マリノスから中村俊輔を獲得したジュビロ。
そして、2月1日はスペインのセビージャから清武弘嗣がセレッソに復帰しています。
もちろん、既に強力な戦力を有するレッズなども建材で、2017年のJリーグは非常に面白くなりそうな状況です。
そんな活況の中、2017年の背番号を発表した鹿島アントラーズ。
こちらがその背番号のラインナップです!
背番号:ポジション:名前
1:GKクォン・スンテ(全北現代モータースから完全移籍加入)
3:DF:昌子源
4:MF:レオ・シルバ(アルビレックス新潟から完全移籍加入)
5:DF:植田直通
6:MF:永木亮太
7:FW:ペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸から完全移籍加入)
8:MF:土居聖真
9:FW:鈴木優磨
11:MF:レアンドロ(パルメイラスから期限付き移籍加入)
13:MF:中村充孝
14:FW:金森健志(アビスパ福岡から完全移籍加入)
15:DF:三竿雄斗(湘南ベルマーレから完全移籍加入)
16:DF:山本脩斗
17:DF:ブエノ
18:FW:赤崎秀平
20:MF:三竿健斗
21:GK:曽ケ端準
22:DF:西大伍
23:DF:小田逸稀(東福岡高校から加入)
24:DF:伊東幸敏
25:MF:遠藤康
26:MF:久保田和音
27:MF:梅鉢貴秀(モンテディオ山形への期限付き移籍から復帰)
28:DF:町田浩樹
29:GK:川俣慎一郎
30:FW:安部裕葵(瀬戸内高校から加入)
31:GK:小泉勇人
33:FW:金崎夢生
36:MF:田中稔也
40:MF:小笠原満男
昨シーズンのJリーグを制した中心メンバーがずらりと居並ぶ、豪華な布陣です。
しかし、この日発表された背番号の中には、あの男の名前がありませんでした…
なぜ、鹿島アントラーズは背番号10を空位にしたのか?
その名前とは柴崎岳。
クラブワールドカップの決勝でレアルマドリード相手に2ゴールを記録し、一躍世界に名を轟かせた、鹿島アントラーズ生え抜きの司令塔で昨年までの背番号10です。
柴崎はレアルマドリード戦で欧州クラブからの評価を高めて、元々本人が希望していたスペインでのプレーを希望。
これを鹿島アントラーズが受理し、正式にスペインクラブとの交渉が始まりました。
この時には柴崎の去就は不透明だったのですが、鹿島アントラーズはサポーター向けにこのようにアナウンスしています。
「柴崎岳選手につきましては、移籍交渉中です。現時点では去就が確定していません。1月31日で契約満了となることのみ、この場で発表させていただきます」
なお、柴崎の去就は1月31日に正式決定しています。
鹿島アントラーズからの移籍が濃厚と言われたラスパルマスからの正式なオファーは結局届かず、同じくカナリア諸島を拠点とする2部のテネリフェへの移籍が決定しています。
柴崎岳のスペイン移籍が仮に破談に終わっていた場合に備えて、鹿島アントラーズは背番号10を空位にしておいたのでしょう。
鹿島アントラーズサポーターも複雑ながら、生え抜きの若手の門出を祝っています。過去には柳沢敦や小笠原満男、内田篤人が海外に挑戦する時も、鹿島アントラーズは快く見送り、しかも小笠原満男や柳沢敦に関しては復帰の道まで用意していました。
常に選手に対して寛容で、強い結びつきを持てるのは、紛れもなくこのチームやサポーターの美徳です。
話を2017年鹿島アントラーズの背番号に戻しましょう。
上の背番号一覧を見ていただくとわかるように、2017年の鹿島アントラーズはかなり積極的な補強を敢行しました。
これが2017年の鹿島アントラーズの新戦力です!
鹿島アントラーズの2017年のニューフェイスは彼らだ!
来る2017年シーズンに向けて鹿島アントラーズが補強したのは、こちらです!
GK:クォン・スンテ(全北現代モータース)
DF:三竿健斗(湘南ベルマーレ)
DF:小田逸稀(東福岡高校)
MF:レオ・シルバ(アルビレックス新潟)
MF:レアンドロ(パルメイラス)
MF:梅鉢貴秀(モンテディオ山形)
FW:ペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)
FW:安倍裕葵(瀬戸内高校)
以上が2017シーズンに向けて鹿島アントラーズが獲得した8人です。
高卒ルーキーの小田、安倍以外の6人は昨年まで所属していたクラブでレギュラークラスだった選手で、1年目ながら即戦力としての活躍が期待されます。
その中でも特に期待が大きいのが、
レオ・シルバ(背番号4)
アルビレックス新潟からブラジル人ボランチは満を持して強豪クラブへの挑戦となります。2017年は新天地での背番号4を背負ってプレーします。
レオ・シルバは総合力が最大の持ち味で、守備敵MFはに求められる能力を全て備えていると行っても過言ではない掛け値なしの存在です。
柴崎岳がスペインに去り、36歳になった小笠原満男のフル稼働が難しい中盤において絶対的な存在になることが求められています。
同じく中盤ではベルマーレから移籍してきた三竿健斗(背番号15)も注目の存在。
センターバック、サイドバックとの兼務となりますが、アルゼンチン代表のマスチェラーノに通じるアンティシペーションは見るものがあり、まだ20歳の若さながらJリーグで1シーズン戦い抜いているのもプラス材料。
20最ながら15番という小さな背番号を与えられたのも、鹿島アントラーズ首脳陣の期待の表れでしょう。
鹿島アントラーズでは層の厚いセンターバックよりも中盤やサイドバックでの出場機会が増えると思われます。
小笠原、永木、レオ・シルバ、三竿と年齢のバランスも良く、実力も申し分のない4人が中盤センターに揃ったと言えるでしょう。
金崎とペドロ・ジュニオールのペアがJリーグ最強の2トップになる理由!
ヴィッセル神戸から加入し、背番号7番を与えられたペドロ・ジュニオールは4-4-2が採用されるなら2トップの一角に、4-3-3が採用されるなら左ウイングでの起用されるでしょう。
2トップは昨シーズンのヴィッセルでも務めており、センターフォワードの後方にオフセットするのは、この男のホームポジションと言っていいでしょう。
3トップの左ウイングは新潟時代に務めていたウイングで、よりドリブル突破がし易いポジション。上述の強力な中盤に支えられれて、攻撃面で大きな活躍が期待できるでしょう。
ペドロ・ジュニオールのパートナーを務めるのは間違いなく金崎夢生(背番号33)。
昨シーズン、石井監督への造反によりチームの風紀を乱し、しかも日本代表からも外されてしまった金崎ですが、Jリーグのチャンピオンシップやクラブワールドカップでは相変わらずの得点力と勝負強さを発揮し、実力に疑いの余地がないことをアピールしました。
生粋のゴールゲッターである金崎と衛生的に動き回り、ゴールとアシストのバランスが良いペドロ・ジュニオールでは非常に相性が良さそう。
恐らく、この2トップは2017年のJリーグで最強のコンビになるでしょう。
控えには赤崎や土居などの献身的なタイプのアタッカーも控えており、2017年の鹿島アントラーズの戦力の充実度が伺えます。
しかし、前線ではペドロ・ジュニオールや金崎と同等に期待できるアタッカーがいます…
鹿島アントラーズ史上最高の逸材はこのオトコだ!
2017年の鹿島アントラーズで最も期待できる男、それは、
鈴木優磨です!
昨シーズン34だった背番号が9番にかわったのは、鹿島アントラーズ首脳陣がいかにこの俊英に期待しているかの現れです。
2016年は21歳の若さながらJリーグで8ゴールを上げる活躍を見せました。
鼻っ柱の強さが最大の持ち味で、ドリブルで突っかけたり、ラストパスに飛び込んだり、ストライカーとして非常に多彩さを持ち合わせています。
12月のチャンピオンシップでは苦し紛れのスルーパスに反応し、懸命に追いかけたことで、浦和レッズの槙野智章の連携ミスを誘発し、逆転となるPKを呼び込みました。
こうした精神的な強さも身につけており、2017年は最も飛躍が期待できる戦力で、背番号にその期待が表れています。
噂によると日本代表のハリルホジッチ監督が既に招集を検討しているとも言われており、2017年はついに日本代表に招集される日がやってくるかもしれません。
その他、鹿島アントラーズで背番号が2017年から変わったのがセンターバックの植田直通。
昨シーズンの23番から5番への変更となりました。
植田も2016年はリーグ戦ではさほど多くの出場機会に恵まれず、レギュラークラスに留まりましたが、年末のクラブワールドカップでレアルマドリード相手に好パフォーマンスを疲労。
今はまだ相棒の昌子源に好いパフォーマンスを引きだれている感がありますが、才能はピカイチで、伸びしろは間違いなく現在のJリーグのセンターバックでも№1。
2017年は一つ上のレベルでの活躍が求められています。
やはり、2017年の鹿島アントラーズの強さは、選手層の厚さよりも、何よりもクラブワールドカップでの経験となるでしょう。
組織と結束を重んじ、強い精神力を保てば、例え格上の相手であっても互角以上に戦えることを学んだはずです。
アトレチコ・ナシオナルを3-0で木っ端微塵にし、レアルマドリードに一時2-1に持ち込むなど素晴らしいパフォーマンスを見せた鹿島アントラーズは、2017年Jリーグだけでなく、AFCチャンピオンズリーグでの覇権も充分に狙えるチームに成長しました。
金の力でスター選手を買い漁る中国や中東勢などとは一線を画す、理念と強さが備わったチームが出来たように見えます。
2017年の鹿島アントラーズからは目が離せません。
今回は2017年鹿島アントラーズの背番号と展望をお伝えしました。
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