正直なところ、2017年鹿島アントラーズのメンバーを見た時には、目を疑ってしまいました。
なぜならこのチームには過去20年のJリーグの歴史の中でもトップクラスの選手層と力を誇るメンバーが揃ったように思えるからです。
そして、あなたはこの記事を読み終わった時、2017年の鹿島アントラーズの強さを改めて知ることになるでしょう。
恐らく2017年もJリーグを制するのは鹿島アントラーズだ、と言い切れる様になるはずです。
鹿島アントラーズが2017年のメンバーを発表!
鹿島アントラーズが2017シーズンのメンバーを発表しました!
2/25の開幕を直前にして、トップチームに登録されたメンバーはこの30人です。
【GK】
01:クォン・スンテ
21:曽ヶ端準
29:川俣慎一郎
31:小泉勇人
【DF】
03:昌子源
05:植田直通
15:三竿雄斗
16 :山本脩斗
17:ブエノ
22:西大伍
23:小田逸稀
24:伊東幸敏
28:町田浩樹
【MF】
04:レオ・シルバ
06:永木亮太
08:土居聖真
11:レアンドロ
13:中村充孝
20:三竿健斗
25:遠藤康
26:久保田和音
27:梅鉢貴秀
33:金崎夢生
36:田中稔也
40:小笠原満男
【FW】
07:ペドロ・ジュニオール
09 :鈴木優磨
14:金森健志
28:赤崎秀平
30:安部裕葵
この2017年の移籍期間で加入したメンバーは赤字で示された8人です。
この30人のメンバーを、11のポジション別に割り振ってみると、いかに2017年の鹿島アントラーズの選手層が分厚いか、そしてメンバーの質が高いかをしることができるでしょう。
GK:クォン・スンテ、曽ヶ端準、川俣慎一郎、小泉勇人
センターバック:昌子源、植田直通、町田浩樹、ブエノ
右サイドバック:西大伍、伊藤幸敏
左サイドバック:三竿健斗、山本脩平、小田逸稀
守備的MF:永木亮太、レオ・シルバ、小笠原満男、三竿優斗、梅鉢貴秀、久保田和音
右サイドハーフ:遠藤康、レアンドロ
左サイドハーフ:土居聖真、中村充孝、田中稔也
セカンドトップ:ペドロ・ジュニオール、赤崎秀平、金森健志
センターフォワード:金崎夢生、鈴木優磨、安部裕葵
このように、2017年の鹿島アントラーズのメンバーを並べて見ると各ポジションに2人以上の戦力を擁していることになります。
このチーム構成はいわゆる「ダブルチーム」というもので、2チーム分のメンバーを用意しておいて、疲労やケガの影響を最小限に留めるためのチームマネジメントです。
2017年の鹿島アントラーズの強さの秘密とは?
こうしてメンバーを並べてみると、2017年の鹿島アントラーズのどこに強みがあるのか、見えてきます。
もちろん見えない部分の強さもありますが…
それでは2017年の鹿島アントラーズのメンバーのどこに強みがあるのでしょうか?
鹿島アントラーズメンバーの強み①守備的MF
柴崎岳がスペインのテネリフェに移籍したことで頭数が減ってしまった分は新潟からJリーグ屈指のボランチであるレオ・シルバを獲得することで強化に成功しました。

柴崎の展開力や構成力が失われた分はよりパワーや効率性を重視したサッカーにシフトすることで、帳消しにする算段なのでしょう。
永木亮太、レオ・シルバ、小笠原満男、三竿健斗と、それぞれタイプが異なり、メンバーも層が厚くなっています。
間違いなく2017年の鹿島アントラーズで最も充実したゾーンとなるでしょう。
状況によってはメンバーを一人増やした3センターハーフのシステムにも対応可能で、その場、攻撃に比重をおくなら小笠原が、守備に比重をおくなら三竿がアンカーに起用されるでしょう。
鹿島アントラーズメンバーの強み②前線
神戸からペドロ・ジュニオール、ブラジルのコリチーバからレアンドロという新メンバーが加入した前線も、質・量ともに大幅にパワーアップしたゾーンです。
主軸の金崎夢生や遠藤康に加えて、鈴木優磨や土居聖真など成長著しい有望株も取り揃えており、新しいメンバーが融合すれば頭数以上のパワーアップが見込めるでしょう。
2017年の鹿島アントラーズの基本フォーメーションは4-4-2で、攻撃的なポジションに充てがわれる枠は「4」となっています。
しかし、このメンバーであれば3トップも有力なオプションになるでしょう。
中央は金崎夢生で間違いないでしょうが、両翼はドリブラーのレアンドロでもいいし、セカンドトップタイプのペドロ・ジュニオールでも対応可能です。よりストライカータイプの鈴木優磨のウイング起用も非常に面白そうです。万能型の土居聖真も有効なカードです。
元々、鹿島アントラーズは伝統的に状況に応じて志向するサッカーのスタイルを変えることができるチームであり、臨機応変な対応は慣れていると思われます。
これが2017年鹿島アントラーズのメンバーが充実している2つ目の理由です。
鹿島アントラーズメンバーの強み③経験値
そして、最大のポイントはクラブワールドカップを戦った経験値と行って良いでしょう。
2016年のクラブワールドカップで開催国王者という一番期待値の低い存在から準優勝という躍進を遂げた鹿島アントラーズ。
アトレティコナシオナルという明らかな格上を倒し、レアルマドリードもあと一歩のところまで追い詰めました。
この戦いから鹿島アントラーズのメンバーが得た経験は非常に大きく、適切なテンションとインテンシティを保てば、勝てない相手はいないということです。
サッカーというスポーツがメンタルスポーツだということが改めて確認できた大会でした。
2017年の鹿島アントラーズは2016シーズンのメンバーがほぼそのまま残留しており、レギュラークラスのメンバーで退団したのは柴崎岳とファン・ソッコくらいです。

ほぼそのままのメンバーを維持できたことが2017年の鹿島アントラーズの強みです。
組織力をそのままに、メンバーには経験という上積みがなされました。
また、2016年の鹿島アントラーズは2ndステージでの大不振や金崎夢生と石井監督との間で衝突もありました。
こうした逆境の中でも最終的にタイトルを掴み取れるチームとしての芯の強さ、伝統の力を再確認できたのは、メンバーにとって有益だったはずです。
現にレッズとのチャンピオンシップ決勝では終始劣勢でしたが、最後に笑ったのは鹿島アントラーズのメンバーでした。
Jリーグのチームが豪華補強にふみきった理由
2017年のJリーグは大幅なメンバーを入替えを行ったチームが珍しくありません。
大久保嘉人や高萩洋次郎、林彰洋など日本代表クラスのメンバーを大量に補強したFC東京。
元バルセロナMFバブンスキ、オーストラリア代表DFゲデネクなど海外を中心にメンバーを集めた横浜F・マリノス。
清武弘嗣が復帰したセレッソ大阪。
そして雪辱に燃える浦和レッズは長沢という海外戻りのメンバーを加えています。
イギリスの企業がJリーグの放映権を落札したことで、潤沢な放映権料がJリーグのチームに配布されることになりました。
各チームはその追い風を受けて、新メンバーを大量に確保しました。
それでも彼等が寄せ集めの印象が拭えないのは、鹿島アントラーズのように明確な戦楽の中で補強を行ない、レンタルバックしてきた若手もしっかりと戦力に組み込んでいないから。
鹿島アントラーズの補強で大金を支払って獲得したのはレオ・シルバとレアンドロ、ペドロ・ジュニオール位のもので、彼等は戦力的な穴をうめるためにどうしても必要な戦力でした。それ以外のメンバーは適正価格で獲得しています。
いずれにしても大量のメンバーを獲得したチームは組織の熟成に時間がかかるはずで、2017年の鹿島アントラーズはスタートからライバル達に大きな差を付けたいと考えているはずです。
仮にライバル達が上向いてきたとしても、一番最初にゴールテープを切れる余裕を持っておけるのが理想です。
今回は2017年鹿島アントラーズのメンバーとストロングポイントをお伝えしました。
そして、下のリンクでは鹿島アントラーズの2017年の補強戦略を振り返っています。この記事を読めば2017年の鹿島アントラーズが前年からどのように変化を遂げそうか、知ることができます。
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